2016年12月26日月曜日

[Alt Corner] O2アリーナのRED HOT CHILI PEPPERS

O2アリーナのRED HOT CHILI PEPPERS

チャンドニ・センビ(2016年12月21日)



今年前半にレディング・フェスティバルでRED HOT CHILI PEPPERSを見てから、華々しい一夜を望んでいて、それが叶った。

BABYMETALは、レッチリの魔法の前に、その奇妙だが驚くべき存在で私たちを飾ってくれた。BABYMETALがレッチリのサポートをすると聞いたときには驚いたが、世界で最もユニークなバンドの一つを見られるというのでわくわくしていた。彼女たちは、半時間、ステージ半分、そして観客半分(会場の列はばからしいほど長かった)しか手にしなかったが、傑出した仕事をした。セットは通常のギグよりも短かったが、BABYMETALは、"Karate"と"ギミチョコ!!"を含む、その最もエネルギッシュな曲でいっぱいのセットリストをまとめた。観客とやりとりし、シンガロングを求め、みんなを暖める素晴らしい仕事をした。彼女たちの演奏は、私がこれまで見た中で最高のものの一つだったので、「ベスト・ライブ・バンド」賞を複数獲得してきたのもうなずける。

次に、私が90分の純粋な狂乱としか呼べないものがやってきた。レッチリは(ジョンを除けば)50代半ばだが、彼らのもたらすエネルギーは、十代の一団を眺めいているような気分にさせてくれる。曲の間の会話から顔に浮かぶ微笑みまで、彼らは観客同様にそこにいたかったことが分かる。おかげで過去の年月、具体的には「Stadium Arcadium」ツアーよりも演奏が素晴らしいものになっていた。レッチリはセットのほとんどでステージを駆け回っていたが、そのことが音楽的な能力を奪うことはなかった。駄目な音は一音・一拍たりとも演奏されることも、歌われることもなかった。仮にあったとしても、一緒に人々が叫んでいるので聞き分けられなかったろう。

今年レディング・フェスティバルでレッチリを見ていたので、セットリストがまったく同じじゃないかと少し心配していたけど、ありがたいことに間違っていることが分かった。セットリストはこのツアーで何度か変更されており、レッチリは複数の素晴らしいセットリストを備えるだけのシングルとファンのお気に入りの曲がある。"Snow"、"Under the Bridge"、あるいは"The Adventures of Rain Dance Maggie"はやらなかったけれど、本当に素晴らしい曲を山ほど聴けた。ハイライトは、"Give It Away、"By The Way"、"Goodbye Angels"、それに"Dani California"だった。「The Getaway」と昔のアルバムがうまく組み合わされていた。

レッチリのサウンド・ミキシングには誰もかなわない。どの楽器も完璧に響き、アリーナを満たしたので、誰もがはっきりと聴くことができた。ベースからドラムスまですべてを楽しむべきバンドが必要とする、曲の正統性が与えられた。独自にBRING ME THE HORIZONと並ぶ背景のビジュアルと照明と合わせ、このことがギグを別の次元のものとしていた。

全体として、これは人生最高のとはいわないが、今年行った最高のギグだった。

▼元記事
Red Hot Chili Peppers at the O2 Arena


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