その使命は世界征服:BABYMETALが新譜と3度目のワールド・ツアーでロックし続ける
マコト・タナカ(2016年4月21日)
そのヘビー・メタルとシンガーのカワイイ外見の型にはまらない融合を通じて、世界中のファンを興奮させているBABYMETALが、4月1日にセカンド・アルバムを世界発売し、翌日には、日本人アーティストとしては初の、ロンドンの象徴的なウェンブリー・アリーナで単独公演を行った。
このアルバム、「Metal Resistance」は、英国のオフィシャル・アルバムズ・チャートで15位に、米国ビルボード200チャートに39位で初登場した。
このグループは、優秀なヘビー・メタルのミュージシャンのバンドに支えられた十代の女の子たち3人組をフロントにし、前人未踏の道を旅している。
新譜は、デビュー・アルバムから約2年後にリリースされた。タイトルは、「フォックス・ゴッド」の神託としてのヘビーメタル再生というグループが自認する目的を象徴するものだ。
このアルバムの12曲の中には英詞が含まれており、グループの幅広いレパートリーが、さらに広がっているという事実を反映している。アルバムの遊び心は、BABYMETALの特徴の一つだ。
「このアルバムで私たちの音楽をはじめて聴いた人は、きっとびっくりすると思います。『うお、何じゃこりゃ』と」と、ボーカルとダンスを担当する若い女性三人組の一人、スゥメタルは語った。
BABYMETALは、2014年のデビュー・アルバムを2度のワールド・ツアーでサポートした。また、日本や海外の音楽フェスティバルでも演奏している。
「私たちの最新アルバムの音楽は、とても新しいと思います。ツアーやフェスティバルで出会った様々な音楽ジャンルが含まれており、また私たちの特徴であるスタイルを示しているからです」と、やはり三人組の一人であるユイメタルは言う。
その相方のモアメタルはこう付け加えた。「私たちのデビュー・アルバムは挨拶代わりでした。新しいアルバムは、もっと私たちの音楽を好きになってもらうためのものです。これは過去2年間の私たちの成長と冒険の成果です」
このアルバムには、ファースト・アルバムがリリースされた頃には既にできあがっていた「No Rain, No Rainbow」がようやく収録された。
「当時、私はこの曲を歌うときに間違えないようにすることに集中していました」とスゥメタルは言う。「今は、歌いながら自分の感情をしっかり伝えることができることに気付きました」
BABYMETALは2010年に結成された。グループのメジャー・デビュー・シングルは、2013年リリースの"イジメ、ダメ、ゼッタイ"である。ファースト・アルバム、「Babymetal」は2014年に録音され、ビルボード200チャートに入った。同年の3月、グループは、日本武道館で単独公演を行い、女の子たちは、同会場で公演を行った最も若い女性アーティストとなった。
カワイクて、クールなバンド
日本におけるアイドル・ブームを諷刺し、ビジュアル系バンド(メーキャップとコスチュームでその美的世界を表現するミュージシャンのグループ)にトリビュートを捧げようというこのグループの明らかな意図に魅了される人々もいる。さらに、神バンドと呼ばれるバッキング・バンドの素晴らしい演奏は、ヘビー・メタル・ファンも感動させる。
一言で言えば、BABYMETALはカワイくてクールなのだ。
ターニング・ポイントとなったのは、2014年の夏に海外の音楽フェスティバルにはじめて参加したことだ。
2014年のソニスフィア・フェスティバルにおける、グループの英国での演奏について、ユイメタルはこうコメントしている。「お客さんのほとんどが私たちの音楽を初めて聞きました。でも私たちが一曲ずつ歌っていくと、もっとたくさんの人たちが手を振り、指を私たちのトレードマークであるキツネの形にして、私たちのリズムに乗ってくれたのです。コンサートが終わったときに、お客さんが『もっと、もっと』と叫んでいました。言葉の壁にもかかわらず、私たちの音楽を受け入れてくれたのだと感じました。ステージに上がる前はとても緊張していましたが、最後にはとても自信が持てました」
バンドの次の目標は、「観客と一つになる」ことだとスゥメタルは言う。このことは、新曲の多くを観客が一緒にシンガロングすることができ、歌詞に「私たちの心は一つ」とか「私たちは一人ではない」といった言葉が含まれていることを説明している。
三人の少女たちは、アメリカのヘビー・メタル・バンド、METALLICAの影響を受けたと語る。
「私たちが2013年のサマーソニックで会ったときには、おかしくて親切なおじさんだと思ったので、一緒に写真を撮って下さいとお願いしました」とユイメタルは言う。「コンサートを観たら、ものすごい存在感とパワーがあって、観客を自分たちの音楽に引き込んでいました」
スゥメタルは語る。「METALLICAさんの音楽を聞いていると、音楽は耳で聞くものだというお決まりの考えがなくなりました。音楽は私の心を打ちました。自分たちのコンサートであの感覚を反映することができます。とてもうれしいです」
最近のロンドン、ウェンブリー・アリーナのコンサートで、グループの3度目のワールド・ツアーが始まった。
「英国は私たちの第二の故郷だと感じています。お客さんはいつも暖かく私たちを受け入れてくれます」と、コンサートの前にユイメタルは語った。「海外のアリーナでは初めてのコンサートでした。これまでのコンサートで学んだすべてを注いで、ステージから一番遠いところに座っているお客さんでも、来て良かったと感じられるようにしたいと思います」
ツアーは、9月の東京ドームで終了する。このような有名な会場で演奏したあとで、グループが次の目標を立てるのは難しいかもしれない。
「(2014年に)東京の日本武道館で演奏したあとにも、このあと何ができるだろうと思いました」と、スゥメタルは言う。「驚いたことに、次の公演は海外でした。フォックス・ゴッドは、いつも想像もできないようなことを考え出しますから、たぶんどこかに行けるでしょう」
現象
オフィシャル・アルバム・チャートに「Metal Resistance」が15位で初登場したことで、BABYMETALは、英国のランキング市場最高位でチャートインした日本のアーティストとなった。ビルボード200チャートでは39位に初登場し、坂本九の「Sukiyaki and Other Japanese Hits」が1963年に14位にランクインして以来、アルバム・チャートでトップ40入りした初めての日本人アーティストによる作品となった。
▼元記事
http://the-japan-news.com/news/article/0002858744
東京ドームのあと「フォックス・ゴッドは、いつも想像もできないようなことを考え出しますから、たぶんどこかに行けるでしょう」というSuのコメントが嬉しいな。ドームで解散なんてまったく思っていないけれど、本人の口から聞けて安心したよ。
返信削除2016世界ツアーでは行かないオーストラリア、カナダ、南米、東アジア、、等々、世界中でファンが待ってるよー!
東京ドーム1回だけで目標達成とは、なんと短絡的な記事。しかも国内だけの話しで、ベビメタには世界というステージがあることを忘れてる。英文記事なのにお粗末さんだね。アルバム世界同時発売したのに9月解散なんて事務所が許すわけない。ただ解散時期が難しくなったのは事実。ツインテールが似合うのは10代のうちだし。
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