2017年3月9日木曜日

[ROCKHAQ] アルバム・レビュー:BABYMETAL – Metal Resistance

アルバム・レビュー:BABYMETAL – Metal Resistance

TakeABow30(2071年2月23日)




レビュー概要
アルバム得点:8カワイイ
バンドが知られるよりワイルドな要素をいくつか犠牲にして、BABYMETALの「Metal Resistance」に対する成熟したアプローチによって、将来のアルバムでサウンド的に何が達成できるのかについての洞察を与える。

マーク・ウォンによるアルバム・レビュー:BABYMETAL - Metal Resistance

俺がワード文書に「Babymetal」とタイプすると、すぐに自分のRockhaqの仲間からどれだけ建設的な批判を受けることになるのか理解した。BABYMETALは、中元すず香(スゥメタル)、水野由結(ユイメタル)、そして菊地最愛(モアメタル)からなる日本のポップ・メタル・グループだ。このトリオは、メタルというジャンルに対する議論を呼ぶアプローチによって、メタル・コミュニティー内で一風変わった現象となった。「Metal Resistance」は、バンド名を冠した「Babymetal」に続くセカンド・アルバムだ。

アルバム・レビュー:BABYMETAL - Metal Resistance

"Road of Resistance"は、1980年代のパワー・メタルに似たサウンドの、エピックな調和したギター・リフで、アルバムの幕開けを告げる。英国のスピード・メタル・グループ、DRAGONFORCEのギタリスト、ハーマン・リとサム・トットマンが、オープニング・ナンバーにこの音楽的な質を与えている。曲の引き裂くようなテンポとレトロなビデオ・ゲームのように響くギターによって、無慈悲なモッシュの熱狂に聴き手を取り残すだろう。

"Karate"は、その分厚く歪んだギターと激しいパーカッション・セクションを含めた壮大な質によって、日本のアニメのテレビ番組のオープニング・テーマとして使用されてもおかしくない。"Karate"は、人生が与える障害を克服するというポジティブなメッセージを伝える。「ひたすらセイヤソイヤ戦うんだ、悲しくなって立ち上がれなくなっても」

"あわだまフィーバー"には、ドラッグに酔ってブンブンいう蜂のように響く、くらくらするようなシンセサイザーのリフといった、BABYMETALのシグネチャーであるいかれたサウンドスケープが含まれている。だが、"あわだまフィーバー"のドラムンベース・スタイルでも奇妙すぎないなら、リード・ボーカリストのスゥメタルがチューインガムについて「あわだま、あわだまフィーバー、Ah Yeah! 飛んでけ チュッ チュッ チューインガム」とチューインガムを食べることについて歌うこの曲のテーマは同じく奇妙だ。

"META メタ太郎"は、BABYMETALがバイキングの海賊の軍勢を引き連れて戦争に向かうときに歌うだろう戦いの叫びだ!

"ヤバッ!"のハイパーアクティブなテクノ・グルーヴは、BABYMETALの音楽の公式が本当にユニークなものであることを完璧に要約している。この曲は、異なった音楽スタイルの間をいとも簡単に行き来しており、たとえば歌詞の所のギターをつまびくパターンは、レゲエやスカのそれに似ている。"META メタ太郎"は、全体に北欧メタルからの影響が全体に書かれており、具体的には軍隊行進曲のビート、アコーディオンやアンセム風のチャントがそうだ。"META メタ太郎"は基本的にBABYMETALがバイキングの海賊の軍勢を引き連れて戦争に向かうときに歌うだろう戦いの叫びだ!

途方もないパワー・バラード、"No Rain, No Rainbow"は、「Metal Resistance」に数分の息継ぎの時間を与えており、激しいギター・リフや重厚なサウンドスケープは存在しない。"No Rain, No Rainbow"は、ギター・ソロにQUEENのギタリスト、ブライアン・メイからの影響が聞き取れる、スタジアム・ロックをかいま見ることができる。このことは、BABYMETALがその将来のアルバムで何が達成できることになるのかという大きな音楽的可能性を強調している。この曲はまた、スゥメタルが、19歳という年齢で、今日のポップ・シーンの重要なシンガーたちと並び立つことができることを証明している。

"The One"は、"No Rain, No Rainbow"のシアトリカル・ロックの要素を継続しており、「Metal Resistance」を絶対的な高みへと引き上げる。この曲では、バンドが曲全体を通してはじめて英語で歌っている。この曲は、2010年の結成以来、継続してサポートしてくれたことに感謝する、ファンベースに捧げられた曲だ。「This is our song/This is our dream/Please take us to the land of dreams/We are the one/Together we’re the only one.」

目エレは、BABYMETALの予想できない音楽的な性質の美しさと、ヘビー・メタルから日本のアイドル・ポップまで、自分たちの曲の中でどれだけうまく対照的なジャンルのバランスを取ることができるのかを示している。バンドはまた前作の狂ったようなサウンドスケープから戻ることを学び、結果として、よりヘビーで統一の取れたサウンドとなっている。だが、「Metal Resistance」には細かな不統一もある。"From Dusk Till Dawn"のような曲は、どれだけ別のジャンルがアルバムに詰め込めるかを見せるためだけに追加されたように思え、時に当惑させられる。

▼元記事
Album Review: Babymetal – Metal Resistance


1 件のコメント:

  1. いつも、翻訳を楽しみにさせて頂いています。
    最後の段落の最初にある「目エレは」は「Metal Resisitanceは」の誤記ですね。

    返信削除