BABYMETAL—Live At Wembley
エリオット・リーバー(2017年1月10日)
日本人は効率的だよな? 俺たちは、昨年末に、どれだけ彼女たちのロードワークが素早くて、3人の日本からの最もホットな輸出物がセカンド・スタジオ・アルバムをリリースし、英国を輝かせてからわずか8ヶ月ちょっとで、BABYMETALの最初のライブ・アルバムが世界に公開されたかを見た。「Live At Wembley」とシンプルに名付けられたこのアルバムは、今年4月のウェンブリー・アリーナでのBABYMETALのセットの大部分で構成されている。これは合計で11万人の前で行われた伝説の東京ドームの2公演へと到った、「Metal Resistance」ワールド・ツアーの最初の晩にあたる。
予想通り、このアルバムは女の子たちのセカンド・スタジオ・アルバム(非常に素晴らしい「Metal Resistance」)のマテリアルが中心になっていて、バンド名を冠したファースト・アルバムからのヒット曲を加えて完成している。まず気付くことは声だ――女の子たちは本当に歌える。スタジオではあらゆるエフェクトやチューニングを行えるが、有能と無能がより分けられるのはライブのセッティングであり、このスゥメタル、モアメタル、そしてユイメタルは最高のビールを創り上げる3人の素晴らしいトウモロコシなのだ。特にスゥは既にスーパースターの様に響く。彼女が何らかのかたちでバンドを離れたら、彼女はボーカリストとしてものすごい数のバンドが行列を作り、ずっと仕事にあぶれることはないだろう。"Amore"を聴いてみればいい。とにかく圧倒的だ。二番目に、曲がアリーナ向けに作られていることがようやく正当化された。セット全体が分厚く響く。"Karate"は、真の武道の達人のようにスピーカーから燃えるようなリフが次々と飛び出して、その名にふさわしいものとなり、既に人気を確立した"メギツネ"や"ギミチョコ!!"は、誰もがフォックス・ゴッドの道へと転向させるだけのものとなっている。
ただし――そしてこれは大きな「ただし」なのだが――これはもっともっと良くできたはずだ。まず、セットの三分の一が欠けており、これはすべてデビュー・アルバムからの曲(新しいマテリアルに集中しようというバンドの意図を示している)であるが、どこか妥協したリスニング体験となっている。二番目に、曲間の無音のギャップは、信じられないほど邪魔で、ライブ・アルバムにとってはとても大きな要素である、アルバムの流れを止めている。リスナーは、自分がそこにいたような、演奏時間を通じて、バンドが自分の目の前で演奏していることができるような気分を求めているのだ。対照的に、数分ごとにリスナーは現実に引き戻され、これはアルバム全体としての楽しみに大きな影響をもたらしている。トラックの編集にもう少し時間を掛け、アルバムがシームレスに流れるようにしていれば、かなり良くなっていたと思うが、輝きを奪っているだけで、「Live At Wembley」の狂乱は、見る者すべてにとって、それでも十分にそのまま伝えられている。
BABYMETALラインナップ
スゥメタル:ヴォーカル、ダンス
モアメタル:スクリーム、ダンス
ユイメタル:スクリーム、ダンス
神(バッキング)バンド
大村孝佳 :ギター
藤岡幹生:ギター
ISAO:ギター
Leda:ギター
BOH:ベース
青山英樹:ドラムス
前田遊野:ドラムス
曲目
BABYMETAL DEATH
あわだまフィーバー
ヤバッ!
GJ!
ド・キ・ド・キ☆モーニング
META メタ太郎
Amore
メギツネ
KARATE
イジメ、ダメ、ゼッタイ
ギミチョコ!!
THE ONE - English ver. –
Road of Resistance
BABYMETALのあの生意気ないたずらっ娘たちが戻ってきて、今度はウェンブリーからのライブだ! キツネのサインを準備しろ!
評価:3/5
▼元記事
Babymetal – Live at Wembley
そうなんですか。曲間にスタジオ音源みたいに無音の部分を入れたんだ。それは興ざめだ。曲数が削られるのはCDの容量問題だからしかたない。ライターはかなり熱烈なファンみたいだが評価は低いというw
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