2016年5月22日日曜日

[The Independent] 「Metal Resistance」レビュー

アルバム・レビュー:BABYMETALの「Metal Resistance」は、日本のメタル・ミュータントだ

ロブ・ジョーンズ(2016年5月21日)

星5

人生の半分以上をメタルを愛してきたこのジャンルのファンの大ファンの一人である私でさえも、多様性のあるジャンルであるメタルがしばらくの間袋小路に入り込んできたことは認めざるを得ない。他から際立つような本当に素晴らしいバンドはそれほど出てきていない。それから、良いにせよ悪いにせよ、たまに何かをリリースしたり、リユニオン・ツアーで素早くカネを手にしたり、ファンが大好きな往年のアルバムを丸ごと演奏したりする偉大なバンドがある。でも何よりも、メタルを前進させ、新鮮に響かせることについて、新しく、違ったことはそれほどなされていない。

BABYMETALについて語ることができる多くのことの一つが、君の反応を得られるということがあると思う。大好きになるかも知れないし、大嫌いになるかも知れないが、いずれにせよ、それは人が気付くだけの何かをやっているということを意味する。それはこのバンドが何か違ったことをやっているからであり、それはこの私のお気に入りのジャンルが必要としているものだ。

BABYMETALは、例を挙げれば、スピード・メタル、パワー・メタル、ブラック・メタル、そしてインダストリアル・メタルといったメタルの様々なジャンルを、そちこちで日本のポップやその他の音楽的影響と融合している日本のバンドで、自分たち「カワイイ・メタル」と呼ぶ独自のジャンルを創り出している。このバンドはとてもうまく、通常の優れたメタル・シンガーやスクリーマーがフロントであれば、ヘイターはもっと少ないだろう。でもBABYMETALのフロントを務めているのは、日本のポップ・スターである3人の十代の女の子たちだ。彼女たちは(ほぼすべて日本語で)歌い、踊り、フリルの付いたアニメ風のドレスを着ている。ノルウェーのブラック・メタル・バンドのように見える。正直なところ、こんなものはこれまで見たことも聞いたこともないし、Jポップとエクストリーム・メタルの融合などうまくいくはずがないと思うだろう。でも実際には絶対的に素晴らしいのだ。

BABYMETALのセカンド・アルバム、「Metal Resistance」は、DRAGONFORCEのハーマン・リとサム・トットマンが共作した、疾走感のあるパワー・メタルの傑作、"Road of Resistance"で始まる。そこから、襲いかかるようなパワー・アンセム、"Karate"、よりインダストリアルに響く"あわだまフィーバー"と"GJ!"、スカ・メタルでダブステップ・メタルな"Yava"、トリップ・ホップの影響下にある"From Dusk Till Dawn"、そして'80年代風のパワー・バラード、"No Rain, No Rainbow"などの素晴らしい曲が続く。これは、単に「Metal Resistance」で起こっていることの表面をひっかいたにすぎない。

こうした曲の中で、1曲だけ英語で歌われているのが、やはり'80年代風のパワー・バラード、"The One"だ。

驚くべきことは、自分が日本語を話さないからといって、曲で何が歌われているのか分からないことが気にならない点だ。そのことはどれだけ曲が素晴らしいのかを示している。この音楽はとても素晴らしく、ボーカルの歌いっぷりはものすごい。BABYMETALは、BABYMETALでさらにいっそうの努力をしており、正直なところ、私は次のアルバムが待てない。このバンドを試して欲しい。どれだけ素晴らしいか、君自身が驚くはずだ。

▼元記事
http://suindependent.com/babymetal-metal-resistance-album-review/?platform=hootsuite


2 件のコメント:

  1. 急かされてサードはだすなよー!
    只でさえセカンドは急かされて出さされてるんやからー
    今度はもっと練って練って練る時間はあるんだから~
    再来年の4月位までは……
    まあー今年も来年もツアーで、みっちり埋まるから
    作曲陣に1年10ヶ月絞り出してもらってる間に世界征服進めといてもらって歴史に残るようなアルバムを出して欲しい集大成位のつもりで…

    返信削除
  2. 自分も1st,2nd合わせてBEST10を選ぶと上位3曲は1stの曲になるんだよね。後の4から10は2ndの曲なんだけど。3rdが一番難しいと思うよ。

    返信削除