2016年11月29日火曜日

[Gigwise] BABYMETALがウェンブリー・アリーナに幻覚を覚えるようなライブ体験をもたらす(過去記事)

BABYMETALがウェンブリー・アリーナに幻覚を覚えるようなライブ体験をもたらす(過去記事)

「簡単にはまってしまう、狂っていながら、完全に仕上げられたビジョン」

アンドリュー・トレンデル(2016年4月3日)



「昔々、遠い遠いヘビー・メタル銀河で……」今夜の……スペクタクルと呼ぼう……イントロが映し出された。これは、その後に続く、真のエピックな狂気のカーニバルのオープニングにぴったりだった。俺たちは、「言葉の壁と無数の世代を超越する」バンドによる、今年最高の幻覚を覚えるようなライブ体験の一つへと導かれたからだ。

彼女たちは間違ってはいない。「皆さん、音楽が大好きなんです」と、今週ギグワイズがBABYMETALと話したときに、モアメタルが話してくれた。「音楽は世界の共通言語なんだと思います。音楽はあらゆる人々をつなげる素晴らしいもので、皆さんを一つにするんです」

事実、あらゆる地位の人々が今夜、ウェンブリーにいた。子供たち、歳を取った男女、メタルヘッド、パンク、ポップ・ファン、アニメに夢中の連中。世界中の旗が舞い、羽目を外すことも恥ずかしがることもなく、みんなおかしくなっていた。中には分かっちゃいるけどやめられない楽しみでやってきた連中もいたが、爆発的な"Babymetal Death"に拳を掲げて、バンドがステージに登場した頃には、コンセプトがどれだけばからしいと思えるとしても、ギミックからはほど遠い。すべてがものすごく誇張されているが、これほど完璧な明確さで示されれば、ばからしいとはまず思えない。これははまらないことは不可能な、完璧に仕上げられたビジョンだ。

幽霊のようなメタル・バンドがステージの側面や背面を支え、日本の十代のセンセーションは、きっちり振り付けられ、炎を活かした歌と踊りのために、スポットライトを集めた。アイドル文化に多くを得ながら、すべてを網羅し、風変わりな公演が与える最高の幸福感によって、彼女たち自信が崇拝の対象となった。サークル・ピットやダンス・ルーティンで高く掲げられるデビル・ホーンは、たやすくフォックス・ゴッドへのトリビュートとなった。誰もが夢中になっていたので、同じように皆が正気を失っている東京のストリートパーティーにショーが生でストリーミングされていると判明したときには、まるで宗教儀式か政治集会のように思えた。これは本当に世界的な現象だ。

信じられずに、自分の顔を叩くような瞬間もいくつかあった。たとえば、ユイメタルとモアメタルがダースベイダーに取り憑かれてしまうが、スゥメタルが光を示して、フィナーレに向かって狂ったようなビクトリーラップのためにもう一度一つになるときなど。ハイライトはもちろん、"Karate"、"ギミチョコ!!"、そして"The One"のポップ・メタルの怒濤の嵐で、ウェンブリーは、(それが何であれ)正常性に対する全面戦争のために一つとなった。

アンコールの凱旋的で挑戦的な"Road of Resistance"から我に返ると、俺たちはジェットコースターから降りた時や、スカイダイビングで着地した時と同じアドレナリン・ラッシュと精神的な疲労が残った。

「私たちは日本に戻ります」、バンドが別れを告げる時に語った。「でも忘れないで下さい。私たちはいつも皆さんの側にいます」

どうもありがとう。勝者の側が一番だ。

1. BABYMETAL DEATH
2. あわだまフィーバー
3. いいね!
4. ヤバッ!
5. Akatsuki
6. GJ!
7. Catch me if you can
8. ド・キ・ド・キ☆モーニング
9. META メタ太郎
10. 4の歌
11. Amore
12. メギツネ
13. Karate
14. イジメ、ダメ、ゼッタイ
15. ギミチョコ!!
16. THE ONE (English ver)
17. Road of Resistance

▼元記事
BABYMETAL bring a mind-expanding live experience to Wembley Arena


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