BABYMETAL—ロンドン、SSEアリーナ、ウェンブリー(2016年4月2日)ライブ・レビュー
サイモン・ブル(2016年4月15日)
BABYMETALがウェンブリー・アリーナで演奏すると発表されたとき、眉をひそめる者もいた。そこまで人気があったろうか? 答えはイエスで、ソールドアウトにしたばかりでなく、この会場の一日限りのイベントにおけるマーチャンダイズの販売記録を破ってしまった。
観客は雑多だった。少なくとも7カ国の国旗が見られ、家族連れ、メタルヘッド、バンドのようにドレスアップした女の子のグループ、そしてこの騒ぎは何なのか好奇心に駆られただけの人々がいた。
開始が遅れてから、照明が最終的に絞られ、ビデオがBABYMETALの「始まり」と世界をメタルを通じて一つにするという目的を説明した。3人の幽霊のような姿がステージの奥に登場したが、これは単なるおとりで、火薬が一閃すると、実際のバンドが花道の外れに登場し、すぐにくせになる"Babymetal Death"の演奏でその夜に弾みを付けた。この曲で、少女たちは頭を下げるような種類の動きによる、ユニークなスタイルのヘッドバンギングを見せた。
セカンド・アルバムはギグの前日にリリースされたばかりだったので、コンサートは公式に「ライブ・ワールド・プレミア」とされており、日本にライブ放送されさえもした。これはとても大きな機会だった。最初から最後まで、音楽は休みなく続き、女の子たちは17曲のセットリストの間、1時間40分にわたって印象的な演奏をノンストップで続け、バンドを含む全員が、それぞれスポットライトを浴びる時間があった。
"Catch Me If You Can"の間、バンドのメンバーは少なくとも5分のソロがあり、ライブでは初披露になった"Amore"で、リード・シンガーのスゥメタルが純粋なパワー・バラード・モードに入った。セットの終わりに向かって、"Karate"と"ギミチョコ!!"がその夜で最も激しいモッシュピットに火を付けた。セットはその夜唯一の英語による曲、"The One"で幕を閉じた。アンコールでは、コール・アンド・レスポンスのコーラスをともなった新譜のオープニング・ナンバー、"Road of Resistance"が演奏され、この夜は観客に対するスゥメタルの「私たちは日本に帰ります、でも私たちはいつも皆さんの側にいます」という言葉で幕を閉じた。
BABYMETALの目標は「メタルを通じて世界を一つにする」であり、たぶん今夜、これを実現するための最初の数歩を歩んだのだろう。
▼元記事
http://www.gigsoup.co.uk/reviews/gigs/babymetal-sse-arena-wembley-london-2nd-april-2016-live-review/
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