日本のBABYMETALがカワイさでニューヨークを圧倒
キャサリン・ターマン(2016年5月5日)
もじゃもじゃのヒゲを生やし、ロック・バンドTシャツを着た汗をかいた連中の激しい、回転するモッシュピットがあり、屍体のペイントをして、ツーバスのドラムの上で、高速のメタル・リフを吐き出すものすごいツイン・ギターのラインナップがいた。ファンは、これをたたえて拳を掲げた。でもおなじみのメタル・ホーンではない。日本のアイドル・バンド、BABYMETALの「守護神」である「フォックス・ゴッド」のサインを掲げているのだ。
このグループは、非常に才能のあるバンドをバックに、歌い、踊り、そしてステージ上でとにかく可愛らしくてたまらない3人の十代の女の子たち、モアメタル(16歳)、スゥメタル(18歳)、そしてユイメタル(16歳)からなる。SLAYERをバックにしたディズニー時代のブリットニー・スピアーズを想像してみると良い。そしてカワイさをさらに追加して、気味悪い未成年のセクシーさを抜く。
これはギミックなのか? うまく行くのか? もちろんだ。BABYMETALはほとんど日本語だけで歌い、想像が付くように、メニュードと同様に、女の子たちがバンドから「卒業」すれば、同じように大切で、可愛らしい候補者が、キラキラしたタイツ、おさげ、それにペチコート・スカートを身につけるために待っているだろう。背後にアミューズ社の巨大なチームが控え、さらに作詞者と作曲家のツボメタルやメタル・ゴッドのキツネをバックに、BABYMETALは勝利し、世界中の観客を圧倒した。定員2,100人のプレイステーション・シアターは、何週間も前に完売となった。海外で、このバンドは、ロンドンのウェンブリー・アリーナ(定員:12,500)、そして日本の東京ドーム(定員:55,000)でヘッドライナーを務めている。
でも日本人のファン、中年の白人、そしてネコ耳ヘッドホンを身につけ、綿飴色の髪をした女の子たちが混じり合ったニューヨークの観客は、誰もが一様に魅了され、熱狂し、BABYMETALが英語でいくつか単語を話すと(一つは「私を幸せにしてくれます」だった)、ほぼ文字通り、卒倒した。ニューヨークの観客は、日本語が話せなくても気にしなかった。翻訳が啓示からはほど遠い歌詞を見せるとしても、BABYMETALは音楽が普遍的な言語であることを証明する。バンドのウェブサイトに寄れば、"ド・キ・ド・キ・モーニング"は「ぱっつん ぱっつん 前髪ぱっつん Cutie Style、今日のリップ あっち こっち そっち どっち」と歌っているそうだ。ANTHRAXとは違うが、とにかくうまく行っている。
バンドの最も良く知られている曲の一つ、"ギミチョコ!!"から疑問が生まれる。BABYMETALは甘ったるすぎないか? ありがたいことに、少なからずそのバンドの傑出したメタル演奏があり、女の子たちが本当に楽しそうなおかげで、鼻につくことがない。メタルの世界のビッグ・ネームさえ味方に付けている。メタル・プレスの多くはBABYMETALが大好きだし、DRAGONFORCEやMETALLICAもそうだ。
きらきらしたフード付きのクロークをまとってアンコールに登場したBABYMETALは、えくぼを浮かべてにっこりと笑い、フォックス・ゴッドのサインを掲げ、十代の可愛らしい魔女団のように見え、14曲のセットのドラマ、エネルギー、そして芝居は、タイトに振り付けされ、エアロビクス的に困難なルーティンと共に、まさにコンサートのブロードウェイという場所にぴったりと合っていた。最も疲れ果てたコンサート客も、さびしい思いと、たぶんフォックス・ゴッドのTシャツと共に会場を後にしたに違いない。
▼元記事
http://www.villagevoice.com/music/japan-s-babymetal-just-slayed-new-york-with-sweetness-8589302?utm_content=buffer8ef34&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
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