BABYMETAL:危険なほどカワイイ(過去記事)
(2015年4月9日)
この素晴らしいティーンのアイドル・トリオで、バブルガムJポップがデス・メタルと出会う
日本のポップ・ミュージックのファンならおそらく、基本的に地球の半分以上を征服したカワイイ(キュート)Jポップ現象のことを良く知っているだろう。AKB48のようなチャーミングなガール・バンドは、その甘く、魅力的な若い女性シンガーたちによって、世界中で波紋を巻き起こしている。でも、AKB48のようなビッグ・ネームのことを聞いたことがあっても、まだ、カワイイJポップ・ファミリーのジャンルを変える黒羊、BABYMETALのことは耳にしていないかも知れない。まだならば、よりダークな側へようこそ。
2010年にプロデューサーのコバメタルによって考案されたBABYMETALは、3人の十代の歌い手たち、17歳のリード・シンガー、中元すず香、そして15歳のバックアップ・シンガー、菊地最愛と水野由結によって構成されている。彼女たちは、「卒業」あるいは年齢を理由にグループを離れ、別のプロジェクトに移るまで、全員が女性のバンド、さくら学院のメンバーだった。BABYMETALを結成するにあたり、バンドのプロデューサーは、日本にインスパイアされたクエンティン・タランティーノの復讐スリラー、「キル・ビル」のような輝きを持つ、変わった組み合わせでオーディエンスを驚かそうとした。映画同様に、BABYMETALはオーディエンスに対して、予想外の組み合わせによる、音楽の驚くような新しいビジョンを届けた。バンドの曲は、クラシックなハード・メタルのリフと甘い声のポップ・ボーカルを組み合わせ、女の子たちはゴシック・ロリータのスタイルのファッションで、ある瞬間には激しくおさげを振り回しながら、両腕を突き出し、次の瞬間にはカワイイ歌を歌うポーズを取る。
BABYMETALの数字が何かを示すのであれば、この奇妙な音楽的な組み合わせは、世界中のオーディエンスの心の琴線を打った。バンドの最初のメジャー・シングル、イジメ反対のアンセムである"イジメ、ダメ、ゼッタイ"は、第1週に19,000枚を売り、日本のオリコン・ウィークリー・シングル・チャートの6位に入った。バンド名を冠したデビュー・アルバムは日本以外の6カ国でトップ10入りし、アメリカのiTunesロック・チャートで3位まで上昇した。BABYMETALの公式YouTubeページも相当なヒット数を得ている。シングル、"ギミチョコ!!"のライブ音楽ビデオは2,400万ビューを獲得している。BABYMETALについて良く知らないなら、「YouTubers React to Babymetal」ビデオを見て欲しい。はじめてバンドを見て魔法にかけられた視聴者が登場する。
BABYMETALはまた、キツネのジェスチャー、すなわちフォックス・サインのような伝統的な日本のモチーフでも遊んでいる。女の子たちはプロモーション撮影中に、ヘビー・メタルの「デビル・ホーン」のジェスチャーをキツネと間違えて、偶然この手振りをしてしまった。いまでは、ずるがしこいキツネは、ビデオやマーチャンダイズにおけるバンドの存在感に関して大きな部分となっている。だが、バンドの成功は、マーチャンダイズ、音楽チャート、そしてデジタル圏を大きく超えるものとなっている。BABYMETALは東京と大阪のサマーソニック・フェスティバルで2回公演を行い、東京の由緒ある武道館アリーナで演奏した最年少のバンドとなった。このトリオは現在、バンド初のワールド・ツアー、「Road of Resistance」でお近くの会場に向かっている。ショーはきっと忘れられない体験となるだろう。
BABYMETALワールド・ツアー2015
5月12日(火)午後7時(年齢制限なし)
会場:ダンフォース・ミュージック・ホール(トロント市ダンフォース通り147番地)
チケット:58.25ドル〜68.75ドル(通常)、129.00ドル(VIP)
ウェブサイト:en.babymetal.jp
▼元記事
Babymetal: Dangerously Cute
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