セッションにおける人生の遍歴:メタル・ゴッドが、ミュージシャンズ・インスティチュートで学生を楽しませる
アンドリュー・バンザル(2016年8月7日)
2016年8月5日(現地時間)カリフォルニア州ハリウッド、ミュージシャンズ・インスティチュート発:
ステージで座って話すことだけしか約束しないイベントで、ロサンゼルスの忙しい金曜の夜に、定員500人のコンサート・ホールが満員になることはめったにない。それがメタル・ゴッドでなければ。2016年8月5日(金)、JUDAS PRIESTのシンガー、ロブ・ハルフォードが、ハリウッドのミュージシャンズ・インスティチュート(MI)を訪れ、この音楽学校の「カンバセーション・シリーズ」に参加した。そこではミュージシャンがオルターナティブ・プレスの編集長、ライアン・J・ダウニー(MTVニュース、ビルボード、ザ・ハリウッド・レポーターなどの仕事もしてきた)と一緒に座り、一対一で突っ込んだ話をする。このイベントは、MIの学生はもちろん無料で入場可能だが、イベントブライト経由で、限定数の無料チケットが一般に対しても配布されている。多くのロサンゼルスの住人は、この都市に対して愛と憎しみの関係を持っているが、ここに暮らす役得の一つが、こうしたユニークなイベントに出席できることだ。ファンは、メタル・ゴッドのすぐ近くで個人的にいられる機会を喜んで手に入れるだろうが、たぶんコンサートでJUDAS PRIESTのフロントを務める人物を見るのと同じくらい楽しいセッションになることに気付いている者はほとんどいなかったろう。
チケットの所有者は、午後5時には列を作り始め、この先着順イベントに確実に入れるように、仕事などを終えて学校へ到着した人々が毎分増えていった。開場は7時30分で、出席者は、すばやく、整然と席に着いた。紙製のチケットのプリントアウトがドアでスキャンされることはなく、スタッフは手にチケットを見える形で持っていることを確かめただけだったが、このことでみんなが早く入場できた。広告にあったように、室内の照明は8時数分過ぎに下げられ、セッションの準備は整った。
ライアン・J・ダウニーが、まず最初にステージに登場し、お約束の2語、メタル・ゴッドで、ロブ・ハルフォードがステージに紹介され、「コンサートのカジュアルな服装」のハルフォードは、大きな拍手の中、席に着いた。こうして2時間の対話セッションが始まった。ダウニーが最初の90分間はハルフォードと突っ込んだ話をし、それから観客の質問のためにフロアが開放された。インタビューの質問が新しかったり、変わったものであったりしたわけではないが、ハルフォードの答えは、たぶんこれまでになくとても詳細で、クラシックなJUDAS PRIESTのレコードの裏での作業や、PMRC、それにBABYMETALのようなテーマについても取り上げた。こうしたトピックのすべてについてハルフォードが分かち合ったストーリーでファンは笑い転げ、セッション全体は、出席者の大部分にとって喜劇の王様となった。ハルフォードが自分とバンド仲間が現在作業中だという、次のJUDAS PRIESTのアルバムについて触れるたびに、一番の歓声が起こった。
何よりも、ハルフォードは、自分が時代について行っていることを示し、ハルフォードがインスタグラムに夢中だと認め、AUGUST BURNS REDやWHITECHAPELを自分が聞いているバンドとしてよどみなく挙げ、いまテレビ番組で一番なのは「Stranger Things」だと述べ、BABYMETALとのコラボのようなものに対するBlabbermouthのヘイトのことを良く知っていると告げると、ファンは嬉しい驚きに包まれた。観客の質問にも、細かく優美に答え、セッションが終わったのは、最高権力者のダウニーが、9時半に締めるはずだったのが、もう10時になろうとしていると注意したからだった。
この2時間のセッションは、疑いもなく、(それ以上ではないにせよ)JUDAS PRIESTのコンサートのように魅力的で思わず釣り込まれるものだったし、ダウニー自身が認めたように、このステージでこれまで行ってきたカンバセーション・シリーズのどの回よりも素晴らしかった。イベント全体は学校が本格的に撮影しており、まもなくオンラインにアップされる予定だ。MIにとって、これを上回ることは難しいだろうが、ハルフォードとの会話を実現したことで、このシリーズの将来に見通しが生まれ、さらに多くの音楽のレジェンドが登場する可能性がある。MIの学生、そして一般のLAのメタル好きの大衆は、カンバセーション・シリーズを追いかけ、今後のイベントのいくつかに出席することをお勧めする。
▼元記事
Pilgrimage In Session: Metal God Entertains Disciples At Musicians Institute
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