ベビメタはジャンルをミックスし、予想をものともしない
ステファニー・マーカム、編集長(2016年4月8日)
最初は、2種類の相反するジャンルを理解するのに一分かかるだろうが、BABYMETALがあなたの耳になじむようにすれば、どれだけこの組み合わせがパワフルであるのかに驚き、嬉しくなるだろう。
BABYMETALは、神バンドと呼ばれるモダン・スタイルのメタルに精通した仮面のミュージシャンの基本的なグループと、Jポップ、すなわち日本のポップスのスタイルでボーカルを担当する三人の十代の女の子で構成されている。
何か違ったものを味わいたい、心の広いリスナーは、このバンドのセカンド・フルレンス・アルバム、「Metal Resistance」を試してみると良い。
先週金曜日にリリースされたこのアルバムは、しきたりを素晴らしく無視して、複数のジャンルの境界を広げながら、聴くのが楽しい、強力な、元気になるトラックを含んでいる。
アルバムは、英国のパワー・メタル・グループ、DRAGONFORCEのリード・ギタリストたちとの鮮やかな共演である"Road of Resistance"で始まる。
DRAGPONFORCEスタイルの高速のツイン・ギターは、BABYMETALのサウンドが創り上げるエピックな雰囲気を完璧に補っており、アルバムにとって確実なオープニング・トラックとなっている。
次の曲は、先行シングルの"Karate"で、KILLSWITCH ENGAGEのスタイルによるダンダンというリフで始まり、アルバムの残りの多くに登場するヘビーネスを確立する。
それぞれの曲には個性があり、メロディック・メタルからデス・メタルやスラッシュまで、様々な要素が注入されており、そのすべてに高音のポップなボーカルが乗っている。
リスナーの多く、特にメタル・ファンは、ボーカル・スタイルがなかなか口に合わないだろう。メインストリーム・ポップのリスナーにとっても、このスタイルは、その独特の日本風味が異なっている。
でも女の子たちがJポップ=アイドルスタイルに似せているとしても、彼女たちは十分な訓練を受けたシンガーだ。ほとんどの曲でリードを取るスゥメタルは、本当にその技巧を示し始めている。
彼女の声がアルバムを担っている。高音を保つことも、多彩な曲の中からアンセムを創り出すこともできるからだ。
BABYMETALは、アルバムの最後に近いバラード、"No Rain, No Rainbow"で、メタル・アルバムと考えられる境界をさらに押し広げ、変化をもたらす。
このアルバムは統一性に欠けるように思えるかもしれないが、実験的な要素が、曲の興味深いセットを創り出しており、セカンド・アルバムとして、「Metal Resistance」はバンドを正しい方向へ導いているように思える。
終曲"The One"の英語バージョンを除き、ほとんどの歌詞は日本語だが、何が歌われているのかを正確に解読できない者にとっては、それほど無関心のもととはならないだろう。
BABYMETALの曲は、その具体的な言葉にかかわらず、独特のムードとインパクトを持っている。このバンドとその音楽は、まさに日本的であり、このミュージシャンたちの母語を完全に迎え入れることなく、その芸術をフルに楽しむことはできない。
ただし、国際的なオーディエンスともっと結びつこうという試みである"The One"は、このアルバムで確かに機能している。
BABYMETALは、「Metal Resistance」のリリースによって最近さらなる国際的な注目を得ており、バンドは現在ワールド・ツアーを行っており、ザ・レイト・ショー・ウィズ・ステーヴン・コルベアの番組で演奏した。
BABYMETALは、一定のオーディエンスに対しては響かないことは否定できないし、メタルやJポップのダイハードなファンは、いずれのジャンルの美学にもアピールにもこの組み合わせはふさわしくないと思うだろう。
ただし、BABYMETALは無視できない存在になりつつあるし、この先、音楽や文化の壁を壊す重要な革新者と思われるようになるかもしれない。
最低でも、BABYMETALにチャンスを与えて、「Metal Resistance」が提供するものを聴いてみて欲しい。
▼元記事
http://www.dailyeasternnews.com/2016/04/08/babymetal-mixes-genres-defies-expectations/#comment-419
いい記事ですね
返信削除翻訳ありがとうございました
>BABYMETALは、一定のオーディエンスに対しては響かないことは否定できないし、メタルやJポップのダイハードなファンは、いずれのジャンルの美学にもアピールにもこの組み合わせはふさわしくないと思うだろう。
返信削除最近、BABYMETALの背負うこの宿命を理解できないファンやアンチが増えた。
それでも、ファンベースは確実に拡大してきている。
彼女たちはいろんなものと闘っているんだなぁ