2016年10月15日土曜日

[News Journal] ヘビー・メタル・ミュージックはあらゆる場所で育っている(APMA関連)(中編)

ヘビー・メタル・ミュージックはあらゆる場所で育っている(APMA関連)(中編)

ゲイリー・ブロック(2016年8月5日)



[訳注:以前翻訳した「オハイオ、そして世界のメタル事情」の完全版です]

パパが感心すると思うわ!

先週木曜にAPMAショーの前のレッド・カーペットの間、アーティストやプレゼンターは、その晩見るのを楽しみにしているバンドは何かとたずねられた。ほとんどは、ハルフォードとBABYMETALのコラボレーションだと述べた。

OF MICE AND MENのベース・プレイヤー、アーロン・ポーリーは、シビタス・メディアに対して、自分が見たいのは、「PAPA ROACH、A DAY TO REMEMBER、それにBABYMETAL」の演奏だと答えた。バンドのリード・シンガー、オースティン・カーライルは、「BABYMETALの新曲("Karate")は、いまかかっている曲では最高だ」と付け加えた。彼もまた、PAPA ROACHとBABYMETALを観るのを楽しみにしているといった。「昨年、Rock on the Rangeで彼女たち(BABYMETAL)を見るチャンスが得られなかったので残念だった」とこのシンガーはいう。

レッド・カーペットの列でメディアがアーティストやプレゼンターと話している背後には、自分たちのお気に入りのバンドを一目見ようと、数百人のファンがいた。ファン達の多くは、このショーを見るために数百マイル彼方からきたのだ。

ミシガン州ジャクソンのアレクシス・サンダースはその一人だ。

海外のバンドについて、彼女は「とても好きよ、彼女たち(BABYMETAL)は日本人だけど、歌詞は英語と日本語があるし、たくさんの観客にアピールしている。リズムが素晴らしい。もし英語で聞いたら、もっとなじめるでしょうね。CREEPERやYOUNG GUNSのような英国のバンド、それにオーストラリアのバンドも聞くわ」

「メタルはそれほど聴かない。オルタナのような別の音楽ね」とペンシルバニアのミランダ・クーンはいう。「ALL TIME LOW、MAYDAY PARADEを見たい。BABYMETALはとても楽しいと思う。音楽に衝撃を与えたし、もっともっと女性を連れてきて、さもなければ夢中にならないような日本のロック・ミュージックへの入り口になっているわ。BABYMETALがロブ・ハルフォードと演奏することについて? 印象的ね。パパが感心すると思うわ」

高まるアピール

ウォーラチは、メタルに対して世界的にオーディエンスが大きくなっているという。「多様性が減っているのではなく、増している。この傾向を研究した人間は、グローバルなメタル・オーディエンスの中で女性の数が増加していることに気付いた。確かに、女性演奏家の顕著な増加には誰もが気付いている」

日本では、ヘビー・メタルは長らく音楽や文化の一部であり、相当数の女性ミュージシャンがいるという。「だからBABYMETALは実際それほどユニークというわけではない。四分の一から三分の一が女性でこれは珍しい。世界の他の場所では15〜20パーセントが女性だ」

ウォーラチは、米国のメタル・シーンでも有色人種の数が増えているという。なぜなら音楽に障壁がなくなったからだ。

「いまはアングラのレコード店がどこにあるのかを知らなくても、ちゃんとした友人がいなくても、あるいは適切な学校に通っていなくても、YouTubeなどの音楽のソースが存在している」とこのボウリング・グリーンの教授は語る。「障壁が少なくなったので、より多くの人々が音楽にアクセスできるようになった」

彼は、過去に比べると、メタル音楽に対する購買力が地球全体で大きくなってきているという。「これは急速に近代化している国々の人々だ。人々の、インターネットを含む、現代の消費財に対するアクセスが大きくなってきている」

ありがとう、インターネット

ワシントン・コート・ハウスのジョナサン・ウィリアムズは、ウォーラチに同意している。

「インターネットとYouTubeが大きくなったことが、世界中でのメタルの成長と広がりについて大きな役割を果たしてきた。音楽を変え、メタルを変えている」とウィリアムズはいう。

ウィリアムズは、「33 1/3」というフェイスブック・グループの創設者で、これはメタルを含む、あらゆる種類の音楽とジャンルを議論し、シェアするためのものだ。

「私の音楽的な関心は、ベニー・グッドマンからルイ・プリマ、そしてMETALLICAまでと広い」と彼はいう。

ウィリアムズは、メロディーがある限り、あらゆる種類の音楽が好きだという。「だが(人気のあるドイツのメタル・バンド)RAMMSTEINのようなグループは駄目だ。あれはメロディーがまったく聞こえない」

ハルフォードとBABYMETALの組み合わせについて驚いたかとたずねると、ウィリアムズは、「ノーだ。全然だ。日本からは多くの若い音楽の神童たちが登場している。このことはまったく驚かない」

オハイオにおけるメタルの爆発

カナル・ウィンチェスターのジェイ・ハイムスは、アメリカにおけるヘビー・メタルとハード・ロックの最前列にいる。

2007年5月の初年から2015年まで、コロンバスの音楽フェスティバル、Rock on the Rangeのスタッフ・スーパーバイザーを務め、ハイムスは、このイベントが「毎年どんどん大きくなっている」という。

ハイムスは、ショーの1年目は1日で、いくつかのバンドだけだったという。10年で、フェスティバルは、3日間、60バンド以上、3ステージまで成長した。2007年には35,000人が参加した。ここ4年は、毎年12万人以上が訪れ、イベントはソールドアウトとなっている。

「ここ10年の間に、ものすごく大きくなった」とハイムスはいう。さらに、ロックのジャンル、それにBABYMETALのような海外のグループを含む、ジャンルの中の派生も大きくなったと付け加えている。

「昨年、彼女たちはRock on the Rangeにきたんだ。彼女たちの音楽のブランドは、誰もが好みという訳にはいかないだろう。私は彼女たちを聴くし、彼女たちの音楽にひどく興味を持つのも分かる」とハイムスはいう。

変化を嫌うメタルの「純粋主義者」についてたずねると、ハイムスは、「もし彼女たちが嫌いな人がいたとしてどうだというんだ? 誰のためにも何かしらのジャンルはある」と述べた。

ハイムスは、様々なメタルやオルタナ・ミュージック・バンドを聴くという。「DISTURBED、FIVE FINGER DEATH PUNCH、それに新しいバンドのMEYTALなんかを聴くよ。海外のバンドならオランダのバンド、EPICA、それにスウェーデンのAMARANTHEだな。どちらも女性のリード・ボーカリストがいるんだ」

▼元記事
Heavy metal music growing everywhere


1 件のコメント:

  1. 「もし彼女たちが嫌いな人がいたとしてどうだというんだ? 誰のためにも何かしらのジャンルはある」
    何か。。いい言葉だねぇ。。。

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