2018年6月13日水曜日

[Podium Info] レポート:BABYMETAL—6月5日—ティヴォリ・ヴレデンブルク

[Podium Info] レポート:BABYMETAL—6月5日—ティヴォリ・ヴレデンブルク

フランシス・プロンク(2018年6月6日)

[オランダ語からの重訳です]






2016年に、BABYMETALの大騒ぎがオランダにもやってきた。この日本のバンドは、フォルタロックで演奏を行い、これが最初で最後のオランダでのコンサートになっていた。彼女たちの2018年ワールド・ツアーが発表されると、奇跡的にユトレヒトがスケジュールに加わった。ティヴォリ・ヴレデンブルクでのコンサートはすぐにソールドアウトとなったので、もう1公演が追加された。

BABYMETALはものすごく人気があり、朝から既に、たくさんの開場を待つファンがいた。世界中のファンが、自分たちのお気に入りのバンドを見るために、集まっていた。観客の多様性は顕著だった。全身に黒をまとったステロタイプなメタル・ファンから、キュートなロリータ少女たち、そしてポケモンのコスプレまで。

BABYMETALは、十代の中元すず香(スゥメタル)、菊地最愛(モアメタル)、それに水野由結(ユイメタル)で構成されるが、水野は理由が不明のまま不在となっている。ファンは、日本のツアーを休んだユイの不在についてもっと明らかにして欲しいと求めている。今夜は、その代わりに二人の女性ダンサーがいた。女性ヴォーカリストたちは、神バンドと呼ばれる4人編成のバンドによってサポートされており、全員が白塗りでローブをまとっている。大きな白いキャンバスに、「Metal Resistance Episode VII - The Revelation」というヴィデオが表示された。スターウォーズ的な感覚があり、「選ばれし七人」について語られた。少し闇の力を召喚しているような感じがある。カーテンが落ちると、"IN THE NAME OF"が会場に響き渡った。BABYMETALの進化は興味深い。キュートなチュチュやおさげは、黒いスーツに代わっており、彼女たちがアニメ映画の戦士たちのように見える。

よりヘビーなメタルは、しばしばスクリームによる歌詞でほとんど理解出来ないが、BABYMETALの場合は別の理由で理解が難しい。彼女たちは日本語で歌うのだ。ロンダの観客はそんなことを気にしていなかった。ダイハードなファンは、歌詞を苦もなく歌っていたからだ。バンドには複数のシンガーがいるが、スゥメタルがこの夜のスターだった。わずか20歳の若さで、彼女はたやすく観客を支配していた。そしてちょっとしたジェスチャーとそのものすごいカリスマで、観客にウォール・オブ・デスをはじめさせることができる。

BABYMETALはJポップの影響を持つユニークなバンドで、セットでは一瞬たりとも退屈なところはなかった。グループの振り付けはピッタリと合っているので恐ろしいほどであり、振り付けの中には空手から借りているものもあり、踊りというより戦いのようだった。メタル、明るくてほとんどかわいいヴォーカル、そして完璧に振り付けられたダンスの見事な組み合わせは、うっとりするような体験となった。"メギツネ"や"Karate"の様な曲も良かったが、この夜のハイライトは"ギミチョコ!!"だった。新曲2曲も演奏されたが、正式なタイトルはまだ明かされていない。こうした曲はものすごい歓声と、伝統的なデビル・ホーンに似ているが、親指と中指と薬指をくっつけるBABYMETALの個性的なシンボルをまねした手で迎えられた。

BABYMETALは、素晴らしいショーを演じ、これは簡単には忘れられない体験となった。イントロがキャンバスに登場した瞬間から、最後のエピローグまで、観客は魅了された。これは典型的なメタル・ショーとはまったく異なり、コミケのような感覚がある。ロンダのような会場でこのバンドを見るのは最後になるだろう。BABYMETALはAFASライヴやジッゴ・ドームやロッテルダム・アホイのようなもっと大きな会場にふさわしい。

▼元記事
VERSLAG: BABYMETAL - 05-06 - TIVOLIVREDENBURG








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