[El Mundo] BABYMETAL:最もエクストリームなメタルを最もダイレクトなポップと組み合わせる日本の音楽の風雲児
ユーチューブのセンセーションからウェンブリーでの演奏へ
アドリアン・ガンダラ(2017年7月22日)
日本人の誰かの頭から出てきたアイデアだろう。基本的には、恩沢的にも商業的にもありそうもなく、うまく行くと思う者はほとんどいないだろう。日本人の女の子たちが歌うポップをエクストリーム・メタルの演奏と組み合わせようなんて考える者がいただろうか。日本で成功するばかりでなく、国境を超えて西欧に届くと思った者がいただろうか。彼女たちがレディー・ガガやMETALLICAの前座を務め、ヘビー・メタルのレジェンド、ロブ・ハルフォードと共演し、伝説のダウンロード・フェスティバルで演奏し、世界最高のスタジアムの一つであるウェンブリーでコンサートを行うほどの地歩を固めると思った者がいただろうか。
このアイデアは、芸能事務所、アミューズのプロデューサー、小林啓(現在はコバメタルとして知られる)、そしてそのメタルに対する愛情から生まれた。愛するヘビー・メタルをJ(ジャパニーズ)ポップと組み合わせてみようとしたのだ。小林は自分の夢を実現するグループの候補者を探し、見つけた。スゥメタルとして知られることになるシンガー兼リーダー、そしてそれぞれがユイメタルとモアメタルとなる水野由結と菊地最愛だ。
["メギツネ"へのリンク]
BABYMETALは、15歳以下の少女限定で構成される日本のアイドル・ポップ、さくら学院のメンバーによるサブグループとして、2010年に始まり、このことによって限界を超え、あらゆる慣例主義を離れた音楽キャリアを築いていく機会を与えた。
2012年に、シンガーたちの無垢な声に対する演奏の基礎を提供する神バンドを含めることで、可能性が倍増した。だが、単にヘビーというばかりでなく、エクストリームなスタイルを保っており、攻撃的なギターと爆裂ドラムは、デス・メタルに近い。事実、このサブジャンルのファンの多くが、このバンドのファンを宣言している。
BABYMETALの魅力は、しばしば変化を嫌い、古典的なスタイルに固執するメタルの世界深くに浸透してきた。だが、好奇心以上に、重要なのはこの音楽が機能しているという点だ。一方で、メタルの力が曲に勢いを与えているが、同時にJポップのアレンジはメロディアスであり、コーラスはエピックでキャッチー、そしてダンスは振り付けられている。
2014年にすべてが始まった
2014年に人気が爆発した。それ以前に、METALLICAの映画の告知をしたり、日本のメタル・フェスで演奏したりしていたが、この年、彼女たちがバンド名を冠したアルバムをリリースし、これが米国で9月にビルボードのベストセラーになった。また日本と米国のiTunesのナンバー・ワンになった。メタルハマー誌は、このアルバムを21世紀のジャンル最高のアルバムに選んだ。音楽ビデオは真のセンセーションになった。彼女たちのプロジェクト、"ギミチョコ!!"は現在まで7,400万ヒットを数えている。同じくファースト・アルバムからのシングル、"メギツネ"は4,200万に達している。これは決して小さなことではない。言い換えれば、これは大きなことであり、彼女たちは欧州から呼ばれるようになり、英国でコンサートを行い、フェスに出演した。
["ギミチョコ!!"へのリンク]
BABYMETALの成功にとって、美学も重要な要素である。ミュージシャンは、体を白塗りにしており、シンガーたちは、ダー宇な日本のポップ・ディーバのようなドレスを着ている。バンドの振り付けやダンスは、間違いなく日本のアイドル・ポップのものだ。舞台は基本に忠実で、聖母マリア像のようなゴシックへの参照が一貫している。このシアトリカルなショーはアリス・クーパー張りであり、磔のような矛盾した要素も含まれる。
["十字架ビデオ"へのリンク]
メタル・レジスタンス、人気の確立
現時点で、BABYMETALの成功は一時的ではないように思える彼女たちは既に2016年に「Metal Resistance」と名付けられたセカンド・アルバムをリリースしており、このアルバムには3,100万ヒットを数える"Karate"のようなシングルを含む。アルバムに続いて、彼女たちは欧州を訪れるツアーに出て、ウェンブリーで演奏し、メタルの世界の伝説のフェスの一つであるダウンロードに出演した。その間、日本では楽に10万人の観客をショーに動員している。
["Karate"へのリンク]
西洋はBABYMETALに衝撃を受けた。彼女たちの演奏を見た後のYouTubeのリアクションを見るだけで良い。観客は同じような反応をするわけではなく、忠実なファンと、BABYMETALはコマーシャル過ぎ、ジャンルでは異端だとするヘイターに分かれる。だが、メタル・シーンでは多数が、このグループに関心を向けた。METALLICAは、自分たちの新譜のフォローアップするアジア・ツアーでBABYMETALを前座に選び、長年に渡って日本で演奏している元MEGADETHのギタリスト、マーティ・フリードマンは、BABYMETALのスタイルが「革命的」であるとし、「再び関心を巻き起こした反逆的でクールな伝説である」と述べている。JUDAS PRIESTの伝説のシンガー、ロブ・ハルフォードは、2曲のヘビーなメタル賛歌、"Painkiller"と"Breaking the Law"でBABYMETALのシンガーと共演した。2014年が爆発の年だとしたら、2016年はグループがその地位を確立し、完全に受け入れられた年と言えるだろう。
[APMAsショーへのリンク]
BABYMETALはもはやYouTube上のオタクの関心の対象ではない。これは、現代の音楽シーンに新風を吹き込むと思われる、オリジナリティーと優れた仕事が傑出しているムーブメントだ。数年に渡ってキャリアの成功を続け、この風雲児はもはや単なるファッションではく、多くの話題を提供し続けるグループと考えるべきだろう。
▼元記事
Babymetal, así es el fenómeno musical japonés que mezcla el metal más extremo con el pop más cándido
暑中お見舞い申し上げます
返信削除翻訳有難うございます。
お手数でしょうが楽しみにしてますので
これからも宜しくお願いします。
最後の段落での表現が良いですねぇぇぇ。オリジナリティと優れた仕事が傑出しているムーブメントだというのは、BABYMETALファンなら誰しも感じるし、国内外を問わず支持層を広げている理由だと思う。もしも、あのソニスの舞台に立ったとき、今のようなクオリティーが無かったら今のBABYMETALは無かったんじゃないかな?
返信削除来年の春には、3rdアルバムが出る(出して欲しい)だろうし、ワールドツアーもあるだろう。もいもいも高校を卒業して活動に専念出来る時間が増えるし、夜間の活動時間も伸ばせるようになる。
アメリカの攻略戦もよいけど、今まで足を伸ばしたことの無い国や地域も回って、もっとたくさんの人を「なんじゃこりゃ!」って言わせて欲しい。
これからの活動も楽しみだ。