2016年5月31日火曜日

[All the Time I Was Listening] BABYMETAL、「Metal Resistance」レビュー

BABYMETAL、「Metal Resistance」レビュー

ヘレン・カーター(2016年5月30日)




(リンク集)

たくさんリンクがある。

なぜなら。ウィキペディアにまとまった情報が乏しいから。そう、私はなまけ者で、日付とかアルバムとか、主な情報をあそこから集めがち。それから有名な雑誌やブロガー、それにポッドキャストのレビューもチェックする。

基本情報、名前、年齢(これはちょっと心配なほど若い)、それからグループが結成された理由がある。でも、前はギミックと見ることもできたカワイイ・メタルがいまはまがりなりにもムーブメントとなっているように思える。だからやらないと、と思った。

音楽業界、特にロック=メタル・サイドは、絶対的かつ不要に男で一杯だ。通常、女性は、ほとんど服を着ておらず、具体化した妄想か痛みや苦しみの元として、過度に手の込んだビデオに登場している。

でもこの若い小娘たちは、ヘッドライナーを務め、その音楽は圧倒的だ! 信じられないような声を持っていて、ライブでも音を外さず、こんなに若い子たちとしてはものしごく勤勉な倫理観を備えている。振り付けの要素もなにかを付け加える……ショーマンシップ、そしてプロフェッショナリズムと創造力の真正な力は賞賛に値するし、重要だ。新しくて、うまく行っている。

レビューを読んだり、いろいろなポッドキャストやYouTubeビデオを聴いたりすると、何か面白い議論が出てくる。すなわち「単独で行動するメタル男」が、どのようにこのバンドが「メタルを安っぽくしたのか」についてわめきちらしている。BABYMETALは「ただの考案された、作り物のJポップ・コンボ」だと。

これはびっくり。長年に渡り、バンドは創られてきたし、あるいは自分たちを創り上げてきた。大衆の要求に応えて。正しいものを手に、正しいタイミングでそこにいながら、自分たちをジャンルから遠ざけて、自分たちの正統性を証明しようとしてきた。つまりニューメタルのこと。

BABYMETALはそんなことはやってないし、その必要もなかった。自分たちの得意なもののフロント、そして中心に言い訳なしで自分たちを置いている。

そして彼女たちの得意なものは美しく見える。

メロディアスなボーカルと高速のテクニカルで感情をとらえるギター・ソロ。クラシックに響く音楽と、BLACK SABBATH、KORN、それにDREAM THEATER的なリフが交互に組み合わされたトラディショナルな曲。

カワイイし、変だし、甘い歌声と激しいスクリーム、そして狂ったようなグロウルがある。ヘビーなヘッドバンギングで、鳥肌が立つようなドラマだ。ダンス・ダブステップが素晴らしく使われており、重ねられ、一つになり、元気になれる。

楽しめるし、聞いていると笑みが浮かぶ(^-^)。

聴いてみて、後悔しないから。

10/10点 これは神様がいるという証明。

お気に入りの曲:すごいルーティンと生意気さがあるかっこいいファンキー・メタル

▼元記事
http://allthetimeiwaslistening.blogspot.jp/2016/05/babymetal-metal-resistance.html


6 件のコメント:

  1. 「単独で行動するメタル男」w

    ネットでヘイトする輩なんて孤独なオタクが多いんだろうな

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  2. GJがお気に入りかなw

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  3. GJがお気に入りかなw

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    1. 原文にKARATEって書いてある

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  4. 結局、BMってライブで観客や批評家たちを納得させてきたんだよな。方法論やアイデアが優れていても、欧米は「スタジオマジック」なんかで騙されたりはしないんだよね。それは欧米の音楽業界の在り方と関係がある。どのバンドも、ライブハウスで頭角を現し、底辺から這い上がってきてるからなんだよね。あの派手なレディー、ガガですらそうなんだから。

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  5. お気に入りの曲:KARATE - すごいルーティンと生意気さがあるかっこいいファンキー・メタル

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