[Houston Press] ヘビー・メタルは、BABYMETALのようなバンドをもう少し活かせるはずだ
コリー・ガルシア(2018年5月14日)
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BABYMETALのショーには、メタルを楽しんでいる子供が数人どころではなくいた
このショーは、闇の力の召喚だと思ったもので始まった。この文章のキーワードは「思った」で、私はBABYMETALの偉大なる伝説のことを良く知らないからだ—このレビューではバンドの方はBabyMetalとするつもりだが—つまり、私はフォックス・ゴッドが良いのか悪いのか無関心なのかもよく分からないし、The Chosen Sevenが誰なのかも何なのかもまったく分からない。だが、マスクとか杖とか振り付けされた動きによって、闇の力の召喚のように感じられ、これはばかでかいヒゲと袖がわりのタトゥーを身につけた男たちがやる数多くのメタルショーに欠けている何かだと思う。
私は別に、現場に到着した時に、多くの連中がBabyMetalがギミックだとすぐに切り捨てる理由が分からないというふりをするつもりはない。「俺のシーンで、このJポップ・グループは何をやっているんだ? なんで連中はチュチュを着ているんだ? そんなのメタルじゃない!」と。だが、チュチュとおさげは、法服やコープス・ペイントよりもずっと馬鹿げたものだろうか? メタルはロック・ミュージックの全ジャンルの中で最も芝居じみているし、おそらく遂行的であり、メタルとポップ・ミュージックの間の距離は、メタル川の一部が認めるかも知れないそれよりもはるかに短い。
だがギター・ソロ、信じられないようなヴォーカル、黒いシャツ、そして複雑な神話の間で、BabyMetalは間違いなくメタル・バンドだ。ああ、そして彼女たちはヘビー・メタルのリフが固定されたポップ・ソングである"ギミチョコ!!"のような曲を持っているが、彼女たちはまた自分たちの曲を、ポップの要素を持つストレートなスラッシュ・ナンバーとして機能させている。後者は特にライヴで、前者よりもうまく機能していると思うが、よりヘビーな曲に次第に慣れさせるために、どうして人々を招き入れるための"ギミチョコ!!"のような曲が必要なのかも理解している。
BabyMetalの進化は興味深い。チュチュやおさげはなくなり、現在は、セミッシラ(訳注:アメコミの『ワンダーウーマン』に登場する架空の都市)からきた闇の宇宙の戦士のように見えるスーツに代わっている。バックアップ・ダンサーの使用も興味深い。私はショーの半分ぐらいは最前列にいて、ギター・ソロの間に彼女たちが振り付けられた戦闘のシーケンスをやったのだが、ファイト・シーンがあった方が、あらゆるギター・ソロはより良くなるから、これに私は賛成だ。それほど深入りしすぎなくても、グループからメンバーが一人欠けていることは認めるが、ユイメタルがどうしてこのツアーにいないのかという謎については、私がこのポストで書いているよりももっと多くの言葉が必要だ。誰か、シリーズ・スタイルのポドキャストでこのストーリーをやってくれ。
おかしな神話を持つメタル・Jポップ・グループというコンセプトは大好きだが、新曲の"Tattoo"における彼女のパフォーマンスには圧倒的に素晴らしかったので、スゥメタルにソロ・アーティストとして羽ばたかせて欲しいと願った。彼女は、印象的な声から言語を超える生まれついてのカリスマまで、メタル・シンガーに望まれるすべてを備えている。"Tattoo"のスタジオ・ヴァージョンが出るならば、今年最高の曲の候補が生まれることになる。
BabyMetalとは、メタルの寄り幅広い世界への完璧な入り口であり、彼女たちが寄り大きなアメリカのロックフェスティバルにブッキングされてきたことをうれしく思う。観客から判断すると、彼女たちのファンは単に彼女たちがいまホットだと考えているだけではない。私にとって、観察しているというよりは、奉じているという感じなのは明らかだ。それに、君のお気に入りのたくましい男性バンドが最後にリベンション(・ミュージック・センター)で演奏して、闇の神を召喚しようとしたのはいつだった? その通り。
では、前座はどうだったろうか? 私はリベンションでよりビッグなバンドが食われてしまうのを見てきた。だから、あの会場で私が見た中でより良い前座のセットの一つを演じたSkyharborを讃えたいと思う。エリック・エメリーは素晴らしい声と印象的なブレス・コントロールを持っており、セットの終わりには、観客のほとんどを虜にしていたと思う。良くやった、Skyharbor。
個人的な偏見:メタルとポップの両方に対する私の愛情を考えれば、BabyMetalは、私にとってど真ん中の存在だ。彼女たちのカタログをもう少し探ってみるのを楽しみにしている。
観客:たぶんSlayerのラスト・ツアーを楽しみにしてるだろう黒衣の連中がたくさんいた。かなりの数の人々が最高のBabyMetalコスプレをしていた。それに最前列で良い場所を確保するために何時間も待っていたコアなファン。
観客の間で盗み聞きしたこと」遠くに大好きな誰かを見つけた時に人々がする、走って行ってハグをするために、友人が行ってしまった時に、そちらに向かって女性が叫んだ。「私はちゃんとして、列にいるからね!」
ランダムなメモ:観客という意味ではこれほどレイドバックしたリベンションでのショーに行ったことがない。通常は、前座が終わると、ビールを手に入れたり、マーチャンダイズを買ったり、トイレに行ったりするために、人々の暴走が起こるのだが、そういうものはまったくなかった。前の方に何人も押してくる人々もそんなにいなかった。正直、どの観客もそういう感じであって欲しい。
▼元記事
Heavy Metal Could Use a Few More Acts Like BABYMETAL
Su-Metalのソロならベビメタの曲にたくさんあるじゃん。
返信削除彼女のソロを望みながら「メタル・シンガーに望まれるすべてを備えて」るというのは矛盾した感想がおもしろい。
メタルシンガーはバンドに擁されるものだから。
おそらくそれは洋の東西を問わず新参が感じがちな意見なのだろうな。
ただこの気の毒なレビュアーにとって、さくら学院まではあまり距離が無いと思うので、その深い落とし穴に落ちないことを祈りたいと思う。
メタルシンガーとして以外にも持ってそうだから
返信削除ソロとして全力出したらどうなるか見たいってことじゃない?
最後の一文が興味深い。
返信削除圧縮はあまりなかった
今までのベビメタからは考えられない。
それこそコバの計算通りか。