2017年1月18日水曜日

[Femme Metal Webzine] BABYMETAL – “Live at Wembley” (2016)

BABYMETAL – “Live at Wembley” (2016)

ウォーレン・マヨッキ(2017年1月16日)




2016年4月。BABYMETALはセカンド・アルバム、「Metal Resistance」をリリースし、2016ワールド・ツアーをウェンブリー・アリーナで開始し、この会場でヘッドライナー、あるいは公演を行った初めての日本のバンドとなった。12,000人が出席し、ウェンブリーの物販の記録を破った。東京のファンも、コンサートのストリーミングを生で見ていた。BABYMETALは素早く、信じられないようなライブ音楽体験としての名声を確立し、この種のイベントによって、その伝説を高めてきた。「Metal Resistance」がコンサートの前日にリリースされたため、観客の雰囲気はものすごいものがあった。この録音でも確かに興奮しているように響く!「Live At Wembley」には「Metal Resistance」からの曲が8曲収録されており、このアルバムではバンドのより新しい音楽が支配的だ。デビュー・アルバムからは5曲が含まれる。どのアルバムからの曲であるかにかかわらず、どの曲にもBABYMETALの生のエネルギーが注ぎ込まれており、このことは多くの曲にとって、ライブの方がより好まれるバージョンとなるのには十分だ。音楽的には、ライブ・バージョンの方がよりゴリゴリした感じとなっており、このことは特に"GJ!"でうまく行っている。「Metal Resistance」がリリースされたときには、"Karate"と"あわだまフィーバー"がベスト・トラックだったが、ライブでもパンチを伝えている。曲の多くは、録音されたトラックとは細かな違いだけで演奏されているが、"The One"を含め、より大きな変更が加えられた曲もいくつかある。一番興味があったのは、英語バージョンを作ることで、「Metal Resistance」の制作時に、バンドが"The One"に特別な注意を払っていたことから、この曲がライブ会場ではどのように響くのかを聞くことだった。少しヘビーなアプローチと熱心な観客が、このトラックに大きく貢献しているが、意図する効果を得るには、自分で聞くのが一番の曲だろう。観客は「Live At Wembley」のミックスではしっかりとした存在感があり、とらえられたこのイベントの興奮を高めている。アルバムの曲選択は「Metal Resistance」が中心だが、コンサートのセットリストを見ると、バンドは2枚のアルバムから公平に半々の演奏を行っている。既にファースト・アルバムのライブ・バージョンがあることを考えれば、ここに含まれないのは妥当だが、すべてのライブ曲、特に"Catch Me If You Can"を含めていれば、より強力なアルバムになったろう。私は"ヘドバンギャー!”と"おねだり大作戦"が他のいくつかの曲と共にウェンブリー公演で含まれなかったことに驚いたが、すべてを演奏することは不可能だ。ウェンブリー・コンサートを再体験する一番の方法は、コンサートの全演奏と、BABYMETALのエネルギッシュなビジュアルをフルに含んでいるビデオ・バージョンだろう。BABYMETALのコンサートのビジュアルな要素は、「Live At Wembley」にもヒントがある。サウンドトラックに含まれるシアトリカルな部分がいくつかある。全体として、BABYMETALの歴史の叙事詩のような部分からの素晴らしいコレクションとなっている。

評価 – 85/100

曲目

BABYMETAL DEATH
あわだまフィーバー
ヤバッ!
GJ!
ド・キ・ド・キ☆モーニング
META メタ太郎
Amore
メギツネ
KARATE
イジメ、ダメ、ゼッタイ
ギミチョコ!!
THE ONE - English ver. –
Road of Resistance

ラインナップ

スゥメタル:ヴォーカル、ダンス
モアメタル:スクリーム、ダンス
ユイメタル:スクリーム、ダンス

▼元記事
BABYMETAL – “Live at Wembley” (2016)


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