BABYMETALはJポップとヘビーメタルを融合
ブライアン・アバーバック(2016年5月2日)
音楽
誰:BABYMETAL
何:Jポップ・ミーツ・ヘビーメタル
いつ:水曜午後8時30分
場所:プレイステーション・シアター、ブロードウェイ
値段:ソールドアウト
さらなる情報:babymetal.com.
BABYMETALとして知られる十代の日本人三人は2010年に、混沌とした、スラッシュ・ギターと激しいドラムをバックにした明るい日本のポップとダンスをフィーチャーした不条理にも思える冒険についてアプローチを受けた時、ヘビーメタルにまったく関心を持っていなかった。
「BABYMETALが結成されたとき、私たちはメタルのことを何も知りませんでした」と通訳を通して菊地最愛(ステージ名:モアメタル、16歳)は言う。「でも自分たちの活動、そしてメタル・バンドやメタル音楽との出会いを通じて、メタルがどれだけ素晴らしいものかを学び、体験したのです。私たちはメタルをみんなに広めたいと思っています」
中元すず香(スゥメタル、18歳)、そして水野由結(ユイメタル、16歳)を含むBABYMETALは、そのユニークなポップとメタルのマッシュアップを通じて、世界中の関心を集めてきた。
この東京出身のトリオは、ほとんどすべてを日本語で演奏するにもかかわらず、マンハッタンでの水曜のショーをソールドアウトした。BABYMETALは4月にセカンド・アルバム、「Metal Resistance」をリリースしている。
「日本語で歌っているので、最初は自分たちの音楽やメッセージが通じないのではないかと心配していました」と同じインタビューで水野は話している。「でもワールド・ツアーを続けるうちに、音楽は言語の壁、国、そして民族といったものを超えるのだとわかり、感じました」
「私たちは、新しいスタイルのボーカルとサウンドで、新しいジャンルを創ることを目指しています」と水野。「伝統的あるいは従来のメタル・バンドから離れたダンスとメタルのミックスです」
BABYMETALの明るいボーカル・スタイルはJポップとして知られており、これは伝統的な日本の音楽と1960年代のポップスやロックの大きな影響を受けた音楽を意味する。BABYMETALはまたカワイイ・メタルとも呼ばれている。アメリカのバンド、SLIPKNOTの攻撃的なメタルを想起させる演奏を行う日本のバンド、神バンドがバックを務めている。
女の子たちが最初に音楽シーンに登場した時、"ギミチョコ!!"のようなタイトルを持つ魅力的でありながら、戸惑わされる曲を純粋なギミックだと観た者もいるが、2014年のバンド名を冠したデビュー・アルバム以降の、BABYMETALの人気の高まりと音楽的な成熟は、その逆を示す証拠となっている。
「Metal Resistance」収録の"Road of Resistance"のような曲では、三人のボーカルは音楽により結びついているように感じられる。まだポップだが、ギターと完全な対比を為すのではなく、ギターと共に飛翔する。グループの歌詞は、キャンディを望む代わりに、希望と夢を伝える。
BABYMETALはまた、「Metal Resistance」で初めての英詞トラック、"The One"を演奏することで、大きな一歩を踏み出した。「私はしばしば「英語で歌わないの?」とたずねられてきました」と中元は言う。「ですから、英語で歌う曲ができてうれしいのです。日本語と英語の両方で曲を大切にしています」
「Metal Resistance」は3月(原文ママ)にリリースされ、ビルボード・トップ200チャートで39位に初登場した。これは187位がピークだったファースト・アルバムからは大きな飛躍である。ビルボード・チャートに入ること自体が、日本のミュージシャンにとっては珍しい偉業なのだ。
BABYMETALはまた、大きなコンサートでも演奏を行っている。英国のソニスフィア・フェスティバルで、バンドの曲は大きなモッシュピットを作り出した。日本のコンサートの観客は、メタル・ショーでもおとなしい傾向がある。だから菊地やバンド仲間は激しい反応は想像していなかったという。
「欧州やアメリカでは皆さんが怪我をするのではないかと心配しています」と菊地は言う。「特に、(日本よりも)みなさん体が大きいので」
菊地、中元、そして水野は、若い成長株の歌手、ダンサー、そして女優のタレント集団、さくら学院のメンバーとしてプロとしてのキャリアをスタートさせた。BABYMETALのコンセプトはタレント事務所が掘り当てたもので、バンドは2010年に正式に結成されている。
BABYMETALは、日本の権威あるサマー・ソニック・フェスティバルや東京の有名な武道館アリーナで演奏した一番若いバンドである。この十代の少女たちは、2014年にハリウッドで米国デビューを果たし、MEGADETHやAVENGED SEVEFOLDといったアメリカのメタルの人気バンドと共演してきた。お気に入りのメタルバンドはMETALLICAだ。
「METALLICAさんのショーはとてもクールで、どのようにファンに届くのかを観ながら、多くを学びました」と中元は語る。「その時に、私はメタルというのは耳で聴くものではない、心で感じるものなのだと理解したのです。私たちも、自分たちの曲とライブを通じて、世界中の人たちと一緒になりたいと願っています」
菊地は言う。「私たちは、すでにメタルが好きな大勢の人たちにも、他のジャンルが好きな人たちにも、この新しい種類のメタルを受け入れてもらえると信じています」
▼元記事
http://www.northjersey.com/arts-and-entertainment/music/japanese-group-babymetal-is-a-mashup-for-the-ages-1.1556777?page=all
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