新しいTVの見方(過去記事、BABYMETALに少し言及あり)
マシュー・ハーノン(2016年8月19日)
オンライン・ストリーミングが前進しており、日本には見逃していたショーすべてともう一度結びつくことができるサイトが複数存在している。
日本の地上波のテレビについて外国人に話しかけると、反応はほとんど否定的だ。確かに良い番組もあるけれども、概して言えば、低予算のドラマ、偏向したニュース局、何に対しても「えっ」と言う、小さなポップアップ画面(ワイプ)に登場する有名人、そしてすべての料理が「おいしい」か「うまい」と表現される食べ物番組だらけだ。海外のコンテンツについては、ほとんどなにもない。「ダウントン・アビー」や「ナンバーズ〜天才数学者の事件ファイル」といった奇妙なドラマと数本の映画がある程度だ。長い間、衛星TVは、唯一の選択肢だった。幸いなことに、Netflix、Hulu、そしてアマゾン・プライムのようなオンラインTVストリーミング・サイトの登場によって、今では選択肢が増えてきた。
(中略)
Wowow
ドラマに関しては、インターネットTVは前進をしているようだが、ライブ放送やドキュメンタリーに関しては、ケーブルの方がずっと多い。すべてが少しずつ揃っているように思える日本の衛星局は、Wowowだ。この25年の歴史を持つ会社は、2011年に1チャンネル・サービスから、日本初の3チャンネル、HD放送業者となった。
その中心となるエンターテインメント・チャンネル、プライムは、各種のハリウッド映画や「ブロードチャーチ 〜殺意の町」や「SUITS/スーツ」のような人気のある海外ドラマをフィーチャーする一方、10月には「コールドケース 迷宮事件簿」の日本版を放送開始する。また、ジョージ・オーウェルのディストピア政治小説、「1984年」に関する現代的なコメンタリーである「1984〜不朽のSF小説から生まれる過去・現在・未来〜」や、「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」の影響についての、マーティン・スコセッシとデヴィッド・テデスキーによる「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス 50年の挑戦」のような考えさせられるドキュメンタリーを初放送することでも知られてきた。10月に始まるシリーズ、「WHO I AM」は、リオ、平昌、そして東京で行われる3つのオリンピックに備える様々なパラオリンピック選手の物語である。
この局のそれ以外の2チャンネル、シネマとライブは、映画、スポーツ、音楽を中心としている。Wowowは、夏のユーロ全試合や、大きな期待を集めた昨年のフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオ戦を放送した唯一の放送会社である。スペイン・サッカー、テニスのグランド・スラム4大会、そしてBABYMETALやアデルを含む国内外のアーティストをフィーチャーした様々なコンサートがある。1ヶ月当たり2,300円で決して安くはないが、プログラムの多様性によって、Wowowは、今のところ成功を収め続けている。だが急速に変化しているテレビ業界では、厳しい課題が待ち受けている。
(略)
▼元記事
The New Way to Watch TV
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