2016年5月13日金曜日

[CMU] ロブ・ゾンビ対BABYMETALヘイター

ロブ・ゾンビ対BABYMETALヘイター

アンディ・モルト(2016年5月13日)

ロブ・ゾンビが週末にBABYMETALに会った。もうご存じだろう。ロブが、この日本の三人組と一緒の写真を自分のフェイスブック・ページにアップしたからだ。それから山のようなじじいたちが、これは起こってはならないことだと判断した。

バンド名に「メタル」という単語を含んでいるが、多くの連中が、BABYMETALはメタルではないと判断している。この理由には、「野暮だ」、「ひどい」、そして「あらゆるメタルに対する恥ずべき妨げ」といったものが含まれる。でもBABYMETALはバンド名に「メタル」があるのだから、そこで行き詰まってしまう。次に言い出すのは、ロブ・ゾンビは本物のゾンビじゃないということだろう。

ああ、そうだ、ロブ・ゾンビといえば、彼はこうした非難には同意しなかった。ロブは「連中はお前よりハードにロックするぜ」とコメントを残した連中の一人に告げた。「あの3人の女子たちは、俺たちが一緒にやってるバンドの90%よりもエネルギーがあるぞ」、別のにはそう語った。でも、まだあの子たちは十代なのだから、たぶんそれは予想されることだ。

BABYMETALと一緒のゾンビを見て、泣きたくなった、そしてBABYMETALの音楽にはぶっころしたくなるという男には、元WHITE ZOMBIEのフロントマンは、とびきり上等の反論をしている。「なあ、あの子たちは、ロードをツアーしてるよい子たちだぜ。むずがるクズ野郎になってどうするんだ?」

本当はどうなのか。たぶん分からないだろう。この出会いについて、BABYMETALはこうコメントしている。「ボブ、ありがとう! ヘビー・メタルの精神は、世界中に行き渡り、言葉の壁を超え、世代を超え、無数の伝説を生みました」

私にはこれがどういう意味なのか100%確信はないが、でも良く聞こえる。ただしこの三人組は、自分たちが誰もかれもの好みに合っているわけではないとわかっているし、Noiseyの新しいインタビューでこのことについて述べている。

「人は何を考えても自由だと思います」とスゥメタルは言う。「私たちがやっていることに賛成でなかったり、私たちがやっているのはメタルじゃないと考えている人たちがいるのはよく知っています」彼女が付け加えたのは、自分たちが好きでない人々がいることは「そこから学ぶことができ」、「私たちにとっては、BABYMETALの音楽に興味を持っている一人一人で十分なのです」ということだ。

一般的なメタル・シーンに対する貢献に関して、モアメタルは、「たくさんの小さい子たち」が自分たちのショーに来ていると知っているし、自分たちは「もっと小さな子たちや私たちと同じような年代の子たちにメタルを紹介したい」と望んでいる、と言う。だからこれが次世代のメタル・ファンが付き合っているもので、その皆が成長して、たぶんじじいたちがくずだと考える音楽を創り、楽しむことになるんだろう。さもあるべし。長続きすることを祈ろう。

▼元記事
http://www.completemusicupdate.com/article/cmu-beef-of-the-week-305-rob-zombie-v-babymetal-haters/


9 件のコメント:

  1. 新しい物は常に批判と隣り合わせなのである
    好き嫌いとは別に理解できないってのもあるしね
    人間関係でも同じだよね、気に入らない奴がいてもちゃんとそいつの考え方を理解できればそれがまっとうならそんなに腹も立たない、理解できないから腹が立つ

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  2. Slipknotが出てきた時もメタルじゃないと叩かれた
    Limp Bizkitが出てきた時も一緒だ
    今彼らはビッグバンドだ
    そして2010年代ベビメタが現れた

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  3. パンクにかぶれてた時、ブルーハーツが出てきた。
    ボーカルスタイルだけパンクを真似て曲はキャッチーなポップスだったからみんなでボロクソ言ってたけど、すごく売れちゃった。
    今でも大嫌いだからヘイターの気持ちもわかる。彼等がBMのファンになることは無いだろうし、これはどうにもならない

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  4. すうが言うように私にも言う権利があるから言います。女の子たちが一般紙でグラビアを飾ろうがスーパーマリオのキャラクターになろうがいいんです。でもライブ演奏中にチョコの企業広告を入れてきたのは理解できません。許容範囲を超えました。これがヘビーメタルというカテゴリーなんだよ、という表明だと理解しました。それでオッケーです。でも私はそれはイヤなんです。とてもイヤな気分です。説明は長文になるからしません。ただただ残念です。

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  5. 15日 1:38の匿名さんへ
    アンチ商業主義ですなぁ。しかしこれだと、スープの缶を書き散らしたウォーホルはキャンベルのCMをしたって理屈になる。
    これと似たようなもんですよ。もし彼女らが製品名を隠して『チョコレート』と大書きした板紙を掲げたら、いまどきのNHKでもやらないようなギミックに客は興醒めしたことでしょう。

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    1. それ自体が芸術表現であるウォーホルの絵画とベビメタの演奏中のステマとは全然別物です。私の感想はもっとずっとパーソナルなことです。ライブは演者と観客との個人的な体験です。たとえ何万人の聴衆がいようと自分が演者と一対一で結ばれることができるのがライブだと思います。そこに他者が無遠慮に介入してくるのがイヤなのです。商品広告が突然出てきたら面喰らって冷めてしまう。メイトがそう思わないのが寧ろ不思議なぐらいです。
      ベビメタが商品のCMに出るのは勿論OKです。アンチ商業主義などではありません。

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    2. ジャンルに限らずベビメタも人気商売
      他の人達がどう思うのかと難しい事を考えずに
      ベビメタが嫌なら離れて、好きならば今まで通り応援すればいいだけだと思いますよ。
      ただ離れてファンから強烈なアンチに転向するパターンはよくありますから
      もし、あなたが離れてもアンチになってベビメタのネガキャン活動をしない事だけを願うばかりです

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    3. ものすごく基本的な部分の話ですが、あれはアメリカでもっともスタンダードなチョコレートを使用しただけで、ステマだと考えるのはかなり無理があると思いますよ。よほどマイナーなメーカーの製品を使用したなら別ですが。
      ベビメタの米での知名度では、マーケティング効果よりチョコメーカーの知名度を利用した売名行為ととられても仕方のない段階です。無断使用で訴えられる心配をした方が現実的です。

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    4. 寧ろあれを「商品広告」「他者の介入」と捉えるナイーヴさに興味を覚えるなあ
      厭味じゃなくて

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