2016年6月25日土曜日

[KiKa TV] BABYMETAL特番:BABYMETALはまったく新しい

BABYMETAL特番:BABYMETALはまったく新しい セリフ起こし(字幕翻訳)

[訳注:KiKa TVの英語字幕版から起こしたものです。時間はラフなものとなっています。]




00:11
これを聴いて欲しい。後でどう思うか教えてくれ。

00:19
どうだい、気に入ったかい?

00:21
いや、俺の好みじゃないな。

00:25
これのジャンルが分かったかな?

シュラガー(ポップ/エンターテインメント音楽、主にポップ)

00:28
RAMMSTEINみたいだ。

00:36
メタルみたいだけど、メタルらしくない。

00:46
信じられないだろうが、3人の女の子たちがいま、メタル・シーンを揺るがせている。ああ、本当だ。

00:53
何だって、小さな女の子とメタル?

01:14
もう十分、これ以上だと狂っちゃうよ。

01:16
でもそれだけじゃないんだ。この3人の女の子たちは日本人だ! そう、その通り!

01:20
そしてステージではJポップ・スタイルで本当にクレイジーになり、巨大な会場をソールドアウトし、ロケットのように離陸している。

01:26
名前は何かって? BABYMETALだ。「存在しないだろうって?」 するんだよ。これを観てくれ。

01:34
BABYMETAL:キーキーした声とマンガの衣装が、ブルータルなメタル・サウンドと出会う。三人の女の子は日本のキャストで、以来ずっとステージで一緒にやっている。BABYMETALを作ろうというのは彼女たちのアイデアではないが、このコンセプトはうまく働いているように思える。

02:01
最初、彼女たちの曲は、ずいぶんJポップらしかったが、次第に真のメタル・ソングへと進化していった。2012年以来、BABYMETALは日本のチャートを席巻するようになった。最初のシングルとファースト・アルバムはトップ10入りした。

02:18
自分たちの音楽ジャンルを「カワイイ・メタル」と呼んでいる。カワイイは、可愛いとか愛らしいという意味だ。このスタイルは目立ち、世界中でBABYMETALを人気者にした。

02:31
諸君、俺はまたやったぜ、みんなのために。俺たちはバックステージにいる。バックステージ・エリアだ。みんながここで食事する。たぶん寿司とかいろいろ。でもこれは日本のスーパースター(明らかにそうなってるよね)にふさわしく、インタビューのために別の部屋がある。それはあそこだ。

02:49
そしてもう待ってる、次の仲間だ。俺はいろいろなことができるけど、できないのは日本語を話すことだ。なのでここにこの人がいるわけだ。お名前は?

マリコ(・シュミット)です。

マリコさんで、マリコが俺の、いわゆる個人的で、専門の通訳となってくれる。お時間を割いてくれてありがとう。間もなく女の子たちが来る。彼女たちは実際とても忙しい。いろいろなことをやらなければいけないんだ。前にも言ったように、世界のスターだからね。彼女たちはいまヨーロッパ・ツアー中だ。どういう風に振る舞えばいいんだろう。決まりとかあるのかな。俺が困らないように「やあ、かわいこちゃん」的なアプローチはだめなんだよね。

03:19
だめですね。

03:21
じゃあどうすればいい?

03:23
一番いいのは、頭を下げて礼儀正しくすることでしょう。ちょっと待って下さい。

03:30
どういう風に言えばいい? こんにちは?

03:32
こんにちは、あるいは夕方なら、実際にこんばんはですね。

03:35
こんばんは。「お元気ですか」はどういうかな? 日本語で。

03:38
元気?

03:47
こんな感じ? だいじょうぶそうだな。それほど難しくない。

03:50
さて、いまは、いつも通り、待って、待って、待って、待って、待つ。

03:58
でもBABYMETALのファンも待たなければならない。そしてファンはありえないほど多様だ。アニメ・ファンからメタルヘッド、ショーのために日本からきた人もいる。

04:18
みんな、信じないだろうな。本当に頭が吹っ飛びそうだ。このバンドを見たいのは15〜20人くらいだろうと思ってたんだ。でもそうじゃない、行列は道の外れまで続いている!

04:30
やあ。

こんちは。

かわいいね。ようやく、誰か「オッケー、これはマンガスタイルみたいだ」という人が見つかった。なんでBABYMETALがクールだと思う?

父はメタルが大好きで、私もメタルを聴くのが好きなのよ。でもアニメ・シーンにも夢中なの。この可愛い音楽のように。そして私の好きな両方のジャンルを一つにした初めてのバンドなのよ。

04:47
俺がBABYMETALを好きなのは、とにかくポジティブなエネルギーを出しているからなんだ。ブルータルなヘビー・メタル音楽なんだが、不気味さとかはないんだ。ただ若さと自信があって……パーティだね。

05:00
何が期待できる? 今夜はロックする?

ああ、絶対にウォール・オブ・デスができるね。

ウォール・オブ・デスって何?

基本的に、真ん中が空いた大きな輪で、それからみんながお互いに向かって突っ込むのさ。

05:11
なんてこった、それがBABYMETALのショーで起こるのかい?

そうだ。

何か心配になってきた。わかった。だから君はいわゆる「プッシャー」なのかな? カメラから俺を追い出す。

05:55
ユイメタル:ユイメタルです。

スゥメタル:スゥメタルです。

モアメタル:モアメタルです。お目にかかれてうれしいです。

インタビュワー:こちらこそ。ものすごく可愛い。台詞を忘れてた。もう一度聴かなくちゃ。ちょっと待ってね。

インタビュワー:こんばんは。元気?

スゥメタル:元気で〜す。

インタビュワー:インターネットでBABYMETALを検索したら、50万ビュー以下のビデオがなかったよ。何百万とビューがあるんだけど、こんなに成功すると思ってた?

スゥメタル:そうですね。私たちの最初のシングルのPV、"ド・キ・ド・キ・モーニング"っていうんですけど、PVがアップされたときに、日本語だったりとかドイツ語だったりとか、私たちがこれまで見たこともないような言葉のコメントがたくさん並んで、はじめて見たときすごくびっくりしたし。

インタビュワー:なんでキツネ? 他のヘビー・メタル・バンドはこういう感じだよ。なぜデビルホーンじゃなくてキツネなんだい?

モアメタル:はい、えーと、はじめてメタル界のサインであるメロイック・サインを見せられたとき、私たちはメタルのことを全然知らなかったので、影絵のキツネさんだ、キツネさんやってる、可愛いって話になって、勘違いから生まれたものなんです。ライブでは、影絵のキツネさんである……。

いまでは、フォックスは彼女たちのトレードマークになっている。ぴったりだ。それから3人の日本人の女の子たちは、フォックス・ゴッドが自分たちを選んで、BABYMETALとして歌わせたのだと信じている。

07:35
インタビュワー:おかしいからメタルヘッドとして「付き合っている」のかな? それとも「これはかなり頭が悪い」と思ってる?

いや、まったくそんなことはない。実際にはすごくクールなんだ。なぜなら、日本文化におけるキツネというのは、とても重要な役割を果たしていて、人々の間で暮らしている実際の神であり、人々の信仰をチェックし、行いが悪ければ罰することさえあるんだ。だからこそ、彼女たちにはとてもふさわしい。それから女の子たちにとっては素晴らしい復讐の天使でもある。キツネがね!

07:58
BABYMETALという実験は世界中で成功を収めた。METALLICAのようなメタルのスターが公にバンドをサポートしている。欧州でのブレイクスルーは、2014年に起こった。彼女たちはレディー・ガガのツアーをサポートした。

08:13
ユイメタル:うんと、まさか世界的に有名なレディー・ガガさんからサポート・アクトをやってほしいと言われた時には、びっくりしたんですけど、でもすごく貴重な体験だったなって思っていて、ライブをやるときは、最初何回かライブをさせてもらったんですけど……。

08:36
本当にすごいね。BABYMETALのメンバーになって一番いいことは?

スゥメタル:やっぱり、ライブして、やっぱりお客さんに会うことによって、私たちもエネルギーをもらって、私たちがエネルギーを出しているつもりなのに、お客さんからたくさんのエネルギーを毎回……

09:00
BABYMETALはとてもユニークなスタイルで、そのことはファンからも認められている。

09:09
ちゃんとした、シリアスなメタル音楽で、俺たちは上級の音楽学生なんだけど、一曲にどれだけ多くの音楽的な影響が含まれているか話すことができる。そしてポップなところはあるけれど、このオーラ、ポジティブなエネルギーを広げるこのオーラが、パーティ・タイムみたいなんだ。曲は日常的なことが多くて、たとえば、仕事に行くのはどれだけ疲れるとか、パパにどうやったらおこづかいをもらえるかとか、そしてそれはまったく新しいものなんだ。まったく革新的なんだ。

10:10
インタビュワー:まいったな、耳がきんきんする。ものすごかったよ、BABYMETALは。まったく新しい経験、まったく新しい音楽だ。前、俺はヘビー・メタルは耳がブンブンしだすまで5分か10分しか聞けなかったんだ、まったくそうなる。Jポップが入っているかどうかは俺には関係ない。あの女の子たちはクールだと思う。彼女たちはちょっと、そうだな、少しからかってみたかったけど、まあ時にはそうもいかない。彼女たちがとても疲れていて、世界ツアーをやっている時には、仕方ないね。絶対に経験する価値がある。ライブで見てくれ。インターネットよりライブの方がもっとずっとクールだと思うよ。それが俺の推薦だ。いま思うのは、そうだな、バッハか何かを聞かないといけないということだ。耳を少しリラックスさせないと。こういう感じだ。またね。

▼元記事
BABYMETAL - On KiKa German TV


9 件のコメント:

  1. 仕事が速い!有益!

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  2. 翻訳ありがとうです。
    紹介しようとしてる番組(子ども向け?)だったんですね。

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  3. これまで無かった音楽、異質なもの、というイメージは、まだまだ多くの人にあるでしょうね。
    新しいとはそういう事ですが、その中に何かを見出だすと、例えばパーティータイムのような感覚とか、そういう所を、もっと多くの人達に気付いてもらえたら、本当に1つのジャンルとして確立できる気がします。

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  4. 子供番組って言うからてっきり着ぐるみとか出てくるのかと

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  5. なんでこのオッサンうえから目線なの?

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    1. 大人が子供にbabyのメタルを紹介しますという立ち位置
      だからでしょう。ドイツの子供が関心をもってくれれば、
      ありがたいことです。

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    2. "上から目線"じゃなく、ただ"自分目線"から感じたことをいってるだけじゃないかな
      意見を述べることと見下すこととは違うから

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  6. ええっ、子供向け番組のナビゲーター?!
    物凄く意外な人選なんだけど、そうなのか

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  7. いつも思うけどBABYMETALの使徒ってとこが
    ここの翻訳記事を自分のサイトの記事として
    更新してるけど
    あれ、なんなん?

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