2016年8月20日土曜日

[The National Student] インタビュー:DRAGONFORCE

インタビュー:DRAGONFORCE

マット・ミルズ(2016年8月18日)




99%の人間にとって、7月から8月の期間は、「サマータイム」として知られている。

だがメタルヘッドにとっては、これは「フェスティバル・タイム」だ。

英国と欧州のあらゆるところで、ロック・ファンはこの一年の魔法の様な四半期を楽しむ。3日間か4日間の間に、同じ場所でお気に入りのバンドをすべて見ることができる機会が無限に得られるからだ。

そして2016年に、ロンドン出身のパワー・メタルのパイオニア6人組であるDRAGONFORCEほどビッグなフェスティバルのベテランはいないだろう。

このバンドは、夏を通して、欧州を横断し、屋外の泥だらけの土地で夜に数千のファンの前で演奏してきた。

「演奏する側としては、フェスはたいてい、よりストレスが大きい」とDRAGONFORCEのオリジナル・メンバーでリード・ギタリストのハーマン・リは言う。

「タイミングのせいだ。私たちはやり遂げなければならないし、ショーを早くやらなければならない。だが、それ以外は、フェスティバルで演奏するのは好きだよ。友人がいるというのはクールだ」

「不幸にして、友人たちに会うだけの時間がないんだけどね」と、カットン・パークで行われたBloodstock Festivalのプレス用テントの脇に腰を下ろして、リは笑った。

今年、DRAGONFORCEには、欧州征服の手助けをしてくれる人がいる。ノルウェイのボーカリストで、YouTubeのスター、ペール・ペレック・オスリーが、ショーのエンディングで共演したのだ。

「素晴らしかったね」と、リは振り返る。
“It was great,” Li recalls.

「以前、DRAGONFORCEのオーディションを受けたことがあるんだ。選ばれなかったが、連絡は取り続けてきた。彼はクールな男で、一緒にいてとても楽しいんだ。ほとんど練習もリハーサルもなしでやったんだよ。ただやってきて手伝ってくれたんだ。楽しい経験だったし、加わって、ステップアップして、私たちを助けてくれたことに感謝している」

["The Game"へのリンク]

ペレックは、ここ2〜3年の間にDRAGONFORCEが共演した何人かのミュージシャンの一人だ。

2014年に、TRIVIUMのフロントマン、マット・ヒーフィーが、バンドの「Maximum Overload」アルバムでバッキング・ボーカルを務め、昨年、ハーマンと同僚のギタリスト、サム・トットマンは、日本のアイドル、BABYMETALの"Road of Resistance"に登場した。

「BABYMETALは私たちが協力した唯一の外部のアーティストだ。マット・ヒーフィーはアルバムのバッキング・ボーカルを担当した。両方とも素晴らしかった。いやな思いはまったくしなかったが、正直なところ私は相当小うるさかったよ。それほど多くのアルバムではプレイしないが、BABYMETALの体験は素晴らしかったし、マット・ヒーフィーは本当に信じられないようなバッキング・ボーカルを送ってくれたんだ。本当にクールだった!」

「(BABYMETALは)実際に(その2015年のデビュー・アルバムが)出る数ヶ月前に連絡してきた。私たちは日本をずいぶんツアーしていたので彼女たちのことは知っていたし、向こうのシーンのことも知っていた。だから彼女たちは「ぜひ私たちのアルバムでギターを弾いて欲しいんです。ただタイトルは決まっていません」と申し出があったので、私は「いいよ、なあ、君たちがやってることは知っている。他と違うよね。独創的だから、きっと楽しいものになるだろう」と言ったんだ。

「これはDRAGONFORCEがいつもやっているような楽しいことだった。素晴らしかった。BABYMETALとの作業、録音、そして(2015年の)ゴールデン・ゴッズでの一度限りの共演を楽しんだ」

DRAGONFORCEは、常にBABYMETALの故郷である日本と親密な関係を維持してきた。これはリの意見では、「日本人は流行を追っているわけではない」という理由によるものだ。

「日本は、ファースト・アルバム(2003年の「Valley of the Damned」)から私たちをずっと気に入ってくれている。日本人は、ある種類の音楽が好きでそれはメロディックでテクニカルなものだ。キャッチーな曲も好きだから、私たちにはとても合っている」

["Cry Thunder"へのリンク]

「日本人は、あるものを聞いて、翌年に『いや、俺はこれは好きじゃない、別のものが好きだ』と言うことがない。自分が好きなものが好きで、それを聞くんだ。音楽のファッションや流行を追わないが、他の国ではこれはものすごく変わるんだ」

「バンドの中には、ある日、『俺はこのバンドが好きだ』という反応を得るが、翌日には『いや、俺はこのバンドが嫌いだ』となるものもいる。多くの人々がトレンドを追うかも知れないが、日本では違う。音楽をそのままに評価してくれる。イメージとかそういったものではなく」

(以下略)

▼元記事
Interview: DragonForce


6 件のコメント:

  1. いつも貴方の翻訳記事を楽しく拝見しております。

    >だから彼女たちは「ぜひ私たち御なるバムでギターを弾いて欲しいんです。ただタイトルは決まっていません」

    ここは”ぜひ私たちのこの曲でギターを弾いて欲しいんです。”ではないでしょうか?

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    1. どんだけ嫌味な指摘してるか理解してんのかな?

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    2. 間違いを指摘されて「こいつ嫌みだな」と感じるほどここの管理人はひねくれた人間じゃないと思うが。そういうタイプならそのコメすぐに削除してさっと修正するよ。

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  2. イケメン、さすがイケメン。

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  3. 日本人の音楽の趣向は変わってないよね。
    やっぱりjpop自体がメロディアスでキャッチーだから、その音楽を聴いて育った日本人はヨーロッパのクラシカルな音楽を好む。
    メタルに関してもメロスピやパワーメタルが今でも人気があるのはうなずける。

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  4. >「日本人は流行を追っているわけではない」
    未だにベンチャーズやシンディー・ローパーのライブがあるくらいだからね。
    一度気に入ったらずっと応援するイメージがある。




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