2017年2月1日水曜日

[Blabbermouth] JUDAS PRIESTのロブ・ハルフォード:このバンドからはものすごく信じられないものがでてくる

JUDAS PRIESTのロブ・ハルフォード:このバンドからはものすごく信じられないものがでてくる

(2017年1月31日)




JUDAS PRIESTのシンガー、ロブ・ハルフォードは、カリフォルニア州ハリウッドで2016年8月5日に行われたミュージシャンズ・インスティチュート・カンバセーション・シリーズに参加した。この伝説のフロントマンは、ハルフォードの「メタル・ゴッド」としての輝かしいキャリアについての、幅広い質疑応答セッションのために、オルタナティブ・プレスのシニア・エディター、ライアン・J・ダウニー(MTVニュース、ビルボード、ザ・ハリウッド・レポーター)とステージに立った。

昨年のオハイオ州コロンバスで行われたオルタナティブ・プレス・ミュージック・アワーズで日本の十代のガール・ポップ・メタル・バンド、BABYMETALとの演奏について:

ロブ:あれはとても素晴らしかった。そのあとで、たくさんの人々が俺をヘイトしたけどね、まあどうでもいい。どうでもいい。俺の人生の哲学は、「自分がやりたいことをすべてやり、誰にも止めさせようとはするな」なんだ。自分のためだけに人生を送っていたら……音楽の世界ではそれは一種危険な領域なんだ。なぜならば、俺が心から愛している俺たちのファンは、家族のようなものだからだ。そして君が家族にいると、とても独善的になる。「あいつは何を着てるんだ?」みたいなことだ。「あいつはBABYMETALと何をやっているんだ?」 俺は彼女たちが求めてきたからやっただけだし、彼女たちはとてもクールだと思う、そういうことだ。それで終わりだ。それからBlabbermouthにいくと、そうだな5,000くらいの「死ね! 死ね! 死ね!」となるわけだ。

JUDAS PRIESTのクリエイティブなプロセスについて

ロブ:この冒険、新しいボーカルのアイデアの挑戦、アプローチについて愉しんでいる。JUDAS PRIESTはいま新しい音楽を創っている。前はPRIESTの音楽について語らなかったが、いまはこれについて公式に語るべき時で、このバンドからはものすごく信じられないものがでてくる――本当に、本当にものすごいことが起ころうとしているんだ。俺たちが次にやろうとしていることで、みんなはとても、とても喜ぶことになると思う。そして繰り返しになるが、他に何ができるかということだ。40年以上を経て、それでも何か違うことができる。そのことが、このバンド、PRIESTについて俺が大好きなことなんだ。俺たちはまだ手綱を放してはいない。俺たちはまだとてもハングリーで、ミュージシャンとして俺たちの中に何が残されているのか求め、証明しようとしている。だからこの次のアルバムは誰にとっても本当にスリリングな瞬間になると思う。

JUDAS PRIESTのバンドにとって「フェアウェル」になる予定だった「Epitaph」ワールド・ツアーを開始するという2011年の発表について:

ロブ:自分が今どこにいて、どのようにしてそこにたどり着いたのかを見失うことはないし、それは音楽だけでなく、すべてにおいてそうだと思う。自分たちが前進し、大切に思っていることを達成する手助けをしてくれる何らかのチームとか、人物とか、人々とかなしで、この人生を生き抜ける者はほとんどいない。JUDAS PRIESTの俺たちにとっても同じだ。ミュージシャンである限り、お互いにものすごい愛情を持っている。そして事実としてこれは……フェアウェル・ツアーをやると言うとき、言わないで欲しいな、というのは(笑)つまり、俺は経験から話しているんだ。K.K.(ダウニング、ギター)が引退する前は、あれがフェアウェル・ツアーになるはずだったんだが、それからリッチーがやってきて――信じられないギタリストのリッチー・フォークナーがやってきて――俺たちに勢いを与えてくれた。これは自然なことなんだ。フットボールかバスケのチームでメンバーを変えたらチームは同じなのに、別のプレイヤーを入れることでダイナミクスが代わり、エネルギーも変わる。それがリッチーと共に起こったことだ。まだバンドには寿命があると感じている。俺たちは……時は刻まれているが、終わりについては考えてもいない。他に何ができるというんだ? これからはさらにライヴ・ショーがあり、さらにレコードが出る。

JUDAS PRIESTの作曲プロセスについて:

ロブ:これはやはり基本的なことになるんだ。すべてはリフだ。リフ、そして音符がどのように並べられるのかが大切なんだ。俺はPRIESTで俺たちがやっていることのメロディー側を強調している。いつもメロディーがあるんだ。一番激しい曲でも、気に入るだろうメロディーがある。だから俺たちは長年一緒にいるが、少しも変わっていないと思う。PRIESTのアルバム、新しいPRIESTのアルバムのほとんどを携帯に入れているんだが、これはとても基本的で、すべてはリフのシンプルさによる。そしてこれはものすごい課題になるだろう。30日でアルバムを1枚作れるか? それは戦いだろう? いざとなれば、俺たちはうまくやれると思う。今の世界では違うんだ……待つという贅沢を愉しんでいるというわけではない。人生で物事がどう進むものかというだけだ。今でもスタジオに入る時にはしっかりと規律が取れている。つまり、きちんと時間を設定する。週末はオフにする。そしてミュージシャンとして、ミュージシャンとしての自分だけでなく、バンド仲間に対して責任感を持つことが重要なのだと思う。俺たちは同志だからね。誰もがそれぞれ重要で、誰もが何か価値ある大切なものを持っている。そして音を出し始めた瞬間からスタジオでアイデアがどんどん出てくるんだ。だから誰にも分からないだろう。俺たちがいま取り組んでいるアルバムは、あっという間にまとまっているが、俺たちは夢中でやっているから、最後のクレシェンドまでは長い道のりになる。この信じられない宝の道をあとに残してきたから、いつも……いつも過去を振り返るが、どこであれ、自分たちが次の場所に行こうとしなければならないという感覚がある。だからどんどん大変になっていくんだ。単に曲を作るだけじゃない。魂や精神を壊すことなく、非常に自発的に考え出すんだ。自発的になるというのは、素晴らしい感覚だ。この自発性をとらえることができれば、それは曲の中に入るかも知れないが、この時点でこの曲の外側を作るには時間が掛かる。数百曲分くらいね。だがこれはうまく行くんだ。そして今はPRIESTのレコードを作ることは楽しみで仕方がない。

JUDAS PRIESTの最新アルバム、「Redeemer Of Souls」は、2014年7月にリリースされた。2008年の2枚組コンセプト・アルバム、「Nostradamus」に続くこのアルバムは、JUDAS PRIESTのヘビー・メタルのルーツへの回帰とされている。

▼元記事
JUDAS PRIEST's ROB HALFORD: 'There Is Some F**king Incredible Things Coming From This Band'


4 件のコメント:

  1. 「ものすごく信じられないものがでてくるバンド」ってベビメタの事かと思ったら
    JUDAS PRIESTの事なのね

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  2. ロブおじさんありがとう。
    まだ半年しか経っていないんだな。

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  3. ファンをなにより大切にするロブさんは、それなりのリスクを負ってベビメタからの頼みを受けてコラボしたんだというのが良く分かる。プリーストの家長でもあるから尚更だ。だからこそ今回のことでプリーストの新規のファンが増えていてくれると嬉しい。でないと彼の努力の甲斐がない。またなにか出来るといいな。

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  4. メタル、というか洋楽にはあまり興味なかったけど、ベビメタの影響でプリーストのアルバムを年代順に聴いてるよ。新譜出るのか。それまでに追いつかんとな。

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