2016年12月18日日曜日

[Louder Than War] BABYMETAL:マンチェスター・アリーナ—ライブ・レビュー

BABYMETAL:マンチェスター・アリーナ—ライブ・レビュー

ドム・ウォルシュ(2016年12月18日)



BABYMETAL
マンチェスター・アリーナ
2016年12月14日

Louder than Warのレビュワー、ドム・ウォルシュは、写真家のメラニー・スミスと共にRED HOT CHILI PEPPERSの前座を務めたBABYMETALを観るために、マンチェスター・アリーナに出向いた。これがそのレポートだ。

2010年の結成以来、BABYMETALを取り囲む大騒ぎは、目新しいアクトとして見られるバンドから、その演奏に対して確かな認知を受けるところまで拡大してきた。その演奏のバイラルな性質によって、英国の主要なメタル・フェスティバルの枠、そして2枚の好評なアルバムを通じて、急速にスターの座に上っていった。

今年前半にウェンブリー・アリーナで単独公演を行い、2016年を終えるにあたって、バンドは5年ぶりのRED HOT CHILI PEPPERSの英国ツアーの前座を務めてきた。

"BABYMETAL DEATH"で始まり、トリオ(スゥメタル、ユイメタル、モアメタル)は、神バンドの演奏をバックに、一団で行進しながら、その高度に振り付けされた動きで雰囲気を定めた。全員が白衣に身を包み、顔を塗った神バンドが、セットの途中でセンター・ステージに立ち、それぞれギター、ベース、ドラムスのソロとしての才能を披露した。バンドが提供するリフとブラスト・ビートは、ダウン・チューニングしたリフの最も熱烈なファンも満足させるだろう。

セットを通じて、バンドは観客を暖めようというその熱心な取り組みを通じて、観客を次第にとりこにしていった。ところどころのつなぎで、バンドは増え続ける観客に一緒に拍手をさせ、スタジアム・ロック・スタイルの「うぉー・うぉー」でコールバックさせたが、これはBABYMETALが示す熱意とエネルギーに報いるものだった。

セットの終わりの"ギミチョコ!!"は、明らかにバンドのパーティー・ナンバーであり、最後に観客を喜ばせるヒットだった。ほとんどポップ・パンク・スタイルのコーラスは、観客からバンドへの、さらなる観客の参加へとつながり、ほぼ満杯となったアリーナのメイン・アクトに対する準備を整えた。ただし、BABYMETALのオープニング・セットのあとで、一つ否定できないことは、彼女たちが観客に注ぎ込んだ楽しさだ。その熱烈なエネルギーと興奮は感染性があり、彼女たちは観客を暖めるという役割を完了した。

RED HOT CHILI PEPPERSのとにかくアメージングなセットの間、バンドの1989年のアルバム、「Mother's Milk」からの"Nobody Weird Like Me"で、BABYMETALはRED HOT CHILI PEPPERSと共に登場し、そのユニークな楽しみをセットに注ぎ込んだ。来年は、GUNS N' ROSES、そしてMETALLICAの公演というさらに名誉ある枠が続く中、BABYMETALが進む道は一つだけだ。彼女たちは、今年、合計11万人の観客の前で9月に、名誉ある東京ドームで二夜連続公演を行っている。

["ギミチョコ!!"ビデオへのリンク]

▼元記事
BABYMETAL: Manchester Arena – live review


2 件のコメント:

  1. これは素晴らしい批評
    前座の求められる本来の意味を踏まえて、良く出来ていると褒めてくれてる。
    良かった、とか、凄かった以上に意味のある批評

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