2018年12月12日水曜日

[Kill Yours Stereo.com] メルボルン・グッド・シングス・フェスティバル:ビッグ・レビュー

[Kill Yours Stereo.com] メルボルン・グッド・シングス・フェスティバル:ビッグ・レビュー

アレックス&マッティ・シーヴァーズ(2018年12月9日)






(略)

私たちの中にはWATERPARKSを唾棄する者もいるが(アレックス)、中には実際大好きな者もいる(マッティ)。WATERPARKSのセットのサウンドの半分以上はシンセ主体のバッキングトラックだったが、このバンドはそれを自信満々のエネルギーで埋め合わせ、魅力的なステージでの存在感で包み込んでいた。特にフロントマンのオーステン・ナイトがそうで、自信と好きになれる虚勢をみなぎらせ、観客の関心を保っていた。(彼はTHE OFFSPRINGがステージに登場するときにバンドを紹介し、どこかでBABYMETALを観るのが楽しみでたまらないと宣言したが、これも良かった。)

(略)

文句なく、BABYMETALはこの日、最も楽しめるバンドだった。彼女たちのセットに熱狂したというのは、控え目も過ぎるもいいところだろう。これは純粋な楽しみ—純粋な音楽のスペクタクル—であり、彼女たちのセットはあっという間に過ぎてしまった。それくらい魅力のあるものだった。グッド・シングスにこの日本のアイドル・メタル・グループが含まれたことは、別のことも示していた。いま、誰も彼女たちのようなバンドをオーストラリアに連れてきていない。2019年のユニファイ・ギャザリングにはCROSSFAITHが参加するが、両方とも日本出身で、シンセが好きであることを除けば良い比較とは言えないし、ダウンロード・オーストラリアが2019年のフェスでDIR EN GREYを発表しようとしているのでない限り、私たちのコメントはまだ有効だ。このことは、BABYMETALがこの日最大の観客をたやすく集め、多くが熱心に見ており、さらにステージに龍前から観客にチャントさせたことからも明らかだ。私たちは、これはグッド・シングスのとっておきの切り札—真の音楽的な多様性—だったとも感じている。WATERPARKSからNORTHLANE、LA DISPUTE、そして……これまで、二つのメインステージにあったのはとにかくまこと狂っているとしか言えなかった。だが、数時間の間、時には数分の間に、まったく正反対のジャンルで激しくジャンプしたようなサウンドウェイヴ(フェス)の栄光の日々を思い出させるように、これはうまく行ったのだ。

ではバンド自身の話を—バンドは一音も乱すことがなかった。現在のカワイイ後時代のブロンズと黒の衣装に身を飾られ、スゥメタル、モアメタル、それにツアー・ヴォーカリスト兼ダンサーの平井沙弥は、最大のシングル2曲、すなわちジェント風の"メギツネ"と相対的にインターネットではやった"ギミチョコ!!"でセットを始めた。次に、通称"Elevator Girl"という新しく、これから公式に発表される曲(これは構わない、結論を出す前に、録音ヴァージョンを聴く必要があるからだ)、そしてよりスローで行軍のようなヴァイブを持つ"META メタ太郎"が演奏された。最新シングルの"Starlight"、それに"あわだまフィーバー"も見たくてたまらなかったが、「物を恵んでもらうのに好き嫌いは言えない」というわけだ。だからパワフルな"Distortion"で満足しなければならないし、なんと言っても、これはものすごいライヴだった! (基本的には名前以外はDRAGONFORCEの曲だが)"Road of Resistance"のワイルドなパワー&スピード・メタル・サウンドが終わると共に、BABYMETALは、そのエピックなオーストラリアでのラヴ・デビューの幕を閉じた。Kill Your Stereo.comのマッティ・シーヴァーズでさえ、彼女たちのセットに圧倒された。あの時点まで、彼はまったくBABYMETALが好きでもなんでもなかったのだ。これはあの日に他の多くの連中も感じた感情だったということが何となく分かる。

BABYMETALの中心となるスターたちの振り付けられたダンスは、とても格好良く、自分たちのミュージック・ヴィデオでの演奏をこのトリオがライヴで再現するのを見ることができた。三人のお嬢さんたちは、その30分のセットを通じたいろいろなところで、私たちオーストラリア人に対して演奏することを心から楽しんでいるように見えた。バッキングの演奏陣、才能があり特筆に値する神バンドはものすごかった。例えば、ギタリストのレダ・シグナスと藤田勲はソロを完璧にこなしたが、曲の中で本当に複雑な演奏があることを考えれば、印象的な離れ業だった。バッキング・バンドの演奏は、極めてクリーンかつタイトであり、引っかかるところといえば、冒頭の青山英樹のドラムワークが苦労していることには気付いたくらいだが、すぐに青山はペースをつかむと、それ以降はしっかりとした演奏を聞かせた。

ただし、このものすごいセット以降、一部でバンドがすべて口パクをしているというコメントをいくつか見たが、私たちは本当にこの連中が私たちと同じセットを見たり聞いたりしたのだろうかと思わざるを得ない。(また、このような連中が、BRING ME THE HORIZON、それに少し後で触れるもう一つのグッド・シングスの出演者のようなバッキング・トラックを愛するバンドについても、一貫して同じものさしを持っていることを心から願うものだ。)あの日、他の連中と話していて、私たちはすぐに、多くはモアメタルと沙弥がワイアレスのヘッドセットマイクを付けていたことに気付いてなかったことを知ったし、人間が自然に再生できないような強くEQをかけられたいくつかのパートから、一部のコーラスの「大きさ」を強めるためにヴォーカル・レイヤーにバッキングトラックのヴォーカルが追加されていたことは疑いの余地もないが、リード・ヴォーカリストのスゥメタルは確かにライヴで歌っていた。彼女について私たちが気付いた唯一の実際に口パクしていたところは、"Elevator Girl"の一部だけで、そこでは三人がダンスのみに集中していた。私たちはBABYMETALについてこういうことがなくて、バッキング・トラックのパートがないことを願うだろうか。もちろんイエスだ。だが、それは現実にはなかったし、このセットから得られることのないものだ。そして繰り返すが、これは大きく、この日全体で最も楽しめるパートだったのだ。そして私たちはあのフォックスゴッドの伝道師たちが、もう一度オーストラリアに戻ってきてくれる日を待ちきれない!

BABYMETALに続く午後の半ばに39度を記録する中、THE USEDの出番だった。(後略)

▼元記事
Melbourne Good Things Festival: The Big Review








4 件のコメント:

  1. 翻訳ありがとうございました!
    感謝感謝です(T_T)!!

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  2. 長文の翻訳お疲れ様です、いつもありがとうございます
    今年はいろいろな事がありましたが無事にツアーを終えて
    海外の評判もかなり良かったように感じました
    私自身は神戸の二日だけの参戦となりましたが来年はもう少し
    ライブをやってほしいですね。

    管理人様 平成最後の年お世話になりましたまた来年もよろしくお願いします。

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  3. 吉田メトゥー2019年1月27日 1:12

    ところどころ口パクなのがばれてる(泣)

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