メタルがJポップと結びつく:BABYMETALの「Metal Resistance」
ジュリアン・スタークス(2016年4月21日)
私の子ども時代は、音楽やポップ文化のユニークなメドレーだったと考えたいと思います。私の父は、ABBAからZZ TOPまで、膨大な量のCDを持っていました。何よりも、私は('94年生まれなので)、子供向けテレビの日本のアニメーション作品が特に輸入されていた時代に育ちました。私は「幽遊白書」や「犬夜叉」のような番組をキャンディのように消費していました。言うまでもなく、このような教育の組み合わせによって、私は簡単に日本のバンド、BABYMETALに転向したのです。
BABYMETALは、メタルとJポップの影響を、甘くて元気な曲に組み合わせている日本のバンドです。2010年に結成され、中元すず香、水野由結、菊地最愛は、2014年前半に最初のフルレンスをリリースしました(バンドの歴史の詳細はこちらから)。彼女たちのスタイルは新しいジャンルで、「カワイイ・メタル」と名付けられています。カワイイはキュートという意味で、そのサウンドの本質を表しています。彼女たちの曲はカワイイ、お気楽なJポップ・ソングだけではなく、ヘビーなギター・リフを含んでおり、これがあわだまのようなコーラスとバランスを取っています。バンドはまた、曲によって異なった要素を取り入れており、例えば"いいね!"にはラップが、"メギツネ"にはより伝統的な日本の楽器編成のバイブがあります。このアルバムの注目に値する曲としては、"ギミチョコ!!"、"いいね!"、そして"ド・キ・ド・キ・モーニング"があります。
セカンド・アルバムの「Metal Resistance」は、今月早くにリリースされ、サウンドは大きく改善したと心から言えます。前作の曲はメタルとJポップの間を跳ね回っている感じでしたが、このアルバムはこの2つをうまく融合することに成功しています。ファーストの"ド・キ・ド・キ・モーニング"と、最新アルバムの"Karate"を比較してみて下さい。
(リンク)
彼らのサウンドはもうやぼったくはなく、流麗になっています。"META メタ太郎"や"あわだまフィーバー"のようにメタルよりもJポップっぽい曲も必然的に「Metal Resistance」には含まれていますが、これはアルバムを通して聴いていると、驚くほど新鮮です。おかげで、アルバムがバブルガムな十代の不安の連続した流れではなくなっています。注意に値するもう一つのことは、サウンド全体が大きく成熟したことです。これは主に、彼女たちの声が年齢を重ね、成熟したことによります。曲ももっと凝ったものとなり、全体に意味深いものとなりました。
同様に、私の意見では、彼女たちのイメージもより良い方に変わりました。もちろん、彼女たちはいまだにスピード・メタルに合わせてヘッドバンギングしているカワイク、若い日本人の女の子たちですが、この役割をやらされているという感じはありません。もはや消え去る運命のキッチュで皮肉なバンドではなく、新しいジャンルの誕生なのです。そのイメージはより一貫性の取れたものとなり、自分たちの仕事に対してずっと誠実であるように思えます。「スゥメタル」、「ユイメタル」、そして「モアメタル」は、メタルの熱狂者であるふりはしていません。カワイイ・メタルの支配的な女王たちなのです。
▼元記事
https://chopperinjohto.wordpress.com/2016/04/20/metal-marries-j-pop-babymetals-metal-resistance/
若い女性らしい素敵な解説っすね。ピカチュー世代かな
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