なぜメタルとアイドルのハイブリッド・グループが、国際的に最も人気のあるJポップ・バンドになったのか?
ヤン・オメガ(2016年5月2日)
'90年代から2000年代にかけて、Jポップは、東アジアマーケットから登場した、最も追い求められる音楽として、世界の頂点にあった。その人気は、アニメとして知られる日本のアニメーションとの関連によるところが大きかった。日本のゲーム業界と共に、Jポップ・アーティストの多くの曲が、特に北米と欧州の大きなカルト・フォロワーの間で人気を得た。Jポップのガール・グループ、PERFUMEは2000年のデビュー以来、著名な存在だ。宇多田ヒカルは「キングダム・ハーツ」や「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のようなアニメに使用された曲で知られるソロ・シンガーだ。
残念ながら、Jポップは、2002年以降、その輝きの多くを失ったが、その失敗の多くは、日本がそのビジネスを国内的に行い、国際的には行わなかったことに起因する。つまり、日本は常に、より大きな国際シーンではなく、その小さな地元の好みに合わせていたということである。この意味で、アニメ、マンガ、ビデオゲーム、そしてJポップに執着的な関心を持ち、しばしばその方向性に一家言を持っていた、基本的に日本のオタクに責任がある。
結果として、音楽自体がメディアと感情的な結びつきを持つ、アニメ業界やビデオゲーム業界を通じて関心を集めたため、Jポップは苦しむことになった。Jポップ自体は日本人にとって国際的にマーケティングすることが難しかったが、これは最も人気のある音楽史上から人気についてのヒントを得ようとせず、5年から10年時代遅れになっていたためである。また、国際市場にアピールしないという「緩慢な死」の傾向に従ってもいた。だからこそ、アメリカや欧州の音楽市場に従い、しばしば欧米ばかりでなく、国際的なプロモーションを行ったKポップが人気を得たのである。
それでも、Jポップ業界が置かれている状況にもかかわらず、支配的なJポップ・バンドが一つある。それはBABYMETALと呼ばれ、非常に人気が高い。問題は、なぜJポップとメタルのハイブリッド・ガール・グループが、国際的に最も人気のあるJポップ・バンドなのかだ。
知らない人のために書くと、BABYMETALは、日本の音楽レーベル、Toy's Factoryが考え出した、技術的にはリスクの大きなコンセプトである。BABYMETALが生まれる前は、同レーベルと契約しているさくら学院という多くのレーベルの一つとして知られていた。さくら学院は、Jポップで良く知られる「中学校」グループだ。つまり、「入学」と「卒業」を通じて、常にメンバーが替わっている。また、しばしば「中学校」のコンセプトに関連する、伝統的なバブルガムJポップにこだわっている。
最終的に、さくら学院を担当しているレーベルが、グループの派生ユニットを創ろうとした。おそらくは、Kポップをあのような勢力に変えた音楽業界のテクニックを使って、この派生ユニットは、国際的に人気のあるメタル音楽からヒントを得て、これとアイドル音楽のスタイルで差違パッケージし、日本だけでなく、より幅広いオーディエンスに対して曲のプロモーションを開始した。また、グループの3人のメンバー、中元すず香(スゥメタル)、水野由結(ユイメタル)そして菊地最愛(モアメタル)が、それまで知らなかったジャンルであるメタル音楽を熱心に学び、これに適応していったことも助けになった。
BABYMETALが生まれ、Jポップ音楽産業でその存在を示すために、2011年4月にデビュー・ソング、"ド・キ・ド・キ・モーニング"をリリースした。次に、2011年10月にYouTubeにライブ・ミュージック・ビデオをアップロード。以来、2012年末までに100万ビューを集めた。
その後3年間、BABYMETALはやるべきことをやり、Jポップ産業では他にやる者のいないオリジナルな音楽を制作し、国際的なプロモーションを行った。2014年には、メジャー・レーベルと契約し、ファンベースも大きくなったので、最初の公式スタジオ・アルバムは批評家筋から賞賛されたばかりでなく、日本だけで37,000枚を売った。だが、オンライン販売は大きく、オリコンで第4位、ビルボード・ジャパンで第2位に達した。またドイツ、英国、そしてアメリカのiTunesメタル・チャートで一位になった。最大の達成は、米国ビルボード200チャートの187位に入ったことだろう。日本の音楽バンドが、このようなチャートに入ること自体がとてもまれであることに注意が必要だ。
この時点で、BABYMETALが国際的に最も人気のあるJポップ・グループであることは理解出来るだろう。BABYMETALとこれを取り扱うレーベルは、Kポップ音楽産業が活用した、まず確実に音楽のスーパースターを創り上げる公式に従っている。その成功率は大変有利なので、他の東アジアの音楽産業、特に中国とフィリピンが、できるだけこれを利用しようとしている。
BABYMETALについては、今年3月29日に「Metal Resistance」というセカンド・スタジオ・アルバムをリリースしている。BABYMETALはまた2度目のワールド・ツアーに出かける予定で、その中には5月と7月に米国での数多くのコンサートが予定されている。
Read more at http://www.inquisitr.com/3057208/babymetal-why-is-the-hybrid-metal-and-idol-group-the-most-popular-j-pop-act-internationally/#EVlTfKxzBmWrSeDI.99
これは少し、なんとかいうか悪質なステレオタイプな記事かもしれませんね。
返信削除何かと的外れな批評ですな。
返信削除いつも賛否に関わらず多様な記事を翻訳してくださることが楽しみで感謝しておりますが
返信削除しかしこういった斜め上の頭のおかしい記事は除外するべきかと思います
自分的には、このような見方も未だあると知れて良かったです。
返信削除日本のオタクに原因。の箇所と、Kpop音楽産業~公式に従っている。の箇所以外は概ね正しいよ。アニメの力で日本のアーティストの人気が出たのは間違い無く、同時に日本の音楽業界は海外で頑張っているアーティストを無視してきた。一方kpopが海外の音楽性を採り入れ独自のスタイルを築き上げ国外向けに活動し海外で人気が出たのも間違い無い。日本が古い産業音楽の体制から抜け出せず、海外の流行を採り入れて進化して行ったのは確かだが世界には発進させていなかった。今もそうだけどね…つまりエンターテイメントの音楽を作り上げる事はしたが、音楽を文化的価値のあるものにしようとしなかった。これは日本の音楽業界の怠慢です。国内で売れれば良いという考え方なんです。ただベビメタの海外の成功によって、欧米の音楽性と価値観が輸入される事により世論が日本の音楽業界を変えてくれる事を期待してます。
返信削除全ては、国内のあらゆるマスメディアなどを牛耳っている電通(つぶすべき最悪の企業)の責任ですね。電通(広告代理店)の会社規模は超がつく大手ですが、海外には事務所がありません。日本国内でやりたい放題のわがままな企業ですね。逆に言えば欧米では全く無名です。この最悪企業が海外で活躍する歌手等を無視するよう業界に圧力をかけているようです。
削除日本ってなんというか、全てが内向きで、自分達の外の世界への発信力って第二次大戦前から変わらず弱々しいよね。
返信削除だから、品質は抜群なのにデザインやブランド力に難有りという。
だからイタ車やドイツ車にブランド力で負けるんだよなあ。あいつら大したモン作ってないのにな。
だから音楽業界も同じ道を辿ったって事だよね。
YOUTUBEに動画をアップしたコバに感謝だね。
記者の名前と書き出しからの1行で展開が予測できる記事でした。
返信削除Kポップ礼賛のためにBABYMETALの名前を使わないでほしい。
つかK-POPとC-POP(チャイナ)を紛れ込ませようとしてるのはつべのコメ欄にもちらほらあるね。両方『ほぼ国営』、KPOPに関しては『超低利益型ビジネスモデル』って事を知ってる癖にシラを切るのはやっぱアメリカのメディアに多い感じか。闇は本当に深いな。ま、東京のメディアはそれ以下って見方もあるけどな
返信削除韓国の国家戦略の企業の広告塔の日本の劣化パクリの、
返信削除上げ底、整形、売れてるサギと比べるなよ!!!
これは新しい見方とかKPOP礼賛とかではなく単なる手抜き仕事ですね
返信削除調べるべきことをちゃんと調べてないからこんな的外れで間違いだらけの記事になるという見本ですね
KPOPと絡めてるのも同じアジアだからそうなんだろうと言う根拠の無い思い込みで書いているのでしょう
翻訳者様が翻訳するに値しないゴミ記事ですが、いつも翻訳ご苦労様です
ライターのFacebookを見れば同じアジアだからと言う思い込みで書いているのではないと思います
削除https://www.facebook.com/TheJanOmegaWriter/
BABYMETALを超えるクオリティーを今アジアから出せるか?シンプルな話だ。言い切ってやる。
返信削除今更おっせえだろ、JとかKとかの域からはとっくに超えてるっでねえか?
欧米の大型フェスで日本語の壮大なシンガーロングが証拠だ。
世界をあこがれThe SSE Arena, Wembleyに立てるルーキーアーティストは年間12組だけ。
もうこれだけでも十分なんだが、まぁだ先があるのか?
耳が痛い話だろうが、ガラパゴスの大本営発表より、海外の視点から三点測量した方がBABYMETALは理解した方がいい。
返信削除特にK-popとの関連は、ここのコメは感情的である限り否認ばかりになる。
私は参考になりました。
久しぶりに見に来たら、やっぱりよそと同じように嫌韓厨が沸いててガッカリ。
返信削除そーゆうのは他でやってくれよ・・・
もあちゃんも言っていた通り、好きも嫌いも色々な意見が大事なので、的はずれだとしてもそれもまたベビメタの現在地を現す大事な情報だと思います。
いつもありがとうございます。
この著者はK-POPの熱烈ファンみたいだね。だから第三者的な俯瞰した論評は難しいと思う。そもそもK-POPは欧米じゃ全く人気無い。だから成功例としてベビメタがそのシステム?を受け入れてうんぬんと言われても説得力がない。そもそもベビメタが人気を得たのは結局フェスやライブで地道に活動してきたからであって、K-POPのように大金を使ったTVを中心にした大掛かりなプロモーションとは違うと思う。メタルレジスタンスのUS UKでの成績にもなぜか触れられてないし、悔しかっただけじゃないの?と穿ってしまう。w
返信削除BABYMETALはまた2度目のワールド・ツアーに出かける予定で、その中には5月と7月に米国での数多くのコンサートが予定されている。
返信削除今回は3回目じゃなかったっけ?
よく調べてはいるが、思い込みが先に立ってというか
返信削除思い込みを補強するように入念に調べて書いたって感じだね
よく知らない人が真に受けかねない、質の悪い駄文だ
k国人が書いたのかと思った
こんなのも出てるんだと教えてもらったことに感謝>管理人さま
こういうのが海外で流れてるってことを知っておかなければならないですね。
返信削除個人的な感想は、荒れると迷惑がかかるので書きませんが。
翻訳者です。コメントを頂けるのはありがたいのですが、右・左を問わず、政治的な話、特定の企業に対する非難などは避けて頂けるとうれしいです。あくまで僕が書いた記事ではないのです。(もちろん誤訳等で誤解を招くことがあれば申し訳ありませんが。)
返信削除ここでは、あくまでBABYMETALに関する海外の情報を少しでもお伝えしたいと思ってやっております。もし原文の内容にご不満があるのであれば、本記事のURLも示してありますので、ここではなく、そちらにフィードバックして頂きたく。
これ以上続くようでしたら本記事の削除やコメント欄の削除も考えますので、ご配慮下さい。
よろしくお願いします。
的外れな記事だから皆のコメントが増えるのも当然だと思う。気にする必要ない。
返信削除海外の批判を含めて実際のところBABYMETALがどのように評価されているのか、
返信削除大変参考に成りました。
ありがとうございました。
うーん、原文にもそのコメにも当たったけど
返信削除BABYMETALがフォローしたKPOPメソッドの
実態がなんなのか理解できぬ…
常々、管理さまの労力と情熱に感謝しています。
返信削除以下、私の個人的感慨です。
BABYMETALがビルボードのチャートにランクインした同週のTOP100に
K-POPのグループが2組ランクインしてました(これって結構すごいことです)
最近BABYMETALを取り上げたFine Brothersが以前、J-POP PREACTを取り上げて
PerfumeのMVを流したときに、「K-POP?」という反応があったくらい
アジアのPOPグループ=K-POPというのは、コアなJ-POPのファンでない
一般大衆にとっては(少なくともアメリカでは)ポピュラーなのは事実だと思います。
でもねぇ・・・
この記事の(あえていいますけど)ひどさというのは、
「なぜBABYMETALは国際的に最も人気のあるJポップ・バンドになったのか?」と言う、
表題を歌いながら、わずか数時間ネットを検索すればわかるようなことを切り張りして
J-POPのここ数十年の趨勢を(少なくとも本人は)理解したように解説して
(以下、筆者いうところの)
「緩慢な死」の傾向に従ってもいた、J-POPシーンから、
BABYMETALいうグループが出現し
「Kポップをあのような勢力に変えた音楽業界のテクニックを使って」
とか
「K-POPが活用した、まず確実に音楽のスーパースターを創り上げる公式に従っている。」
とか
「Kポップをあのような勢力に変えた音楽業界のテクニックを使って、・・・」
とか
まあ、それでBABYMETALがアメリカの音楽シーンに受け入れてくれるのなら、
いいよねぇ~ってな事を言ってることですね。
エンターテイメント業界にそんなに詳しくない私でも
BABYMETALがやってることって、はるかに効率の悪いことで
その他大勢のメタルを含めた普通のバンドがやっているような
地道に小さな箱をまわっていることで
別にKポップの成功体験をなぞっているわけじゃないってことはわかりますよね。
はっきり言わせてもらえば、この記事はライター本人の嗜好にもとづいた
いかにKポップが国際的なプロモーションをして、そこそこ成功したかってことを、
BABYMETALを出汁にしてアピールしたいってだけの記事です。
BABYMETAL、J-POPに対してもなんのリスペクトもなく
まあ、かつては東アジアマーケットの頂点にあったけど
今は落ち目なんだからせいぜいKポップの体験をなぞって
国際市場にアピールしなよという。
まあそれでもその方法がBABYMETALのためになるらいいですよ。
見当違いだけど思うけどね。
個人的には、
「耳が痛い話だろうが、ガラパゴスの大本営発表より、海外の視点から三点測量した方がBABYMETALは理解した方がいい。」
と思っているからココを訪れていますし、
大絶賛より批判的な記事から気づかされる事が多くあると思います。
MOAちゃんの言う
「好きも嫌いも色々な意見が大事なので、的はずれだとしてもそれもまたベビメタの現在地を現す大事な情報だと思います。」
と言う言葉は16歳の女の子がよくもこんな事をと、感心しきりですが
ただ、明らかにある種の明確な意図を持ったプロモーションに対して
意見を述べることはいたって健全な事と思います。
決して感情的に言ってるわけじゃないです。
長文失礼しました。
政治的なことに言及はしていませし
あくまでこの記事に対するリアクションですが
管理さまにご迷惑をお掛けするようでしたらすみません。
気にすることはないんじゃないかな。
返信削除BABYMETALはもともと批評家とは関係ないところで広がってるから。
だからこそ現象なんだよね。
K-pop戦略を引合いに音楽産業を論じているのに過ぎない。
返信削除間違いだらけだが、このような産業論もあるということで容認しましょう。
BAYMETALの音楽的な評価の理由は分析できない人だと思います。
こんな論もあるということで、訳者には深く感謝しています。
これに懲りずに、今後もよろしくお願いします。
削除しないで記録として残しておくことを希望します。
「BABYMETALは、日本の音楽レーベル、Toy's Factoryが考え出した。 (BABYMETAL is technically a risky concept imagined by Japanese music label Toy’s Factory.)」
返信削除BABYMETALの「考案者」と呼べるのは間違いなくKOBAMETAL(小林 啓)氏というのは衆目の一致するところですが,氏が Toy's Factory の社員であったことはないと思います。
「2011年4月にデビュー・ソング、"ド・キ・ド・キ・モーニング"をリリースした。(they released their debut song titled “Doki Doki Morning” back in April of 2011.)」
この「リリース」がシングル盤のリリースを指すなら,2011年4月ではなく2011年10月が正しい日付です。2011年4月は,さくら学院のアルバムのリリースで,ドキモニはその中の1曲でしたが,それを「released」と表現するのは慣習的に考えて少し変だと思います(「published」ならわからないでもない)。
「最初の公式スタジオ・アルバムは批評家筋から賞賛されたばかりでなく、日本だけで37,000枚を売った。(their first official studio album not only received praise from critics, but sold over 37,000 copies in Japan alone.)」
これも「正確」ではありません。37000枚は初週売上で,RIAJゴールドディスク認定を受けていることから日本国内で10万枚以上売れていることはほぼ確実です。なぜここに突っ込むかというと,この辺りほぼ英語版Wikipediaの丸写しなのですが,ドキモニのYouTube再生数は「翌年までに100万」と期限を切って書いているのに,こちらは元の英語版Wikipediaにあった「on its first week」が削られているからです。
なんというか,全般的に,英語版Wikipediaをベースに,あとは想像と自分の解釈で書いたような記事だと思います。まあ日本国内でも文春の近田春夫氏の記事のようにほとんど調べもせずに書き飛ばしているものもあるので,この記事だけが責められる話でもないと思いますが。これからこういう適当な記事は増えていくんでしょうね。