2016年4月18日月曜日

[Kerrang] BABYMETAL、ウェンブリー レポート

BABYMETAL:ロンドン、SSEアリーナ・ウェンブリー、2016年4月2日

評価:KKKKK(最高)




日本のカワイイ・メタルの先駆者が、ウェンブリーを完全に圧倒。メタル・レジスタンスがここに始まる!

BABYMETALを真面目に扱い始めるべき時がきた。今夜、日本の十代のトリオは、咆吼するスピード・メタルと虫歯のできそうなJポップの過剰なまでのミックスなど、せいぜい一時的な流行に過ぎないという考えを、容赦なく人を惹きつけ、感情のこもった1時間半のスペクタクルを通じて、確信と共に一掃してみせた。バンドが前日に発売したセカンド・アルバム、「Metal Resistance」は、本質的にド派手なスペース・オペラに火を付けた。これは既に熱狂していたウェンブリーの首根っこを巧妙につかんだため、BABYMETALの旅は始まったばかりだとさえ暗示したのである。

この晩は、"Babymetal Death"の励ますようなサウンドに合わせて、女の子たちが、ステージの下から魔方陣の中心に登場して始まった。その背後には、聳え立つ、古色蒼然とした廃墟のようなステージがあった。その前には、観客がいた。気合いの入ったメタルヘッドや、コスチュームを着た可愛い子供の隣で、フォックス・ゴッド・サインをみんなが掲げている。熱狂的だ。ここから、会場はBABYMETALのもう一つの王国へと突入していった。巨大なスクリーンは、「メタル・レジスタンス・エピソードIV:再生」を語る。その晩の曲を一つの壮大なオデッセイへとまとめあげるきわどくももっともらしいスターウォーズ・ファンタジーだ。この語りは、セットにちょっとしたユーモア(特にBABYMETAL版のダース・ベイダーのパクリ、デス・ベイダー)を加えるばかりでなく、グループの音楽スタイルの寄せ集め的な性質をうまくまとめている。つまり、元気なチアリーダーのような"ド・キ・ド・キ・モーニング"の鮮やかさが、調和を乱すことなく、(スゥメタルがソロで歌う)パワー・バラードの"Amore"へと進んでいけるということだ。ほかには、骸骨も崩れそうな"Catch Me If You Can"で、ハロウィーンに目覚めたゾンビのような服を着たグループのバックバンドが、ステージの中心となる。少女たちの振り付けされた踊りまで、あらゆる細部が硬軟自在にきっちりまとめられている。ポップさに満ちた"Karate"では、曲の途中で少女たちが死んだふりをし、"メギツネ"では、取り憑かれた布人形のように揺れる。

この演奏の高揚した劇的状況によって、バンドは明らかな言語の壁を超えて、オーディエンスと結びつくことができ、会場は本当に偽りのないお祭り騒ぎとなった。そして日本でショーを見ているファンのライブ・ストリームが表示されたとき、そして女の子たちが英語でショーを終えたとき、会場にはまさにさらなる感動の一撃が加えられた。「私たちは日本に戻ります。でも忘れないで、私たちはいつも側にいます」とスゥメタルは言った。この夜、12000人のファンにとって、その気持ちは一緒だった。

スターが叫ぶ!
スゥメタル(ボーカル)
Q:あなたにとってウェンブリーとは?
A:お客さんは、ウェンブリーでは特に激しくて、セットが進むにつれて、どんどん熱狂していきました。最後には、私たちが望んだように、みなさんと一つになれたと思います。
Q:観客はどのように変わったと思いますか?
A:ウェンブリーでは初めてのお客さんが多かったように感じられ、最初は、少し途方に暮れていて、これから何が起こるのかよく分かっていなかった人もいたようです。でもショーが進むにつれて、みんなが一つになったという瞬間がありました。

[キャプション]
BABYMETALが一つになって演じる姿は常に印象的
目に見えないジャングルジム:本物の恵み
再び、バンドの4人目のメンバーはすぐに消えてしまった

▼元記事
Kerrang #1615号
注:Babymetal Newswire記事へのリンクです


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