今週のベスト・ビデオ5
トム・ブレイハン、2016年3月25日
チーフ・キーフが“Faneto”のビデオを公開したところだ。この曲は出てから2年経っているみたいな感じで、既にアングラの大ヒットになっており、最初の数小節を聞かせるだけで、多くの人々がヒステリックになるだろう。ビデオがあったからといって何か得られるわけではないよね。でもキーフの顔が一瞬のうちにゴリラに変わり、俺はとても気に入っている。これは良いビデオとかいったものじゃない。その存在がとにかく気に入っているんだ。俺はミュージック・ビデオが存在していること自体が好きだ。今週選ばれたのは次の通り。
5. PJハーヴェイ – “The Community Of Hope” (シーマス・マーフィー監督)
これは変な奴だ。実際の貧困ツーリズムになってしまうし、マーフィーは、腹立たしいほどそのまんまで、このことについてはハーヴェイもそうだからだ。ハーヴェイはゴミためみたいに見える学校を見て、それがゴミためみたいだと歌い、それからマーフィーがそのことをビデオで見せる。でもあのエンディング、皮肉なくりかえしでゴスペル合唱団が喜びを見出すのは、感じるところが多いんだ。
4. YOURS ARE THE ONLY EARS – “Low” (タヤ・バヤット監督)
学校の遠足で数分間の孤独を盗んで、俺の物静かな子供たちに向かって叫ぶ。大人が作ったのだから、このビデオでは実際にはそうなっていないが、それがまさに俺をとりこにした部分なんだ。
3. BAT FOR LASHES – “In God’s House” (ナターシャ・カーン&ジョン・デメニル監督)
何が起こっているのか分からないとすれば、ナターシャ・カーンは、たぶん意識的に、演劇的な手法を持ち込んでいる。これのようなビデオに持ち込むにはとても素晴らしいことだ。
2. ケヴィン・モービー – “Dorothy” (クリストファー・グッド監督)
インディー・ロック・ビデオを見過ぎている者として、しばしばどれだけ退屈なのが多いのかは伝えようがない。だから、このフレッシュで活き活きとして、視覚的にも面白いビデオを見ると完全に気分が一新する。予算はかかっていないし、気に入らない美学的にお上品な部分はある。でもモービーとグッドは、このビデオで何かをやろうとして、それをやり遂げたんだ。
1. BABYMETAL – “Karate” (監督不明)
BABYMETALの背後にあるアイデアは、ばからしくて、ギミックで、たぶん搾取的だろう。でも楽しいビデオを作ってくれればそれでいい。
▼元記事
http://www.stereogum.com/1867707/the-5-best-videos-of-the-week-219/franchises/straight-to-video/
翻訳有難うございます。
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