2017年5月6日土曜日

[Metal Soliloquy] レビュー:仮バンド—仮音源(2017)

レビュー:仮バンド—仮音源(2017)

M・シュミット(20175月2日)






仮バンド—仮音源demo
2017年4月26日(日本)、Bellwood Records
EP (25分)
ジャズ・フュージョン、ジャズ、プログレッシヴ・ロック

ラインナップ:
藤岡幹大:ギター
BOH: ベース
前田遊野:ドラムス

トラック:
01. Common Time’s Logic
02. Chuku
03. Ninja Groove (Ninja)
04. Djentleman
05. Jamrika
06. Snowflakes

日本のカワイイ・メタルの風雲児、BABYMETALはおそらく、現在メタル・シーンで最も「議論の多い」バンドの一つだろう。おそらく、このプロジェクトに関して何らかの意見を持たないメタルヘッドはほとんどいないはずだ。多くはBABYMETALが大好きで、多くは憎んでいて、それは構わない。でも一つだけ同意できる点があるはずだ。それはBABYMETALのバッキング・バンドのミュージシャンは本当に才能のある連中だと言うことだ。

仮バンドは、大村孝佳のソロ・プロジェクトに続く、BABYMETALのバッキング・バンドで演奏している(していた)ミュージシャンで構成される2番目のプロジェクトだ。

仮バンドは、ギターに藤岡幹大、ドラムスに前田遊野、そしてベースに全能のBOHをフィーチャーしている。仮バンドという名前はざっと訳すと「一時的なバンド」あるいは「仮のバンド」という意味で、BABYMETALのバッキング・バンドの正式な名前である神バンド(神のバンド)のダジャレになっている。

このプロジェクトについて読んだ時、俺はそのデビューでこのバンドがこういう音楽を演奏するだろうというアイデアがあった。BABYMETALのスタイルを考えれば、メロディアスでどちらかというと疾走系のプログレ・メタル・アルバムだ。だが、あまり合っていなかったようだ。

「仮音源」はジャズ・フュージョン・アルバムで、スタイル的にはやはりことシダビュー・アルバムをリリースしたNOVA COLLECTIVEに近い。サウンドは伝統的なジャズとプログレッシヴ・ロックの中間のフュージョンであり、時々よりメタリックでジェント的な方向へ向かい、ANIMALS AS LEADERSのようなプロジェクトを思い出させる。

このEPは、デモと名付けられているが、実際には完全に制作された、一貫性のあるアルバムに響く。非常に素晴らしく興味深いが、作曲自体はこのジャンルにおいてものすごく革新的とは言えないが、何が傑出しているかというとミュージシャンシップだ。BOHはものすごいベーシストだ。彼は既にBABYMETALとの仕事でそのことを示しているが、ここではようやく、本当の姿を見せるチャンスを得ている。幹生と遊野も、自分の楽器の絶対的な達人だ。またクラシックなジャズ楽器、サックスとピアノのゲスト・ミュージシャンも素晴らしい仕事をしている。

全体として、このEPはものすごく才能のあるミュージシャンによる素晴らしいジャズ・アルバムで、ダイナミックで楽しく、リラックスできる。連中からさらに多くが届けられるのが待ちきれない。

Spotifyでこのアルバムを聴くことができる。

▼元記事
Review // Kari Band – Kari Ongen (2017)





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