レビュー:BABYMETAL - Live at Wembley
ジョー・フィルポット(2016年12月8日)
好きだろうが、嫌いだろうが、2016年はBABYMETALにとってずばぬけた年だった。2016年4月2日は、日本人アーティストによるウェンブリー・アリーナにおける初の公演となった。これがものすごい速さでソールドアウトになったという事実は、この偉業をさらに印象的なものにしている。本作は、この歴史的な出来事を記念してリリースされる。
君がこのバンドのことを良く知らなくて、この騒ぎがどういうことなのを知りたければ、この作品が論理的な出発点だ。このイベントは、この金を生み出すグループを構成している素晴らしいミュージシャンシップ、キャッチーなJポップのメロディー、そして大仰な過剰の組み合わせを捉えることに成功している。このスペクタクルは実体験した方がまず良いのだが、そこにいて、直接見たファンのための記念品的なリリースをはるかに超えたものとなっている。
ショーは、奇想天外のスター・ウォーズのパロディーから始まる。これは滑稽なポップ・メタルのスーパースターに期待される、まさに向こう見ずな導入部だ。たとえ君が純粋にキッチュな価値を持つものとしてBABYMETALを楽しむとしても、彼女たちの曲の一部が持つ素晴らしい性質は否定できない。"Karate"は今年あらゆるジャンルでリリースされたシングルの中でも最高のものの一つで、アリーナではサウンドがさらに大きく響く。このような曲が多くなれば、BABYMETALはこれから何年も、この規模の会場で演奏することになるだろう。"ギミチョコ!!"は、女の子たちがシンガロングを引き出し、このレベルで求められるステージ上の存在感を持つことを証明している。
"The One"もハイライトの一つで、スゥメタルが自信を持って観客を導いていく。"Road of Resistance"は、オープニングの祝砲のように華やかに響くが、観客はこれを十分に楽しみ、崇高なスタイルでショーを終えるのを助ける。
そう、これは非常に良く考えられ、リハーサルされているが、このショーが絶対的に満足の行くものであることは否定しようがない。メタルが「楽しいもの」として表現されることは珍しいが、この公演で、BABYMETALはメタルがそうなれることをはっきりと思い出させてくれる。会場に入る前に理屈は忘れてくれ。
評価:3/5
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Review: BabyMetal - Live at Wembley
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