Babymetal - Live At Wembley
バーリケルペネン(2016年12月28日)
[ドイツ語からの重訳です]
現在、BABYMETALほどメタルの世界を二極化しているバンドは存在しない。確かに、BABYMETALは、できるだけ金を得るために、画板の上に作られた芸術品だった。そのショーは、結成時から同じように、自発的な逸脱の余地のかけらもなく、最初から最後までリハーサルされている。明らかに耐えられないという者もいるだろうが、それ以外にとっては、パンをスライスすること以来の、最大の啓示だ。ある者には単にコマーシャルであり、他の者にとっては、メタルの未来だ。それから、中間に立って、とにかく最高であればいいという者もいる。そして正直なところ、あるグループがそうしてくれるなら、それほど悪いことではない。真のメタルの熱烈な唱道者や人間嫌いのブラック・メタラーは、それでもたまに反対するだろうが。
三人のお嬢さんたちは、大きな成功を収めた「Metal Resistance」ツアーの一部としてロンドンで行われた「Live At Wembley」を新譜としてリリースした。「またライブかよ」という連中も多いだろう。そして基本的にはその批判は正しい。だが以前のライブ(「Live at Budokan」やDVD)と、「Live At Wembley」は違うのだ。BABYMETALは学んできた。それ以前のものは、特にサウンドやそれに続くスタジオの編集について、スムーズに仕上げられ過ぎ、完璧すぎたが、「Live At Wembley」はもっとライブに忠実だ。このことは「ナレーションによるイントロ」(X JAPANの「The Last Live」を想起させる)から最後までその通りなのだ。スゥメタルの歌やユイメタルやモアメタルのヴォーカルは何度か「乱れる」。このことが俺にとって「Live At Wembley」の魅力となっている。そして誰が「カワイイ・メタル」(英語で言う「キュート」のような意味だ)を発明したにせよ、そのことで遊んでもいる。"ギミチョコ!!"、あるいは"The One"や最後の"Road of Resistance"におけるオーディエンスとのやりとりも見事に捉えられている。選曲は、2枚のスタジオ・アルバムのハイライトが組み合わされており、"Amore"のみがソロ曲で、CDの収録時間いっぱいに詰まっている。そして批評家には申し訳ないが、もし三人が最も変なジャングリッシュで観客に加わるように求めているとしても、あるいは「イジメ、ダメ、ゼッタイ」が「ミジメ、タメ、ゼタイ」になっているとしても、それはとにかく「ありえないほどカワイイ」のだ。
それから神バンドにも触れなければならない。(テープからくるものが多いとしても)スタジオ・バージョンでも素晴らしい演奏をしていた、マーティ・フリードマン(MEGADETH)が保証する才能あるミュージシャンたちが、曲に命を吹き込んでおり、そのことも信頼の証となっている。
それでも、BABYMETALは本物かという疑問は残るのだろうか? 特に(このことに触れることで俺がヘイトされそうだが)SABATONのような人気のあるバンドが、以前のツアーで、ナチスの最も暗い歴史についての曲をやったとしても、責められることがなかったことを考えれば、答えは「本物だ」ということになる。そして本当に大切なことは、聴きながら楽しめることだ。そしてそれはこのアルバムが確かに与えてくれる。
(評価なし)
トラックリスト
1. BABYMETAL DEATH
2. あわだまフィーバー
3. ヤバッ!
4. GJ!
5. ド・キ・ド・キ☆モーニング
6. META メタ太郎
7. Amore
8. メギツネ
9. KARATE
10. イジメ、ダメ、ゼッタイ
11. ギミチョコ!!
12. THE ONE – English ver. –
13. Road of Resistance
アルバム情報
ウェブサイト:http://www.babymetal.jp/
メディア:CD
演奏時間:77分20秒
発売日:2016年12月9日
▼元記事
Babymetal - Live At Wembley
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