BABYMETAL - Live at Wembley(レビュー)
チャンドニー・センビー(2016年12月6日)
メタル=ダンス=Jポップ・フュージョンの風雲児、BABYMETALが、その初の英国アリーナ・ショーのライブ・アルバムをリリースして戻ってきた。BABYMETALは、その17歳・18歳という年齢としては比較的短い期間にここまで来た。彼女たちは、ここしばらく私が見たいバンドの一つなのだが、これはそのライブ公演にあまりにいろいろなものが詰め込まれているので、狂っているように見えるからだ。このアルバムは、その次に素晴らしいものだ。
BABYMETALのライブ・ショーは、何か特別なものだが、オープニング・トラックを聴いたときに、私は公演が音声だけでは十分に伝わらないのではないかと心配だった。もしBABYMETALの"ギミチョコ!!"ビデオ(まあビュー数を見れば見ていると思うが)、どうして同時に歌いながら、踊って、駆け回ることができるんだろうと思うはずだ。最初に私がこのアルバムを聞いたときに、私は音声だけで、あのステージのめちゃくちゃなものがないと、少しバンドが好きじゃなくなるのではないかと心配した。アルバムは"BABYMETAL DEATH"で始まるが、歌が聞こえる前に、このトリオのために観客が歓声を上げているのが聞こえる。それから「遠い昔、はるか彼方」というナレーションが聞こえる。これは無意味かも知れないが、自分がそこにいて彼女たちを見ているような気がした。これがたぶんライブ・アルバムの大切なところなんだろう。
全曲を通じて、スゥメタルは傑出した歌唱を聞かせており、プロローグが語ったように、その音楽は本当に言語の壁を超える。歌詞がすべて分からなくても構わない。そのことは音楽が素晴らしいという事実を変えるものではないからだ。ライブ・バンドもバンドをバックアップする本当に良い仕事をしており、このことは三人のパフォーマンスによって、BABYMETALのライブを見ているときに見逃しがちだ。バンドは印象的な技巧をもって演奏しており、特に"イジメ、ダメ、ゼッタイ"、"あわだまフィーバー"、そして"Karate"がそうだ。実際、このアルバムからお気に入りの曲を選ぶのはとても難しい。彼女たちのセットは2枚のアルバムからのお気に入りで一杯であり、何よりもこれはものすごいトラックリストだ。
"あわだまフィーバー"、"GJ"、"ギミチョコ!!"、そして"ド・キ・ド・キ☆モーニング"といった曲は、特にライブがいい。サウンドのバランスは完璧で、どれか一つの楽器が突出することもない(これはライブ・アルバムでは危険となりうる)ので、演奏されたものはすべて聴くことができる。ものすごくモッシュ向けのブレイクダウン、コール・アンド・レスポンスのボーカル、そしてキャッチーなリズムにより、これは素晴らしいギグだと言える。
このアルバムの唯一のネガティブな部分は、最後の2曲、"The One"と"Road of Resistance"だ。この曲はそれぞれ10:22と12:53で、うまくアルバムにおさまっていない。これはライブでは素晴らしかったと思うが、実際の音楽が欠けているところがある。つまり、誰かが演奏を始めるのを待っていたということだ。
全体としては本当に良いライブ・アルバムで、リスナーはこの偶像的なバンドのライブを見たくなるばかりだろう。
今月、RED HOT CHILI PEPPERSの前座を務めるBABYMETALを観てくれ:
▼元記事
BABYMETAL – Live at Wembley – Album review
神々の演奏に見逃しがちな部分がある、というのはすごく頷けますね。見た目の派手さに物凄く気を使って演奏してくださってますからね。音だけだと本来の演奏スキルが伝わって来やすいですよね。他のほめ言葉も、もはや当たり前のように思えてくる笑 いやーすごいバンドだ!!
返信削除良いレビューコメント!レビューに「いいね」ボタンを押したい。
返信削除いいレビューなんで、2ページ目も訳してもらえるとうれしいなぁ。
返信削除神バンドの価値が見逃されてるとは思わないな
返信削除多くの欧米雑誌は初めてのレビューをする時
三人の女の子ではなくバックバンドの技量をことさら高評価して
すぅゆいもあの価値を正面から評価するのを避けたりする
最近はすぅの歌唱力とゆいもあの果て無きエネルギーを素直に評価する記事が増えたけどね