マンチェスター・アリーナのRED HOT CHILI PEPPERS
アンソニー・キーディスと仲間たちは、新譜、「The Getaway」をサポートするマンチェスター・アリーナでの2公演の初日で、絶好調
評価:4/5
ルーシー・ルー(2016年12月15日)
5年ぶりの英国ツアーに戻ってきたRED HOT CHILI PEPPERSは、2夜連続でマンチェスター・アリーナに栄誉を与え、これをフロントマンのアンソニー・キーディスによれば、HAPPY MONDAYSに捧げるという。
他の場所でのレビューはばらつきがあるが、デンジャー・マウスがプロデュースした新譜、「The Getaway」をサポートする、マンチェスターのレグの初日、このグラミー賞を受賞したバンドは好調だった。
重厚なジャム・セッションからバンガーの"Otherwise"へと移行し、宙に浮かぶ何十ものシリンダー型の光に相殺されて、このセットがその世代にまたがるファンベースの全員にとって何か特別なものになると感じることができる。
50代半ばになったキーディスは、タトゥー・スリーブのレギンスのように見えるものと組み合わせた、白のTシャツと黒のショーツを着て駆け回り、若さを発散した。
同様にオーストラリア生まれのベーシスト、フリーは、LAパンク・ロッカーに期待される意志の強いエネルギーで、演奏へと飛び込み、衰えのかけらもしめさなかった。マイクに対する良く聞き取れないF攻撃や承認に触れるまでもなく、間違った曲を弾き出しそうになった。あの正直さがいい。
二人には、現実の者とは思えない黒服のギタリスト、ジョッシュ・クリングホッファーが加わり、帽子を後ろ前にかぶるのが大好きなドラマー、チャド・スミスがあのスティックでシリアスなノイズを出しながら、時々スティックを観客に投げている。
これまでのところ毎晩変更されているセットリストは、最も歓声を浴びる"Give It Away"、"Don't Forget Me"、"By The Way"、そして突然飛び出して、モッシュピットを跳ね回る驚きのスティーヴィー・ワンダーのカヴァーまで、新しいファン、そして長年に渡るファンの要求を満たすものとなっている。
"Californication"のメランコリックなリフは、暗くなったアリーナに響き渡り、ノスタルジックな威力を備えていた。ハリウッドのより暗い側の物語が公開されてからもう16年ほどになるだろうが、興奮したバンドは、一言も間違えずに、バンドに歌い返した。
ところどころにがっぷりと四つに組んだジャムを交え、カーディスはトップレスで、フリーは逆立ちをしてアンコールに戻ったとき、バンドも'90年代前半の絶頂期に対するノスタルジアに心迷っているように感じられた。
その上で、チケットが50ポンドから88ポンドかかるので、トリビュート・バンド風の「ベスト・オブ」セッションではなく、バンドの今をやんやと言わせ、記憶に残るものにする必要があった。
私にとっては、彼らはそれをやり遂げたと思う、ただ"The zEphyr Song"をやらなかったので、少しねたましいが。
そして私に分からなかったのは前座の選択で、日本の十代のバンド、BABYMETALは"Nobody Weird Like Me"で短いダンスのためにステージに上がった。
ところどころおかしかったのは確かだが、レッチリはそもそもポップ文化のイカれた側にいつもいたはずだよね?
全体としては、私が十代のサウンドトラックを再体験する中、バンドのシアトリカルな個性は、音楽とリズムを合わせて天井から落ちてくるシリンダー状の光の海を含めた、素晴らしいステージセットで補完されていた。
レッチリのセットにこれ以上何を求められる?
▼元記事
Review: Red Hot Chili Peppers at Manchester Arena
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