ライブ・レビュー:ハウス・オブ・ブルースにおけるBABYMETALと日本のメタル・スペクタクルの意味
バリー・トンプソン(2016年5月6日)
編集より:昨晩のハウス・オブ・ブルースでのBABYMETALのギグは写真禁止ということだったので、バリー・トンプソンに自分の観たもののイラストを描くよう依頼した。彼の絵は一番上、レビューは以下である。
2014年にインターネット上で面白いものを探している無数の閲覧者が、現在では5,000万ビューに迫っている、BABYMETALのデビュー・シングル、"ギミチョコ!!"に出くわし、「何じゃこりゃ」と考えた。
先月、BABYMETALがザ・レイト・ショーでアメリカのテレビに初出演すると、同様の現象が起こった。大きな声では言えなかったが、ホストのスティーヴン・コルベアは、残りの私たちのように、「何じゃこりゃ」と思っていたに違いない。
ではBABYMETALというのは一体全体何なんだ? とにかく、BABYMETALは日本のアイドル・バンドだ。アメリカには類似したものがないアイドル・バンドの周辺には巨大なサブカルチャーが存在するが、アメリカ人が簡単に分かる言葉で説明すれば、BACKSTREET BOYS、N*SYNC、DESTINY'S CHILDのようなポップ・バンドをどのように作ってきたか知ってるよね、ということだ。アイドル・バンドというのはああいう類だが、通常はずっと若い。
アイドル・バンドは、いずれにせよバブルガム・ポップの明るい環境にだけ存在すると考えるかも知れない。でも「アイドル・バンド」という言葉は、ジャンルというよりもグループの作り方や見せ方に当てはまる。BABYMETALは、ヘビーメタルの激しい仰々しさや怪しいイメージに合わせて歌ったり、踊ったりするアイドル・バンドとしては最初のものでも、たぶん最高のものでもない。
ではBABYMETALが何もユニークなものを生み出していないとすれば—少なくとも日本の基準でだが—どうして、DETHKLOK以来、世界最大のフェイクのメタル・バンドになったのか。このビルボードのインタビュー(リンク)前に通訳がクエイルード(訳注:鎮静・睡眠剤)を呑んでいるのでなければ、BABYMETAL自身が、自分たちの置かれた環境に当惑していることになる。
だが、木曜日の満席のハウス・オブ・ブルースの客は、自分たちのBABYMETALに関する熱狂についても、45分の予想外の雨の中の屋外待機についても混乱している様子はなかった。ローディーが、午後7時の会場予定が「技術的な問題」で遅れていると教えてくれた。結果として、日本マニア、ようやく家庭向けのメタル・ショーに子供たちを連れてきて興奮している親、そして一人で来た半可通の中年の男たち(なぜBABYMETALのファンになったのかの理由は推察しない方がましだ)が一時的にたまたまランズダウン通りを占拠することになった。これは見るべき光景だったし、多くがそうした。世間的な気まずさは明らかだった。
遅れにも関わらず、前座なしで、BABYMETALは、観客からほとんど恨まれることもなく、午後9時にステージに立った。BABYMETALのファンは、運良く、すごく辛抱強く、私がこれまでのところ同期した踊りを見て起こるだろうと思っていた以上の興奮を生み出すことができた。BABYMETALの女の子たち、具体的には16歳のユイメタルとモアメタルは、「踊り」の伝統的な定義よりも、筋肉で覚えることに長けているようだった。「私の筋肉の協同を欠いた妹と、やはり筋肉の協同を欠いた友だちは、「ジェム&ホログラムス」のカセットシングルに対して、もっと印象的な口パクのルーティンをやっていたものだ」と思った。それから「そうだ、BABYMETALは本当にシンプルなダンスの動きをしているので、小さい子たちが簡単にまねできるようにしているんだ。そういうことだよな」と考えた。
それから、私はユイメタルとモアメタルは、たぶん自分たちが息を切らせて発音できないようなことをバッキング・トラックに言わせることを選んで、歌っているとしても、できる限り少ししか歌わないようにしていると確信している。ボーカル的には、18歳のスゥメタルが重責を担っており、アイドル・バンドの明らかな習慣通りに、BABYMETALの権力者がいつでも彼女を新しいモデルと取り替えるつもりでいるなら、それはやめた方がいい。利益を上げるビジネスに、無限に最も才能のあるものを反芻させるのだ。私はそう言いたい。
そして神バンドを首にしてはいけない。これはBABYMETALのライブ伴奏者で、サイドディッシュのふりをしたメイン・コースかも知れないが、病院のガウンとドクロのフェースペイントをして跳ね回っているどのようなアクティブなカルテットにも比肩しうる超絶技巧を見せていた。
アジアは一つの大きな国であると考えている、私の中の文化的に隔離された愚か者は、BABYMETALの華々しい出世を、2012年の韓国のポップ・センセーション、サイのブレークアウト、「江南スタイル」と喩えたがっている。ある種当てはまるからだ。どちらもバイラルなYouTubeビデオを通じて世界的な注目を集めた。どちらもアメリカではまったくの新規さで流布した、あるいは流布しており、未来の大統領兼女王であるイバンカ・トランプ・ジュニアの命令により、時間旅行をするサイボーグたちが、私たちの困難にある共和国を灰にしても、自分たちの祖国ではずっと大物のままでいるだろう。でもBABYMETALに一番近い先駆者は、英国、ロンドンにいる。ハーマン・リとサム・トットマンは両方とも、BABYMETALのセカンド・アルバム、「Metal Resistance」のタイトル・トラックで演奏しており、もちろん、そうするに決まっている。なぜならばこれはDRAGONFORCEの曲に似ていて、どのDRAGONFORCEの曲も、ほかのDRAGONFORCEの曲と同じように響くからだ。
ただし、虚勢やステージ・ファンの片寄せヘアを別にすれば、ZPサートが、いつでも歌っているような吸血オークだの何だのから人魚姫を助けるというくだらない話を信じていると誰かに信じさせたことはないし、その観客がこれを気にしたこともないと思う。一方で、昨晩のダブル・アンコールのちょっと前に、BABYMETALが"ギミチョコ!!"を演奏し、観客がコーラスを歌い返した時、私はキャンディーについての歌に対する、うれしそうで、熱心で、皮肉のかけらもない評価によって取り囲まれていた。
それは怪しかったが、良い意味で怪しかった!
▼元記事
http://www.vanyaland.com/2016/05/06/live-review-making-sense-babymetal-japanese-metal-spectacle-house-blues/2/
事実誤認が多いなぁ。
返信削除特に日本のアイドルに対する無知偏見。
これもAKBのインパクトゆえか。
あとは書き手の自意識過剰だけが伝わってくる感じ。
アメリカの凡庸な書き手の芸風、こういうのがデフォだよね。
色々と間違っているが好意的なんでいいや。一般的なアメリカ人は日本の事なんて全然知らないし今まで興味もなかったハズ。その逆もしかりで一般的な日本人はアメリカの事なんて全然知らない。
返信削除特に好意的でもないと思うが。
返信削除いつもありがとうございます。
返信削除素晴らしい翻訳によってくだらない論評のくだらなさが際立っていますね。
良い意味で怪しかった!これだけ書くために長々と無駄なことを書くスタイル
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返信削除読んでてイラッとくるとこ多すぎ
返信削除この人の立場は元記事のイラストで明らか。ガキとしか見ていない。
返信削除コルベアの「何じゃこれ」とこの人のとは違う。はっきり否定的でしょう。
楽曲への言及もDRAGONFORCEしかなく、広い世代に楽曲への中毒を蔓延させつつ
あることに気づいていないし、関心もない。
これで原稿料が頂ける幸せ。
これがアメリカの大衆と見るべきなのか。
記事を書いた記者の比較と批評を日本人ファンがやってるのを一覧で見たいかも。
返信削除読み比べるのが面白い。
昔の音楽雑誌見て、あの批評家なら読んでて面白いとか、この批評家はドラムマニアだとか、得意な音楽はコレじゃないよねこの人とか、想像してみたいw
>>そして一人で来た半可通の中年の男たち(なぜBABYMETALのファンになったのかの理由は推察しない方がましだ)
返信削除2~3年前初めてアメリカの地を踏んだ頃ならともかく
未だにこんなこと書いてますしね
絶賛記事も飽きて待望の?批判的記事なんだけど、ピントがずれてて一つとして膝を打つことがないクソ記事ですな。
返信削除でもアメリカ人の平均的なベビメタへの偏見なのかもしれない。
しかしライブ体験して?この程度しか理解できないならアメリカ制覇は大変ですわ。
最近は絶賛記事が多すぎて、的はずれで批判的な部分がある記事の方が面白く感じるようになっちゃった(笑)BABYMETALが確立した余裕からかな?こんな記事もこれからも翻訳してください。いつもありがとうございます。
返信削除最近は絶賛記事が多すぎて、的はずれで批判的な部分がある記事の方が面白く感じるようになっちゃった(笑)BABYMETALが確立した余裕からかな?こんな記事もこれからも翻訳してください。いつもありがとうございます。
返信削除確かに、まともな批判記事は大歓迎です。
返信削除Suさん達の「戦い」の相手にふさわしい記事を期待したい。
それにしてもレベル低いですね。
日本の絶賛マスコミも同じ。
また酷いのがきましたね。
返信削除"The culturally-insulated idiot in US"ってタイトルが相応強い
英国譲りかどうかしらんが、東海岸的皮肉中毒なんでしょうか
まぁ理解出来ない物に対して記事を無理やり書くと、こうなるんだろうなという模範例。
返信削除それ以上でもそれ以下でもないが、多少好意的になってるって事は、暫くベビメタを観てれば、この人も転びメイトになるかも。w
It was weird. But the good kind of weird!
返信削除何かが刺さってますねwww
この後動画漁りまくってるんじゃないの?
半可通の中年の男たちに詫びることになるんじゃないの?www
プロのライターが公然と客までまとめて侮辱するからビックリするわ。
返信削除記事で客弄りするのは卑劣だよ。
こんなん読んだら、面白そうだからちょっと観に行ってみようかなくらいの新規の客が来なくなっちゃう。アメリカ人は特に体裁気にするから。
回りくどい上に大した意味もない記事ですね。
返信削除読み終わっても何も残らない。これ批判記事でもないですよ。
自分の言い回しに酔いしれているだけ
本文はかなりひどいね。
返信削除うわ、だっさ
そこらのガキんチョでももうちょっとましに踊れるだろ、
まあK-popみたいにヴァイラルメディアに取り上げられて
流行ったけど、にわかっていうか薄っぺらなものでさ、
そりゃ日本では未来永劫語り継がれるかもしれないけどね。
(おれたちの国がスカイネットの反乱で焦土と化して、
トランプ大統領の娘が世襲した未来)
こんな感じですかね。
また「It was weird. But the good kind of weird!」
返信削除これは「変!っつうか、一言で言うとオタク」とでもいうニュアンスですね。
weeabooはWhiteRapistになってしまうので使えないから
こんな風に言ってます。
メイトからすると癇に障るレビューですが、アメリカは言論の国でもありますから
返信削除主流派(になりつつあるもの含む)に対して、批判的スタンスでペンをとることが
プロのライターとしての責務でもあるかと思います。
実際に、世論の大勢が一方の意見に占められているとき、まったく逆の立場で記事
を書くライターも少なからずいるようです。
事実誤認云々は別として、いちいち(初見のレビュワーの)これぐらいの記事で不
快感を示すのは、世界のヘイターの最前線にいる三人を前にして、モッシュッシュ
メイト的にどうなのか?考える必要があるように思います。
なお事実誤認があるならば、それはそれで冷静に指摘すればよいだけのことかと思います。