2016年12月14日水曜日

[Reddit] 俺の英国ツアー体験(その2)

俺の英国ツアー体験(その2)

アボーイネイムドデス(2016年12月11日)



"メギツネ"の着物で入ってくるところは、どの単独コンサートでもやるべきだと思う。とてもインパクトが強い。彼女たちはこの曲のためにステージに歩いてくるときに、顔の前にマスクを飾っている。ユイとスゥは、顔から数センチ離した所に持っていたが、モアはまるで自分の顔を隠そうとしているみたいに、顔にぴったりと付けていた。だから、俺の前の彼女のポジションについて、観客の方を向いたとき、きっと変顔をしていたと思う。もちろん、これは推測に過ぎないし、何かを確認する方法はないが、何しろモアだからな! 実際の曲の間は変顔はできずに、微笑んで舌を突き出したくらいだから、たぶんこれをそうするチャンスにしたんだろう。俺はいつも彼女のマスクの目の穴を直接見るようにしている。彼女がそんなことをするかも知れないからね。俺には分からないが、モアは俺が見ていたら分かるだろう(藁。

だが"メギツネ"のイントロはあまりに長すぎる。30秒前ではなく、女の子たちが着物を着てステージに出てこないと始まらない。ファンはそのような長いイントロに「ハイ! ハイ!」と叫び続けるエネルギーはないんだ。むしろコール・アンド・レスポンスをカットして、別の曲に加えた方がいい。それから、一つの街で二夜連続で演奏する場合には、セットリストを大幅に変えた方が良かったと思う。だが、これは遠くから旅してきて、ショーを次々と追いかけてきたファンの見方だ。できるだけ違った曲を多く聴きたいというのは論理的なことだ。たぶん、BABYMETALのマネージメントは、レッチリのファンの多くは、同じショーに2回は来ないと考えて、同じような意図する効果を得るために、同じセットリストを保っているんだろう。最初のロンドンのショーで7曲やってから、ほか(イントロ、コール・アンド・レスポンスなどすべて)は同じなのに、翌日から曲を6曲に減らしたというのは、少し混乱する。たぶん、40分の持ち時間を2分か3分オーバーして、レッチリのクルーから短くするように求められたのかも知れない。誰にも分からないけどね。

別のランダムな観察だ。スゥがRED HOT CHILI PEPPERSにお礼を言うとき、モアは深々とお辞儀をして、数秒の間そのままでいる。だがユイは実際に頭を下げる代わりに、感謝を示して大きくうなずく感じだ。少なくとも俺にはそう思えた。たぶん、彼女もお辞儀をしているのかも知れないが、ずっと短くて、モアのお辞儀に比べるとそれほど低くはない。

このツアーで一番気に入っていることは、柵のところにあるジャンプして回れるフリー・スペースだ。通常の単独公演では、肋骨を殴られないようにするのが大変で、片手を柵において、自分の場所を守らなければならないんだが、このツアーでは、第2列がみんなレッチリのファンなので、好きなだけクレイジーになれるんだ。

このワールド・ツアーのクレイジーな徹夜の列のあとで、夜明けに起きるのは気分転換にはとても良くて、まったく疲れたと感じることはなく、グラスゴーのあとで一日サイクリングをするエネルギーさえ残っていた。でもレッチリのファンは、俺たちを狂ってると思っていた。連中には、これが狂ってると思うなら、BABYMETALの単独公演の列を見るべきだと言ったよ。

また俺が気に入っているのは、女の子たちが、等しくその注意を向けようとしていたことだ。時には、彼女たちの自然な頭や目の動きが、俺のそれと合うような気がしたけど、最後の瞬間に、戻ったり、背後に入ったりするんだ。まるで「いや、私はもうあなたには微笑んだから、他の人たちにもチャンスをあげないといけないの」という風にね(藁。時々、彼女たちが君にアイコンタクトを与えようと不自然な頭の動きをすることと同じように満足が行くのが、彼女たちがアイコンタクトを与えることを避けるように不自然な動きをした時なんだ。変に聞こえるかも知れないが、それは君に特別な注意を払わないことで、ある意味君のことを認めているということになるんだ。違うかな? 本当に奇妙に響くかも知れないが、前に柵のところに来たことがある連中なら、俺が話していることの意味が分かると思う。そしてこれは最前列に対して等しく分配するということではなくて、前面のファンほど反応が良くなくても、はっきりわかるほど、ずっと後ろの方のレッチリのファンとアイコンタクトして、注意を引こうとしているということなんだ。誰にも分からないし、たぶんレッチリのファンは、この余分な努力があっても転向はしないだろうけど。

最初のロンドンのショーでは、RED HOT CHILI PEPPERSはBABYMETALの狂気にくらべたら本当に退屈だったけど、ツアーが続いていくうちに、どんどん好きになっていって、今では連中が俺の国で演奏しに来るなら、金を払って見たくなった。最初のロンドンのショーでは、自分の場所を諦めるまで柵のところで1時間見ていたんだ。二番目のロンドンのショーでは、サウンドブースの隣で、連中の壮大な照明のセットアップを見ていて、それから他のショーではずっと最前列で見ていた。レッチリのファンが、「BABYMETALのあとで柵のところを譲ってくれる? 俺はレッチリの大ファンなんだ」といってたのはちょっとおかしかった。明らかにBABYMETALのファンよりも前にここに来ないんだから、十分な大ファンとは言えないよな(藁。

RED HOT CHILI PEPPERSのカメラマンは、グラスゴーで俺のことをずいぶん撮影していて、最後の曲の間、求めもしなかったのに、セットリストを俺の手に握らせてくれたんだ。俺はステージを見上げていて、それから彼が通り過ぎる時に、手の中に何かを感じて、何と、それがセットリストだった。たぶん俺が本当に演奏に夢中になっていたからだろう。俺にとってはちょっと不思議な気分だった。BABYMETALの時しかそこにいなかったし、レッチリまで残ったのは、もう金を払っていたからで、レッチリだけのためにそこにいた連中のほとんどほど熱心ではなかったから。コンサートの楽しみの半分はステージの上のバンドで、残り半分は観客と自分がどうふるまうかだ。だから、熱狂すればするほど、最後には楽しめるんだ。最初のバーミンガムのショーでもまったく同じことが起こった。二番目のバーミンガムのショーでは、彼はBABYMETALのセットの前に通り過ぎて、それから手を振ってくれた。そしてBABYMETALのセットの間、柵とステージの間に入って、BABYMETALと観客(特に俺とその周りにいた連中だ)のビデオを撮影していたんだが、これは最初の4つのショーでは起こらなかった。それからBABYMETALのセットのあとで、彼は柵のところに来て、俺はツアーの最後のショーで明日には飛ぶんだと何とか告げることができた。彼は「素晴らしいツアーだった!」と言って、俺の写真のコンパクト・デジカメで撮影したんだが、これは実際の演奏で彼が使っていたDSLRやiPhoneとは違っていた。レッチリの最後の曲の間、俺は彼が同じことをするかも知れないと思って、手を柵の上でぶらぶら揺らしていたんだが、彼は俺の所に来る前に、他の誰かにセットリストを渡したので、同じ奴にセットリストを3公演連続で渡すわけにもいかないよな、と思っていた。でもショーのあとで、なぜか柵のところでもう少しぶらぶらしていたら、彼が反対側から戻ってきて、握手をして、お礼を言って、またセットリストを渡してくれたんだ!それからレッチリがいつか俺の国に来て演奏してくれることを願っていると話したんだ。

特に/u/Captain_Usernameにお礼を言いたい。グラスゴー、それにバーミンガムのショーの柵のところで、俺の隣にいてくれたんだ。本当に柵を一緒した最も熱心なファンの一人だ。電話を取り出すこともなく、本当にジャンプしまくっていたので、自意識なしで、俺は好きなことがやれた。彼は本当にレッチリも大好きなので、おかげでショーでこのバンドをずいぶん好きになれた。チャンスがあれば、彼と一緒に柵のところに行くといい! マンチェスターで俺のためにレッチリの写真家に挨拶しておいてくれ。今度はセットリストをくれるかも知れないよ!

それから日本人のファンの一人にもお礼を言いたい。(名前を出してもいいのか分からないので、ここでは触れないでおく。)彼はバーミンガムで、会場の近くのホテルで3日間、ただで寝かせてくれたんだ。元々は、ホステルはどれも街の中心から離れているので、空港で眠るつもりだったんだが、泊まるところがないという話を聞きつけて、無条件で寝る場所を提供してくれたんだ。すごいよな。ファンベースの連中がどれだけお互いを助け合っているかというのはものすごくて、いつか誰かを何らかのかたちで助けたいと思う。

リセールのスタンディング・チケットに余分な金を払っただけのことはあったと言わなければならない。前座としてのギグだとしても、払っただけの価値がある。さもなければ、この金は何かしらつまらないことで浪費していたはずだからね。

これは人生で最高の一週間の一つだったように感じる(藁。これはBABYMETALを観るたびに言ってる。この幸せな気分はどうしても消えてしまうが、絶対にやってくるいやな瞬間に、俺はこの幸せな感情を思い出し、これにしがみつこうとするんだ。5月まではまずBABYMETALは観られないんで、俺にとっては長い4ヶ月になる。

最後に、この素晴らしい体験の一部として会ったファンのみんなにありがとう。もちろん、俺の人生を救ってくれたBABYMETALにもありがとう。BABYMETALがいなかったら、俺は今頃死んでいたんだ。君たちは俺をほ〜〜〜んとうに幸せにしてくれた。大好きだ!(You make me sooooo happy! I love you!)

次のワールド・ツアーで会おう!

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▼元記事
My UK tour experience


6 件のコメント:

  1. いつも興味深い翻訳ありがとうございます。

    レッチリの大ファンが最前を譲ってくれという話と、自分と目線を合わせないときにうれしいと思ったという話が特に面白かったです。
    全体的にファンの身勝手さみたいなものが感じられないところがとても好感が持てる人ですね。普通のファンはみんなそうなんでしょうが。

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  2. とても微笑ましいファンであると同時に、その思い込みの強さに少し恐怖を覚えた ーーー とくに視線やコミュニケーションの解釈に関して。一般的に、対象に何らかの損害を加える人間は、その対象に激しい思い込み(例えば、激しい愛であったり激しい憎しみであったり)を持つ人間であることは珍しくない。もちろん、文章を投稿した彼がそうだとする根拠は何一つ無い。ただ、個人的に少し怖く感じた。

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    1. なお、上記コメントの「少し怖く感じた」は、前回の記事「[Reddit] 俺の英国ツアー体験(その1)」を読んだ時も感じました。

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  3. 最後の You make me sooooo happy! I love you! を原文で示してくれたのは
    いつもMOA-METALが使っている言葉を、彼が使ったって意味で原文を残してくれたのでしょうか?
    このその2を読むと彼はモアシタンかな?と思えます… (^^)
    その1を読んだ時はYMYかと思っていたんですけどね (^^ゞ

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  4. 確定したファンに視線を向けるよりも、新規のファンを増やすために遠くへ向けているのではないか。
    つまり確定したファンとして認識されているのではないか、ということでしょ。
    十分にあり得ると思うし、そのことに優越感を感じるのが怖いと思うかは人それぞれなんでしょうが、自分はそういう感じ方もあるのかと新鮮な驚きでおもしろかったです。

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  5. この海外メイトさんは今や国民1人あたりのGDPが日本を超えた清潔がモットーの国の方です。
    本当に心からBABYMETALが好きで会場入りなんかも見逃さないほどの熱狂的ファンですが決して私生活には立ち入ろうとはしない方なので妙な心配は不要です。

    なお彼にベッドの1つを無償提供した人も知ってますが、彼が遠くのホステルを予約しているけどより近い空港で寝泊まりすると聞いて
    彼がバーミンガム空港を24時間空港と勘違いしていると分かって寒さの中で凍えさせるのに忍びなくて提案されたそうです。
    私も含めて何回何十回と海外や日本で行列の仲間として彼のことはよく知ってるので安心感もありますから

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