2016年7月12日火曜日

[Hybrid Nightmares] BABYMETALについて語ろう

BABYMETALについて語ろう

(2016年7月6日)




やあ、地球人諸君。しばらくぶりなので、すぐに話に進もう。私はとある日本の「バンド」について、アストラ界のI.S.S. ルパスから通信を受け取った。三人の小さな地球人の女の子たちが、人気のあるメタルをバックに、甘い序曲を歌っているのだそうだ。地球ではBABYMETALとして知られていて、正直なところ、この宇宙の戦士は完全に支配されたという。ヘビー・メタル・シーンではそれほど納得していない者も多いそうだが。彼らはコミュニティーを二分し、その対立は私にとって興味深いものなので、私の考えを読んでもらうことにした。

最初にBABYMETALを聴いたときはためらった。このようなものに対応できるか分からなかったのだ。新しいことを試すのはとても苦手だ。GHOSTを聴くまでにはずいぶんと確信が必要だったが、実際に聴いてみると、すぐに魂を奪われ、一生のファンとなった。だが、これは別の話だ。私たちが今年早くに、地球の日出ずる処へと向かったとき、たまたまこのスーパー・カワイイとダウン・チューニングによる、リフ・ヘビーで、多少インダストリアルなメタルのブレンドを体験した。私は興味をそそられ、好奇心を刺激された。再びヘルボーン銀河に向かうまでは、そのことを忘れていた。ためらいながら、私は彼女たちの音楽を手に入れた。2014年のバンド名を冠したアルバムで、繰り返し4回聞きながら、公共交通に乗ったんだが、退屈な夜に最終的にはクラブのダンス・フロアの端に立ってBABYMETALをかけてくれたらなと願っていた。私は夢中になった。ジャンルをスイッチするポップ・メタルのバッキング・トラックに合わせてアニメのテーマ・ソングを歌っている未成年の日本人の女の子たちをフロントにした偽のバンドに夢中になり、マニアになった。何をやっているのかは分かった。チートしているのが聞こえた。音楽の魂よりもギミックの方が重要だというのが分かったんだが、それでも完全に参った。献身的なファンになった。どうしてか分かるか? 楽しいからだ。ケイティ・ペリーやガガ、QUEENやSKYNYRD、MUSEやSEVENFOLDの作品が楽しいからだ。メタルヘッドだからといって、他のジャンルやバリエーションが楽しめないというのは理解出来ない。音楽のサウンドが好きであり、それで十分なのだ。

テクニカル・デスが好きなメタルヘッドで、日本語の言語学博士である(従って、日本文化や言語などに詳しい)友人と話した時に、少し難しくなった。彼は猛烈にBABYMETALとこれが表すすべてに反対だった。これは東京の60歳の起業家によるプロジェクトで、Jポップのスターがありあまっているので、新しい市場、つまりメタルを探求・搾取しようと考えたのだという。私はああ、それは分かる。完全に作られたものでギミックで、大きなステキなビルの中でマーケティング・チームが手がけたものだと。バンドが活動を始めたとき、すべてはメタルと職人と魂のまねごとだと同意した。だが、大規模な欧州のメタル・フェスティバルのライブ・クリップ、そして彼女たちに対する反応を見てみると、自問し、友人にたずねざるを得なかった。始まりはどうでも良くはないか? 企画されたもので問題あるだろうか? SABBATHからMOTORHEADからSLIPKNOTからLAMB OF GODまであらゆる連中を崇拝する白人の男性の薄汚れたメタルヘッドの大群衆に対して演奏していて、BABYMETALが作りものであることなど気にせずに、ヘッドバンギングしてモッシュして、踊っていて、そのために連中がきているんだから、それ以上に問題になることはあるだろうか? 友人は、あの観客の前で演奏する機会があることが間違いで、本物の楽器で自分の曲を書いた、作りものの産業プロジェクトではなく、本物のメタル・バンドに与えられるべきだったのだと話した。私は彼に、あの女の子たちがどこへ行くのかは分からない、数年後に見捨てるかも知れないし、自分のやっていることには本物の使命があり、本当のバンドとしてプロジェクトを続け、その原点である産業的な性質から切れるかも知れないと告げた。

私たちは同意しないことに同意した。彼は頑固に反BABYMETALであり、私は特に新譜が絶対的なキラー・アルバムで、Jポップのかぶせものではなく、真のスタイルの融合であることから、BABYMETALの側に立った。BABYMETALについてみんながどう思っているのかを聞きたいし、シェアしたい意見があれば、ブログかフェースブックでコメントして教えて欲しい。いつも、みんなが礼儀正しい限りにおいて、心のこもった議論は歓迎だからだ。(さもなければ追跡チップを起動して、君の裏庭にドロップ・ポッドによる着陸を実行し、煙と点滅する赤い光の中から現れて、斧を片手に、復讐するぞ!) エヘン! 失礼、人々が無礼だと考えると、少し興奮してしまうのだ。では次回まで地球人諸君、気をつけたまえ、そしてオベリスクを讃えよ!

▼元記事
Lets talk: Babymetal


10 件のコメント:

  1. ぴったり同じ意見だ。

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  2. 最近読んだ翻訳記事の中で、断トツに面白かったです。
    (カッコ付けない本音で書いてあって)
    出来ましたら、意見の翻訳もお願いしたいです。

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  3. 反べビメタの日本に詳しい友人の言っている妄言がすごいね
    例の某氏のコトかと思ったよ

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  4. つい反ベビメタ側はバラカンかな?と穿ってしまうw

    ヘイターにとって出自ってホントに重要で譲れない拘りがあんだねぇ
    気楽にサウンドが(凄い!)良ければイイじゃん♪てなれないのかね
    めんどくさ

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  5. バントって大体5人位で作詞作曲してるのは その中の1人か2人 残りのメンバーはギミックって事か?

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  6. うーん、気になったのはアンチBABYMETALな連中の間で「事務所が作った」という事が一人歩きし始めてることだなー
    曰く大人達が搾取目的で会議が作ったとか、この記事では60歳の老人が作った、とか
    事実からかけ離れた、彼らに取って都合の良い思い込みがそれらしい事実として既定化しつつある

    実際は一人のメタル好きのおっさんが事務所の片隅でやり始めたプロジェクトだったというのに
    それこそ、夢のある話ちゃうんか

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  7. オレは(元)メタラーだけど、ギミックだろうが作られたバンドだろうが楽しいから聞いてるだけだし、もっと良い音楽があればそっちを聞くよ。

    他のメタルバンドも負けずにがんばれ。昔はキャッチーなメタルの曲はいっぱいあったのになあ。

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  8. >実際は一人のメタル好きのおっさんが事務所の片隅でやり始めたプロジェクト

    ホンコレ!
    決して事務所のお偉方や広告代理店が主導して最初から成功が補償された、または莫大な宣伝予算がおりたプロジェクトでないことを全世界のインテリアンチに知ってほしい。(別に好きになって欲しいとは思わんが)

    KOBAの思い付きと中元すず香の存在という二つの奇跡があって初めて「ベビーメタル」が生まれたわけだから。

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  9. BABYMETALもそうだがさくら学院も全くメジャーじゃないし、アイドル作って儲けようって気にもなってないからな
    ソニスフィアの後にららぽーとの野外特設ステージで有象無象の観客の前で踊ってるのを観に行ってビビったわ
    あんな異国のメタルフェスの大勢の観客の前で堂々と煽っていた子たちがこんな小さなステージでも同じようにキラキラして演じていることのギャップに
    BABYMETALとしてもタワレコのブースでやっていたような子たちだ
    事務所のごり押しなんかじゃなくBABYMETALが何もないところから何かあるなんて誰も期待していなかった場所へ地道に、でも奇蹟のように駆け上がって今があるんだ
    日本のアイドル業界の醜聞が彼女たちに影を落とすことなんて有ってはならない

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  10. 地球人諸君!?
    この筆者は何の設定なのだ?
    でも面白かった。
    いつも翻訳さんありがとう!!

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