レビュー:BABYMETAL「Metal Resistance」
(2016年4月5日)
ロック音楽を聴くのに、BABYMETALのことを聞いたことがなければ、ここ2年の間、君の頭の中にあったロックは何だったのだ? つまり、BABYMETALは、世界中で最大規模のメタル・フェスで演奏し、レディー・ガガとツアーさえしている。(怪しいだろう?)BABYMETALを説明するとすれば、アニメの主題歌のようなカワイイ日本のアイドル・ポップを、メロディック・デス・メタルと融合し、3人の十代の女の子がフロントを務めている。第一印象は、マジか? ということになるだろうが、聴いてみると、ちゃんとしているし楽しい。そう、ヘビー・ミュージックはいつもシリアスでなければならないわけではなく、楽しくてもいいんだ。BABYMETALについては、まずこのバンドは日本の音楽業界のポップ・バンドのように作られているということを覚えておかなければならない。そのために、これはただの目新しいだけのバンドだという欠点が出てくるし、たぶんそれはそうかも知れない。正直なところ、BABYMETALが良いか悪いかということと、その音楽の正当性は関係ないと思っている。なぜならファースト・アルバムはとてもすばらしく、キャッチーなフック、素晴らしいリフがあって、とにかく良い音楽だったからだ。
でも「Metal Resistance」は前作の水準に達しているだろうか?
…私はそう言える、そうさ。「Metal Resistance」は、DRAGONFORCEのギタリスト、ハーマン・リとサム・トットマンのリードギターをフィーチャーした曲、"Road of Resistance"で始まるので、これは完全なシュレッド祭りだ。スタイル的には、彼ららしさが曲中に見られるけれども、BABYMETALがDRAGONFORCEをカバーしているようには聞こえない。スタイル的には、BABYMETALはモダン・ヘビー・メタルがこのレコードのために提供できるすべてから少しずつ選んでいる。"Karate"と"GJ!"は、ジェントから多くを借りており、"Road of Resistance"は、ストレートなパワー・メタル・アンセムであり、"Tales of the Destinies"はプログレ・メタルの強い影響を受けており、Jポップのコーラス付きのDREAM THEATERみたいに感じる。
君は多くの曲のバイブが、コンテンポラリーな日本のロックからの影響を受けていることも分かるだろう。"Yava"は、少年アニメのテーマ曲のようだ。また"Sis. Anger"ではDIR EN GREYのような日本のバンドへの敬意が感じられる。"From Dusk Till Dawn"はCROSSFACE、そして"No Rain No Rainbow"はX JAPANのバラードのようだ。
だから私のこのアルバムに関する意見はとてもはっきりしている。私にとっては音楽的に望むものの多くを満足してくれる。メタルがあり、ポップな瞬間があるが、どこにもどちらのパロディーという感じはなく、レーベルによって作られていながら、とても本物に感じられる。「Metal Resistance」における演奏も輝かしく、神バンド(BABYMETALのバッキング・バンド)が、ここしばらくの間に聴いた中で最高のメタル・リフを与えてくれる。そしてこのアルバムには数多くのソングライターがいるのだが、すごく一貫性がある。
「Metal Resistance」について、私が失望したのは、私の好みとしてはわざとらしすぎるバラードで、アルバムに少なくとも2曲のバラードを入れろというレーベルの要求を満たすためにくっつけられただけのように思える。それを除けば、このアルバムはものすごく強力だ。
おすすめの曲:Karate, Roads of Resistance, Yava, Tales of the Destinies, Gj and From Dusk till Dawn
得点:9/10
▼元記事
https://overdriverblog.wordpress.com/2016/04/05/review-babymetal-metal-resistance/
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