BABYMETALの熱狂
たまらなく魅力的:メタルを舞台にしたポップ・バンド
アレックス・キャララ(2017年1月27日)
告白しなければならないことがある。私は現在、日本のバンド、BABYMETALに夢中だ。好きになるはずはないんだが、好きになっている。
BABYMETALは、実際には赤ん坊で構成されているわけではない。そうではなくて、このバンドは、3人の日本人の女の子たちが率いており、結果として、(日本語で)チョコレートの愉しみや体重が増える問題を歌いながら、欝で内向きで長髪というヘビー・メタルのステレオタイプをくつがえし、何かとてもおいしそうで、自意識過剰なものと置き換えて私がずっと聴いている興味深い並列の一つを創り上げている。
私はトラブルを抱えているのだろうか? 既に私は「女の子たち」について語った。さらに、女の子たちはやせていたままでいたがり、彼女たちについて、「おいしそう」という単語まで使っている。たぶん、性犯罪警察によってムショにぶち込まれてもおかしくないだろう。
ヘビー・メタルとミックスした日本のポップ。これはうまくいくはずのない組み合わせなのだが、結果としてうまく行っている。楽しく引き延ばされたギター・リフに、熱のこもった高音のボーカルが伴う。曲自体の中で戦いが起こっているように感じられ、それぞれの曲には、まるでシンガー達とバンドがスポットライトをめぐって戦っているような、アップビートのポップとグランジーなヘビー・メタルの浮き沈みがある。何よりもびっくりさせられるのは、BABYMETALを始める前は、リード・シンガーの中元すず香、水野由結、そして菊地最愛は、メタル・シーンの知識がなかったことだ(注:そのことに私は驚かなかった)。万人向けとは行かないだろうが、その議論が分かれる価値にもかかわらず(あるいはそれ故に)、このバンドが送り出すスタイルを評価しないわけにはいかない。
2014年のそのバンド名を冠したデビュー・アルバムは、批評家からもリスナーからも同じように肯定的な反応を得た。そのフォローアップ・アルバムは特に、そのジャンルを曲げる質の高さによって評価された。
私は最近、O2アリーナでRED HOT CHILI PEPPERSの前座として登場した時にBABYMETALを観た。レッチリにはあまり関心が持てず、少し失望さえしたが、あの夜を素晴らしいものにしてくれたのはBABYMETALだった。
あとになって、家に帰る道すがら、ずっと頭の中で議論を戦わせていた。これは自分が聴くことを認めるべきものなのだろうか? もちろん違う。でもいま、私は夢中になっている。BABYMETALなしでどうやっていけるというんだ?
言わないでおいてくれ。お願いだ。
▼元記事
BABYMETAL A-GOGO
最後の葛藤がいいな!
返信削除俺も一時期、なんだか狐に化かされてる気がしたことがあった。
誰しも通る道…
返信削除ベビメタの世界にようこそ!