2017年11月19日日曜日

[Reddit] 俺の米国西海岸2017年ツアー体験(パート2) その1(過去記事)

[Reddit] 俺の米国西海岸2017年ツアー体験(パート2) その1(過去記事)

aboynameddeath(2017年7月6日)






Part 1: ここで

マウンテン・ビュー

俺は絶対最前はないと考えてこのショーに行った。俺は3列目に席があったが、アメリカで座席付きのコンサートに行ったことはなかったし、座席に関する規則がどれくらい厳密なものか分からなかったので、心の中で最悪に備えていた。

自分の席の所に行くと、これは実際には最前にかなり近くて、セキュリティーがチケットを見せるように求め、それからチケットにXを付けてから、オレンジ色のリストバンドをよこした。最初は訳が分からなかった。というのは、俺の後ろの席に座っている連中は、まったくリストバンドなんかしていなかったからね。だから俺は何でこれが必要なのかきいてみると、バンドがステージに上がるときに、リストバンドがある最初の三列の連中は最前に行けるというんだ。その話を聞いたときには、うれしくて大声で叫びそうになるのを止めなければならなかったよ。何てついてるんだ! 何ヶ月も前に俺のインターネットが一秒か二秒遅かったら、俺は四列目で、最前に行けなかったんだぜ。

実際にはチケットをもう一枚プリントアウトしていたので、ISLANDERのセットが終わるまで待ってから、これを最初の三列にいなかった友だちにやったんだ。リストバンドが手に入るよにね。これが会場のポリシーだと知っていたら、自分のチケットを20枚コピーして、そこにいたBABYMETALファンに渡して、全員が最前に行けるようにしていたろうね。でも実際には、一枚でもやりすぎだったようで、友人がセキュリティーのところにリストバンドをもらいにいったら、そいつが「この席は誰かもういなかったかな」と言って、なぜチケットにXが付いていないのか悩んでいたと言うんだ。俺が気を利かして実際の席から適当な空席に移っていたのが正解だった。そのチケットの余分なコピーが有効のように見えたからね。

俺は時々最前に行きたくなったが、最初の三列が激しく突っ込んでいって、セキュリティーが怒り、席に戻されたままになるのがいやだった。BABYMETALのファンがステージの最前に行ったら、俺も行こうと自分に話しかけていた。でも、誰も行かないのなら、YELAWOLFのセットが終わるまで動かないようにしよう。誰もそうしなかったので、2番目のYELAWOLFがありがとうを言ったところで、俺は歩いて最前に行った。

VIPが先に入ったおかげで、前のショーのようにどこであれ取れる場所に落ち着く代わりに、好きな場所を選べるのは最高だった。前にも述べたように、このツアーで俺はモアとユイのお立ち台の間にくることが一度もできなかったんだ。次の二回のショーは、KORNとSTONE SOURのVIPがいるだろうから、あの時には、最前中央を取れるのはこれが唯一のチャンスになるだろうと思ったんだ。だからスゥのお立ち台の右側を選んだ。昨年の米国東海岸ツアーの後半で、俺が選んでいたポジションだったからね。

セットアップについては、ステージ・フロントはまっすぐだったが、最前の柵は曲がっていた。というのは、小さな半円型のスペースがステージと柵の間にあったからだ。完全に中央にいたら、ステージからさらに2メートル離れていただろうが、脇にずれると距離が少なくなる。最初は、俺とステージの間に余分なギャップがあることを不満に思ったが、実際には起こりうる最高のことの一つだと分かった。

ステージはとても低かった。俺はアンフィシアターのギグでこんなに低いステージがセットされていてびっくりした。実際、BABYMETALが公演を行う千人から二千人規模の会場のほとんどは、これよりも高いステージになっている。だが、柵がステージのすぐ側にある場合、音あの子たちを見るために首を上げなければならないし、同様に女の子たちは下を向かなければならないんだ。でも、あの小さな半円のギャップがあったおかげで、女の子たちの自然な目線の高さが俺たちのそれにとても近くなった。俺ができるだけジャンプすれば、女の子たちと同じ目の高さになったろう。それに彼女たちの振り付けは、かがんだり、ひざを少し曲げたりするのが入っている。何て凝った、彼女たちが俺たちを見ないためには、目を閉じてやるしかないんだぜ。

写真家たちは、最初の二曲だけステージ前の半円のエリアに入り、その間も写真を撮るためにかがんでいたので、ショーをまったく邪魔されずに全部見ることができた。セキュリティーは二人しかいなかったし、それぞれ一番端にいたからね。

最前列でジャンプするスペースがたくさんあるというのと、文字通り自分の背後に誰もいないというのはまったくの別物なんだ。というのは、最前列の席のおかげで、誰も俺たちの後ろにこられなかったからね。たぶんプライベートなBABYMETALのコンサートで経験することができるものとしては最も近いものかも知れない。もし振り返って観客を見なければ(俺はそうしなかった)、BABYMETALが俺と友人のために今で演奏しているような想像を抱けただろう。アンフィシアターのショーがこんなに親しい感じになるとは思ってもいなかった。

正直、アイコンタクトについて何を言えばいいのか分からない。通常は、アイコンタクトや微笑みは一瞬か二瞬あるだけだから、記憶に残るし、何が起こったのか正確な瞬間を挙げることもできるが、ここでは、もう何時起こったのか正確な瞬間を思い出すことができないくらい、本当に多くの一瞥があったんだ。でも、ものすごい数のアイコンタクトはあったが、前の二度のショーのような明らかなインタラクションは一瞬たりともなかった。俺の方をちらっと見てから、次の瞬間には目をそらし、長い間じっと見ていることはなかった。だから最前のどの位置にいても、最終的にはチャラになるんだと思う。

俺がスゥのお立ち台の右側にいたときはいつも、ユイが"Babymetal Death"で最初に右側のお立ち台に上がるときに、すぐに俺の方を見てくれるのが好きだ。今日は、イングルウッドの時の恐ろしくマジな表情でも、観客の中に小さな女の子を見つけた時の、BABYMETALの大きな微笑みでもなく、もっと微妙な知っているよという笑みで、認めたような表情だった。昨年のAPMAで、"Karate"の間にお立ち台に上がって、俺の帆にうなずいて見せたときの表情を思い出させたが、このショーではそうしなかった。

俺は"Babymetal Death"の間にぴょんぴょん跳ねていて、左足をくじいたので、そこからは着地するたびに本当に痛かった。俺は右足だけでジャンプしようとしたが、ありがたいことに、セットが進むにつれて、アドレナリンが高まり、それからは痛まなくなった。またジャンプしながら、アイコンタクトを求めて頭を動かさないようにしている時に首に違和感があった。

これは俺が三日連続でBABYMETALのショーを三回見た初めてのときだった。(BABYMETALはこれ以前はやったことなかったよな?)そして正直足にとてもきつかった。普通は、スゥがはっきりと観客にジャンプするよう指示する"Karate"と"メギツネ"のパートだけジャンプする。でも俺はコーラスごとに、そしてどの曲でももっとジャンプする。最前で俺がどれくらい激しいかを知りたければ、二列目にいた奴がショーで撮影したこのファンカムを見て欲しい。最前で熱狂しているのはほとんど俺たちだし、どれだけステージが低かったのかももっとよく分かるだろう。またジャンプするスペースがまったくなかったパラディアムが俺にとって最高の経験ではなかった理由も分かるだろう。

俺は"Karate"を待ちながら、モアが何をするのかを見ていたが、残念なことに何も起こらなかった。三つの異なった最前の位置で三番目のショーまで連続で起こるなんてばかげている。

セットの終わりに、BABYMETALタオルを掲げて、ずっと向こうの大村孝佳が気付いて、俺にキツネサインをしてくれた。

▼元記事
Reddit: My USA West Coast 2017 Tour Experience (Part 2)






2017年11月17日金曜日

[fuse] BABYMETAL最大のコンサート・ツアーの内幕(過去記事)

[fuse] BABYMETAL最大のコンサート・ツアーの内幕(過去記事)

ジェフ・ベンジャミン(2015年1月12日)






日本のポップ=メタル・トリオが東京に2万のファンを集め、フューズがこれがどのように歴史に残るのかについて内幕を探った

東京は午前10時。最もエキサイティングなメタル・アクトの一つを見るために、既に大人の男性の列が、さいたまスーパーアリーナを囲むように列を作っていた。いあ、METALLICAじゃない。SLIPKNOTでもない。これは三人の十代の少女たちを中心とするメタル・バンドだ。これがBABYMETALだ。

17歳の中元すず香(スゥメタル)、15歳の水野由結(ユイメタル)と菊地最愛(モアメタル)からなるこの日本人トリオの、ポップ音楽のメロディーとヘビー・メタルのプロダクションの組み合わせは、国内外の人々に魔法をかけた。2月にバンド名を冠したデビュー・アルバムをリリースして以来、BABYMETALは日本のアルバム・チャート、そしてビルボードのワールド・アルバム・チャートで一位となった。彼女たちは英国のソニスフィアやカナダのヘビー・モントリオールといった海外のフェスティバルで演奏し、レディー・ガガのアートポップ・ツアーの前座として招かれ、ハリー・スタイルズはツイッター上でエールを送った。良く聞いて欲しい、彼女たちはまだ学生で、休みの時にしか国を離れられないんだ。

2014年に世界中で演奏してから、女の子たち日本に戻り、東京で2万人のファンのためにソールドアウトとなったアリーナショーを行う—これまでで最大の観客数だ。アメリカのプレスとして唯一招待されたので、フューズは、このワイルドで、おかしくて、完全に「カワイイ」コンサート体験について詳細を記述する。(私たちはまたスゥメタルと独占インタビューを行ったのでこちらをチェックして欲しい。それからBABYMETALのブレイン、コバメタルとも。こちらから。)

ファンは、マーチャンダイズを買うために、朝早くから並び始めた。米国の観客と同様に、日本でもチケットを持っていても、グッズは一度に一品目しか買えない—別のが欲しければ、列に戻ってまた末のだ。マーチャンダイズは高価であり、この厳しいルールは、買い手が限定のマーチャンダイズを山ほど売るという問題から来ている。かくして早くからマーチャンダイズの行列となる。誰もがBABYMETALのCDやTシャツからサイリウムやタオルまであらゆるグッズを買い集めるためには然るべき時間が必要なのだ。

メタル・ファンは、バンドの歴史がすぐれた神秘性を伴うことを好むが、BABYMETALの背後にある伝説は、女の子たちが「フォックス・ゴッド」によって集められ、ステージに召喚されるまで出てこないというものだ。

実生活で、実際には、女の子たちはバックステージに存在している。だが、完璧にまとめられたおさげやポニーテールで、ゴス風な(でもカワイイ)赤と黒のドレスを着て、限られたプレストのインタビューに出てくるまでは、グループを見ることができない。彼女たちは、自分たちの将来に関する質問の大国、「Only the Fox God knows!」という言葉で答える。

ショーが始まる何分も前に会場は一杯になった…ほとんどが男性だ。ショーはおよそ70〜80%がポップ音楽(すなわちカワイイ少女のグループ)が好きな男性で、これはBABYMETALのニューヨークでのデビュー公演にいた山のようなメタル・ファンとは大きな対比を為している。コンサートは午後6時という早い時間に始まったが、これは児童労働に関する法律が、シンガーたち(まだ未成年であることを忘れるな)が午後8時までに働くのをやめなければならないことによる。

ステージは壮大な城のようなセットとなっており、柱、ステンドグラス、そして観客の上にかかる跳ね橋が揃っていた。これはメタルショーかも知れないが、ガガやケイティ・ペリー風のやり過ぎのポップスのプロダクションに通じるものが確かにあった。

メンバーが棺桶から登場するドラマティックな最初のビデオが終わると、BABYMETALがステージに登場し、 モアメタルとユイメタルが可愛く曲のフックを叫ぶ中、SLAYERのようなバッキングに乗せて、ボーカリスト兼ダンサーの肩書きのスゥメタルが王者の風格を見せた。彼女たちの演奏には、ノンストップの振り付けが含まれるが、時には控え目になって、観客が加わる余地を与える。BABYMETALがジャンプすれば、何千人もの男性が同じことをする。BABYMETALが手を掲げれば、観客もこれに従う。曲の終わりごとに、フットボールの試合で聞くことができるようなハスキーな歓喜の声が上がる—満席のアリーナで西洋のポップス・ファンが慣れ親しんだ、絶叫するティーンとは大きな違いだ。

BABYMETALによる"ヘドバンギャー!!"の演奏を見て欲しい:

["ヘドバンギャー!!"ビデオへのリンク]


ショーは、山のような非常にテクニカルなプロダクションと共に進んだ。ネオン・レーザーの照明が、"いいね!"の間にアリーナを照らし、自分が宇宙時代のビデオ・ゲームの中にいるような気分にさせられる。後で、ステージで火の玉が上がった。

その間、BABYMETALのバッキング・バンドは恐ろしい格好(白いマント、白塗りの顔、そして目のまわりを濃い黒で塗っている)だったが、恐ろしく才能もあった。ショーには、ギタリスト、ベーシスト、そしてドラマーがソロのスポットライトを浴びてシュレッドするチャンスがあった。

女の子たちも新曲を二曲披露した。最初のは、ファンが公式なリリース前に仮に「バブル・ドリーマー」と呼んでいる未発表曲だ。これはモアとユイの赤ちゃん言葉のようなフックと、スゥによる癖になるポップなコーラスをフィーチャーしており、ケイティ・ペリーとティンバーランドの"If We Ever Meet Again"のメロディーを思い起こさせる。それからグループはショーを"Road of Resistance"で終えたが、これはスピードメタルをこれまでにない領域へと広げたパワー・メタルのベテラン、DRAGONFORCEとのコラボレーション曲だ。

たまに「Babymetal in the house!」や"Are you ready?!"と叫ぶのを除いて、女の子たちはショーを通じてほとんど観客とやりとりすることはなかった。だが二時間近いノンストップの振り付けの後でも、山ほどのサポーターに対してBABYMETALが送った大きな笑顔とウェーブは、十分以上のものだった。ものすごい数の観客も笑みを浮かべて去り、2015年にBABYMETALがどこへカワイイ・メタルを連れて行くにせよ、これを指示することは確かに思えた。

▼元記事
INSIDE BABYMETAL'S BIGGEST CONCERT EVER







[Republika] BABYMETALがMTV EMAでベスト・ジャパン・アクト賞を受賞

[Republika] BABYMETALがMTV EMAでベスト・ジャパン・アクト賞を受賞

ムティア・ラマダニ(2017年11月16日)

[インドネシア語からの重訳です]






BABYMETALが、KOHH、きゃりーぱみゅぱみゅ、レキシ、それに水曜日のカンパネラを破って、2017年MTV EMAベスト・ジャパン・アクト賞を受賞した。これは、この世界の舞台におけるスゥ、モア、ユイにとっての初勝利となる。

Arama Japanの木曜(11月16日付)のレポートによれば、BABYMETALは2014年、2015年、2017年はノミネートにとどまってきた。BABYMETALはまた、2016年のMTVビデオ・ミュージック・アウォーズ・ジャパン(VMA)の「最優秀邦楽アルバム賞」および「最優秀メタルビデオ賞」を獲得している。さらに2015年のVMAでは、「最優秀メタル・アーティスト賞」も受賞した。

BABYMETALは世界中にファンベースを獲得し、ワールド・ツアーを行い、日本のトップ・フュージョン・グループの一つとして認められている。BABYMETALはKORN、METALLICA、RED HOT CHILI PEPPERSのような有名なメタル・バンドから好意的に見られており、2016年から2017年のRED HOT CHILI PEPPERSの米国ツアーの前座も務めた。

BABYMETALは日本のアイドルとメタルを組み合わせたユニークなボーカル・グループだ。2010年に女性グループ、さくら学院のサブユニットとして結成された。その存在は、世界のメタル音楽に新しい色を加えている。

▼元記事
BabyMetal Menang Best Japan Act di MTV EMA




[Good News from Finland] アルマがMTVヨーロッパ・ミュージック・アワーズで上位を狙う

[Good News from Finland] アルマがMTVヨーロッパ・ミュージック・アワーズで上位を狙う

(2017年11月15日)






フィンランドで最もホットな国際的スター、アルマはワールドワイド・アクトの受賞者の一人となり、また今年のベスト・フィンランド・アクトのタイトルを勝ち取った。

このワールドワイド・アクト賞は、「2017年にその世界的な人気を拡大し、国境を超えてその名声を確立した」世界中のアーティストに与えられる。受賞者は、MTVの音楽エグゼクティブにより国際的なパネルにより、すべての地域EMA候補の中から選ばれた。

「ありがと〜MTV EMA #BESTFINNISHACT 💚 投票してくれたみんなありがとう、愛してる」と受賞後、アルマはツイッターで語っている。

ワールドワイド・アクトのそれ以外の受賞者は、リリ・クライン(オランダ)、C・タンガナ(スペイン)、BABYMETAL(日本)、ダヴィド(ナイジェリア)、ストームジー(英国、アイルランド)、それにラリ(アルゼンチン)である。

今年のMTV EMAはロンドンで開催された。来年、授賞式はスペインのビルバオで行われる。

▼元記事
Alma chases highs at MTV Europe Music Awards




2017年11月16日木曜日

[Hysteria] フラッシュバック//BABYMETAL:キツネの力により……BABYMETALは成功する(過去記事)

[Hysteria] フラッシュバック//BABYMETAL:キツネの力により……BABYMETALは成功する(過去記事)

トム・バルカニス作(2017年11月2日)






日本は東洋としては限りなく西洋だ。東京は、巨大なオレンジの東京タワーが突き刺さった灰色の海だ。宇宙から見れば東京は他の大都市と変わらない。地上では、ネオンの光が原宿の人々の顔を照らす。子供たちは秋葉原のアーケード街を人をかわし、縫うようにして進む。酔っ払ったサラリーマンが、家に向かって真夜中に新幹線へとふらふらと歩いて行く。

私たち外国人が持つ日本のイメージは、漠然としたカワイさと奇妙さによるものだ。コンビニと昔ながらのやり方に対する服従の集合。西洋人にとって、BABYMETALはこのイメージの一部だ。マンガ、アニメ、そして狂ったようなゲームショーを反映している。どういうものかおわかりだと思う。それは火であり、カワイサだ。徹底的な赤と黒と踊り。それがBABYMETALだ。BABYMETALはポップとメタルの世界を席巻している。

フォックス・ゴッドの登場

ステージ上、ステージ以外で起こることのすべてが、BABYMETALの神話を創り上げている。プロレスのように、すべてが「真実」だ。現実世界で、十代のBABYMETALは日本のアイドル・ポップ・グループとして2010年に結成された。その目的は、カワイイ・メタル―すなわち日本のポップ(Jポップ)とヘビー・メタル音楽の邪悪なる融合―をプロモートすることだ。

この目的を達成するために、アミューズ芸能事務所は、前途有望な中元すず香(スゥメタル、18歳*)、水野由結(ユイメタル、16歳)、そして菊地最愛(モアメタル、16歳)を集めた。彼女たちのステージ上のペルソナと本当の自我の切れ目ははっきりしない。非公式には、プロデューサーのコバメタルが実際の歌唱とダンス以外のすべての面倒を見て、女の子たちのためにすべてを手配している。だとしても、彼女たちはより高次の存在、キツネ、すなわちフォックス・ゴッドに対しても応じている。

「BABYMETALが存在するようになってから、フォックス・ゴッドはいつも進むべき道を示してくれます」と、「お姉さん」であり、BABYMETALのリーダーであるスゥメタルは通訳を通じて語っている。返事が英語で返ってくるまで、二人の日本人の仮像が会話するのを聞いていると、筒を使って伝言ゲームをしているようだ。「キツネ様が私たちに啓示を与え、これから何が起こるのかを教えてくれます。だから私たちはフォックス・ゴッドを信じています。誰なのかはよく分かりませんが」

信仰がやりとげる。彼女たちの信仰が、伝統的なデビル・ホーンに代わる、フォックス・ゴッドのハンド・ジェスチャーにつながった。では信仰がBABYMETALを国際的なスーパースターの座に運んだのだろうか?

「新しい啓示がフォックス・ゴッドから明かされ、時には本当に大きなイベントだったり啓示だったりします」と私たちは告げられた。「時には、私たちも自分たちがやり遂げられるのか、それともやることができても、それはフォックス・ゴッドのおかげなのか分からないことがあります。フォックス・ゴッドは、そのお告げを実際に追究する勇気を私たちに与えてくれます」

先日のFuse.tvとのインタビューで、コバメタルは、フォックス・ゴッドを信じるかどうかは自分たちの選択であると懐疑者に対して語った。フォックス・ゴッドが本物であるならば、聖なる起源を持つ確実なリフと嵐を崇拝するメタルヘッドを使って、商業的なポップスの邪悪な領域へと入り込んだのだろう。

「BABYMETALを見に来たり、そのレコードを聴いたりする人々の中には、メタルを背景とする人も、ポップスを背景とする人もいらして、BABYMETALのおかげで、メタル・ファンがポップを聴いているように思います」と、はっきりとスゥメタルは語る。「ポップ・ファンはメタルを聴き始め、同じことはそれまで触れたことのなかったメタル・ミュージックに触れた子供たちについても同じことが言えます。両方のジャンルが含まれるので、お互いの成長に役立っているのです」

華やかさとカワイイの壮観

もし自分がヘビー・メタル・バンドにいたり、そうなりたいと思っていたら、目標はこの世で最大のメタル・ショーになることだろう。IRON MAIDENは魅力的なフル・アリーナ・ショーを通じて、その壮大さを示している。ピラミッド、スフィンクス、高さ9フィートのミイラのマスコット、エディが「Powerslave」を演奏するバンドについて回る。それが実現したメタルヘッドの夢だ。BABYMETALは薄汚れたクラブでとことん戦ったり、汚れたバンの床の上で寝たりすることを回避した。豊かな財力をバックに、濃厚な中身がすべて揃っている。エジプトや興行的なテーマの凝ったステージ。火、風、そして嵐。苦痛ぎりぎりの音量。それはフリルの赤と黒のドレスを着飾った、同じ原則なのだ。

「黒のTシャツを着るというようなシンプルなものではありません」とスゥメタルは通訳を通して語った。「例えば、私たちの色の中心は赤と黒で、これはメタルにおいても最初からとても目立っています。私たちはスカートをはきますがこれはとても女の子っぽくなっています。同時に、私たちは衣装に鋲などの要素を付けており、これは男性的というより、それ以上のもの、もっとメタルであることを示しています。何かとてもハードなものと、何かカワイイもの、よりソフトなものの組み合わせである私たちを表す何かとなっているのです」

ハロー・キティがゴスとなり、チェーンソーを振り回す美学が、彼女たちを日本、いや世界のロック・スターダムの高みへとのぼらせた。彼女たちは2014年3月に有名な武道館を満席にした。結成からわずか4年ほどのことだ。

「時々、BABYMETALは克服できるのか、あるいはやり遂げられるのか分からない時がありますが、それはフォックス・ゴッドが与えてくださるものです。おかげでフォックス・ゴッドが私たちに告げることを何であれ追究する勇気が与えられるんです」(スゥメタル)

「日本のアーティストにとって、(武道館)誰もが演奏したい場所です。子どもの頃、アーティストになることを夢見ていて、いつも武道館で演奏してみたいというのが夢でした。ステージに立ったときも、まだそれが現実だという気がしませんでした。お客さん、ソールドアウトの観客の皆さんを見て、(ようやく)自分たちが武道館にいるのだと分かりました。現実とは思えませんでした」とスゥメタルは言う。

思い出してほしいのは、これが誰も知らない中から選ばれた「メタル」バンドだということだ。これは平均年齢17歳のバンドだ。BABYMETALの前に、スゥメタルはメタルが何か知らなかった。彼女は仕事をしながら学ばなければならなかった。彼女にとって幸いなことに、彼女は最高のものから学んだ。

「私が最初にインスピレーションを得たのはMETALLICAさんです。はじめてライブで見たメタル・バンドでした。2013年にサマーソニックと呼ばれる日本のフェスティバルでのことです。とても違った体験でした。伝説のスターをステージで見たとき、METALLICAさんは次元が違っていたからです。音楽に圧倒されました。私がBABYMETALでやっていることを続ける上でのインスピレーションを与えて下さったことにとても感謝しています。METALLICAさんのところまで追いつけるよう努力したいと思います」とスゥメタルは語る。

彼女たちが西洋で注目を集めるのは時間の問題だけだった。アヴァンギャルドなものをいつも求めているレディー・ガガが2014年のアートレイヴ・ツアーの5公演の前座として彼女たちを招いたのだ。どこで演奏しようと、BABYMETALは疑念を払った。

「皆さんはBABYMETALのコンサートではなく、レディー・ガガのコンサートに来ていました。私たちはお客さんが、私たちのことを認めていないと感じました」

必要だったのは時間だとスゥメタルは回顧している。

「演奏しているうちに、お客さんの中にフォックス・サインを掲げている人が見えるようになりました。私たちはダンスの間、いつもファンに向かってフォックス・サインを掲げています。レディー・ガガのためのショーの間でも、ショーの途中で、フォックス・サインを掲げてシンガロングしているお客さんがいました。私たちが何を歌っているのか分からないのにです。レディー・ガガのショーでファンの皆さんから受け入れてもらったことはとにかく圧倒的な体験でした」

言語の壁のレンガに過ぎない

スゥメタルが言うように、BABYMETALが何を歌っているのか分かっている西洋人は多くない。(たまに英語のフレーズが入るが)すべてを日本語で歌い、曲の意味はなくなってしまう。日本のファンにとって、すべてはポジティブだ。シングルの"イジメ、ダメ、ゼッタイ"は通常のヘビー・メタルの内容ではない。

「私たちの音楽には、リスナーを勇気づけるようないろいろなメッセージが入っています。普通、メタルの歌詞はとても暗かったり、重苦しかったりします—私たちは従来のものから離れて、何か自分たちだけのものをやりたいのです。歌詞にポジティブなメッセージを入れることでこれを達成しています。メタルのアーティストではあまりないと思うので」

メタルとポップの世界で、BABYMETALは基本的な役割を壊したとして責めることはできない—つまらないことは言わないで欲しい。ファンがBABYMETALに夢中になるのはそのメッセージによるのではなく、音楽によるものだからだ。公式には認められていないが、BABYMETALは、クリストファー・アモット("イジメ、ダメ、ゼッタイ"のネメシス・ヴァージョン)、それに新譜、「Metal Resistance」の"Road of Resistance"を書いたDRAGONFORCEのハーマン・リとサム・トットマンのような頼めたる・アーティストとコラボレーションをしている。この曲のトレイラーは、スゥ、ユイ、モアが世界中で一杯に詰まった観客に向かってBABYMETALの旗を振っている姿を示している。何が人々を団結させているのかは明らかだ。

「私たちの音楽はキャッチーです。とても分かりやすい音楽です。私たちの歌詞がよりポジティブで勇気づけるものであることを含め、それがBABYMETALはどういうものなのかをまとめています。だからたぶん、通常の、あるいは伝統的なメタルに慣れ親しんだファンの皆さんの中に、BABYMETALに関心が持つ人がいるんでしょう。私たちは違うからです」

次にくるもの

BABYMETALは、象徴的なウェンブリー・アリーナで、4月1日—フォックス・デイ—に「Metal Resistance」を立ち上げる。メタル・バンドだけでなく、ほんの一握りのポップ・バンドが、このような権威あるかたちでツアーを始めることができる。彼女たちはアメリカと欧州を6月までツアーし、東京ドームでものすごい最終日を迎える。彼女たちは止められない。ヘイターは別に良い。

BABYMETALは、流れてしまった今年のサウンドウェイブ・フェスティバルに出演するはずだったので、ファンと見物客の両方を失望させた。彼女たちはオーストラリアに来るだろうか。

「Only the fox god knows」とスゥメタルは言う。「私たちがどこに行くのかを決めるのはフォックス・ゴッドです。でも行きたいですね」

アイドル文化とは?

西欧文化が有名人や巧妙さにとりつかれているとすれば、40年ほど前に日本人はこれを濃縮し、瓶詰めにした。異ドル文化はカワイさ、つまり若さ、美、そして魅力の別に皮肉によるものではない崇拝だ。芸能事務所は、それが化粧品であれ、雑誌であれ、インスタント・ラーメンであれ、製品をプッシュするためにアイドル・ポップ・グループを創り上げる。時には、グループが、より年上のアーティスト(だいた20代半ば)がメインストリームのアーティストになったり、姿を消したりする中、新しいタレントのための道具にすぎないこともある。今日のBABYMETALが今から5年後、あるいはもっと早くに今のBABYMETALとは違ってしまうことは極めてあり得る。スゥメタルはそのことを理解しており、説明している。

「日本のアイドル文化が海外で良く知られていない、あるいは日本独自のものであるというのは事実です。基本的にはアイドル文化として知られる日本のポップ文化です。日本独自の何かと世界中で知られるメタルの両方を組み合わせることで、BABYMETALには何か特別なものがあるのです」

初出:Hysteria #41(2016年4月)

*年齢は原稿作成時のもの

▼元記事
FLASHBACK // Babymetal: By Kitsune’s Power…Babymetal Prevails








2017年11月15日水曜日

[Metal Storm] BABYMETAL―ライブ・レポート(ボストン)(過去記事)

[Metal Storm] BABYMETAL―ライブ・レポート(ボストン)(過去記事)

BABYMETAL―ボストン、ハウス・オブ・ブルース(2016年5月5日)

スクリーミングスティールUS(2016年5月6日)






お前らはBABYMETALについて聞き飽きているかも知れない? 信じてくれ、俺は完全に分かる。蜂の巣を突っつくには、俺も少し歳を取った。それでも、とにかく認めなければならない。お前らは、BABYMETALのショーで何が起こっているのか、ちょっとした病的な好奇心をみんな感じてるんだろう? あんなものにどんな連中が行くんだ? 連中がやってるのは、どんなに病んだ、ひねくれたものなんだ? 勇気を持って、俺は自分でBABYMETALのショーに行って来た。現実世界に報告するという絶対的な理由で、決していまは大ファンだからじゃない。じゃあ、話を始めよう。

Part I: そしてまた

俺がこのコンサートに姿を現した時には、チャック・シュルディナー(元DEATHのボーカリスト、故人)の直腸肛門科医よりも死にかけの状態だった。俺のアレルギーは、この週に大暴れすることを選んだので、その日、早い内に数時間冷たい雨の中を苦労して歩き、その前二日は最終原稿*の中に姿を消していた。当然、遊園地の乗り物を予感させることなどなかった、これまでで最も長い列で待つことになって、ぞくぞくした。俺はイングランドの出身ではないので、待つのは慣れていないんだ。特に行列が、デヴィン・タウンゼントとオランピアの神々の区別よりももっと灰色の空の下で、風雨に吹きさらしになっている場合は。行列は、ランズダウン通りをずっと下り、ブルックリン通りを回って、勇敢にもニューベリー通りの半ばまで突きだしていたので、俺が列の最後にたどり着いた時には、線路と、ビルの背後の高路交差からのマサチューセッツ・ターンパイク高速道路越しにしか、ハウス・オブ・ブルースが見えなかった。スケジュールでは、ドアは7時に開き、ショーは8時半に始まることになっていた。俺がハウス・オブ・ブルースに着いたのは8時ちょっと過ぎだったのだが、この悲惨な場所に入ったのは8時45分で、BABYMETALが登場したのは9時だった。チケットの持ち主がうまく入場できるまで開演が伸びたのはとても嬉しかったが、あの行列はひどかった。それでもショーまで一番長く待ったものからはほど遠かったが、それはまた別の話だ。

Part II: 俺はハウス・オブ・ブルースに入り、周囲を見回す

この動きのなかった間に、俺は観客となる連中を観察するチャンスを得た。BABYMETALは西洋でかなりのジャンルを超えた成功を得ており、アイドル・メタルという新規さによって、非メタルの聴き手に対してもかなりの注目を集めていた。中でもレディー・ガガは、BABYMETALを自分のツアーに同行させたし、BABYMETALは先日、ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアで米国のTVデビューを飾った。ウェンブリー公演で基本的に英国でブレイクした。BABYMETALは相当なメインストリームの露出を得ており、利用できる金になる日本かぶれの外国人マーケットがあり、従って、俺はこの「メタル」バンドを良く知らない観客がそれなりにいると思って入場した。そのことが頭にあったとしても、観客は驚くほど通常のメタル・ファンとは異なっていた。このショーの観客の大部分は、「メタル」サイドよりも「日本」サイドのファンベースから着ていると確信を持って保証できる。

何よりも、いろいろな会話を盗み聞きしていると、観客のどれだけ多くが実際にメタル・ショーに来たことがなく、それどころかショーそのものに来たことがなかったのかが分かった。"Raining Blood"がPAからかかった時の幅広い賞賛のしるしと、"Dead Skin Mask"がかかった後の無関心さから判断すれば、観客の多くはSLAYERを表面的にしか経験していないことは明らかだった。俺はまた"Swedish Pagans"をシンガロングしている唯一の人物だったが、これは俺自身にも、ダイハードなSABATONのファンや俺の周囲の耳の肥えた連中にとっても最も忌まわしいことだった。結局、観客はどう動けばいいのか、立てばいいのか、あるいはメタル・ショーでどうすればいいのかまったく分かっていなかったのだ。俺は本当に多くのメタル・コンサートに通っているので、メタルではないコンサートで人がどうしているのかは分からないし、メタルじゃないコンサートやメインストリーム・クロスオーバーがものすごいメタル・コンサートに行った時には、いつも自分がどうすればいいのか、観客のグルーブをどうやって見つけられるのか考えてしまう。自分にとって文脈のないメタル・ショーに来た連中にとって同じことがいえるのは分かるが、非常に不愉快な観客となる。メタル・コンサートの肉体的なダイナミックスを理解しない観客と一緒になると、CATTLE DECAPITATIONやDEATH ANGELを見る時も思わぬ所にたくさん怪我をするし、俺の周りの人間が混乱し、おかげでつまらなくなる。

ひどく多くの数がまともじゃない髪の色をしていた(そう、つまり青だ。)ショッキングなほどメタルTシャツの数は少なく、ほとんどがBABYMETALのそれだった。LAMB OF GODが一人、MOONSORROWが一人、それから場違いのCARCASSファン(俺だ)がところどころにいた。ブランド・ファッションに限って言えば、メタルよりもアニメの方が優勢で、「進撃の巨人」、「新世紀エヴァンゲリオン」、「デスノート」、「ドラゴンボールZ」、「ワンパンマン」などのTシャツ、帽子、そして少なくともケープ1枚を飾っていた。多くのファン(男女を問わず)は、これ見よがしの赤と黒のチュチュなどのコスプレをしており、中にはフォーク・メタル風のフェイスペイントをしている者もいた。韓国の旗を持っているバカもいたが、なんでそんなことをしているんだと思った。俺はなんであんなものがそこになったのか、夜に寝転んで、ずっと考えることになるだろう。

何故俺がこんな観察について述べたかって? 俺は自分と同じようにメタルが好きじゃない奴とか、俺ほど頻繁にすごいメタル・コンサートに行ったことがないやつを非難するつもりもないし、観客がどれだけ「変だ」とか「おかしい」とか指摘したいわけでもない。何てことだ、まだ天元突破グレンラガンのシャツを持っていれば…俺は着古しのバンドTシャツを持っているんだ、人と違うのが好きだから。だが、たぶんチームダイグレンのバロネスかウィードイーターのを着るべきだったかも知れない。上のような要素がすべて、俺にとってとても変わっていて、どこか予想外のコンサートにつながっていたので、コンサートを振り返るにあたって、俺の回りがどういうものだったのかを離しておくのが興味深いだろうし、このショーはどれだけ幅広いオーディエンスにBABYMETALが届いているのかを示していると思う。好例のカップルや幼児もいたし、そういうのはIRON MAIDENかBLACK SABBATHくらいのものだから、あの晩はメタルがまったく新しい耳に届いていたんだと思う。少なくとも、何人かの人々が家に帰ってから、俺たちがここで見たステキな風景をチェックしてくれると思う。

パートIII:実際にショーが行われたショーのパート

ハウス・オブ・ブルースの物理的なレイアウトによって、観客の間をどうすり抜けるかを知っていれば、どれだけ遅れて到着しても、前の方の良い場所を確保できる。それでも、俺はハウス・オブ・ブルースで何度か素晴らしいコンサートを観たけれど(俺の前のコンサート・レポートを見てくれ)、それ自体が良い会場だると呼べるかは分からない。このコンサートについてあまり不満はないんだが、その90%は会場によるものだ。このイベントのフェースブック・ページである個人は、サウンドボードの故障が会場の開場をひどく遅らせたという。関係者は誰も説明しようとしなかったが、そこにいた某の速報を信じる。というのは、サウンドがちゃんと聞こえなかったからだ。正直ちょっと抑え気味だったとしても、楽器はすべて良かったが、ボーカルは時々高くなりすぎたり、演奏に埋もれたりしていた。スゥメタルのマイクに確かに問題があり、気の利いたことを言う以前に、あれはスゥメタルのせいではなかった。サウンドが標準以下だったのは残念で、三人のシンガーはアルバムよりもずっと元気で魅力的だったし、音質が一番悪くなったところは飛び飛びであり、全体としては、この気むずかしい音響システムはコンサート体験から気を逸らしすぎることがなかったのは何よりも幸いだった。照明もそれほど良くはなかったが、良く見えないことが問題になった頃でも、俺はまだ室内にいて、ようやくバンドを目にしているという考えに夢中だった。明らかに、別の州の運転免許を持っていることは、ハウス・オブ・ブルースでは重要な関心事だったらしく、IDを見せるたびに、俺が来た州の州都を訊ねられたからだ。俺がその州から来たことを証明するために、あるいはたぶん4年生で地理の授業を受けたことを確認するため? ハウス・オブ・ブルースで求職する時には、州都に関するクイズを受けなければならないのか? 何てこった。俺は欧州の出も全部行けるぜ。訊いてみてくれ。俺は5つの州、2カ国、それに連邦区で35会場に行っており、他に入場前にIQテストを受けたことはないぞ…だが話が逸れたようだ。

バンドはコンサートを"Babymetal Death"で始めた。これはデビュー・アルバムのオープニング曲であり、またBABYMETAL自体への紹介となっている。この曲は何よりもあおり立てる曲で、この熱意の盛り上がりが導かれることで、観客もすっかり熱狂する。BABYMETALの「メタル」部分に責任を負う素晴らしい演奏家である神バンドがテンションを上げ、スゥメタル、ユイメタル、そしてモアメタルはドラマティックなかたちでステージ上を動き回る。やがて、"Babymetal Death"が終わり、バンドはそのファースト・シングル、"ド・キ・ド・キ☆モーニング"へと突き進む。かつて、"ド・キ・ド・キ☆モーニング"は、俺にBABYMETALは不快なものであり、音楽の顔を中傷する染みのようなものだと確信させたが、今では、俺がこれから楽しめることを伝えるものとなっていた。一瞬にしてすべての疑念が消え去った。いずれにせよ、誰かが"ド・キ・ド・キ☆モーニング"へ「花を投げながら、陽光に包まれて元気にスキップする」のではなく、「突き進む」というのは奇妙だと思うが、BABYMETALは百聞は一見にしかずのバンドの一つなのだ。

バンドの演奏は、シンガーもミュージシャンも同様に素晴らしかった。BABYMETALに6弦ベースが必要だとは思わないだろうが、たぶんBOHは俺たちの誰よりもよく分かっていて、彼がものすごく有効に6弦を使っていることが分かるはずだ。ドラマーの青山英樹、ギタリストの大村孝佳 とLedaは、神バンドの伝統であるカルト歌舞伎風の装いと呆れるほどの才能でBOHに加わった。セットのおよそ真ん中あたりで、三人の女の子が休憩を取り、神バンドが演奏を披露して注目を浴びるチャンスを得、実際に注目をものにして見せた。続いたミニチュアのジャム・セッションは、この夜のハイライトの一つだった。通常のコンサートの伝統を期待せずにショーに行ったので、メタルの獰猛さを突風のように示して見せた絶対的なインストゥルメンタルを堪能する数分間を得られたことで、心が温かくなった。スゥメタル、ユイメタル、そしてモアメタルも高い評価にふさわしかった。前には思わなかったのだが、歌唱に加えて、彼女たちはショー全体を通じたダンスの振り付けを覚え、演じており、このことがステージにおける責任を何倍か大変なものにしている。ダンス・ルーティンはメタル・ショーで見慣れたものではないが、女の子たちはボーカル以外にこれほどの一体となった肉体的要素を備えていることを理解して、俺は同じように苦労しているポップ・ミュージシャンに対する敬意が少しばかり増した。

俺が予想していた以上に、"GJ!"、"Amore"、"ギミチョコ!!"などの間に激しいモッシュピットが生じた。"Karate"や"Road of Resistance"のような曲でシンガロングが求められても、(ありがたいことに歌詞ではなく、シンプルな「おーおーおーおー」というコーラスだったので)俺たち観客が当惑することもなかった。BABYMETALが新しい曲をやるたびに、雰囲気が少しずつ馬鹿げていながら、なお少しずつ充実したステージへと進化していった。俺のお気に入りの曲はほぼ全曲聴くことができたと報告しておこう。(期待していなかった)"No Rain, No Rainbow"と(期待していた)"ヘドバンギャー!!"だけが演奏されなかった。

セットリスト:

1. "Babymetal Death"
2. "ド・キ・ド・キ・モーニング"
3. "ヤヴァ!"
4. "あわだまフィーバー"
5. "GJ!"
6. "Amore"
7. "Catch Me If You Can"
8. "META メタ太郎"
9. "イジメ、ダメ、ゼッタイ"
10. "Karate"
11. "メギツネ"
12. "ギミチョコ!!"
13. "The One"

Encore:
14. "Road Of Resistance"

もっと長いショーにこだわることもできたろうが、なあ、子供たちも労働法は守らなければならないんだ。それにBABYMETALは実際、そのカタログの半分以上を演奏した。会場に関する不満は止まらなかったが、観客、天気、健康状態、そして他のすべて(愚痴っぽいのは俺の性分だ)を勘案すれば、正直このショーで本当に素晴らしい時を過ごした。一年前、俺は掃きだめの中で悪臭を放つものだと思っていたが、知ってるか。BABYMETALは楽しくて、可愛くて、俺は完全に楽しんだんだ。チャンスがあれば、すぐにBABYMETALをまた見に行くし、「まどか」のサントラを爆音で鳴らしながら、友人を引きずって行くだろう。

*もし「Blackadder Goes Forth」(英国のコメディー)の不公平な史料編集に関する評判について語りたければ、このショーにおけるダグラス・ヘイグの描写を取り上げてくれ。

▼元記事
Babymetal - House Of Blues, Boston, MA - 5 May 2016 




[NME] ショーン・メンデスが複数の授賞で他の受賞者をリード

[NME] ショーン・メンデスが複数の授賞で他の受賞者をリード

ライアン・ダリー(2017年11月12日)






ショーン・メンデスは今夜(11月12日)、MTV EMA 2017最大の勝者となった。

ロンドンのSSEアリーナ・ウェンブリーで行われたこの授賞式で、ショーン・メンデスが4賞を授賞した。最大のファン、ベスト・ソング("There’s Nothing Holding Me Back"、ベスト・アーティスト、それにベスト・カナディアン・アクトの各賞を受け取っている。

6賞にノミネートされたにもかかわらず、テイラー・スイフトはこのイベントで無冠に終わった。また噂された演奏も実現しなかった。

代わりに、エミネムが最新シングル、"Walk On Water"で授賞式のオープニングを飾り、Stormzyがパトカーから"Big For Your Boots"を演奏した。The Killers、ケイシャ、トラヴィス・スコット、ホストのリタ・オーラ、そしてデヴィッド・ゲッタも同じ晩に演奏を行っている。

U2はグローバル・アイコン賞を受賞し、トロフィーを受け取る際に、ボーノがStormzyの"Blinded by Your Grace"の一節を歌っている。

MTV EMA 2017の全受賞者は以下の通り:

最高のファン – ショーン・メンデス
ベスト・ヒップホップ – エミネム
ベスト・ビデオ – ケンドリック・ラマー、"Humble"
ベスト・オルタナティブ – 30 Seconds To Mars
ベスト・ポップ – カミラ・カベロ
ベスト・ソング – ショーン・メンデス, ‘There’s Nothing Holding Me Back’
ベスト新人 – Duo Lipa
ベスト・ライブ – エド・シーラン
ベスト・エレクトロニック – デヴィッド・ゲッタ
ベスト・アーティスト – ショーン・メンデス
ベスト・ロック – Coldplay
ベスト・ルックス – Zayn
ベスト・プッシュ – ヘイリー・スタインフェルド
ベスト・ワールド・ステージ – The Chainsmokers – Live From Isle Of MTV Malta 2017

ワールドワイド・アクト受賞者:
リル・クライネ – オランダ
C・タンガナ – スペイン
BABYMETAL – 日本
ALMA – フィンランド
ダヴィド – ナイジェリア
Stormzy – UK & アイルランド
Lali – アルゼンチン

地域ごとのローカル・アクト受賞者:

ベスト・UK & アイルランド・アクト – Louis Tomlinson
ベストUSアクト – Fifth Harmony
ベスト・カナディアン・アクト – ショーン・メンデス
ベスト・スパニッシュ・アクト – ミゲル・ボーゼ
ベスト・スイス・アクト– Mimiks
ベスト・スウェーデン・アクト– ザラ・ラルソン
ベスト・MTVロシア・アクト– イワン・ドルン
ベスト・ポルトガル・アクト– Overule
ベスト・ノルウェイ・アクト– TAPZ
ベスト・ポーランド・アクト– デヴィド・クヴァトコフスキー
ベスト中央アメリカ・アクト– J Balvin
ベスト南ラテンアメリカ・アクト– Lali
ベスト・北ラテンアメリカ・アクト– モン・ファフェルテ
ベスト・オランダ・アクト– リル・クライネ
ベスト・ジャパン・アクト– BABYMETAL
ベスト・イタリアン・アクト– Ermal Meta
ベスト・イスラエル・アクト– ノア・キレエル
ベスト・ドイツ・アクト– ヴァンセント・ヴァイス
ベスト大中国圏アクト– ヘンリー・ハオ
ベスト・インド・アクト– Hard Kaur
ベスト・ブラジル・アクト– アニッタ
ベスト・デンマーク・アクト– クリストファー
ベスト・フランス・アクト– Amir
ベスト・オーストラリア・アクト– ジェシカ・モーボイ
ベスト・アディラ・アクト– ニシム・イザスヴァン
ベスト・アフリカ・アクト– ダヴィド
ベスト・ハンガリー・アクト– Magdolna Rúzsa
ベスト・フィンランド・アクト– Alma
ベスト・ベルギー・アクト– Loic Noittet
ベスト韓国アクト– ヨジャチング
ベスト南東アジア・アクト– ジェイムズ・リード

▼元記事
Shawn Mendes lead the victors with multiple wins across the night