BABYMETAL: Metal Resistance
東京のティーン・メタルの人気グループからのものすごいセカンド・アルバム
スティーヴン・ダルトン
BABYMETALは作り物の産業ロック・ロボットなのか? あるいは今世紀にヘヴィー・ミュージックに起こった最も新鮮でエキサイティングなものなのか? 答えはイエスでイエスだ。
日本の「カワイイ・メタル」ティーン・グループについての意見は分かれるが、このセカンド・アルバムは、彼女たちの一流の音楽チームは、自分たちが何をやっているのかをきちんと理解していることを証明している。壮大なスケール感に基づく「Metal Resistance」は、サウンドと熱狂を過剰なまでに詰め込んだモンスター・アルバムで、東京を破壊するゴジラのようにロックのジャンルやアイデアを切り裂く。
既に昨年紹介された、DRAGONFORCEとのコラボレーション、"Road To Resistance"は、そのワーグナー張りのパワー・メタルの躍動感、甘いヴォーカル、そしてエピックなブロードウェイ曲のコーラスでその過激なまでのトーンを創り上げる。壮大だ。
ここから、BABYMETALは、同時にあらゆる方向にリスナーを連れて行く。ニュー・メタルのストンプ、シンフォニックなオーケストレーション、兵器級のシュレッド、トリップ・ホップ、ダブステップ、そしてブライアン・メイ張りのギターソロの上にキュートなエレクトロ・ポップが重ねられていく。
ひねりや驚きもある。甘いパワー・バラード、"No Rain, No Rainbow"は、いつでも溶けるようなスラッシュの激しい演奏へと進みそうだがそうはならない。"Tales of the Destinies"はジャズ・メタル、アヴァン・パンク・グラントコア、そしてブギウギ・ピアノの実験的なマッシュアップだ。最高の敬意を払おう。ハード・ロックの純粋主義者も覚えておくように。BABYMETALの多次元宇宙には、君たちの幅の狭い哲学が夢見ている以上のものが含まれている。
時には圧倒的で、多くは気分を高揚させ、時には唖然とさせる「Metal Resistance」は、これまでに制作された最高のアルバムかも知れない。10点中10点? できるなら11点をやるよ……
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