2016年4月30日土曜日

[Loudwire] 空手がLoudwireのビデオ・コンテストで殿堂入り

バトル・ロワイヤル:BABYMETALが"Karate"ビデオで殿堂入り

チャド・チルダーズ(2016年4月29日)

BABYMETALおめでとう。その"Karate"ビデオがバトル・ロワイヤル・ビデオ・カウントダウンに登場して以来、これはファンのお気に入りとなり、5週連続ナンバー・ワンとなった結果、バトル・ロワイヤル名誉の殿堂入りの資格を得た。従って、BABYMETALの"Karate"は今後はリストから外れ、他のビデオが第一位を狙えるようになる。

今週のバトル・ロワイヤル・トップ10では他に、AMERICAN HEAD CHARGEの"Let All the World Believe"が2位に返り咲いた。ESCAPE THE FATEのクレイグ・マビットをフィーチャーしたBACKWORDSの新しい"Statism"は、今週唯一の初登場で5位、そしてカウントダウンに最も長く登場したビデオとなってから、投票の対象となる最後の週となったQUEENSRYCHEの“Eye9″は第6位だった。バトル・ロワイヤルのトップ10ビデオについては下を参照。

トップ10ビデオが2本外れ、新たに8本のビデオが投票に加わったので、来週は大きな変動を期待してくれ。MEGADETH(“Poisonous Shadows”)、ロブ・ゾンビ(“Get High”)、THOUSAND FOOT KRUTCH(“Running With Giants”)、HATEBLEED(“Looking Down the Barrel of Today”)、BEARTOOTH(“Aggressive”)、エース・フレイリーとポール・スタンレー(“Fire and Water”)、UNLOCKING THE TRUTH(“Take Control”)、そしてMY ENEMIES & I (“Toxic”)だ。このポストの一番下にあるリンクをクリックして、投票の対象になるビデオと共に、こうしたクリップを観てくれ。5月6日金曜日の午前11時(東部標準時間)まで1時間おきにお気に入りのビデオに投票可能だ。君の一番お気に入りのクリップがトップ10入りするように、何度も投票してくれ。

▼元記事
http://loudwire.com/battle-royale-babymetal-enter-hall-of-fame-karate-video/?trackback=tsmclip


2016年4月29日金曜日

[BBC] BABYMETAL特番(5月3日)

BABYMETAL特番(5月3日)

2016年5月3日午後21:00(東京時間:5月4日午前05:00)

BBC Radio 1 and 1Xtra's Stories

BABYMETAL:ウェンブリーから東京へ

日本の文化は、ゲームから映画、漫画本からファッション雑誌まで、私たちの周りのいたる所に存在している。そしてこれは子どもの頃からデヴを魅了してきたものなのだ。最近の日本からの文化的な輸出品で最大のものは、BABYMETALの驚異的な出現だ。Jポップをメタルと融合する3人の女学生は、最近ウェンブリー・アリーナで12,000人のファンを前に、満員御礼のコンサートを行った。

デヴは、このバンドを生み出したポップ・カルチャーについて学ぶために東京に向かった。デヴは(ケイティ・ペリーが保証したきゃりーぱみゅぱみゅを含む)伝統的なJポップ・アイドルの世界に入り、(CROSSFAITHと共に)日本のロック・シーンを探求し、原宿(東京版カムデン・マーケット)でカワイイファッションについて学び、LADYBABYと呼ばれるバンドと一緒にワイルドなカラオケの夜を楽しむ。


2016年4月28日木曜日

[Uproxx / Engadget] BABYMETALがスーパーマリオメーカーに登場

日本の十代の女子デス・メタル・バンド、BABYMETALがスーパーマリオメーカーに登場って、待て、何だって?

ネイザン・バーチ(2016年4月17日)

ニンテンドーのスーパー・マリオ・メーカーは次第に、変わった文化マッシュアップへと変身してきた。ゲームのパワーアップの一つがミステリー・キノコで、いろいろなキャラクターに変身することができる。こうしたキャラクターの多くは、マリオ・シリーズや他のニンテンドー・フランチャイズだが、このゲームではソニック・ザ・ヘッジホッグ、パックマン、それから、ええと、メルセデス・ベンツGLAにも変身できる。そして最新のミステリー・キノコによる変身はこれまでで一番びっくりだ。

そう、まもなくマリオのキャラとしてBABYMETALバンドをプレイできるようになるんだ。そこらへんの悲劇的にダサいみんな、BABYMETALというのは、アメリカで一番新しい日本のポップ音楽の魅力の的なんだ。このバンドは中元すず香(スゥメタル)、水野由結(ユイメタル)、そして菊地最愛(モアメタル)で構成され、バックグラウンドにヘビー・メタルのリフが響き渡る中、いかにもな日本のバブルガム・ポップの歌を歌い、振り付けされた踊りを踊る。変だけれど、楽しいんだ! そして夢中にならないでいるのは難しい。僕ほどクールじゃない連中には、ここにザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアでの演奏がある。

(ビデオへのリンク)

スーパーマリオメーカーの変身について、グループの3人のメンバー全員が、一つのユニットにまとまってる。動いているところは下を見てくれ。

(ビデオへのリンク)

http://uproxx.com/gammasquad/super-mario-maker-babymetal/


[Boston Globe] 5つの燃えるようなインスピレーションについて

BABYMETALの5つの燃えるようなインスピレーションについて

ジョー・インコリンゴ(2016年4月27日)




ハロー・キティとSLAYERの間に共通するものはなんだろうか。絶対に何もないが、思うよりも組み合わせればうまく行く。カワイさと殺戮の交差点にいるのがBABYMETAL、Jポップの女の子のパワーと骨折しそうなメタルの騒乱を組み合わせる、独自のスタイルを持つ日本の「カワイイ・メタル」トリオだ。ここでも、聞くほどにはおかしくない。

「この名前は「新しいメタルの誕生」を意味しています」と、スゥメタルとしても知られる、リード・シンガーの中元すず香は、日本語から翻訳した電子メールインタビューで説明する。「私たちは、これまで他の伝統的なメタル・バンドにはなかったような、ただ一つの、唯一の存在になりたいのです」

18歳のスゥメタルはグループの最年長だ。相棒のユイメタル(水野由結)とモアメタル(菊地最愛)は共に16歳。(三人とも歌い、踊り、さらに切り裂くようなギターとブラスト・ビートを提供するバッキングの神バンドがいる。)日本のポップ・グループ、さくら学院から派生して2010年に結成された(計算してみて欲しい)BABYMETALは、やがてそれ自体が勢いを持ち、METALLICAやMEGADETHとフェスティバルに出演してきた。

だが、そのアピールはメタルヘッドに留まらなかった。2014年に女の子たちはレディー・ガガのアートポップ・ツアーの一部に同行した。4月上旬に、セカンド・アルバム、「Metal Resistance」をリリースしてから、ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアでアメリカのテレビ初出演を飾った。

「アメリカではとても有名なテレビ番組だと聞きました」とスゥメタルは言う。「演奏のあとで、観客の皆さんがもう一曲と呼びかけてくれました。びっくりしましたが、とてもうれしくなりました」

コルベア自身も同じようにショックを受けている。

「これから何を見ることになるのかよく分かりません。でも私はとてもワクワクしているんです!」とコルベアはバンドを紹介した。

コルベアの興奮は伝わった。現在のワールド・ツアーで、アメリカの12会場のうち、ハウス・オブ・ブルースの木曜の晩のギグを含め、7会場が満員御礼になっている。

「アメリカのオーディエンスはいつも必ず本当の気持ちを見せてくれます」とスゥメタルは言う。「私たちはいつも、自分たちのままでいよう、BABYMETALそのものをお見せしようとしてます」

慰めがあるとすれば、この成功によって、すぐにBABYMETALは戻ってくるだろうということだ。それまでは、BABYMETALのものすごい面白さをさらにあおるような5つのことを通じて、そのユニークな美学(面白い事実:ユイメタルのお気に入りのアーティストはアリアナ・グランデとCANNIBAL CORPSEだそうだ)を研究してみよう。

1. フォックス・ゴッド:「BABYMETALがすることのすべてはフォックス・ゴッドの予言によります、故にフォックス・ゴッドがすべてを決めるのです」

2. メタル・ゴッド:「私たちが尊敬するすべてのメタル・バンドです。私たちは多くのメタル・バンドを見る素晴らしい機会を与えられ、メタルのすばらしさを学びました。私たちはメタル・ゴッドがショーで観客を興奮させる道を活かします」

3. コンサート:「私たちの曲や演奏は、コンサートでどのようにお客さんが反応し、興奮するかを経験することで育っていきます。私たちのワールド・ツアーでは、新しいアルバムから新曲を演奏しますので、自分たちが行う演奏からすべてを取り入れて、曲を磨き、育てていくことを楽しみにしています」

4. 神バンド:「私たちのショーで神バンドの代わりになるものはいません。いつもそのパワフルな演奏で私たちを支えてくれます。とても励みになりますし、神バンドと同じく、私たちもベストを尽くし、演奏したいと思っています」

5. ツアーの間のおいしい食事:「ワールド・ツアーで楽しいことの一つが、それぞれの国で食べる伝統的な食事です。自分たちが訪れる国についてもっと知りたいですし、素晴らしい食事からショーを行うための力とパワーをもらっています」

▼元記事
https://www.bostonglobe.com/arts/2016/04/27/babymetal-five-fiery-inspirations/9lTgdQqeVE2kYPHbnckczO/story.html


[Rolling Stone] BABYMETALが"Karate"のダンスの動きを披露、曲の力を与えるメッセージについて語る

BABYMETALが"Karate"のダンスの動きを披露、曲の力を与えるメッセージについて語る

三人組が、新譜、「Metal Resistance」に伴うビデオを説明

コーリー・グロウ(2016年4月27日)




(ビデオ)
モアメタル:空手は日本の武道の象徴というか、日本の武道のことなんですけど、日本の武道の中で唯一、そしてこれは日本にしかない武道なので、海外の人の反応がとても楽しみなので。
スゥメタル:そうですね、それは自分たちを表していて、私たちは空手をしながら、白装束の人と戦っていくんですけど、それは前の自分というか、過去の自分、だから空手のテーマとして己自身と戦う、そして一つ一つの壁を超えて前に進んでいくということがテーマになっています。
ユイメタル:振り付けは、日本の武道の空手をイメージした振り付けになっています。あとはこの曲はすごいメッセージ性のある曲で、ひたすら戦っていく、どんな状況に陥ったとしても、前を向いて戦っていくBABYMETALを表している曲だと思うので、ダンスでもそんなBABYMETALを表現できたらいいなって思います。
スゥメタル:そうですね、振り付けをするときに空手のビデオを見ながら、みんなでこういう形がかっこいいんじゃないかとか、空手のシステムについて、空手という武道について勉強してから、まあレコーディングだったりとか、振り付けだったりとかに取りかかりました。
モアメタル:「ベスト・キッド」を見て欲しいです。いっしょに「セイヤ、ソイヤ」言ってもらえたら嬉しいと思います。
(キャプション)
BABYMETALは先日、"Karate"の振り付けをRolling Stoneに対して披露し、なぜこの曲を録音したのかを説明した。


BABYMETALの名声は、本人たちも驚かせいてる。日本人の十代のグループであるこの三人組は、その大きく振り付けされた"ギミチョコ!!"のビデオでバイラルな人気を得た。この曲は、そのポップ音楽とヘビーメタルの華やかな融合を良く示している。以来、レディー・ガガをサポートしたツアーを含め、さまざまな国際ツアーを通じて、彼女たちはそのアイドル(アリアナ・グランデ、マリリン・マンソン)と出会い、人々の反応によって、ひどく驚かされてきた。

「この2年間、私たちはいろいろな場所で演奏してきました」とシンガーのスゥメタルは、ニューヨークへの短い訪問の間にRolling Stoneに語った。「私たちは、自分たちが日本語で歌っているにもかかわらず、ファンの皆さんが日本語を勉強して、一緒に歌って下さること、そしてJポップが好きな人々と、メタルが好きな人たちが両方とも、同じように自分たちの音楽を楽しんでいることに気付いたのです」

グループは今月頭に、そのバンド名を冠したデビュー・アルバムのフォローアップである「Metal Resistance」をリリースして、そのファン・ベースを試すことになった。先行シングルの"Karate"は、母国の武道に対するバンドの愛情を示し、この若い女の子たちのより高く、個人的な目的に沿ったものとなっている。「"Karate"のテーマは、自分自身と戦って、壁を壊して、前進することです」とスゥメタルは言う。反応は好意的だった。このビデオは先月の発表以来800万ビュー以上を集めており、このアルバムは、ビルボード200で39位、ハード・ロック・チャートで2位にランクインした。

5月と7月にアメリカをツアーするBABYMETALがニューヨークにいる間、Rolling Stoneに対し、"Karate"のビデオについて話し、そのインスピレーションの元となったものについて示唆してくれた。「ベスト・キッド」とYouTubeだ。「私たちが考えたとてもクールなことは、この9歳か10歳の女の子が空手をやっている(YouTubeの)ビデオを見ることでした」とスゥメタルは言う。「とてもクールだったんです。私たちよりずっと小さいのに、彼女の動きはすごいものでした。私たちは空手をそういう風にやってみたかったんです」

▼元記事
http://www.rollingstone.com/music/news/watch-babymetal-show-karate-dance-moves-talk-songs-empowering-message-20160427#ixzz474szR5J7


[Blabbermouth] ビデオ:BABYMETALがMusic Choiceに新譜、米国のショーについて語った

ビデオ:BABYMETALがMusic Choiceに新譜、米国のショーについて語った

(2016年4月27日)




日本の十代のガール・ポップ・メタル・バンド、BABYMETALが先日、Music Choiceにグループのセカンド・アルバム、「Metal Resistance」、米国でのショー、そして最新シングル、"Karate"について語った。下のクリップをチェックして欲しい。

「Metal Resistance」はビルボード200で38位(ママ)に初登場し、4月7日に終わる週に、アルバム単位で12,914枚を売り上げた。

ビルボード200チャートは、伝統的なアルバム・セールス、トラック・エクイバレント・アルバム(TEA、楽曲単位のダウンロード数をアルバム枚数に換算)、そしてストリーミング・エクイバレント・アルバム(SEA、ストリーミング回数をアルバム枚数に換算)を含む、複数の尺度による消費に基づいて、その週で最も人気のあるアルバムをランキングする。

純粋なアルバム販売で言えば、「Metal Resistance」は12,240枚でスタートした。

BABYMETALはまた、英国のオフィシャル・アルバム・チャートで最高位を果たした日本のバンドになり、「Metal Resistance」は15位に初登場した。またフランス、ドイツ、日本でもランクインしている。

「Metal Resistance」は4月1日に、米国ではRAL/Sony Music Entertainmentから、欧州ではearMUSICからリリースされた。このCDは既にライブで演奏されている曲と未発表の新曲で構成されている。

BABYMETALのデビュー作と同様に、「Metal Resistance」はソロ曲、それにグループとしての曲が含まれている。"Amoreー蒼星"と"No Rain, No Rainbow"は、中元すず香(スゥメタル)、"GJ!"と"Sis. Anger"は水野由結(ユイメタル)と菊地最愛(モアメタル)によって歌われている。

BABYMETALは、2016年のワールド・ツアーを、4月2日土曜日に、英国の世界的に有名なウェンブリー・アリーナのヘッドライナー・ショーでスタートし、この伝説の会場でヘッドライナーとなる最初の日本のアーティストとして歴史を作った。

2010年に結成されたBABYMETALは、日本のポップ・アイドル・グループ、さくら学院から派生し、女学生Jポップとヘビーメタルの明らかな日本的なミックスを演奏する。

BABYMETALのメンバーは、グループに加入する前にメタルを聞いたことがなかったことを認めている。女の子たちはゴス風の女学生服を着、振り付けをしたダンス・ルーティンを踊り、激しくヘッドバンギングする。

ヘビーメタル・ファンの多くは、プロデューサーのコバメタル、そして屍体のようにペイントした達人によるバッキング・バンドを含むBABYMETALを迎えるのをためらった。インターネット・フォーラムの中には、「ギミックそのもの」、「ひどい」、そして「ヒップスターのためのメタル」と呼ぶ者もいる。

(ビデオ)

ユイメタル:はい、今回のアルバム、「Metal Resistance」は、様々なジャンルの曲や英語の曲に挑戦しています。なので、前作の私たちのアルバムよりさらに成長した、成長を感じられるようなアルバムになっていると思うので、国境を越えてたくさんの方に聴いてもらいたいです。

スゥメタル:えーと、今年のツアーはアメリカを結構本格的に回ることができるので、私たちもまだ行ったことのない国にたくさん行けて、私たちもどんな人に出会えるのか、そしてどんなライブができるのか、私たちのライブは基本的にお客さんと創っていくものだと思っているので、私たちもとても楽しみにしています。あと、今回はアルバムをリリースして、新曲をたくさん、いろんなところで披露していくと思うので、皆さんと一緒に新しい曲をたくさん作って行けたらいいかなと思っています。

モアメタル:空手というのは日本の武道のことです。この歌を通して海外の方にも日本の文化を知って頂けたら嬉しいなと思っています。空手は武道の中で唯一、受け身というものがないんですけど、私たちBABYMETALもいつも受け身をせず、前だけを見て突き進んでいるので、そのBABYMETALを象徴している音楽じゃないかなと思うので、たくさんの方に聴いて頂きたいです。

▼元記事
http://www.blabbermouth.net/news/video-babymetal-talks-to-music-choice-about-new-album-playing-u-s-shows/#Tcd6PjPaxfYMSOb1.99


[Mondo sonoro] オルタナ・バンド、COUNTERFEITのお気に入りはBABYMETAL

いつも心がけているのは、自分たちの作品に対して批判的であることだ

ブランカ・オリベラ(2016年4月27日)

5枚リリースしただけで欧州をツアーすることができるのは、運の良いごく限られたバンドだけだ。ロンドンのバンド、COUNTERFEITは、5月3日にバルセロナのSala Bikiniで、翌日にはマドリードのCaracolで演奏するそうしたラッキーなバンドの一つだ。オルタナ・ロックとパンク・ロックの雄であるこのバンドは、エネルギーと説得力に満ちたEP、"Come Get Some"と"Enough"をリリースしている。

(中略)

密かに気に入っているバンドはありますか?

BABYMETALだよ! このバンドを聴くことは、ちょっと前までタブーだったんだけど、いまはみんなのお気に入りで、世界中をツアーしている。ギミチョコ!!

▼元記事
http://www.mondosonoro.com/entrevistas/ser-criticos-con-nuestras-propias-creaciones-es-algo-que-siempre-tenemos-presente/


[Metal Insider] メタル・バイ・ナンバーズ:エースは撃墜王

メタル・バイ・ナンバーズ:エースは撃墜王

マット・ブラウン(2016年4月27日)

チャートを読んでいて、気が重くなる点が二つある。1. 人々がいまだにキッズ・ボップを買い続けていること、そして2. 亡くなったミュージシャンのアルバム・セールスが急増することだ。前者を最後に目にしてからあまりに時間が経っていない。たぶんみんなは「2016年の不幸」とか「なんでみんな死んでしまうのか」はもう飽き飽きしているだろうから、ここでは触れないでおく。ただエース・フレイリーやその以前のバンドメイトが明日死んだりしたら、今週、あるいは今年のいつであっても、俺は大丈夫なやつは誰もいないだろうと思うし、2016年はなかったことにしたい。プリンスは、「Best of Prince」と「Purple Rain」で、ベストセラー・アルバムの1位と2位を占めたが、これは合わせて162,000アルバムを売った。彼の死から1日で。

注目すべきセールス:

Deftones, Gore (Reprise) #14、11,475枚
これは他の多くよりもましな2週目だった。83%減ったけど、まだトップ15に残っている。

Disturbed, Immortalized (Reprise) #19、8,515枚
先週からほんとんど売れ行きは変わってない

ザック・ワイルド, Book of Shadows II (eOne) #62, 3,750枚
2週目で79%の減少だ

Five Finger Death Punch, Got Your Six (Prospect Park) #69, 3,325枚
20%増えた。それからバンドは法律上の問題を抱えている

Amon Amarth, Jomsviking (Metal Blade) #84, 2,900枚
神々は8%の減少を喜ばないだろう

Babymetal, Metal Resistance (RAL) #100, 2,550枚
37%減ったが、まだアルバムを買っていないオタクが少し残っているはずだ。

以下略

▼元記事
http://www.metalinsider.net/columns/metal-by-numbers/metal-by-numbers-427-aces-high


[Metal Injection] Wii UのスーパーマリオメーカーでBABYMETALとしてプレイできるぞ

Wii UのスーパーマリオメーカーでBABYMETALとしてプレイできるぞ

ロバート・パスバーニ(2016年4月27日)

任天堂は今年の終わりにWii Uゲーミング・システムを諦めようとしているように思えるが、それでもこのコンソールを手に入れる理由が二つある。一つは、スーパーマリオブラザースのすぐれた再出発の続きで、この横スクロールゲームにモダンな要素を加えている。2つ目は、スーパーマリオメーカーで、自分の好きなレベルのマリオを創り、自分で遊んだり、友達とシェアしたりできる。

スーパーマリオメーカーはいつも、いろいろなプレイするキャラを追加していて、明日(4月28日)に、BABYMETALとして遊べるようになる。このデモをチェック。

(ビデオへのリンク)

これは一番良いかたちでばかげている。スーパーマリオメーカーは47ドル、Wii Uコンソール、それにコントローラーと一緒に買う場合は307ドルだ。

▼元記事
http://www.metalinjection.net/videogames/you-can-play-as-babymetal-in-super-mario-maker-on-wii-u-now


[Nintendo Enthusiast] BABYMETALのコスチュームがスーパーマリオメーカーに登場

BABYMETALのコスチュームがスーパーマリオメーカーに登場

ヒマンシュ・タルウォー(2016年4月27日)

スーパーマリオメーカーがまもなく、日本のポップ・メタル・バンド、BABYMETALのコスチュームをフィーチャーする。

マリオは、正しいキノコを取ると、ピクセル化したBABYMETALのアイドルに変身し、ジャンプする時に声を聞くことができる。

任天堂によれば、バンドのアイドルたちが利用可能になるのは明日からだ。

BABYMETALのヒットボックスは、マリオよりもかなり大きいように思える点は触れておくべきだろう。下のYouTubeゲームプレイで確認できる。

モアメタル、スゥメタル、そしてユイメタルとしてプレイできるってワクワクしない? 君のコメントを教えてくれ。

▼元記事
http://nintendoenthusiast.com/news/babymetal-costumes-coming-to-super-mario-maker/


2016年4月27日水曜日

[Now gamer] BABYMETALが正式にスーパーマリオメーカーに登場

BABYMETALが正式にスーパーマリオメーカーに登場

(2016年4月27日)

BABYMETALのことを聞いたことがあるかい? 聞いたことがあるからこのストーリーをクリックしたか、聞いたことがないけど、すずと銅でできた赤ちゃんの写真を見ることを予想してクリックしたかだよね。たぶん。いずれにせよ、ここ(Googleへのリンク)から始めよう。

さて、BABYMETALが誰か分かったところで、BABYMETALが今度はスーパーマリオメーカーに登場するんだ! 新しいコスチュームが追加されただけなんだけど、これはとても面白いから、少なくとも5人がこのストーリーをクリックしてもらえたらな、という漠然とした希望をもって、このストーリーを書くために2分を費やしたというわけさ。

見た目はこうだよ!

(任天堂の発表映像へのリンク)

でもって、こっちはBABYMETAL自身からの告知だ、あくまで自分が分からないビデオを見るのが好きならば、だが。

(YouTubeのBABYMETALによる告知)

▼元記事
http://www.nowgamer.com/babymetal-officially-coming-to-super-mario-maker/


[Land of Rising Sound] BABYMETALがスーパーマリオメーカーのプレイアブル・キャラに

BABYMETALがスーパーマリオメーカーのプレイアブル・キャラに

アレックス・シェンムー(2016年4月27日)

BABYMETALの成功は、衰えの兆候を見せない。セカンド・スタジオ・アルバム、「Metal Resistance」のリリース以降、このグループは、その勢いを賢く利用し、無数の雑誌、ラジオショー、人気のあるYouTubeチャンネル、そしてテレビにさえ出演した。先日のザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアでの演奏は、このグループの人気の高まりを良く示すものだ。現在、世界から見れば、日本の音楽イコールBABYMETALである。

だが、元さくら学院のメンバーたちにとってはこれではまだ不十分だ。事実、スゥメタル、モアメタル、そしてユイメタルは、任天堂が正式に発表したように、人気のあるWii Uビデオゲームのスーパーマリオメーカーのプレイアブル・キャラクターになる。ああ、これは本当だ。

明日4月28日のゲームのアップデート後に、プレイヤーは、スーパーマリオブラザースの特定のキノコを見つければ、イタリアの配管工を、"イジメ、ダメ、ゼッタイ"、それに"メギツネ"からの台詞である「ダメ!」と「ソイヤ!」を叫びながらプラットフォームの間を飛び回る三人娘に変えることができる。上のビデオは、BABYMETALをフィーチャーしたレベルのごく一部を示しているが、これは……おかしい。

これは別に驚くべきことではない。Twitchがストリーミングした先日のインタビューで、スゥメタルはスーパーマリオメーカーがお気に入りのビデオゲームだと語っていたからだ。うまくマーケティングしたね、君たち。うまくマーケティングした。

▼元記事
https://alexshenmue.wordpress.com/2016/04/27/babymetal-is-now-a-playable-character-in-super-mario-maker/


[Team Rock] トレバー・ホーンが英国の2ショーでYESと合流

トレバー・ホーンが英国の2ショーでYESと合流

スコット・ムンロー(2016年4月26日)

トレバー・ホーンは、ロンドンとオクスフォードのギグでYESに合流—36年前の「Drama」ツアー以来初

トレバー・ホーンは、今度の英国ツアーの2つのショーで、YESと共にステージに立つ。

1980年の「Drama」アルバムで、トレバーはジョン・アンダーソンからボーカルを引き継ぎ、7ヶ月後の1981年にプログレを代表するこのグループを離れた。

5月9日のオックスフォードのニュー・シアター、そして5月10日のロンドンのロイヤル・アルバート・ホールのYESによるショーで、ギタリストのスティーヴ・ハウ、ドラマーのアラン・ホワイト、キーボード奏者のジェフ・ダウンズ、ベーシストのビリー・シャーウッド、そしてフロントマンのジョン・デヴィソンに加わることになる。

バンドは、「Drama」、それに1971年の「Fragile」全曲をショーで演奏する。ホーンは、英国モンモスのロックフィールド・スタジオでYESとリハーサル中である。

ギタリストのスティーヴ・ハウは、「『Drama』全曲を演奏するのは初めてになる、そしてほとんどの曲は30年演奏していない」と語っている。

今月後半にグラスゴーのロイヤル・コンサート・ホールで始まるバンドの欧州ツアーに加えて、YESは、7月に米国でショーを行う。こちらでは、「Drama」に加えて、1973年の「海洋地形学の物語」の1面と4面を演奏する。

▼元記事
http://teamrock.com/news/2016-04-26/trevor-horn-to-join-yes-for-two-uk-shows


[Gig Soup] 「Metal Resistance」レビュー

BABYMETAL—「Metal Resistance」アルバム・レビュー

ジェイムズ・カズンス(2016年4月26日)




まとめ:このアルバムは、ついていくのが難しく、こうしたサウンドは、より幅広いオーディエンスの要求を満たし、ファン・ベースを広げるために入れられているように響く。

評価2.5
(ユーザー評価は外してあります。ちなみに翻訳の時点で4.9)

ときどき、世界の音楽をきりきり舞いさせ、世界中のファンに、それが良いのか悪いのかという疑問を抱かせ、この質問に答えるために何年も費やさせるバンドが出てくる。BABYMETALはその手のバンドの一つで、神バンドをバックとする日本のメタル・アイドルの少女たちは、あらゆる背景を持つメタル・ファンに自問させる。「このバンドは一体全体なんなんだ?」と。セカンド・アルバム、「Metal Resistance」のリリースによって、良きにつけ悪しきにつけ、考えを正す者もいるだろう。

「Metal Resistance」には、BABYMETALに期待する安っぽい日本のメタル・アイドル音楽が12曲詰まっている。このアルバムは、DRAGONFORCEのメンバーが手助けした"Road of Resistance"で始まり、素晴らしいスタートとなっている。曲全体を通じた、クラシカルな高速ギター・リフとソロは、BABYMETALをフィーチャーしたDRAGONFORCEの曲であって、その逆ではないように感じさせるとしても、アルバムの残りに期待を持たせるだろう。

"From Dusk Till Dawn"は、このアルバムで最も一貫性のあるトラックだ。ボーカルは、ハードでヘビーな音楽と共に流れ、アルバムの残りを助けるような奥行きがある、より感情的な感覚を与えている。「Metal Resistance」は"The One”で終わるが、ボーカルが英語で歌われているので、日本語を理解しない者にとっては素晴らしい。日本語から英語への翻訳は不統一で意味はよく分からないが、これは予想されることだ。ただし、このことが曲の質を貶めるものではなく、アルバムを高揚した気分で終えている。

全体として、「Metal Resistance」は工場製のバンドによって演奏されているように響くが、これはまさにBABYMETALそのものである。ドラムンベース、エレクトロニクス、そしてポップ・パンク・スタイルの音楽が投げ込まれたこのアルバムは、ついていくのが難しく、こうしたサウンドは、より幅広いオーディエンスの要求を満たし、ファン・ベースを広げるために入れられているように響く。アルバムはヘビーなリフや高速のドラミングでメタル音楽の本当に良い例を示すところもあるが、このアルバムを偉大なものにするには不十分だ。

BABYMETALの「Metal Resistance」はBMD Fox Recordsから入手可能だ。

▼元記事
http://www.gigsoup.co.uk/reviews/album-reviews/editing-babymetal-metal-resistance-album-review/


[HXC Hector.com] 「Metal Resistance」ミステリーバンドルの中身は

BABYMETALの「「Metal Resistance」ミステリー・バンドルを開梱する

ヘクター・マドリガル(2016年4月25日)




Go Merchの最も高価な品目である、BABYMETAL Metal Resistanceミステリー・バンドルを開梱してみよう!

ミステリー・バンドルという名前が付いているのは、Go Merchが、250ドルのパッケージを中身を知らずに事前注文できるようにしたからだ。数ヶ月後、中身について公表され、多くの人々がびっくりした。これについては、もともと下のビデオで説明している。

(ビデオへのリンク)

ちょっとしてから、さらに内容を公開した。僕自身を含めて、相当数の事前注文のキャンセルを受け取って、連中が品目を追加しただけだろうと思っている。これが明らかだと思うのは、もともとの発売日がアルバムに合わせた4月1日だったのが、4月15日になったからで、アナログが追加されたが、これは4月15日までリリースされないはずだったからだ。

(ビデオへのリンク)

いずれにせよ、僕は注文していたから、仲間のベビーメタルヘッドのためにレビューしてみよう。値段が値段だったので、これを注文することには疑問があったが、コミュニティーのみんなのためにやってみたんだ。ビデオのレビューを見てもらうか、読み続けてくれ。

(ビデオへのリンク)

当然ながら、「Metal Resistance」ミステリー・バンドルにはCDの「Metal Resistance」アルバムが含まれる。曲のレビューについては、僕の「Metal Resistance」英語アルバムのレビューを見てくれ。前に述べたように、このバンドルには「Metal Resistance」のLPも含まれている。

BABYMETALの「Metal Resistance」ミステリー・バンドルのマーチャンダイズ品の一つが、BABYMETALのクラッシュ・ロゴが入ったトラッカー・キャップだ。この帽子の後ろ側はメッシュになっていて、個人的には気に入らないが、最近はこういうのが流行になってきているんだと思う。

限定Tシャツもバンドルの一部だ。「Metal Resistance」のカバーアートに似た金色のBABYMETALクラッシュ・ロゴが入っている。

CD/DVD限定盤のカバーアートに似た、12" x 18"に黒いクロークを着た3人の女の子のポスターも含まれている。ただしポスターは通常のポスター用紙ではなく、どちらかというと厚いパルプ紙になっている。

さらに4個の小さな金のピンが含まれている。本物の金というわけではなく、金色というだけだ。フォックス・ハンド・サイン、フォックス・マスク、「Metal Resistance」、それにBABYMETALのクラッシュ・ロゴがある。

このパッケージの宝物は、限定デニム・ジャケットで、80%コットン+20%ポリエステル製だ。

フロントにはBABYMETALクラッシュ・ロゴのパッチがあり、背中にはフォックス・マスクの3つのパッチ、その上下に「BABYMETAL」と「METAL RESISTANCE」のパッチがある。

胸のところ、両脇、それにジャケットの内側にそれぞれポケットが2つある。金属製のボタンで胸ポケットとジャケットの真ん中を止めるようになっている。スナップ・ボタンではなく、片側に金属製のボタン、反対側に穴がある。

「Metal Resistance」ミステリー・バンドルの中身はこれで全部だ。Go Merchからまだ買えるけれど、あそこの品目がみなそうであるように、入手できる期間は限られている。ものすごい値段を考えると、ハードコアなBABYMETALファンだけにお勧めするよ。

▼元記事
http://www.hxchector.com/babymetal-metal-resistance-mystery-bundle-unboxing/


2016年4月26日火曜日

[Northeast Valley News] BABYMETALがセカンド・アルバム、「Metal Resistance」で「成長」

BABYMETALがセカンド・アルバム、「Metal Resistance」で「成長」

コナー・ジアウラ(2016年4月25日)




BABYMETALが、"ギミチョコ!!"や"いいね!"のような曲のバイラル・ビデオで、最初に世界的に認められたとき、アメリカのオーディエンスは、どう考えて良いのか分からなかった。Jポップとメタルの魅力的なブレンドを提供し、BABYMETALの音楽はキャッチーであると同時に耳障りでもあった。頭の中から"ギミチョコ!!"などという曲が離れなくなるなんて考えた人はいなかったろう。

バンドは3人の十代の日本人の女の子、スゥメタル、ユイメタル、モアメタルをフロントに据え、死霊のように顔をペイントした経験に富んだ日本のメタル・ミュージシャンがバックを務めている。日本のアイドルの要素とメタルの背景の並列は、機能するには風変わりで、多くのメタル・ファンを遠ざけたが、それ以外の多くの人々は暖かく迎え入れた。

だから、BABYMETALがそのセカンド・スタジオ・アルバム、「Metal Resistance」で今月早くに戻ってきて、ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアの演奏でこれをプロモーションしたとき、それまでBABYMETALを聞いたことがなかった多くの人々は、自分たちが紹介されたものに対する準備ができていなかった。「これから何を見ることになるのかよく分かりません。でも私はとてもワクワクしているんです!」と、コルベアは、このような性質のバンドを紹介するに当たって、最高にふさわしい紹介をした。

「Metal Resistance」で、BABYMETALはデビュー・アルバムから少し離れ、(そう呼べるのであれば)より成熟したアルバムで戻ってきた。デビューは基本的にメタル色のあるJポップだったが、「Metal Resistance」はその逆で、Jポップの要素を投げ込んだメタル・アルバムだ。デビュー・アルバムにあった多くのエレクトロニックな要素から離れ、このアルバムはもっとメタル・アルバムらしく聞こえるが、3人の日本からの女性ボーカリスト付きだ。誤解して欲しくないのだが、これは本質的にはまだポップ・アルバムだ。ただし、このアルバムは、バンドのキャリアにおいて自然な進化に感じられる。

このアルバムは奇妙なことに、"Road to Resistance"(原文ママ)で始まる。これはDRAGONFORCEをフィーチャーしたパワー・メタル・トラックで、デビュー・アルバムのラスト・ナンバーだった。これは強力なトラックで、アルバムへの導入にふさわしい。ただ、このあとには"Karate"がくる。これはニューメタルにインスパイアされたリフを持ち、変わった、可愛いバックアップ・ボーカルをフィーチャーしてから、分厚いコーラスへと爆発する。"あわだまフィーバー"でもニューメタルの影響は続き、素早いシンセのパターンとドライブの効いたブレイクビートで始まる。この「アーメン・ブレイク」をフィーチャーした曲の制作には、別の分厚いコーラスと、とてもユニークなボーカルと興味深いエレクトロニックな要素が含まれている。ラスト・トラックの"The One"はおそらく最も興味深いだろう。というのは6分半のパワー・バラードで、英語で歌われているからだ。もちろんバンドのこれまでで最も成熟し、ふくらませた曲である"The One"はメロディアスなギターとコロコロしたピアノ、そしてパワフルなフックと強力なバックグランド・ボーカルを備えている。これまでで最も強力なボーカル・パフォーマンスの一つであるこの曲は、BABYMETALのサウンドとして予想されるものから最も離れている。

「Metal Resistance」で、BABYMETALは、デビュー作に対する強力なフォローアップと共に戻ってきた。いくつか挙げれば、パワー・メタル、ニュー・メタル、そしてメタルコアからの影響はこのアルバムの随所で聴くことができ、BABYMETALは、キャッチーで、多彩で、とても楽しいアルバムを届けてくれた。BABYMETALの音楽を楽しめるかどうかは別として、これは53年ぶりにビルボード200チャートのトップ40入りした日本のアルバムであり、来たるべき征服に備えるべきだ。ジャンルや文化の組み合わせによる変わった音にもかかわらず、「Metal Resistance」は2016年でこれまでのところ最も楽しいアルバムだ。

▼元記事
http://nevalleynews.org/6546/lifestyles/entertainment/babymetal-polarizes-metal-and-pop-fans-alike-with-metal-resistance/


[Utab] 彼らこそがその者:BABYMETALは大勝ちしている

新譜の英米チャートへの初登場、ワールド・ツアー、そしてYouTubeの数百万ヒットにより、BABYMETALは世界征服への道を進んでいる

オール・バーニー(2016年4月25日)

BABYMETALがセカンド・アルバム、「Metal Resistance」をリリースしてから1ヶ月近くになり、この日本のバンドは爆発しつつある。アルバムは英国のオフィシャル・アルバムズ・チャートで15位、USビルボード200チャートで39位初登場し、正式にバンドをワールドワイドな名前にした。これは日本のアーティストにとって大きな成果だ。

"The One"へのリンク

ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアで素晴らしい演奏を行ったあと、現在、女の子たちとバンドはワールド・ツアーを行っている。5月には、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、そして米国のその他の会場をいくつか訪れる。それから欧州に行き、米国に戻り、日本に戻って東京ドームでグランド・フィナーレを迎える。

"Karate"へのリンク

新譜には12曲が含まれており、既に2曲のビデオ、すなわち"Karate"と"The One"がYouTubeに公開されていて、いずれも数百万ビューを獲得し、バンドをより幅広いグローバルなオーディエンスに対して露出している。

ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアのビデオへのリンク

「私たちの最新アルバムの音楽は、とても新しいと思います。ツアーやフェスティバルの間に出会ったいろいろな音楽ジャンルが含まれていて、私たち独自のスタイルも示しているからです」とメンバーのユイメタルはThe Japan Newsに語っている。

▼元記事
https://www.utab.com/magazine/article/RTYjj3p19_k?utm_medium=facebook


2016年4月25日月曜日

[Purestars] Babymetal: 女子学生服とメタル:この大騒ぎの背後にあるものは?

マンガ・スタイルのキーキーした声とメタル音楽—うまく行くんだろうか? 明らかにそうなっている

ベス(2016年4月20日)




可愛くて、うるさくて、金切り声で、現在みんなの口の端に上っている。BABYMETALは、METALLICAやSLAYERからレディー・ガガまでの音楽の世界を征服する。こういった連中は既にこの女の子のバンドのファンだ。この国で、BABYMETALはどんどん知られるようになっており、拡大するファンベースを集めている。でもこの騒ぎの背後にあるものは何だろうか?

ハードなメタル、カワイイ女の子

2年ほど前、日本人の女の子、スゥメタル、ユイメタル、それにモアメタルは、そのデビュー・アルバムで世界中を震撼させた。2016年5月1日、フォロー・アップ・アルバム、「Metal Resistance」がリリースされ、やはり大きな人気を博している。そして曲は本物だ。個性的なマンガ・スタイルを持つこの三人組は、ヘビー・メタル、トランス、そしてJポップ・アイドルの間に位置する曲を揃えている。

ハードなギター・リフと、キーキーした声、そして振り付けされたダンスの組み合わせは、バンドのトレードマークで、今年6月にワールド・ツアーの一環として、ロンドンの伝説の「ウェンブリー」に続いてドイツにも登場する。

始まりは?

BABYMETALは2010年にさくら学院のサブグループとして結成された。これは、メンバーが順番に入れ替わるJポップのグループだ。コンセプトは、グループが若いメンバーのための場所を創るために、高校を卒業すると、メンバーはグループを去るというものだ。2013年、中元すず香(スゥメタル)が卒業し、従ってさくら学院に別れを告げなければならなかった。そしてマネージメントは、元のメンバーのままBABYMETALを独立した音楽プロジェクトとして継続することを決めた。

そしてカワイイ衣装を着た若い女の子たちが、ハードなメタル・サウンドに乗せて、金切り声でステージで演奏するというコンセプトはうまく行った。最初は日本で、今では世界で。BABYMETALのことを気に入るかも知れないし、ばからしいと思うかも知れないが、ただしできないことがある。BABYMETALを無視することだ。

▼元記事
http://www.purestars.de/artikel/babymetal-schuldmadchen-kostume-metal-was-steckt-hinter-dem-mega-hype_a15871/1


[UltimateGuitar.com] 「Metal Resistance」レビュー

 「Metal Resistance」レビュー

UGティーム(2016年4月8日)




スコア:
サウンド 10
歌詞 8
全体の印象 9
評価 9
(読者評価は変動するため省略してあります)

サウンド:BABYMETALは、歌い、踊る3人の十代の女の子たちに神バンドとして知られる4人編成の楽器奏者を加えて構成されるグループである。その名前は、いずれにせよ、その音楽スタイルを象徴している。すなわち十台前半のJポップとデス/パワー・メタルを組み合わせたものである。十代のボーカルの才能のあるダンサーのペアが、達人のメタル・プレイヤーと組むというのは、できすぎた話だが、本当なのだ。BABYMETALの本当の始まりは、日本のアイドル産業に埋め込まれており、タレント事務所が才能のある(主に)若い女の子たちをシンガー、女優、モデルに変える代わりに、そのキャリアや生活を、契約でボーイフレンドを禁止するくらいまで支配する。A.V. Clubの記事(クリック)は、アイドル産業に対する良く出来た紹介になっているが、音楽グループの立場からすれば、ステロイドを使ったディズニー・チャンネルのポップスター産業について人々が考えるすべてだといえば十分だろう。

だがBABYMETALの場合、この仮説に対して興味深い例外が存在する。バッキング・バンドは、ライブでもスタジオでも、脚光を集める。曲には通常、ギター・ソロと長いインスト・セクションがあり、これは例えばセリーナ・ゴメスのアルバムだったら奇妙に思えるだろう。結果として、BABYMETALのために曲を書いている多くのミュージシャンたちは、自分たちの能力に挑戦することのない音楽を書いている、アングラの日本メタル・シーンのエキスパートのメタル・ミュージシャンであり、つまり自分たちが何をやっているのかを正確に理解しているということになる。このすべてから得られる重要な点は、(1) BABYMETALのアルバムは、最高レベルのプロフェッショナリズムにより企画され、制作され、磨き上げられている、(2) ソングライターが合流することで、非常に多様性のある音楽の集成となっているということになる。

BABYMETALのバンド名を冠したファースト・アルバムで、作曲家たちはJポップとメタルを、音楽が狭苦しいように感じられるところまでミックスした。これは実験だったように感じられる。コンセプトがうまくいくかどうかを確認するために、アルバムをまとめようとしたのだ。明らかに、このコンセプトは確かに人気を得て、誰もがこのセカンド・アルバムの作曲のために再び集まった。2枚のアルバムの間の大きな違いは、ファースト・アルバムの純粋なポップとメタルの2分化に比較すると、セカンドの曲の方がニュアンスが大きいという点である。曲が折衷主義的に集められていることは、その多様性においてLED ZEPPELIN的だ。LED ZEPPELINがブルース・ベースで膨大な音楽の領域を探求したように、このアルバムでBABYMETALは、デス・メタルやパワー・メタルに基づいて探求を行っている。このアルバムを一つのものとしてレビューするのが難しいのは、曲があまりに違うからだ。この項目の残りで、個別に曲を説明して、どれだけこのアルバムが多様性に富んでいるかということを示したい。

1. "Road of Resistance"
DRAGONFORCEのハーマン・リとサム・トットマンが、バンドと協力し、このアルバムで最も思い切ったパワー・メタルの冒険を行い、全体として最高の曲となった。メロディーとギター・ソロには、あらゆる場所にDRAGONFORCEの署名がある。だが曲が本当に輝くのは、そのリズムによる。これは息を呑んだり、革新的だったりするわけではないが、とてもうまく編み上げられていて、リスナーを期待させながらも、その複雑さで混乱させることがない。この曲は、5分間の間に多くのことを達成しており、それ故に賞賛されるべきだ。ついでだが、この曲はバンドのファースト・アルバムの2度目のワールドワイドのリリースではボーナス・トラックとなっている。

2. "Karate"
これはアルバムからのファースト・シングルで、たぶんそのメインリフは確かにジェントだがこのアルバムで最も大胆でない曲であり、とてもキャッチーなコーラスを理由として選ばれたのだろう。ニューカマーにはBABYMETALとは何かについてのしっかりした考えを与える。

3. "Awadama Fever"
この曲には多くのエレクトロニック・サウンドや、このアルバムの他の曲にも時々見られるスタジオ・トリックが含まれている。ただし、この奇妙さは、曲のそれ自体の部分を支配しているので、とてもキャッチーなヴァースやコーラスは、それ自体として輝くことができる。

4. "Yava!"
何よりもニッチ・ソングで、この曲はスカ・パンク寄りであり、何かとても楽しく、どこか不安な「スクービードゥー」の追っかけっこの曲のように響く何かを創り上げている。ヴァースのクリーンでアップストロークのギター・パートは、いずれにせよ、よりヘビーなコーラスで繰り返され、その後でスカ・バンドのホーン・セクションと考える事ができるシンセサイザーが、曲のメロディーを繰り返す。この曲は奇妙だが、またこのアルバムで私が個人的に気に入っている曲でもある。

6. "Meta Taro"
すごくシンプルなビート。この曲は昔の戦争の行進曲、米国で言えば"Yankee Doodle"のような、終戦後に学校の子供たちに教えられたような種類のサウンドとなっている。"ヤバッ!"同様に、この曲は何よりも珍奇なものだが、アルバムに確かに多様性を与えている。

8. "GJ!"これは二人の相棒、由結と最愛のみが歌う2曲のうちの1曲だ。最初のリズムは、スポーツ・イベントの手拍子のリズム(d d d - d d d - d d d d d d d)に似ている。曲は、ダブルダッチの縄跳び風に響くヴァースへと進み、コーラスは標準的なキャッチーなコード進行となっている。

11. "Tales of the Destinies"
このアルバムで最も摩訶不思議でクールな曲。作曲家は、ここではジャズ・フュージョンを探っており、多くがDREAM THEATERにとても似たサウンドだという。複雑な拍子(あるいは普通でない4/4)、それに山のような、奇妙なモーダルのシュレッドにも関わらず、この曲は女の子たちが歌うとキャッチーに響くことに成功している。また女の子たちが曲のタイトルを「コーラス」で歌うと、バンドがDEEP PURPLEのジャムのように響く短いセクションで応える。この曲は曲のメイン・ボーカル・メロディーを繰り返すクラシックなピアノ曲で終わる。これをライブでうまく演奏してのけるのをぜひ見てみたい。

歌詞:リード・シンガー(スゥ)、バックアップのデュオ(由結、最愛)のファースト・アルバムにおける躍動感は、ここで強化されている。スゥはリード・シンガーの力強く、正確な声を持つ。彼女の声は、ユイとモアの意図的に幼いキーキーした声に対して、真面目に受け取ることがでいる。スゥとユイ・モアの明確な対比も、BABYMETALを目立つものとしている一つである。また、アルバムの随所にクッキー・モンスターのボーカルがあり、通常はBABYMETALの「メタル・レジスタンス」と戦う邪悪な力を表している。

BABYMETALのファースト・アルバムは、最初は日本のみで発売されたので、すべての歌詞が日本語なのはおかしくない。しかし、BABYMETALが世界的なアピールを持つことが分かると、権力者が、BABYMETALの曲は英語を含まなければならないと決めた。このアルバムには、ほとんどすべての曲にいくつか英語の単語が含まれる。アルバムのエンディング曲、"The One"は、完全に英語で歌われた初めての曲だが、日本では英語と日本語の混ざったバージョンがリリースされている。
                       
全体の印象:このアルバムで、BABYMETALは音楽的な存在として、はるかに興味深いものとなった。かつてはギミックだったものは、今ではシリアスな音楽上の取り組みとなっている。グループの状況に関する意見にかかわらず、この音楽は多様で、良く書かれており、何よりも(この踊っている子供が示すように)楽しい。ほとんどすべてのコーラスがすぐに覚えられるし、曲毎に十分に違っているので、アイデアが繰り返されているとも感じられない。さらに、ギター・ソロはメロディアスで追いかけやすく、それでいて退屈することがない。

こうしたアルバムに対するアイデアが支離滅裂である、あるいはばらばらだとする者もいる。だが、私にとっては、このアルバムのバラエティはBABYMETALとそのカワイイ・メタル・ブランドは、考慮すべき勢力だと証明している。もしロンドンの12,500席のウェンブリー・アリーナでの演奏が何かを示しているとすれば、BABYMETALが自称するメタル・レジスタンスは、急速に勢力を拡大している。

▼元記事
https://www.ultimate-guitar.com/reviews/compact_discs/babymetal/metal_resistance/index.html


[Le Suricate Magazine] 「Metal Resistance」レビュー

BABYMETAL:「Metal Resistance」:崇拝することを憎む

評価:4/5




現在、メタルの小さなコミュニティーでは、それに関する話が盛り上がっており、議論に火が付いている。BABYMETALがその名前で、日本ではメタル・アイドル・グループとされている。BABYMETAL(そしてその音楽スタイル)の大きな特徴は、通常のミュージシャンに加えて、曲が、狂気とエネルギーに満ちた、3人のとても若いシンガーによって歌われている点にある。

なぜそもそも名前にメタルを含むグループについて、そんなに騒がれるのか? タラタタ(フランスのワールド・ミュージックを扱う番組)でナギ(その司会者)が述べたように、「聴けば分かる」のだ。BABYMETALは、地元の大衆を相手に、日本人形のようにおかしくて、かわいいことだけをやっていることもできたろう。だが、このグループは、インスピレーションに富み、良く練られた、説得力のある音楽を提示する。

2014年のバンド名を冠したアルバムによって、世界で多少の注目を集めることができた。「Metal Resistance」のリリースにより、グループは、そのとても良い第一印象を確実にすることを望んでいる。不安を直接壊してしまう。これは私たちの親しみやすい日本人たちのために達成するミッションだ。

最初の曲から、馬鹿騒ぎの波がリスナーを捉える。2人の有名なゲスト、すなわちDRAGONFORCEのハーマン・リとサム・トットマンが参加していることに言及しておかなければならない。この最初の曲に私たちを惹きつけるのは、波のようなギターとギター・ソロだ。アルバムのあらゆる場所を通じて見つかるお調子者の側には、素晴らしく、少しばかり馬鹿げているが、とても明るい"Amore"が含まれる。

BABYMETALとその「Metal Resistance」の強さは、基本的にとても多様で、とても楽しい音楽を提示する能力であり、自由にインスピレーションを活かすところにある。これは、素晴らしい"あわだまフィーバー"ではPRODIGYとSLIPKNOTの間のミックスであれ、"ヤバッ!"のアシッド風味のスカ・メタルであれ、"META メタ太郎"の日本らしいアニメのスーパーヒーローと、フォークメタルの混合であれそうだ。

このグループは何にでも手を触れ、興味深いスタイルのミックスに成功し、全体を崩すことなく、よりポップな側へと持っていく。その結果はとても効率的で楽しいものだ。どの曲も、優れたミュージシャンによって支えられていることにも触れておく必要がある。その中には、マーティ・フリードマン(元MEGADETH)の2014年の欧州ツアーに同行した大村孝佳も含まれている。

3人の若いシンガーについては、まったく悪いところがない。グループの音楽性についての弱点になり得たし、声がばつぐんというわけではないが、それぞれの曲に生命力やさらなる力をもたらしている。

「Metal Resistance」に戻ると、これも素晴らしい曲で"Sis. Anger"というのがある。この曲は、ブラックやデスとのハイブリッドで、BABYMETALが歌うのではなく、グロウルで歌われていたら、エクストリーム・メタル・ファンなら誰でも夢中になるような暴力性と効果を持っている。別の曲、"From Dusk Till Dawn"は、リスナーをちょっとしたエピックの旅路へと運び、混乱させる。「Metal Resistance」の最後は少し落ちるが、"Tale of the Destiniies"は、強力で多様性に富んだ、相当エピックな曲となっている。

「Metal Resistance」は、優れたセカンド・アルバムであり、前作ほど奇想天外ではないが、変わらず楽しく、クセになる。グループは、グループを信じるファン、この日本のコンボに対する愛情をマッチョな仲間に対して告白するファン、そして脇でBABYMETALのちょっとしたクリシェやBABYMETALの商業性を肯定する者を生み出していくだろう。

このCDを買わないとしても、自分自身でこの音楽界のUFOを見つけに行くようお勧めする。

▼元記事
http://www.lesuricate.org/babymetal-metal-resistance-vous-detesterez-les-adorer/


[Homicidols]BABYMETAL、英語、そして"The One"

BABYMETAL、英語、そして"The One"問題があるか?

ホミサイドル・マニアック(2016年4月23日)




みんながお気に入りのフォックス・ゴッドの信者(つまりBABYMETAL)が、最近Fuseのインタビューを受け、その中に、「Metal Resistance」のクロージング・ナンバーである、団結についての、バンドのテーマ的なアンセムである"The One"がなぜ今後、コンサートの目玉になると思われるのかについての理由に触れている。

このサイトにいてなぜかこの曲を知らなかったり、世の中のことを良く知らなかったり、ビデオをまだ見ていなかったり、あるいはただのボットでさっさと出て行きたい場合は、"The One"の国際バージョンはすべて英語で歌われている。スゥメタルは、「私たちの音楽が、国境やジャンルを超えて、人々を一つにできることを学びました」という。

これはまさにその通りだ! 本当につつましい始まりから、BABYMETALは、最初は日本で、そして今では国外で、その人気に対する、あらゆる「自然な」制限を乗り越えてきた。3大陸で演奏し、それほど遠くない未来に少なくとももう2大陸を加えるだろう。なぜならば、世界中のあらゆる言語や文化を持つ人々、メタルを愛する人々とメタルを憎む人々、そしてポップを愛する人々とポップを憎む人々、ヒップスター、そしてウェブサイトを持つサッカー・ママや変人たちが、BABYMETALの音楽、そしてBABYMETALを愛しているからだ。

そしてごく最近まで、日本人でないファンのほぼすべてが、その音楽が自分たちが読んだり、書いたり、理解したりすることができない言語であるにも関わらず、夢中になってきた。

だからこそ、この"The One"の話はとても不思議に思えるのだ。文字通り私たちは気にしない。「公式」バージョンは以下の通りだ。

歌詞のさわりを別にすれば、日本語だ。「Metal Resistance」の先行シングルとして出された"Karate"は、完全に日本語だ。BABYMETALは日本人だ。日本語で歌うべきだ。

その上で、"The One"が英語であることに対して、より幅広い視点をまず理解することができる。この動きの実際の結果としての重要性はさておき、英語はおそらく、国際的なロック・コミュニティー全体はともかくとして、BABYMETALファンの間では少なくとも共通言語にもっとも近いものだろう。でも、BABYMETALの広がり続けるファンベースが一番必要としないものが共通言語なのだ。私たちの共通言語は、いつも「BABYMETAL」だ。

それが音楽について重要なことだ。話し言葉であれ、書き言葉であれ、あるいは詩であってさえも、言語は持たない普遍的な質なのだ。私の最初の曲は"メギツネ"だったが、「こんにちは」や「ありがとう」さえ覚えられなかった時でも、そのメッセージは伝わってきた。

以下のどちらかが訴えるものがなければ、教えて欲しい:

"イジメ、ダメ、ゼッタイ"へのリンク
"No Rain, No Rainbow"へのリンク
   
BABYMETALにとっての英語は、魚が自転車を必要とするようなものだ。私たちのほとんどがそのことは分かるし、マネージメントでさえもそのことが分かるだろう。だからこそ英語の"The One"は、「北の先進国」と呼ばれるものに対する意味のない迎合のように感じられるのだ。なぜならば、国際的なファンが既にそこに住んでおり、これまで日本語でまったく問題なかったからだ。

本当の団結の曲が欲しいのならば、英語の歌詞を含め、さらにこれまでに触れたそれ以外の言語も含めるべきだろう。マレー語、中国語、タガログ語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、アラビア語、ヒンドゥー語を。本当の国際的な声明を行うべきだ。

それから、"Tales of the Destinies"の公式ライブ・ビデオをやるべきだろう。これは驚くべきものだからだ。

▼元記事
http://www.homicidols.com/babymetal-english-and-the-one-does-it-matter/


2016年4月24日日曜日

[Legos and BABYMETAL] "Karate"がLoudwireの投票で勝利

"Karate"がLoudwireの投票で勝利

カービー・メタル(2016年4月23日)




BABYMETALの新譜、「Metal Resistance」のリリースに合わせて、プロモーションのために2本のビデオが公表された。"The One"の音楽ビデオはBABYMETALが日本でどれだけビッグで影響力があるのかを示すライブ・カットだったのに対して、"Karate"はみんなが待っていたきちんとしたプロモーション・ビデオだ。"Karate"は公式ビデオがBABYMETALのチャンネルで公開されてから2日ほどで100万ビューを達成した。現在、"Karate"は800万ビューに迫っており、Loudwireのベスト・ビデオに関する毎週の投票で他のビデオを圧倒している。

BABYMETALの"Karate"がシーンに登場したとき、トップ・ビデオは、AVATARの"For the Swarm"だった。その週に登場した他の音楽ビデオは、BLACK VEIL BRIDEのアンディ・ブラックによる新しいビデオ、"We Don't Have to Dance"だった。

最初の投票はとても僅差で、BVBとBABYMETALファンがどちらも勝っていると語っていた。

「Metal Resistance」のリリースとウェンブリーのニュースが、ベビーメタルヘッドの関心を引いていたため、この週はさらに僅差だった。

先週、SLAYERが投票の一部を奪い返したが、競争はあくまでアンディ・ブラックとBABYMETALの間のものだった。

今週、BVBのファンはかなり諦め、AMERICAN HEAD CHARGEが、その新しいビデオ、"Let All the World Believe"で健闘した。SLAYRは、"You Against You"(写真には掲載されていない)でランキングを上げた。

今週は、新しいビデオが1本、すなわちジェイムズ・ダービンの"Smackdown"が初登場8位になった。

新譜のリリース、ウェンブリー・ツアーのキックオフ、そして"The One"ビデオに注意をそらされたあとで、ベビーメタルヘッドが、これまで以上に支配するために戻ってきた。

4月29日に終了する現在の投票は、BABYMETALが今週もう一度ナンバーワンになった場合、Loudwireの「バトル・ロワイヤル」の殿堂(ホール・オブ・フェイム)入りするとしている。この投票は、広告を誘うクリックベイトだが、もう一週間プッシュすれば、"Karate"を殿堂入りのビデオとしてアーカイブに入れることができるだろう。

だからもう一週間、BABYMETALよ、投票をしようではないか。

1時間に1度、投票可能だ。

▼元記事
http://loudwire.com/battle-royale-slayer-step-up-babymetal-top-video-countdown/


2016年4月23日土曜日

[Fix Me in 45] 「Metal Resistance」レビュー(個人ブログ)

「Metal Resistance」レビュー(個人ブログ)

(2016年4月3日)




レビューBABYMETAL―「Metal Resistance」

BABYMETALは、(バンド名を冠した)ファースト・アルバムのリリースによって、数年前に世界的なシーンに飛び込んできた日本の女子学生のグループだ。その高速で、ざくざくしたメタルと「アイドル」スタイルのボーカル(若い女の子だけが歌っているように思える、とてもクリーンで洗練された日本語によるボーカル)の組み合わせは、意見を真っ二つにしたが、その人気は急上昇した(つい最近、権威あるウェンブリー・アリーナでヘッドライナーを務めている)。(私自身を含め)多くは今でも、実態よりも単にスタイルであると示しているだけの、ワイルドなステージ・プロダクション、振り付けされたダンス・ルーティン、そして洗練されたイメージについて疑念を抱いている。セカンド・アルバムの「Metal Resistance」は批判者を黙らせることができるだろうか?

まず私の唯一の批判から始めよう。このアルバムを最初から最後まで聴くことは、一種の耐久試験のようなものだと分かるかも知れない。54分を記録する高速のとてもテクニカルなメタルと、これを読んでいる99%の人々が理解出来ない歌詞は試練だと分かる。このアルバムは素晴らしく演奏され、そして歌われており、クライマックスに達するまでにスイーツを食べ過ぎてしまったことの音楽版である。

そう述べた上で、それでもこのアルバムは忍耐に値する。(DRAGONFORCEのメンバーをフィーチャーした)激しいタイトル・トラックで幕を開け、「Metal Resistance」は期待に応えて始まる。2曲目で最初のシングル"Karate"は、BABYMETALが現在演奏するようになったアリーナにふさわしく、また君の頭に入り込んで、当分は離れないだろう数多くのフックのうち、最初のものを与える絶対的にものすごいトラックだ。妥協のないヘビーな取り組みにも関わらず、"Amore"、"From Dusk Till Dawn"、それに"No Rain, No Rainbow"のような「よりスローな」瞬間は、最終的に驚くべき英語によるエンディング・ナンバー、"The One"に到る、前後の狂気からの「耳に優しい」ブレイクも存在する。完璧ではないが、このアルバムは批判者のかなりの数を沈黙させ、この摩訶不思議な素晴らしいバンドにとって、とても明るい未来となるだろうものをかいま見させてくれる。

得点:8/10

ハイライト:"Karate"、"あわだまフィーバー"、"From Dusk Till Dawn"
DRAGONFORCE、高速メタル、派手なコーラス、そして絶対的な狂乱が好きなファン向け

▼元記事
https://fixmein45blog.wordpress.com/2016/04/03/review-babymetal-metal-resistance/


[Chopper in Johto] 「Metal Resistance」レビュー(個人ブログ)

メタルがJポップと結びつく:BABYMETALの「Metal Resistance」

ジュリアン・スタークス(2016年4月21日)




私の子ども時代は、音楽やポップ文化のユニークなメドレーだったと考えたいと思います。私の父は、ABBAからZZ TOPまで、膨大な量のCDを持っていました。何よりも、私は('94年生まれなので)、子供向けテレビの日本のアニメーション作品が特に輸入されていた時代に育ちました。私は「幽遊白書」や「犬夜叉」のような番組をキャンディのように消費していました。言うまでもなく、このような教育の組み合わせによって、私は簡単に日本のバンド、BABYMETALに転向したのです。

BABYMETALは、メタルとJポップの影響を、甘くて元気な曲に組み合わせている日本のバンドです。2010年に結成され、中元すず香、水野由結、菊地最愛は、2014年前半に最初のフルレンスをリリースしました(バンドの歴史の詳細はこちらから)。彼女たちのスタイルは新しいジャンルで、「カワイイ・メタル」と名付けられています。カワイイはキュートという意味で、そのサウンドの本質を表しています。彼女たちの曲はカワイイ、お気楽なJポップ・ソングだけではなく、ヘビーなギター・リフを含んでおり、これがあわだまのようなコーラスとバランスを取っています。バンドはまた、曲によって異なった要素を取り入れており、例えば"いいね!"にはラップが、"メギツネ"にはより伝統的な日本の楽器編成のバイブがあります。このアルバムの注目に値する曲としては、"ギミチョコ!!"、"いいね!"、そして"ド・キ・ド・キ・モーニング"があります。

セカンド・アルバムの「Metal Resistance」は、今月早くにリリースされ、サウンドは大きく改善したと心から言えます。前作の曲はメタルとJポップの間を跳ね回っている感じでしたが、このアルバムはこの2つをうまく融合することに成功しています。ファーストの"ド・キ・ド・キ・モーニング"と、最新アルバムの"Karate"を比較してみて下さい。

(リンク)

彼らのサウンドはもうやぼったくはなく、流麗になっています。"META メタ太郎"や"あわだまフィーバー"のようにメタルよりもJポップっぽい曲も必然的に「Metal Resistance」には含まれていますが、これはアルバムを通して聴いていると、驚くほど新鮮です。おかげで、アルバムがバブルガムな十代の不安の連続した流れではなくなっています。注意に値するもう一つのことは、サウンド全体が大きく成熟したことです。これは主に、彼女たちの声が年齢を重ね、成熟したことによります。曲ももっと凝ったものとなり、全体に意味深いものとなりました。

同様に、私の意見では、彼女たちのイメージもより良い方に変わりました。もちろん、彼女たちはいまだにスピード・メタルに合わせてヘッドバンギングしているカワイク、若い日本人の女の子たちですが、この役割をやらされているという感じはありません。もはや消え去る運命のキッチュで皮肉なバンドではなく、新しいジャンルの誕生なのです。そのイメージはより一貫性の取れたものとなり、自分たちの仕事に対してずっと誠実であるように思えます。「スゥメタル」、「ユイメタル」、そして「モアメタル」は、メタルの熱狂者であるふりはしていません。カワイイ・メタルの支配的な女王たちなのです。

▼元記事
https://chopperinjohto.wordpress.com/2016/04/20/metal-marries-j-pop-babymetals-metal-resistance/


[Loudwire] バトル・ロワイヤル:BABYMETALが首位

バトル・ロワイヤル:SLAYERが上昇するもBABYMETALがビデオカウントダウンの首位

チャド・チルダーズ(2016年4月22日)

BABYMETALは、その"Karate"ビデオで、バトル・ロワイヤル・ビデオ・カウントダウンの4週連続1位を達成し、バトル・ロワイヤル・ホール・オブ・フェイムまであと1週間に迫った。だがまだ複数のビデオが戦いを競っている。SLAYERの"You Against You"は、今週2位に返り咲き、AMERICAN HEAD CHARGEの"Let All the World Believe"は1位下げて、3位となった。

新しいビデオにとっては大きな動きのない週で、CAULDRONのトップ10に初登場したのは"Burning At Both Ends"のみだった。今週は8位である。他にはQUEENSRYCHEの"Eye9"が6位になったが、最長期間ランキングされているビデオとして、候補から外れるまでの「ビクトリー・ラン」はあと1週を残すのみである。バトル・ロワイヤル・トップ10ビデオは下から。

来週は、投票の対象に新しい6本のクリップが登場する。CANDLE BOX("Vexatious")、ASHES TO NEW("Lost and Alone")、OTEP("In Cold Blood")、CIVER("I’m America")、デイヴィー・スイサイド("Imperfect")、そしてBACKWORDZ featuring Craig Mabbitt("statism")がチャンスを得る。4月29日(金)東部標準時間午前11時まで、1時間に一度投票可能だ。だから投票して欲しい。

▼元記事
http://loudwire.com/battle-royale-slayer-step-up-babymetal-top-video-countdown/?trackback=tsmclip


2016年4月22日金曜日

[The Daily Eastern News] ベビメタはジャンルをミックスし、予想をものともしない

ベビメタはジャンルをミックスし、予想をものともしない

ステファニー・マーカム、編集長(2016年4月8日)




最初は、2種類の相反するジャンルを理解するのに一分かかるだろうが、BABYMETALがあなたの耳になじむようにすれば、どれだけこの組み合わせがパワフルであるのかに驚き、嬉しくなるだろう。

BABYMETALは、神バンドと呼ばれるモダン・スタイルのメタルに精通した仮面のミュージシャンの基本的なグループと、Jポップ、すなわち日本のポップスのスタイルでボーカルを担当する三人の十代の女の子で構成されている。

何か違ったものを味わいたい、心の広いリスナーは、このバンドのセカンド・フルレンス・アルバム、「Metal Resistance」を試してみると良い。

先週金曜日にリリースされたこのアルバムは、しきたりを素晴らしく無視して、複数のジャンルの境界を広げながら、聴くのが楽しい、強力な、元気になるトラックを含んでいる。

アルバムは、英国のパワー・メタル・グループ、DRAGONFORCEのリード・ギタリストたちとの鮮やかな共演である"Road of Resistance"で始まる。

DRAGPONFORCEスタイルの高速のツイン・ギターは、BABYMETALのサウンドが創り上げるエピックな雰囲気を完璧に補っており、アルバムにとって確実なオープニング・トラックとなっている。

次の曲は、先行シングルの"Karate"で、KILLSWITCH ENGAGEのスタイルによるダンダンというリフで始まり、アルバムの残りの多くに登場するヘビーネスを確立する。

それぞれの曲には個性があり、メロディック・メタルからデス・メタルやスラッシュまで、様々な要素が注入されており、そのすべてに高音のポップなボーカルが乗っている。

リスナーの多く、特にメタル・ファンは、ボーカル・スタイルがなかなか口に合わないだろう。メインストリーム・ポップのリスナーにとっても、このスタイルは、その独特の日本風味が異なっている。

でも女の子たちがJポップ=アイドルスタイルに似せているとしても、彼女たちは十分な訓練を受けたシンガーだ。ほとんどの曲でリードを取るスゥメタルは、本当にその技巧を示し始めている。

彼女の声がアルバムを担っている。高音を保つことも、多彩な曲の中からアンセムを創り出すこともできるからだ。

BABYMETALは、アルバムの最後に近いバラード、"No Rain, No Rainbow"で、メタル・アルバムと考えられる境界をさらに押し広げ、変化をもたらす。

このアルバムは統一性に欠けるように思えるかもしれないが、実験的な要素が、曲の興味深いセットを創り出しており、セカンド・アルバムとして、「Metal Resistance」はバンドを正しい方向へ導いているように思える。

終曲"The One"の英語バージョンを除き、ほとんどの歌詞は日本語だが、何が歌われているのかを正確に解読できない者にとっては、それほど無関心のもととはならないだろう。

BABYMETALの曲は、その具体的な言葉にかかわらず、独特のムードとインパクトを持っている。このバンドとその音楽は、まさに日本的であり、このミュージシャンたちの母語を完全に迎え入れることなく、その芸術をフルに楽しむことはできない。

ただし、国際的なオーディエンスともっと結びつこうという試みである"The One"は、このアルバムで確かに機能している。

BABYMETALは、「Metal Resistance」のリリースによって最近さらなる国際的な注目を得ており、バンドは現在ワールド・ツアーを行っており、ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアの番組で演奏した。

BABYMETALは、一定のオーディエンスに対しては響かないことは否定できないし、メタルやJポップのダイハードなファンは、いずれのジャンルの美学にもアピールにもこの組み合わせはふさわしくないと思うだろう。

ただし、BABYMETALは無視できない存在になりつつあるし、この先、音楽や文化の壁を壊す重要な革新者と思われるようになるかもしれない。

最低でも、BABYMETALにチャンスを与えて、「Metal Resistance」が提供するものを聴いてみて欲しい。

▼元記事
http://www.dailyeasternnews.com/2016/04/08/babymetal-mixes-genres-defies-expectations/#comment-419


2016年4月21日木曜日

[The Daily Dot] BABYMETALインタビュー

日本の摩訶不思議なメタル・センセーション、BABYMETALの背後にいる十代のアイドルをご紹介します

レイ・ボッタ(2016年4月21日)




瀟洒なウエスト・ハリウッドのホテルの地下にある録音スタジオに礼儀正しく座っていても、BABYMETALのフロントを担当する十代の三人組は、おそろいの黒と赤の衣装を着て、いろいろな感覚に襲われているようだった。ふわふわしたスカートに沿ったスパイクや鋲、そして蝶型のリボンの付いたコスチュームはまさに、BABYMETALの様々な矛盾を表している。

BABYMETALは、基本的には中元すず香(スゥメタル)、水野由結(ユイメタル)、そして菊地最愛(モアメタル)からなる。こうした名前は知らないかもしれないが、2014年の、人を振り向かせ、期待をくじくブレイクアウト・ヒット、"ギミチョコ!!"のYouTubeビデオはまず見たことがあるだろう。これは4,700万回以上再生されてきた。

ビデオが最初にアメリカでブレイクした時に、人々は、このバンドのメタルコア、バブルガムJポップ、そしてタイトな振り付けというショッキングな組み合わせをどう理解していいのかよく分からなかった。これは本物だろうか? 怪しい日本のセンセーションなのか、それともバイラルな悪ふざけ? 2年後、新譜と来たるべき米国ツアーと共に、BABYMETALはようやくこうした質問に答えようとしている。あるいは、少なくともよちよち歩きをしている。

「この新しいアルバム、「Metal Resistance」で、BABYMETALは大きく成長しました」と、ツアー・マネージャーの通訳の下、スゥメタルは日本語で応えた。「前は赤いスカートをはいていましたが、いまシャツは真っ黒です。これがどのようにBABYMETALが成熟しているのかを示しています」

衣装は別にして、BABYMETALは実際にはずいぶん長い道を歩んできた。バンドは、数多くある「アイドル」(日本のポップ音楽のロール・モデルである若いスター)のあらかじめパッケージングされたグループの一つで、一度に10人から12人の十代の少女たちをフィーチャーした、さくら学院の分家として、2010年に結成された。そのどこかで、たまたまCANNIBAL CORPSEのCDに忍び込み、16歳から17歳の少女たちがとにかく歌い続けているような感じだった。もともと、音声トラックに合わせてギターやドラムスをあてぶりしている人々が三人のバックを務めていたが、いまでは神バンドとして知られる実際のメタル・バンドが一緒に演奏している。

だとしたら、BABYMETALに加入する前は、女の子たちの誰もメタル音楽を良く知らなかったのは驚くべきことではない。

「とにかくメタルはこわかったんです」とユイメタルは説明する。「でもBABYMETAL、そしていろいろな種類の音楽に触れたおかげで、私たちはメタルが大好きになりました」

特に一つの経験が中心的な役割を果たした。「私たちは(2013年に)サマーソニック(毎年行われる日本の音楽フェス)でMETALLICAさんとはじめて会ったんです。そのときはじめて、メタル・バンドを直接見たんです」とモアメタルは言う。「おかげで、どれだけメタルがパワフルで、どれだけ人々を動かせるのかを理解しました。METALLICAさんは、大きくて、ものすごい影響とインスピレーションを与えてくれます。いつかBABYMETALもMETALLICAさんのようになりたいんです」

この時点で、バンドは単なる一発屋ではないことは明らかだ。2015年の"メギツネ"も2,500万ビューを達成した。

「最初のビデオがYouTubeにアップロードされたときに、日本の外の人々が関心を持ってくれていることに気付きました」とユイメタルは言う。「そこでBABYMETALが広く知られつつあることが分かったんです。人々が音楽や踊りの動きをまねようとしていましたから。YouTubeは、誰もが集まって、おたがいにやりとりしたり、BABYMETALに対する愛情を分かち合う場所です」

BABYMETALは先日、ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアではじめてアメリカのテレビに出演し(この経験について、「すごく神経質になりました」とモアメタルは語っている)、5月4日から始まる、初めてのヘッドライナー米国ツアーでフォローアップする。バンドは、特に2014年のレディー・ガガのArtRaveツアーの一部として、以前も米国に登場してはいるが、ニューヨークとロサンジェルス以外の都市を訪れるのは今回がはじめてとなる。BABYMETALは、百聞は一見にしかずのスペクタクルなので、このことは重要だ。

YouTubeが、一過性だとすれば、BABYMETALのショーは、光とサウンドの大騒ぎである。最近のウェンブリー・アリーナの公演では、三人はきらきらしたローブを着て、巨大な輝く三角形に乗り、観客やステージの上に浮かび、後には炎が天井まで上がる中で踊った。アメリカの会場はアリーナよりも小規模で、バンドはアメリカ・ツアーの具体的な内容は明かしていない。(「フォックス・ゴッドのみぞ知る、です」とユイメタルは、霊感を得るために三人が呼びかけるキツネの神を参照しながら言った。)

「BABYMETALには音だけでは分からない多くのものがあります」とスゥメタルは説明する。「ビジュアルはサウンドを補い、コスチュームがサウンドを補います。サウンドは既にあらゆるものをミックスしていて、圧倒的かもしれませんが、コンサートに来れば、全体のパッケージを見ることができます。BABYMETALが何なのか、BABYMETALが何を目指しているのかを見つけることができる唯一の場所、ショーにきていただかなければなりません」

ツアーは、「Metal Resistance」からの新曲をフィーチャーし、その多くはライブではじめて演奏される。その中には、バンド初の英語による歌、"The One"が含まれる。

「この曲の制作は簡単ではありませんでした」と、スゥメタルは良く知らない言語で自分の境界を広げることになった録音プロセスについて話している。「でもあの曲を歌うことができ、お客さんが理解してくれることで、誰もがメッセージを理解してくれるように思います。"The One"は、BABYMETALの音楽を通じて、みんなが一つになることです。皆さんが本当に分かってくれたように思えました」

BABYMETALは、アメリカのファンが、ツアーでこの曲、そしてBABYMETAL体験のすべてを受け入れてくれることを望んでいる。「アメリカでは人々が何かを大好きになると、本当に大好きになってくれて、そのことを見せてくれます」とスゥメタルは言う。「アメリカのファンは、愉しみ方を良く知っています」

「楽しみ」は、ヘビー・メタルを表現するとき、普通は最初に頭に浮かぶ言葉ではないが、BABYMETALはラベルや伝統を明らかに気にしていない。実際、バンドはジャンルを超えることを目指している。

「私たちはいつもオンリーワンになることを目指しています」と、モアメタルは言う。「そしてできればいつか、BABYMETALという新しいジャンルを作れるようになりたいのです」

さあ、これがメタルだ。

▼元記事
http://www.dailydot.com/entertainment/babymetal-tour-interview/


[Japan News] その使命は世界征服

その使命は世界征服:BABYMETALが新譜と3度目のワールド・ツアーでロックし続ける

マコト・タナカ(2016年4月21日)




そのヘビー・メタルとシンガーのカワイイ外見の型にはまらない融合を通じて、世界中のファンを興奮させているBABYMETALが、4月1日にセカンド・アルバムを世界発売し、翌日には、日本人アーティストとしては初の、ロンドンの象徴的なウェンブリー・アリーナで単独公演を行った。

このアルバム、「Metal Resistance」は、英国のオフィシャル・アルバムズ・チャートで15位に、米国ビルボード200チャートに39位で初登場した。

このグループは、優秀なヘビー・メタルのミュージシャンのバンドに支えられた十代の女の子たち3人組をフロントにし、前人未踏の道を旅している。

新譜は、デビュー・アルバムから約2年後にリリースされた。タイトルは、「フォックス・ゴッド」の神託としてのヘビーメタル再生というグループが自認する目的を象徴するものだ。

このアルバムの12曲の中には英詞が含まれており、グループの幅広いレパートリーが、さらに広がっているという事実を反映している。アルバムの遊び心は、BABYMETALの特徴の一つだ。

「このアルバムで私たちの音楽をはじめて聴いた人は、きっとびっくりすると思います。『うお、何じゃこりゃ』と」と、ボーカルとダンスを担当する若い女性三人組の一人、スゥメタルは語った。

BABYMETALは、2014年のデビュー・アルバムを2度のワールド・ツアーでサポートした。また、日本や海外の音楽フェスティバルでも演奏している。

「私たちの最新アルバムの音楽は、とても新しいと思います。ツアーやフェスティバルで出会った様々な音楽ジャンルが含まれており、また私たちの特徴であるスタイルを示しているからです」と、やはり三人組の一人であるユイメタルは言う。

その相方のモアメタルはこう付け加えた。「私たちのデビュー・アルバムは挨拶代わりでした。新しいアルバムは、もっと私たちの音楽を好きになってもらうためのものです。これは過去2年間の私たちの成長と冒険の成果です」

このアルバムには、ファースト・アルバムがリリースされた頃には既にできあがっていた「No Rain, No Rainbow」がようやく収録された。

「当時、私はこの曲を歌うときに間違えないようにすることに集中していました」とスゥメタルは言う。「今は、歌いながら自分の感情をしっかり伝えることができることに気付きました」

BABYMETALは2010年に結成された。グループのメジャー・デビュー・シングルは、2013年リリースの"イジメ、ダメ、ゼッタイ"である。ファースト・アルバム、「Babymetal」は2014年に録音され、ビルボード200チャートに入った。同年の3月、グループは、日本武道館で単独公演を行い、女の子たちは、同会場で公演を行った最も若い女性アーティストとなった。

カワイクて、クールなバンド

日本におけるアイドル・ブームを諷刺し、ビジュアル系バンド(メーキャップとコスチュームでその美的世界を表現するミュージシャンのグループ)にトリビュートを捧げようというこのグループの明らかな意図に魅了される人々もいる。さらに、神バンドと呼ばれるバッキング・バンドの素晴らしい演奏は、ヘビー・メタル・ファンも感動させる。

一言で言えば、BABYMETALはカワイくてクールなのだ。

ターニング・ポイントとなったのは、2014年の夏に海外の音楽フェスティバルにはじめて参加したことだ。

2014年のソニスフィア・フェスティバルにおける、グループの英国での演奏について、ユイメタルはこうコメントしている。「お客さんのほとんどが私たちの音楽を初めて聞きました。でも私たちが一曲ずつ歌っていくと、もっとたくさんの人たちが手を振り、指を私たちのトレードマークであるキツネの形にして、私たちのリズムに乗ってくれたのです。コンサートが終わったときに、お客さんが『もっと、もっと』と叫んでいました。言葉の壁にもかかわらず、私たちの音楽を受け入れてくれたのだと感じました。ステージに上がる前はとても緊張していましたが、最後にはとても自信が持てました」

バンドの次の目標は、「観客と一つになる」ことだとスゥメタルは言う。このことは、新曲の多くを観客が一緒にシンガロングすることができ、歌詞に「私たちの心は一つ」とか「私たちは一人ではない」といった言葉が含まれていることを説明している。

三人の少女たちは、アメリカのヘビー・メタル・バンド、METALLICAの影響を受けたと語る。

「私たちが2013年のサマーソニックで会ったときには、おかしくて親切なおじさんだと思ったので、一緒に写真を撮って下さいとお願いしました」とユイメタルは言う。「コンサートを観たら、ものすごい存在感とパワーがあって、観客を自分たちの音楽に引き込んでいました」

スゥメタルは語る。「METALLICAさんの音楽を聞いていると、音楽は耳で聞くものだというお決まりの考えがなくなりました。音楽は私の心を打ちました。自分たちのコンサートであの感覚を反映することができます。とてもうれしいです」

最近のロンドン、ウェンブリー・アリーナのコンサートで、グループの3度目のワールド・ツアーが始まった。

「英国は私たちの第二の故郷だと感じています。お客さんはいつも暖かく私たちを受け入れてくれます」と、コンサートの前にユイメタルは語った。「海外のアリーナでは初めてのコンサートでした。これまでのコンサートで学んだすべてを注いで、ステージから一番遠いところに座っているお客さんでも、来て良かったと感じられるようにしたいと思います」

ツアーは、9月の東京ドームで終了する。このような有名な会場で演奏したあとで、グループが次の目標を立てるのは難しいかもしれない。

「(2014年に)東京の日本武道館で演奏したあとにも、このあと何ができるだろうと思いました」と、スゥメタルは言う。「驚いたことに、次の公演は海外でした。フォックス・ゴッドは、いつも想像もできないようなことを考え出しますから、たぶんどこかに行けるでしょう」

現象

オフィシャル・アルバム・チャートに「Metal Resistance」が15位で初登場したことで、BABYMETALは、英国のランキング市場最高位でチャートインした日本のアーティストとなった。ビルボード200チャートでは39位に初登場し、坂本九の「Sukiyaki and Other Japanese Hits」が1963年に14位にランクインして以来、アルバム・チャートでトップ40入りした初めての日本人アーティストによる作品となった。

▼元記事
http://the-japan-news.com/news/article/0002858744


[Gigsoup] BABYMETALウェンブリー・リポート

BABYMETAL—ロンドン、SSEアリーナ、ウェンブリー(2016年4月2日)ライブ・レビュー

サイモン・ブル(2016年4月15日)




BABYMETALがウェンブリー・アリーナで演奏すると発表されたとき、眉をひそめる者もいた。そこまで人気があったろうか? 答えはイエスで、ソールドアウトにしたばかりでなく、この会場の一日限りのイベントにおけるマーチャンダイズの販売記録を破ってしまった。

観客は雑多だった。少なくとも7カ国の国旗が見られ、家族連れ、メタルヘッド、バンドのようにドレスアップした女の子のグループ、そしてこの騒ぎは何なのか好奇心に駆られただけの人々がいた。

開始が遅れてから、照明が最終的に絞られ、ビデオがBABYMETALの「始まり」と世界をメタルを通じて一つにするという目的を説明した。3人の幽霊のような姿がステージの奥に登場したが、これは単なるおとりで、火薬が一閃すると、実際のバンドが花道の外れに登場し、すぐにくせになる"Babymetal Death"の演奏でその夜に弾みを付けた。この曲で、少女たちは頭を下げるような種類の動きによる、ユニークなスタイルのヘッドバンギングを見せた。

セカンド・アルバムはギグの前日にリリースされたばかりだったので、コンサートは公式に「ライブ・ワールド・プレミア」とされており、日本にライブ放送されさえもした。これはとても大きな機会だった。最初から最後まで、音楽は休みなく続き、女の子たちは17曲のセットリストの間、1時間40分にわたって印象的な演奏をノンストップで続け、バンドを含む全員が、それぞれスポットライトを浴びる時間があった。

"Catch Me If You Can"の間、バンドのメンバーは少なくとも5分のソロがあり、ライブでは初披露になった"Amore"で、リード・シンガーのスゥメタルが純粋なパワー・バラード・モードに入った。セットの終わりに向かって、"Karate"と"ギミチョコ!!"がその夜で最も激しいモッシュピットに火を付けた。セットはその夜唯一の英語による曲、"The One"で幕を閉じた。アンコールでは、コール・アンド・レスポンスのコーラスをともなった新譜のオープニング・ナンバー、"Road of Resistance"が演奏され、この夜は観客に対するスゥメタルの「私たちは日本に帰ります、でも私たちはいつも皆さんの側にいます」という言葉で幕を閉じた。

BABYMETALの目標は「メタルを通じて世界を一つにする」であり、たぶん今夜、これを実現するための最初の数歩を歩んだのだろう。

▼元記事
http://www.gigsoup.co.uk/reviews/gigs/babymetal-sse-arena-wembley-london-2nd-april-2016-live-review/


[C.M. Saunders](作家による) 「Metal Resistance」レビュー

BABYMETAL – Metal Resistance(アルバム・レビュー)

C・M・サンダース(2016年4月6日)




テインテッド・リアリティのロジャー・シャックルフォードの言葉をいただけば、「BABYMETALを好きになるのは変かね?」

答えは、「ああ、多分な」だ。

未経験者のために言えば、BABYMETALはチュチュを着た十代三人と屍体のようなメーキャップ、それに白いなだらかにたれたガウンを着たバック・バンドからなる、作り物のJ・ポップ=スラッシュ・メタル・クロスオーバー・グループだ。最初は、真面目に受け取るのは難しい。私はこれまで日本の音楽が好きになったことはなかった。中国もだ。韓国もだ。ほとんどはひどいし、何を歌っているのかも分からない。でも、神よ、許し給え、私はBABYMETALが好きなんだ。ただどうしてかは分からない。藪をつつくのはやめよう。このバンドは大文字で始まるくらいの変さだ。フォックス・ゴッドがヘビー・メタルを救うためにこの宇宙に送られたことについての、すべて作り物の神話的な背景物語があり、前回のツアーでは、シンガーのスゥメタルをステージではりつけにするまねをし、残りの二人の女の子、モアメタルとユイメタルがそのまわりでばからしく踊り回っていた。劇的な要素はアリス・クーパーやKISSからすごく借りているし、そのことでバンドのライブ演奏に何かが付け加えられている。2010年の結成以来、アジアではビッグであり、それから少しずつ、特に夏の一連のフェスで、少しずつ国際的にも足跡を残してきた。"ギミチョコ!!"のビデオは、YouTubeで4,600万回再生されており(そのうち半分は私だが)、先週はロンドンのソールドアウトしたSSEウェンブリー・アリーナで演奏し、アルバム第二番をサポートする2016年のツアーを開始した。「Metal Resistance」は、バンドが、エヘン! フォックス・デーと名付けた4月1日にリリースされた。いや、エイプリルフールじゃないんだ。

「Metal Resistance」は、もうしばらくの間、ライブのセットリストの必需品となっている真正なタイトル・トラックで始まり、ファースト・シングルの"Karate"へと進む。"Karate"は典型的なBABYMETALで、ポップ感覚がザクザクしたギター・リフの上に重ねられている。続いて"あわだまフィーバー"が始まるが、これはチューインガムについての曲だと思う。いや、そうではない。でもだまされてはいけない。ファースト・アルバムと同様に、こうした曲には深みと創造性があり、一瞬でスピード・メタルからレゲエやダブステップに似たものへと、滑らかに転換する。このコントラスト、そして全体の効果に魅了させられる。このような曲を書いたのが誰であれ、本当に才能がある。同じことがバッキング・ミュージシャン、神バンドについても言える。アルバムを聴けば、サウンドはスタジオでのオーバーダブや素敵な(コンソールの)ノブ回しの結果だと思うだろう。でもそうではない。

見てくれ(YouTubeの"Road of Resistance"へのリンク)。

分かるだろう? 神バンドはものすごくタイトだろう? 今日存在する最も技術的に堪能なバンドの一つに違いない。モッシュピットが始まるのを見たか? すごっ。いずれにせよ、アルバムに戻れば、前半のハイライトの一つが"META メタ太郎"で、マーチング・ドラムとデス・メタルのグロウルを伴った子守歌ではないかと響く。変だと書いたよね。"GJ!"は、ものすごいフレットワークとキラー・コーラスをフィーチャーし、"Sis. Anger"は、明らかにMETALLICAに対する挨拶となっている。少なくとも、誰かが"St. Anger"が好きなんだ。より軽い高々としたバラード、"No Rain, No Rainbow"それに"The One"でペースはゆるむが、その間には、"Tales of the Destinies"という、あるいはアルバムで最も実験的なトラックがあり、これはコカインをやっているDRAGONFORCEのように響く。クラシック・ロック誌のレビューで、スティーヴン・ダルトンは、「時には圧倒的、常に気分を高め、たまに口をぽかんと開けさせる「Metal Resistance」は、これまでに作られた最高のアルバムかもしれない」と書いている。

そして彼は冗談を言っているわけではない。少なくとも私はそう思う。

最後に、もしBABYMETALが何であるのかを誰かに説明しようとしたら、その誰かはたぶん、君がおかしくなったと思うだろう。だが、なぜかすべてがぴったりとはまり、驚くほどうまく機能している。ミュージシャンシップ、イメージ、振り付け、曲、メッセージ、そしてフォックス・ゴッドの貢献まで。全体が力強く印象的な才能に基づく、微調整された機械であり、この「難しい」セカンド・アルバムは少なくとも、デビュー作の成功が一発屋ではなかったことを証明している。何より、「Metal Resistance」は、より深みと明瞭さがある、より強力な曲をフィーチャーしている。疑いもなく、世界征服へのさらなる一歩だ。頭を垂れよ、信じぬ者たちよ。抵抗は無意味だ。

*念のため、BABYMETALはブロック体の大文字で様式化されている。私は、バンドの名前を口にしたくらいで、そんなに興奮するわけではない。でも、しちゃうんだよね。

▼元記事
https://cmsaunders.wordpress.com/2016/04/06/babymetal-metal-resistance-album-review/

訳注:C・M・サンダースは英国の作家で、特にダーク・ノベルで知られる。


[The Surface Noise] BABYMETAL考(個人ブログ)

BABYMETAL考(個人ブログ)

ザ・サーフェス・ノイズ(2016年4月20日)




BABYMETALは、メタルとJポップ・アイドル音楽を融合する日本の製品だ。グループは、ゴス風のドレスを着た、三人の十代の女の子たちがフロントで、ポップなメロディーとフックを歌い、振り付けしたルーティンを踊り、その間ずっと、メタル・バンドがバックを務めている。このグループのビデオを見れば、「何じゃこりゃ?」というのが適切な最初の反応で、特に音楽の世界でまさに対極にある2つのジャンルとスタイルを融合するようなものについては特にそうだ。いくつか見て、聞いてみてから、これが好きか嫌いかを決め始めることになる。

BABYMETALは、世界を席巻し始めた。2014年にバンド名を冠したデビュー・アルバムを、(ふさわしいかもしれない)4月1日にセカンド・アルバム「Metal Resistance」をリリースした。このアルバムはビルボード・トップ200に39位で初登場し、1963年以来、最高位でランクインした日本のアーティストとなった。4月5日には、米国のテレビ・デビューを果たし、ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアで演奏し、ものすごい喝采と興奮を受け、ワールド・ツアーを開始しようとしている。

私が最初にグループのことを知ったのは昨年で、それ以来、これは一体全体なんだろうと考え続けているが、これは考えすぎとも、正しいこととも思える。私に分かっているのは、自分には合っていないということで、それは構わない。ただ、BABYMETALを考えると、いくつか頭をよぎることがある。

最初にビデオでBABYMETALを見たときには、'90年代後半の有力なポップ・バンド、THE SPICE GIRLS、ブリットニー・スピアーズ、BACKSTREET BOYS、'NSYNC、それにクリスティーナ・アギレラをすぐに想い出した。こういったアーティストは、みんなの心の奥の方に少しずつ引っ込んでいったロック音楽から、メインストリームの音楽シーンに取って代わっていったが、ロック・ファンはそのことについてハッピーではなかった。この種のアーティストに対して、一番大きかった議論は、「自分で曲を書いてない!」とか「楽器を弾いてない!」だった。彼らは作り物、プリパッケージ品、そしてもっとぶしつけに言えば、フェイクと呼ばれた。

20年くらいあとまで早送りしてBABYMETALを見たとして、同じことが言えないだろうか? また、ロック・ファンはどうして同じ議論を当てはめないんだろうか? BABYMETALは自分の曲を書かないし、バンドのフロントの三人の女の子たちは、グループに選ばれるまではメタルを聞いたことがなかったと認めている。確かに、BABYMETALには楽器を演奏するバンドがあるけれども、誰も彼らが何者か知らない。神バンドと呼ばれているが、それだけだ。ビデオで彼らの顔を見ることはまれだし、ライブで演奏する時にはフェイスペイントで覆われている。注目は均等に女の子たちに集められている。メタル・ファンは、この種の商業化されたアピールは構わないのか? そうだとすれば、それが主な魅力であるバンドにいつまでしがみついていられるのだ?

過半数がメタル寄りなのかポップなのか、グループのファン・ベースの構成はよく分からない。メタルのインストゥルメンテーションを考えると、このバンドに多くのポップ・ファンが引き寄せられるのはとても信じられないが、本当に分からないんだ。そのことは知りたいと思う。

音楽ファンとして、私はいつも新しく異なったものを聞くことに興味を持ってきたし、BABYMETALは確かにその両方だ。でも、二つのジャンルを融合することの問題は、そのことがもたらす制限だ。'90年代後半のラップ・ロックとやらについて感じたことを想い出させる。二種類の人気のある音楽ジャンルを融合したが、ほとんど何もできなかった。その境界線と制限があり、数年ほどはやったあと、必然的に陳腐化して退屈になった。LIMP BIZKITは一緒に沈没し、キッド・ロックはもっとメインストリームなカントリー/ロック・サウンドへ転向した。

BABYMETALが同じ運命に直面するだろうということは、それほど途方のない話ではない。退屈で陳腐化することは、よくある日常的なポップ音楽がかかっている最もありふれた病気だ。このジャンルは、短い賞味期限しかないことで知られている。またメタルは、ある「規範」にこだわることで、このスタイルが成長したり拡大したりすることを阻んでいるために、しばしば自己満足で、リサイクルされたものとなる。もちろん、BABYMETALはいろいろな拍子をいじくり回すことはできるだろうし、それはそれでいいのだが、日常的な音楽の消費者には、違いなど分からない。聞いたものを考えて、ちゃんと分かる違いがないものを聞き続ければ、他のものへ移る。

さて、その上で、BABYMETALのコインの裏側にある良い点についても見える。これは、グループのメタルという基盤から始まる。メタルは、自己満足へと繰り返すジャンルだし、何かまったく違う、変なものを考えるほど、実証済のグルーブから逃げ出す良い方法があるだろうか? BABYMETALはまさにこれだ。メタル・ファンや他のメタル・バンドに、音楽的に見るべき別の何かを与えてくれる。たとえて言えば、ひねりを加えて、いろいろくっつけているとうことだ。基本的に、メタルの尻を蹴飛ばしているということになる。

またBABYMETALはファンに、メタルのかたくなな信仰やイデオロギーを再評価させている。BABYMETALのYouTubeビデオを見れば、「これはメタルじゃない」とか「これはメタルのあるべき姿じゃない」といったコメントが必ず見つかるだろう。このグループは、「パンク」とは何かという一般的な質問と同様に、人々に「メタル」とは何かについて自問させることで、メタル・ジャンルの「真実」に衝撃を与えているのかもしれない。長年音楽ファンを続ける中で、こうした言葉でジャンルを定義することはくだらないし、ファンベースの一部となっている人々の個性を高めるよりも、ファンベースの知性を下げているということを学んだ。BABYMETALが人々に、ジャンルを問わず、音楽の聴き方を再評価させることができるなら、音楽全体に有益である。

個人的には、誰がBABYMETALを好きだろうが、どういう理由からだろうが興味はない。君が好きなものが君の好きなものだ。このグループの音楽は私には合わないが、その成功の波及効果を見てみたいとは思う。何よりも、BABYMETALにはギター・ソロがある。私はギター・ソロが欲しいんだ。

▼元記事
http://thesurfacenoise.blogspot.jp/2016/04/thoughts-on-babymetal.html


2016年4月20日水曜日

[Maximum Volume Music] BABYMETAL、ものすごい数字

BABYMETAL、ものすごい数字

アンディ・ソーリー(2016年4月19日)




MVは彼女たちがくだらないと思っていたかもしれないが、私たちは少数派だったようだ。

世界的な現象であるBABYMETALの新譜、「Metal Resistance」はオフィシャルUKアルバム・チャートで第15位、ドイツで36位に入った。これは英国とドイツで日本のバンドがこれまでに達成した最高位である。

このニュースは、BABYMETALが権威あるロンドンのウェンブリーSSEアリーナで4月2日にヘッドライナー・ショーを行った初めての日本のアーティストになってから数日後に届いた。ここでファンは、これまでは母国でしか見られなかったような、巨大なプロダクションを伴うバンドの海外で最大のヘッドライナー・ショーでもてなされた。

BABYMETALのリード・シンガー、スゥメタルは次のようにコメントしている。「私たちが英国を第二の故郷といつも呼んでいることをご存じの方もいると思います。ですから英国のオフィシャル・アルバム・チャートで15位となり、日本人アーティストとして一番高い順位でチャートインしたことをとても名誉に思います。ロンドンのウェンブリーSSEアリーナで国外における初のアリーナ・ショーが成功したことで、"The One"を中心とする私たちの使命を実現するために、ファンの皆さんと一つになれたと感じています」

「英国、そしてヨーロッパのファンと一緒に、もっと伝説になるようなことを実現できたらと願っていますし、今日のBABYMETALを創り上げるためにサポートして下さったすべての皆さんに感謝したいと思います。みなさんがいなければ、これは実現できませんでした」

伝説の歴史的なロンドンの会場の定員一杯の観客ばかりでなく、このショーのライブ・ストリームは、日本の5都市7会場のスクリーンで放映された。日本時間は日曜の朝、午前4時30分だったにもかかわらず、約12,000人の日本のファンが、発売後1時間で売り切れた、この特別なライブ・ビューイングに加わった。

土曜日にはまた、BABYMETALが別の記録を破っている。これまで音楽界で最もビッグなアーティストをいくつか迎えてきたこのウェンブリー・アリーナの歴史において、この会場で行われたあらゆる上演の一日当たり最大のマーチャンダイズ販売を実現したと誇ることができる。会場のジェネラル・マネージャー、ジョン・ドルリーは、「BABYMETALのショーは、SSEアリーナ、ウェンブリーのオールタイム販売記録を破った」と認めている。

4月1日、あるいはフォックス・デーにリリースされた「Metal Resistance」は、CD、ダウンロード、ストリーミングおよび限定盤のCDボックス・セットとアナログで入手可能。

BABYMETALのプロフィール
2010年に結成されたBABYMETALは、2014年3月に権威ある日本武道館で2日連続のヘッドライナー・ショーを行い、この会場で演奏した最年少の女性アーティストとなった。ファースト・アルバム、「Babymetal」は、米国ビルボード・チャートにランクインした。2014年の夏に、初のワールド・ツアーを行い、北米5都市で、レディ・ガガの「Artrave: The Artpop Ball」ツアーの前座を務めた。2015年に2回目のワールド・ツアーを行い、北米、ラテン・アメリカ、カナダ、欧州を含む10カ国を訪れた。BABYMETALはまた、同年にさいたまスーパーアリーナ、幕張メッセ、そして横浜アリーナと、日本の3つのアリーナでのヘッドライナー・ショーを行った。2015年度メタル・ハマー・ゴールデン・ゴッズの「ブレイクスルー・アクト」賞、2015年度リレントレス・ケラング・アワードの「スピリット・オブ・インディペンデンス」賞、そして複数のラウドワイアー賞を獲得している。2016年4月には、ロンドンのSSEアリーナ、ウェンブリーでヘッドライナー・ショーを行い、この会場で演奏した史上初めての日本人アーティストになった。三度目のワールド・ツアーは、日本における伝説の定員55,000人の東京ドームのヘッドライナー・ショーで幕を閉じる。

BABYMETALの「Metal Resistance」で、国境を越えて結びつき、みんなを一つにするべき時が訪れたのだ。

新譜「Metal Resistance」
英国アルバム・チャート、15位
ロック・アンド・メタル・アルバム・チャート、2位
インディーズ・アルバム・チャート、5位
スコットランド・アルバム・チャート、12位
ドイツ・アルバム・チャート、36位

▼元記事
http://www.maximumvolumemusic.com/babymetal-big-numbers/


「JaME World] PROMIC.tvのJaME World(短いです)

PROMIC.tvのJaME World

シルバーフェイ(2016年4月18日)

BABYMETALがチャートのトップに。ONE OK ROCKが僅差で追う

別の女性三人組が、PROMIC.tvのJaMEワールド・チャートでトップにランキングされた。そう、BABYMETALだ! 先日のアルバム、「Metal Resistance」の国際的なリリースと現在前回のワールド・ツアーにより、この「カワイイ・メタル」トリオがランキングの第一位に急上昇したのは不思議でも何でもない。

すぐ後を追っているのがONE OK ROCKで、最近アメリカのメタルコア・バンド、ISSUESのモンスター・エナジー・アウトブレイク・ツアーの前座を務め、5月から6月にかけては欧州のヘッドライナー・ツアーに出かける。

第3位はBAND-MAID(R)で、このPROMIC.tvの階でフィーチャード・アーティストとなっている。バンドのライブ演奏フッテージ、そしてビデオ・コメントを見てくれ。

▼元記事
http://www.jame-world.com/us/articles-120964-jame-world-charts-on-promic-tv-9.html


[Pandra blog] 「Metal Resistance」レビュー(短いです)

「Metal Resistance」レビュー(短いです)

ジャンル:カワイイ・メタル

BABYMETAL:「Metal Resistance」

アンディ・コナーズ(2016年4月19日)

抵抗は無意味だ。

BABYMETALのJポップ・ミーツ・デス・メタル・サウンド(自称「カワイイ・メタル」)はギミックかも知れないけど、とても、とても良くできている。セカンド・フルレンスで、よりヘビーなメタル、よりキャッチーなポップ、そして本当にあらがいようのない曲によって、実際以前よりギミックには聞こえなくなっている。そしてもちろん、まだまだキュートだよ。

▼元記事
http://blog.pandora.com/us/picks-of-the-week-34/?tc=x-012402-0035-1149


[Without Remorse] Babymetal - Metal Resistance(アルバム・レビュー)

Babymetal - Metal Resistance(アルバム・レビュー)

D3V(2016年4月19日)




BABYMETALのバンド名を冠したアルバムにとっくに夢中だが、それだけでは満足できなかった。「Metal Resistance」が4月1日にリリースされると、最初は誰かがからかっているのかと思ったが、その日のことを知って、嬉しいなんてものじゃなかった。

「Metal Resistance」は12曲収録、演奏時間55分で、これはとても価値がある。ファースト・アルバムのバイブとアイデアは何らかのかたちで維持されており、さらに広がりを見せている。Jポップとモダンなヘビー・メタルの素晴らしいミックスであるのは変わらないが、僕を含むリスナーが、良い意味で「何じゃこりゃ?!」ととにかく思ってしまう効果のある、より多くの実験が存在する。疑いもなく、BABYMETALは決まり事に逆らい、モダンなメタルがどのように響くのかについての境界を広げている。アルバムはその名前にふさわしい。

オープニング・トラックの"Road of Resistance"は高速でテクニカルであり、DRAGONFORCEをすごく想い出させ、パワー・メタルやスピード・メタルの感覚がある。あらゆる意味でメタルなのだが、それでも三人の女の子たちは、バランスをうまく取って、滅多に聞くことができない何かに変えている。その後は、この記事の脇からストリーミングで見ることができる"Karate"へ続く。これはこのアルバムの"メギツネ"であり、当然すっかり気に入った。プログレやジェントの感覚さえも存在する。先へ進んで、"From Dusk Till Dawn"も素晴らしい曲で、あらゆるメタル・コレクションにふさわしいこのアルバムを買うなら、ぜひ聞いてもらいたい。

アルバムの最後に向かって、よりソフトなメタルを楽しむ優しい人たちにとって素晴らしい曲、"No Rain, No Rainbow"がある。このアルバムは、英語版の"The One"があり、とてもメロディアスで感動的なトラックとなっている。疑いもなく、BABYMETALはまたやってのけた。「Metal Resistance」を楽しんでくれ、そして圧倒されてくれ。

▼元記事
http://withoutremorsewebzine.blogspot.jp/2016/04/babymetal-metal-resistance-album-review.html


2016年4月19日火曜日

[4IIMANIA] 「Metal Resistance」レビュー

BABYMETAL:「Metal Resistance」

デヴィッド・ヘイター(2016年4月19日)




はじめてBABYMETALのアルバムの再生ボタンを押すと、素晴らしい喜びが待っている。ギターは暴れ、拳を掲げ、そして突然コントラの殺人ガンマンがキノコの王国を暴れ回って、視界に入るすべてをぶっ飛ばして回るのだ。メタルの叩きのめすような激しさと神話のような仰々しさに、Jポップの甘さを溶け合わそうという決意は、変わらず目先が利いているし、人の心を惹きつける。フロントの三人、スゥメタル、ユイメタル、そしてモアメタルは、Jポップのお約束を自在にし、バック・バンドは変わらずタイトで強烈だ。どちらのサウンドも片方だけではうまくいかない。フックはCLやKポップの一番良いものに比べると古びていて、遠慮深いものだし、メタルの部分は指が避けそうな複雑さだが職人っぽい。こうした10点中7点的なサウンドが一つになると、それぞれを足し合わせたよりもすごい何かを生み出す。

本当の先見は、メロディー、フック、そしてアレンジのインタープレイにこそある。BABYMETALはコピーアンドペーストのロック・バンドではない。まず疑問の余地もなく、いまメタルで最高のフックを書いている。同様に、カーリー・レイ・ジェプセンの素晴らしい"Boy Problems"から重いギターを削ったところで、ほとんど何の役にも立たないだろうし、幻想的なアレンジを減じるだけだろうと、曖昧に述べておくのが良いだろう。BABYMETALのポップは、軽くて、妖精のようかも知れないが、巧みに潜在的なファン層に呼びかけけながら、夢中にさせるよう特注されている。(これは才気に満ちた、収集的なサウンドなんだ。)

"The One"の英語バージョンは、多くがそうではないかと疑っていることを暴露するかもしれない。言語の壁がなければ、BABYMETALは最悪の時のDRAGONFORCEのように卑屈に響くと。だがこれはバンドが繰り返さないように注意を払うようなミスだ。他にも欠点はある。ところどころ、メタル自体が行き過ぎている。(救いようのない偽の技術用語に満ちた、どうしようもないハッキング映画に対するサントラのように響く、エレクトロニクスで押し潰すような'90年代の残り物。)最後に、ポップとメタルの間の融合が抜け目なく行われているが、実際の作曲は、アルバムのより大胆な瞬間に脱線している。"Tales of the Destinies"は(獣のようなグロウルが臆病そうな叫びと戦っていて)ボーカル的には絶対的にとても面白いのだが、エピックの壮大さを求めるあまり、スムーズな流れや音的な一貫性が失われている。

それでも、こういった不満は、優れた、本当に楽しいアルバムを傷つけることはできない。BABYMETALは懐疑主義を呼ぶかも知れないが、自分たち自身、そしてその音楽を真面目に受け止めている(ユーモアや、遠慮がちの参照や笑いの余地はあるが、皮肉や恥の余地はない)。なお良いことに、成長の余地がまだまだたくさん残されている。CHILDREN OF BODOMやポール・ギルバートから、船乗りロックやより野蛮なニューメタルの側面まで、何でもまねるかも知れないが、まだ自分自身のサウンドを定めてはいない。「Metal Resistance」でまとめようと苦労した7分のエピックを届ける術を見つけてはいないし、その逆をすることもできる。脂肪を削って、より攻撃的に的を絞ったアレンジに支えられた、滑らかで、きらきらしたポップ・ソングを作ることだ。当面、この三人組は、モダン・メタルでもっとも甘いフックと最高のメロディーを提供しながら自分たちのビートに合わせて踊ることに満足しているのだろう。 [8.0]

▼元記事
http://411mania.com/music/the-rock-review-round-up-weezer-deftones-more/


[Tales from the Pit] 「Metal Resistance」レビュー

「Metal Resistance」レビュー

オートグラフバイラス(2016年3月24日)




2014年のデビュー作を通じて、世界中で成功を収めたBABYMETALが、大きな期待を寄せられていたフォロー・アップ・アルバム、「Metal Resistance」を全世界で販売した。バンドの帰還に乗って、2016年はBABYMETALがその価値をようやく証明するチャンスを得て、自分たちがまやかしもののギミックではないことを示す年になる。

すぐに、BABYMETALが馬鹿騒ぎをするために、ここにいるわけではないことがきわめて明確になる。招集を掛けるナンバー"Road of Resistance"によるオープニングで、バンドがこれまでは危なっかしかったJポップを注入したメタルというスタイルを、巧みに磨き上げ、焦点を絞ったメタル・アルバムに仕上げたことは、最初から明らかになる。「Metal Resistance」をバンドのシグネチャー・サウンドから離れるものと呼ぶことは難しいが、グループのダイナミクスは、より伝統的なセットアップのそれへとトーンダウンし、主にコーラスを中心とするこれまでの取り組みと異なり、スゥメタルがボーカルの大部分を担当するようになった。ただし、だからといってショーのスターはスゥメタルだけというわけではない。3人のボーカリストは、アルバムを通じて大きくフィーチャーされている(予想通り、3人はシンガーなんだから)。ボーカル的には、前作のインタープレイ中心から大きく変わっており、女の子たちの実際の声の力に中心が置かれていて、それはうまくいっている。長年に渡って聴いてきた中で、最もキャッチーなメタルを創り上げているからだ。今回はシンフォニック・メタルのバンドからより多くを借りており、その結果が、より分かりやすく、混沌さが少なくなったアルバムだ。

ただし音楽的には、女の子たちのバッキング・バンドは、"ギミチョコ!!"や"ヘドバンギャー"のような曲に合った攻撃性をそのまま保っており、新譜ではこれを前面に出している。DRAGONFORCEやICED EARTHのようなスピード・メタル・バンドに敬意を表しながら、ヘビー・メタルに対するよりむきだしの、西洋化されたアプローチを創り出せというプレッシャーに屈しなかったことは実に新鮮だ。音楽は今回はよりストレートになっているが、決して抑えられているとか封じ込められているというわけではない。リフやワイルドなソロは、ものすごいスピードでアルバムを通じて飛び交い、無慈悲なベースとドラムのセクションやトレモロ・ギターが、ノンストップの、否定しようがない「メタル」体験を保証する。"Amore"の短いベース・ソロや"ヤバッ!"のほとんどスカを想い出させるスティックさばきやリフワーク、そしてほとんどテクノで、APHEX TWINS風のイントロを持つ"あわだまフィーバー"は、BABYMETALが自分たちのサウンドを洗練したかもしれないものの、このグループにはジャンル分けなど通用しないのだということを示している。パイレーツ・メタルの影響は、より遅い、華やかな"META メタ太郎"に見られ、アルバムのラスト・ナンバーはバンドのキャリアではじめて英語で歌われる"The One"で、うれしくなるほどわざとらしい感謝と情緒のオデッセイであり、世界最大の会場で演奏するための曲だ。

BABYMETALに対して批判があるとすれば、このアルバムに収録されている曲の大部分が、歓迎するには少し長すぎる傾向がある点だろう。通常の4分、5分といった中で、6分を超える1、2曲ほどは、12曲入りのアルバムという中では時に少し退屈になりかねない。ただし、時には退屈になるとしても、バンドのファンにとって、このことは大きなボーナスとなるだろうから、これを問題だと主張することすら難しい。"From Dusk 'Til Dawn"のようなナンバーは、相対的には波乱のない4分近い仕上がりで、邪魔にはならないとしても、不要だという議論はあるだろう。

2014年に、BABYMETALには耐久力があって、ウェンブリー・アリーナにおけるソールドアウトのショーまで実現するだろうと言われたら、私は絶対に信じなかっただろう。どころか、フォロー・アップが出せるかどうかも疑っていた。でも、いずれについても自分が誤っていたことを報告することはうれしいし、「Metal Resistance」はあらゆる点で、多様性があり、ユニークで、バンド名を冠したデビュー・アルバム同様に素晴らしい。大曲が多いこと、そして自分が日本語を話せないということにかかわらず、BABYMETALは最もダイハードなメタルヘッドが時間をかけるだけの価値があるアルバムを届けてくれた。このアルバムを通じて真のヘビー・メタルのクラシックがちりばめられており、退屈な瞬間はかけらもない。BABYMETALはここに残るのであり、私自身も信じられないほどうれしい。目新しいものとして登場し、才能によって留まるのだ。

評価:8.5/10

▼元記事
https://autographvirus.com/2016/03/24/699/


[Edmonton Journal] プレイリストにBABYMETALを(小ネタ)

トラック・スターズ:FUJIYA & MIYAGI、BABYMETAL、それにVERSIONSの曲をプレイリストに追加しよう

サンドラ・スペルーンズ(2016年4月18日)

私たちのお気に入りの3曲:

1. Fujiya & Miyagi:"Seratonin Rushes"
(略)

2. BABYMETAL:"ギミチョコ!!"
3人の超カワイイ日本人の女の子による超カワイイ・ポップ・ボーカルに、高速のものすごいメタル・リフを混ぜ合わせてみよう。結果は? チョコよりも甘い、ステキな音楽のカオスだ。BABYMETALが世界を征服するのは時間の問題だ。

3. Versions:"The Rules Have Changed Again"

▼元記事
http://edmontonjournal.com/entertainment/music/track-stars-add-tunes-by-fujiya-miyagi-babymetal-and-versions-to-your-playlist


2016年4月18日月曜日

[AMN] BABYMETAL:「Metal Resistance」レビュー

BABYMETAL – Metal Resistance(アルバム・レビュー)

マーティン・ミチー(2016年4月1日)




BABYMETAL、人々が愛し、同時に憎むバンド。もし真のメタルを少しばかり真面目にとらえすぎているなら、少なくとも一度は、ソーシャルメディアにこのバンドに関する否定的なコメントをポストしたことがあるだろう。だが、本当のところ、この日本の現象がどれだけ作り物であったとしても、その音楽自体はものすごく素晴らしい。BABYMETALのバッキング・バンドは、このアルバムで絶対的な音楽的技巧を披露しているので、ヘイターの間でも注目を集めざるを得ないだろう。「Metal Resistance」には、収録曲数とほぼ同じだけの異なった音楽スタイルが存在する。バンド名を冠したアルバムは、アイドル音楽とメタルの混合物だったが、このセカンド・アルバムはもっと洗練された感触だ。確かにものすごくカワイイ日本人の十代の女の子たちというギミックは変わらないが、このアルバムは、前作よりもより純粋にメタル指向となっている。

このアルバムの音楽スタイルのトータルな融合を魅力的に感じる。これは簡単にひどい有様になりえたはずだが、BABYMETALは、ありふれたバンドとは違う。優れたソングライターとプロデューサーのチームに支えられ、バンドはこれを機能させた。"Karate"や"Sis. Anger"のような純粋なメタルの爆発の優れたミックスもあるが、同時に"META メタ太郎"では、ELVEITIEのスタイルもものにしている。"ヤバッ!"ではギター・ポップの実験の中にスカのヒントもあり、カワイイ女の子たちが"GJ!"でラップを始めた時には、スタイルのミックスのピークがきたとさえ思ったが、そうはならなかった。

このアルバムで最も予想外だったのは、一番良い曲が最後に取ってあったことである。"No Rain, No Rainbow"は、素晴らしいと同時に驚きでもあった。BABYMETALが、遠大なロック・バラードを演奏するのを聞くことになるとは考えたこともなかったし、さらに良いことには、完全にうまくいっているのだ。これはものすごくわざとらしいのだが、それでもうまくいっている。"Tales of the Destinies"はアルバムのベスト・トラックだ。プログレの領域に挑み、この曲はDREAM THEATERの多くのマテリアルに対抗する。ここでは三人の少女たちは一歩下がり、素晴らしいバンドを完全に輝かせる。アメリカ盤ではボーナス・トラックとなっている"The One"は、女の子たちがはじめてすべて英語で歌っている。これは商業的には大成功だと思う。他の曲よりも少し軽く、明らかに米国市場でBABYMETALの地位をさらに高めることを目指しているのは明白だからだ。

最初にこのアルバムを聴き始めたときには、何の期待もしていなかった。デビュー・アルバムには良い曲("ギミチョコ!!"、"メギツネ"、"紅月")があったが、多くの良くない曲もあった。対照的に、「Metal Resistance」は曲の寄せ集めというよりも、ちゃんとしたアルバムだと感じられる。曲の多様性を考慮すれば、これはそれ自体として大きな達成だ。

「Metal Resistance」は私の2016年のトップ10リストに入る可能性が高いし、そこらにいる真のメタル戦士にとっては絶対的に恐ろしいことに、BABYMETALはここに留まると思う。

8/10

▼元記事
http://amnplify.com.au/cpt_reviews/babymetal-metal-resistance-album-review/


[angriest]「Metal Resistance」レビュー

BABYMETAL:Metal Resistance (2016)

メタルは幅広いジャンルで、一般に、メタル・サウンドに親しみがなかったり、感心していないリスナーを驚かせるものだ。確かに、多くのメタル・バンドは騒がしいノイズ、攻撃的なドラムス、そして叫ぶエレクトリック・ギターの組み合わせを提供するが、デス・メタル、スピード・メタル、パワー・メタル、そしてパイレーツ、バイキング、あるいはトロールのようなより難解な形式さえも含む、あらゆる種類の具体的なサウンドに分かれる。このリストに加わるのが、日本のバンド、BABYMETALが基本的に発明した最新のメタル・ジャンル、カワイイ・メタルだ。このバンドは7人(原文ママ)のミュージシャンと3人のシンガー、菊地最愛、水野由結、そしてリード・シンガーの中元すず香からなる。

多くの人気のある日本のバンド同様に、これは作り物で人工的なバンドであり、10人(原文ママ)のメンバーは、自分たちで集まったというより、プロジェクトのためにそれぞれが雇われたが、その出自にかかわらず、相対的にユニークで、非常に楽しめるグループへと発展した。

表面的には、皮肉でばかげたもののように思える。バンドの初期のシングルはFacebookでバイラルになったが、それは、これがばからしいほどおかしいと思ったからである。カワイイ十代の女の子たちがヘビー・メタルに合わせてぴょんぴょんとジャンプしている姿を見るのは、不条理でばかげている。要は、バンドの超コマーシャルな出自についての認知的不協和とシニシズムを通り過ぎると、BABYMETALは本物になるということだ。これはとても強力なパワー・メタル・アルバムで、高速の意気を高めるようなギター・ワークと日本のティーン・ポップを組み合わせている。

「Metal Resistance」はバンドのセカンド・アルバムだが、オーストラリアでははじめてリリースされる。これは絶対的に素晴らしい。

"Road of Resistance"(原文はRoad to Resistance)は、疾走感と共にアルバムをスタートさせる。この曲は、もともとBABYMETALのデビュー・アルバムのインターナショナル盤に含まれていたものだが、日本では初めての収録となる。この曲は、アメリカの(原文ママ)メタル・グループ、DRAGONFORCEにばからしいほど多くを負っており、実際、DRAGONFORCEのメンバー、ハーマン・リとサム・トットマンがこの曲でコラボレーションしているほどだ。もしDRAGONFORCE本体のブレイクネックで複雑なギター・ワークを気に入っているなら、この曲をものすごく気に入るだろう。

先行シングルの"Karate"は、激しい攻撃的なバースとよりメロディアスで高揚感のあるコーラスを組み合わせている。曲の中間部では一度ソフトになり、メタル・トラックというよりはアンセムっぽくなる。これは素敵な移行部となっている。これがこのアルバムのお気に入りの曲になるかもしれない。

アルバムの多くの部分は、Jポップとメタルの均等なブレンド("GJ!"など)や、奇妙なギター・リフを持つバブルガム・ポップへずっと寄ったもの("ヤバッ!")、そしてその逆("Sis. Anger")の間を揺れ動く。"No Rain, No Rainbow"のようなストレートなバラードがあり、これは収録曲の中で一番効果の弱い曲だろう。このバリエーションによって、アルバムはより広いオーディエンスをつかむことができるだろうが、個人的には、曲が非常にバランスの取れた組み合わせになっているものが好ましい。

"Syncopation"(訳注:原文ママ、"From Dusk Till Dawn"のことと思われる)は目立っていて、メタルやカワイイ・ポップスというよりも、スローなエレクトロニカへと向いている。この曲はエレクトロニックなセクションと、より充実したギターとコーラスのボーカルの間を行き来する。またこれは基本的にインストゥルメンタル曲で、他の曲と素晴らしいコントラストを見せる。"Tales of Destinies"は、アルバムを一回りして、またDRAGONFORCEにインスパイアされたナンバーへ戻り、数多くの発明的なちょっとしたセグエがたくさんある。これもやはり優れた曲だ。

アルバムは、"The One"で終わるが、これは英語で演奏される初めてのBABYMETALの曲だ。結果として少し不思議に感じられる。ほぼ2枚のアルバムを聴いて、私は歌詞が日本語であることに十分心地よさを覚えているからだ。英語を母語とするオーディエンスに対するあまり必要ではない譲歩のように感じられる。特に媚びるよりも、自分の言葉でオーディエンスと向き合う方が良いと思う。とはいえ、十分に素晴らしいギター・ワークがいくつかある。

私がぜひ見てみたいのは、BABYMETALの成功があくまで目新しいものの段階にとどまるのか、それともよりヘビーな日本のサウンドに対する露出が、日本の成熟したメタル・グループへの海外からの関心を引き起こすのかである。日本には素晴らしいバンドがいくつかあるし、ふさわしい幅広いグローバルなオーディエンスを得るのを見られるなら素晴らしいことだろう。それまでは、BABYMETALの現在の成功を評価し続ける。

平均点: 3.3

▼元記事
http://angriest.blogspot.jp/2016/04/babymetal-metal-resistance-2016.html?m=1