2016年3月31日木曜日

[Already Heard] BABYMETAL「Metal Resistance」アルバム・レビュー

アルバム・レビュー:BABYMETAL - 「Metal Resistance」

アリ・クーパー(2016年3月30日)




日本のメタル少女たちが、驚くほど印象的なセカンド・アルバムで戻ってきた。

この若々しい日本人トリオを取り囲む大騒ぎの勢いは衰えそうもないが、同じことがBABYMETALの作品についても当てはまる。どちらかというと失望させられるデビュー・アルバムの後で、「Metal Resistance」は、そのミッション・ステートメントを裏付けるものとなっている。BABYMETALは単に目新しいものを売り歩いているわけではない。むしろその才能を育て、息を呑むような形で一本立ちしてみせるミュージシャンだ。結局、スゥメタル、ユイメタル、そしてモアメタルは十代の終わりに近づいており、「ベビー」メタルというよりも「思春期」メタルなのだ。いずれにせよ、それでもBABYMETALはやり遂げた。

ファンのお気に入りであるDRAGONFORCEとのコラボ曲、"Road of Resistance"の強烈な勢いで始まり、この中心人物たるお嬢さんたちに、成熟というものが早からず追いついたという感じだ。扇情的な"Sis. Anger"や、アルバムのハイライトである"Tales of the Destinies"の圧倒的な破壊と予想外のひねりは、その成長しつつある才能を、抜きんでて証明するものとなっている。

"Amore"の魅力的なソロや"No Rain No Rainbow"のずばぬけた泣かせるバラードにだまされてはいけない。このアルバムは、最もブルータルな形による演奏のバッキングについての驚くべきショーケースとなっているのだ。"GJ!"が、最初から強烈だとすれば、"From Dusk Till Down"は、陰鬱なオープニングの背景に驚異的なENTER SHIKAR風の存在が隠されている。

"YAVA!"の強烈さ、"Meta Taro"の冒険とスリルに満ちた気概、そして"Awadama Fever"を通じた当惑するようなドラムンベースを加えれば、ものすごいアルバムを手にすることになる。このバンドは、メタルの世界を苦もなく自家薬籠中のものとしている。

英詞によるラスト・ナンバー、"The One"は、これがBABYMETALの曲であり、これがBABYMETALの夢であり、その途中で、いくつかの途方もない曲を確かに創り上げていることを雄弁に物語っている。

4/5

BABYMETALの「Metal Resistance」はearMUSICから4月1日にリリースされる。

▼元記事
http://alreadyheard.com/post/141950458950/album-review-babymetal-metal-resistance


2 件のコメント:

  1. いつも翻訳ありがとうございます。
    海外の記事やインタビューはあるって解っても読めなくて、こうして翻訳していただけるのは本当に有り難いです。
    今後とも、無理の無いペースで続けてくださいね。

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  2. ありがとうございます!

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