BABYMETALがセカンド・アルバム、「Metal Resistance」で「成長」
コナー・ジアウラ(2016年4月25日)
BABYMETALが、"ギミチョコ!!"や"いいね!"のような曲のバイラル・ビデオで、最初に世界的に認められたとき、アメリカのオーディエンスは、どう考えて良いのか分からなかった。Jポップとメタルの魅力的なブレンドを提供し、BABYMETALの音楽はキャッチーであると同時に耳障りでもあった。頭の中から"ギミチョコ!!"などという曲が離れなくなるなんて考えた人はいなかったろう。
バンドは3人の十代の日本人の女の子、スゥメタル、ユイメタル、モアメタルをフロントに据え、死霊のように顔をペイントした経験に富んだ日本のメタル・ミュージシャンがバックを務めている。日本のアイドルの要素とメタルの背景の並列は、機能するには風変わりで、多くのメタル・ファンを遠ざけたが、それ以外の多くの人々は暖かく迎え入れた。
だから、BABYMETALがそのセカンド・スタジオ・アルバム、「Metal Resistance」で今月早くに戻ってきて、ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアの演奏でこれをプロモーションしたとき、それまでBABYMETALを聞いたことがなかった多くの人々は、自分たちが紹介されたものに対する準備ができていなかった。「これから何を見ることになるのかよく分かりません。でも私はとてもワクワクしているんです!」と、コルベアは、このような性質のバンドを紹介するに当たって、最高にふさわしい紹介をした。
「Metal Resistance」で、BABYMETALはデビュー・アルバムから少し離れ、(そう呼べるのであれば)より成熟したアルバムで戻ってきた。デビューは基本的にメタル色のあるJポップだったが、「Metal Resistance」はその逆で、Jポップの要素を投げ込んだメタル・アルバムだ。デビュー・アルバムにあった多くのエレクトロニックな要素から離れ、このアルバムはもっとメタル・アルバムらしく聞こえるが、3人の日本からの女性ボーカリスト付きだ。誤解して欲しくないのだが、これは本質的にはまだポップ・アルバムだ。ただし、このアルバムは、バンドのキャリアにおいて自然な進化に感じられる。
このアルバムは奇妙なことに、"Road to Resistance"(原文ママ)で始まる。これはDRAGONFORCEをフィーチャーしたパワー・メタル・トラックで、デビュー・アルバムのラスト・ナンバーだった。これは強力なトラックで、アルバムへの導入にふさわしい。ただ、このあとには"Karate"がくる。これはニューメタルにインスパイアされたリフを持ち、変わった、可愛いバックアップ・ボーカルをフィーチャーしてから、分厚いコーラスへと爆発する。"あわだまフィーバー"でもニューメタルの影響は続き、素早いシンセのパターンとドライブの効いたブレイクビートで始まる。この「アーメン・ブレイク」をフィーチャーした曲の制作には、別の分厚いコーラスと、とてもユニークなボーカルと興味深いエレクトロニックな要素が含まれている。ラスト・トラックの"The One"はおそらく最も興味深いだろう。というのは6分半のパワー・バラードで、英語で歌われているからだ。もちろんバンドのこれまでで最も成熟し、ふくらませた曲である"The One"はメロディアスなギターとコロコロしたピアノ、そしてパワフルなフックと強力なバックグランド・ボーカルを備えている。これまでで最も強力なボーカル・パフォーマンスの一つであるこの曲は、BABYMETALのサウンドとして予想されるものから最も離れている。
「Metal Resistance」で、BABYMETALは、デビュー作に対する強力なフォローアップと共に戻ってきた。いくつか挙げれば、パワー・メタル、ニュー・メタル、そしてメタルコアからの影響はこのアルバムの随所で聴くことができ、BABYMETALは、キャッチーで、多彩で、とても楽しいアルバムを届けてくれた。BABYMETALの音楽を楽しめるかどうかは別として、これは53年ぶりにビルボード200チャートのトップ40入りした日本のアルバムであり、来たるべき征服に備えるべきだ。ジャンルや文化の組み合わせによる変わった音にもかかわらず、「Metal Resistance」は2016年でこれまでのところ最も楽しいアルバムだ。
▼元記事
http://nevalleynews.org/6546/lifestyles/entertainment/babymetal-polarizes-metal-and-pop-fans-alike-with-metal-resistance/
>コルベアは、このような性質のバンドを紹介するに当たって、
返信削除>最高にふさわしい紹介をした。
そう…「下調べしてないのかよ」とか叩く人もいたけど、
上手く説明できないから四の五の言わずとにかく観ろってのが
ベビメタ初見への一番正しい誘いかただと思う。