BABYMETAL「Metal Resistance」レビュー—ジャンルのマッシュアップはあらゆるルールを破る
星4 / 5
この十年間において加速し続けるジャンルの希薄化を前提としても、BABYMETALのシグネチャー・サウンドは非常に当惑を覚えさせる主題となっている。そのスピードメタルの非常に知的なリフと激しいリズムに、ダンスのダイナミックスを組み合わせ、十代の少女たち、スゥメタル、ユイメタル、そしてモアメタルのJポップ・ヴォーカルを乗せたサウンドは、純粋主義者(幻のスヴェンガーリ*的なコバメタルの存在もこの点に関しては役立たない)たちには向かないだろう。それでも、明らかに相反するものが高速で衝突しても、とてもうまく行っているのだ。BABYMETALのセカンド・アルバムは、容赦なく概念をかすませ、ルールを破るものであり、そのことは特に"GJ!"と"Sis. Anger"で顕著である。かしこくも、BABYMETALは唯一の踏み誤りを最後にとっておいた。パワー・バラードの"No Rain, No Rainbow"は、うんざりするほど定型的であり、"The One"における英語詞への進出は、その月並みな観察によって、その異国情緒の一部を落としてしまっている。
[*デュ・モーリアの小説 Trilby (1894) で, ヒロインを催眠状態に陥れてあやつる音楽家]
▼元記事
http://www.theguardian.com/music/2016/apr/03/babymetal-metal-resistance-review?CMP=twt_gu
同意。ベビメタの歌詞は、チョコレートが欲しいとかイジメはダメとか、大して意味は無かったり等身大の主張だったりと色々だけれども、少なくともそれらは彼女たち年齢相応の関心事であって嘘がない(ように聞こえた)。でも"The One"は、誰が言ってるの?と思ってしまう(嘘っぽい感じ。たぶん英語詞とバラードが原因)。普遍的なテーマを英語で壮大に歌い上げるには色々と(年齢、英語力、人生経験、、等々が)足りないように思うし、そもそもそれってベビメタに求められていることなのかしら?と思う
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