2016年4月5日火曜日

[NME] BABYMETAL ウェンブリー公演レビュー

BABYMETALウェンブリー公演:消失のトリック、国旗のパレードとABBAのようなダンスの動き

BABYMETALが2016年ワールド・ツアーを、昨晩(4月2日)、SSEアリーナ、ウェンブリーで、消失トリック、国旗のパレード、そしてスターウォーズへのトリビュートをフィーチャーしたエネルギッシュな演劇的ショーで開始した。

Jポップとヘビー・メタルの組み合わせによって世界のスーパースターになったこの日本のバンドは、このショーが「メタル・レジスタンス・エピソードIV:再生」であると宣言し、「無限のループ」の中、「世界を渡るヘビー・メタル」を遣わした「フォックス・ゴッド」についてのバンドの奇妙な神話の一部について説明するフィルムによって紹介された。白いローブをまとった三人の仮面をかぶった人物が、白い顔のバンドの背後にある古代の寺院のようにデザインされ、一段高くなったステージの上に登場したが、大きなバンという音と共に姿を消し、代わりに十代のシンガーの三人組、中元すず香(スゥメタル)、水野由結(ユイメタル)、そして菊池最愛(モアメタル)が、トレードマークである黒い衣装を着て、アリーナの中央にある円形のステージに登場した。日本のアイドル・シンガーの美学に基づくロックだ。

シンガーたちがABBAのようなダンスの動きを演じ、激しい"Babymetal Death"に同期すると、続いて伝統的な東欧のダンスを真似した"Awadama Fever"で今度はバンドのポップ・サイドが支配する。振り付けされたルーティンは、"Iine!"、そして"YAVA!"へと続くが、黒いケープをまとい、両脇に火が上がるスロープを駆け巡りながら歌う、ミュージカルのために書かれたようなバラード"Akatsuki"では、トーンが暗くなった。

BABYMETALは、ヒップホップ(GJ!)、軍隊行進曲(Meta Taro)、そしてレゲエ("Amore")などのより多彩な音楽スタイルを追求した新譜、「Metal Resistance」からの曲を初演したが、ショーのハイライトは2014年のバンド名を冠したデビュー・アルバムからの純粋なポップ・ヒット、"Doki Doki☆Morning"と"Gimme Chocolate!!"そして映像で紹介され、ヘビー・メタルにスターウォーズのひねりを効かせ、デビル・ホーンを掲げたダース・ベイダーで仕上げた"4の歌"だった。

「なぜ人は傷つけ合うの? 誰のために傷つけるの?」とたずね、「いじめ、だめ、絶対」と主張するフィルム、そしてこれにそぐわない「ウォール・オブ・デス」によって"Ijime, Dame, Zettai!"が始まるが、ここではシンガーたちがカンフー・ファイトを演じていた。メイン・セットは、"The One"で終わったが、ここではバンドの英国における地位の確立についてのスライドショー、日本へとストリーミングされている「10,000のヘビー・メタルの生ける光」という観客のフッテージ、そして黒いローブで一段高いステージに登場するスゥメタル、ユイメタル、モアメタルをフィーチャーしていた。美的なアンコール、"Road of Resistance"で、三人組はBABYMETALの旗を振りながら、ランプを行進し、スゥメタルが巨大な銅鑼を打って、曲を終えた。「私たちは日本に戻ります」、そうスゥメタルは観客に告げた。「でも想い出して下さい。私たちはいつも皆さんの側にいます」

BABYMETALセットリスト

Babymetal Death
Awadama Fever
Line!
YAVA!
Akatsuki
GJ!
Catch Me If You Can
Doki Doki☆Morning
Meta Taro
4no Uta
Amore
Megitsune
Karate
Ijime, Dame, Zettai!
Gimme Chocolate!!
The One
Road Of Resistance

▼元記事
http://www.nme.com/blogs/nme-blogs/babymetal-live-at-wembley-vanishing-tricks-flag-parades-and-abba-esque-dance-moves?utm_source=twitter&utm_medium=social


2 件のコメント:

  1. さすがNMEは一貫して乗ってこないという。見に来ただけでも偉いかな。

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