2016年12月24日土曜日

[Fast Forward Magazine] レポート:BABYMETAL—Live at Wembley

レポート:BABYMETAL—Live at Wembley

ガビ・ルドルフ(2016年12月5日)



[ドイツ語からの重訳です]

あまりに良すぎて、それ以上良いものが想像できないというものがある。フェティッシュなインスピレーションを受けた制服を着た、日本人の十代三人が、失踪するドラムスと、非常にシリアスなデス・メタルのリフに合わせてJポップのメロディーを歌う。明らかに、このような音楽的に訳の分からないものを楽しんでいる人間が数多く入るのは明らかで、この日本のバンド、BABYMETALの成功は、今年も止めようがなかった。

BABYMETALのセカンド・アルバム、「Metal Resistance」は英国のアルバム・チャートで15位に入ったが、これは英国における日本のバンドの最高位にあたる。アメリカのビルボードのチャートでは39位になり、53年ぶりの成功を収めた。メタル・ハマーは、その21世紀最高のアルバムのリストにBABYMETALを挙げており、バンドは来年の1月にGUNS N' ROSESの日本ツアーで前座を務める。またこのことは、カワイイ日本の物珍しい存在以上のものとして認識されるようになってきたことも示している。そして、彼女たちの音楽が、クレイジーなかたちで、非常にうまく行っていることは本当だ。

もちろん、一つ欠けているものがある。ライブ・アルバムだ! そして12,000人以上を集めたロンドンのSSEアリーナ・ウェンブリーで行われた、今年の「Metal Resistance」欧州ツアーの初日ほど適切なものがあるだろうか。初の英国におけるBABYMETALのアリーナ・ショーをライブ録音で「Live at Wembley」として楽しむことができる。そこにいるような気分で、どれだけBABYMETALのライブ・ショーが楽しいのかを経験できるのだ。そのどこまでが直接録音されているのか賭けたくはないだろうが、多幸感に包まれた観客をバックに、全体はやっぱり本当に楽しい。新人にとっては、バンドを新たに知った者にとって、BABYMETALはライブ・バージョンで見出すものではないだろうし、楽曲はそれぞれ、俺たちが知っている通りとなっている。スゥメタル、モアメタル、そしてユイメタルはボーカル・パートを担当し、バンドの素晴らしい演奏はともかく、パワフルな衣装とダンスの動きは想像するしかない。だがありがたいことに、DVDですべてを直接見ることができる。BABYMETALはそのエンターテインメント性を楽しむには、視覚的な部分が大切なのだ。

BABYMETALがやっていることで一つ確かなのは、ショーの規模だ。ものすごくでかい! いつも美しく考え抜かれ、音楽的には穏当で、そこには十分なものが存在している。そして圧倒的なイントロだけでも、「Live At Wembley」は買うだけの価値がある。スタイル警察に邪魔されてはいけない、BABYMETALの楽しみは付き合えば付き合うほど、どんどん大きくなっていくんだ。

▼元記事
Gehört: BABYMETAL „Live at Wembley“


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