2016年7月27日水曜日

[Koi Scribblings] 4つで一つ分の値段(作家によるライブ・レポート)

4つで一つ分の値段

ケイシー・カープ(2016年7月26日)




(前略)

7月14日(木):BABYMETAL

BABYMETALをディスるつもりはない。

ただ、二つばかり文句があるので、まずこちらを先に吐き出させてくれ。会場の外で立って行列するのは寒かった。マーク・トウェイン張りの寒さだった。誰が悪いわけではないが、このグループのマネージメントは機会を一つ逃した。会場前に、マーチャンダイズの販売を外に移していたら、ものすごい数のフーディーが売れたことは間違いない。

開場すると、中に入るのにものすごく時間が掛かった。観客全員に、2台の金属探知機を通り抜けさせていたからだ。私たちが立ち聞きした話では、金属探知機を使ったのは初めてで、経験のなさが現れていた。BABYMETALが本当にメタルかということについて進行中の議論を考えれば、探知機を鳴らさなかった誰かを、「悪いな、君はこのショーを見るほど十分にメタルじゃない」と言って追い返しただろうかと思った。それは起こらなかったが、起こらなかったのを見てもいない。

リージェンシー・ボールルームは、親切にもバルコニーを開放してくれたので、メイン・フロア全体に広がったモッシュ・ピットを避けたいと思った人はそうすることができた。バルコニーにはシートもあったんだ! シートが問題だったわけではない。一音目が響いた瞬間に、総立ちになったからだ。私の前の180センチある男も含めて。私は彼の後頭部と腕の素敵な写真をいくつか撮ることが出来た。

いや、この写真は彼の腕のせいでそう見えるほど変態ではないが、彼が映っている残りの写真は、ずっと大きく遮っているため、よく分からない、何かかすんだものとなってしまっている。

ところで、私の後ろにいた人にはお詫びしなければならない。私よりも背が高かったことを祈る。

それでも、何枚か良い写真が撮れた。特に照明があまり赤くなくて、カメラの焦点がさっと合った時には。

OK、これは私の基準からすれば「良い」だ。笑うのはやめてくれ、ベス。

そしてどれだけ人がいても、音楽をブロックすることは出来なかった。

私は理屈を離れて、この経験へのめりこむことができた。初めてのメタル・コンサートだ! そして良い意味で疲れ果て、喉が痛くなった。何よりも、素晴らしい時間が持てたし、そうだ、次に近くでBABYMETALのショーがある時には、私は出向く。確実に、ステージに対する見通しが良くなるようにするだけだ。

(後略)

▼元記事
Four for the Price of One


2 件のコメント:

  1. いつも翻訳ありがとうございます。
    海外メディアはアンチにしろ誉めるにしろ、その文章が美しいのが良いですね。考えてみればそれを生業としてるのだから、当たり前なんですけど・・日本のメディアにはただただ辟易しますが。

    返信削除
  2. なんか失敗写真は悲惨だなw

    返信削除