2016年12月8日木曜日

[Metal and Highheels] BABYMETAL — Live At Wembley(レビュー)

BABYMETAL — Live At Wembley(レビュー)

ピア・S(2016年12月7日)




BABYMETALは生きている! 時々聞くことができる

私はライブ・アルバムが大好き! 音楽がもっと活き活きして、ミュージシャンが観客に話しかけ、そして—何よりも大切なことに—ミスをする。もちろん、シンガーが何かを間違えたのが一番分かる。歌詞を間違ったり、声が違ったり、神経質になってるか何かして、ボーカルにアルバムでは聞けないニュアンスが出てきたりする。それほど「フラット」でも完璧でもない。だから私にとって、BABYMETALの「Live At Wembley」は典型的なライブ・アルバムではない。

よく言われるように、日本人は完全主義者だ。何かに取り組むと、機械のように働くようになるまで続ける。BABYMETALも一緒だ。スゥメタルと二人のバンド仲間は、完璧なシンガー(そしてダンサー)で、メトロノームを使ってみたらいい。どのコンサートも正確に同じに響くだろう。誤解しないで欲しいんだけど、アルバムやバンドを批判しているんじゃないから。もちろん、それはこのバンド、3人のシンガーとバンドが確実に持っている品質の証明だ。私はBABYMETALのコンサートに行ったことがあるし、とても気に入っている。

「Live At Wembley」は、むしろベスト・アルバムのように感じられる。BABYMETALは「BABYMETAL」と「Metal Resistance」のコンピレーションを演奏しているからだ。スタジオ・アルバムとの違いは、楽器がもっとパワフルに出てくることで、このことは曲にとても合っている。そして曲の頭に、そして時には終わりに、観客の歓声が聞こえる。曲によっては違っている。

一曲、目立った曲があって、それはBABYMETALの初めての曲、"ド・キ・ド・キ☆モーニング"だ。スゥメタルが自分のボーカル・ラインと歌い方にバリエーションを加えている上、曲の間に観客がバンドに合わせてシンガロングしているからだ。この理由から、私は「Live At Wembley」のベストソングはこの曲だと思う。"メギツネ"で、モアメタルとユイメタルも自分たちが機械ではないことを示している。ボーカルが生なのだ。曲全体がずっと「リアルに感じられるが、"ド・キ・ド・キ☆モーニング"とは違った感じ方だ。

アルバムの終わりに向かって、BABYMETALは上に述べた完全主義を緩める。"Karate"も、三人の女の子たちが、練習したようにふるまうだけでなく、本物のバンドであることの証拠だ。そのことで彼女たちがずっと好きになれるし、音楽にソウルとスピリットがある。とても気に入った! だが、最後の2曲で、再びBABYMETALは完璧に演じるようになる。でも彼女たちが英語の歌、"The One"を歌うのは素晴らしい振る舞いだ。

最後の曲、「Metal Resistance」のあとで、BABYMETALは観客に語りかけさえする。コンサートの残りの部分で彼女たちが話すのが聞けないことはそれほど悪いことではない。結局、これは劇場ではないのだ。結局、バンドはメタル・コンサートを演奏しているので、もっとこういう風にふるまうべきなんだろう。でも「Live At Wembley」を聴くことはとても楽しいし、またすぐにBABYMETALのコンサートにぜひ行きたいと思う!

BABYMETALのコンサートに行ったことある? 「Live At Wembley」をどう思う? 誰かにクリスマス・プレゼントしたい? コメントを聞かせてね。

▼元記事
BABYMETAL – “Live at Wembley”


9 件のコメント:

  1. いい記事だ。でも、スタジオ・アルバムとの違いは、楽器がパワフルに出てくることだけじゃなくてSU-METALの歌声もよりパワフルに聴こえることもあると思う。

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  2. このライブアルバムは、1sfの曲を「より大人になった彼女たちの声」で聴ける。それと神バンドの音の粒とうねりが物凄い。ただ残念なのは4の歌が入ってない事。あの演奏の神々は、マジで凄かったんだからw 何で入れないのかなw

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  3. 記者の言いたい事がよく分かる。もっとこう来てほしいんだけど‥ってゆう、今までの自分のライブ経験から形付けられた理想的なパッションを求めたくなるんだけど、3人は独特の方法でやってくる。そこが合えば焦ったさも感じなくなるんだろうけど、そこはステージの3人もこっちも歩み寄ったりしない方が面白いんだけど、そのへんがあの3人は凄く上手い!楽器も無いのに、ほんと凄い!

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  4. いい記事だね。記者の指摘(ライブ感の更なる期待)もチームBABYMETALにとって前向きな学習材料になるに違いない。

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  5. liveの名盤と比べると生々しさが物足りない事なんだろうね。
    息遣いや弦がフレットに当たる音さえ聴こえるような。
    いつの日か、そういう音源が出ると良いよね~

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  6. このライターが求めているのはライブ感というよりは実はユルさなのかもしれない。BABYMETALの音って情報量が凄い。解像度の高い音の波が押し寄せてくる感じ。従来のバンドのライブとはまるで違うから、その感覚を乗り越えれば音だけでもずっと楽しめると思う。

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  7. こればかりはライターの希望通りにはいかない。シンクロされた振り付けがある以上神バンドにもクリック音に合わせた正確さが求められる。ライブらしさがなくなっても仕方ない。演奏と合わないぐだぐだなダンスを見せられたら見てられないよ。

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  8. この記者の意見は、現在のSuちゃんの進化の方向(ライブ感や煽り等の工夫)と一致してる部分がある。

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  9. キング・クリムゾンやソフト・マシーンなんかは、
    演奏の出来が良かったライヴ音源から歓声の類を編集でカットして、
    スタジオ・アルバム音源の一部に使っていたりしましたよね。

    「演奏技術が恐ろしく高い。」、
    「ライヴとスタジオ音源の差がない。」等の褒め言葉と自分は受け取りました。
    まぁ、BABYMETALのファンであれば既知の事実ですが。

    このレヴューを書いたピア・Sさんは、
    そう言った類のバンドは聴いたことがないのかもしれませんね。

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