2017年2月17日金曜日

[Metal Hammer] スゥメタルがメタル・ハマーにMETALLICAの前座体験を語る(前半)

スゥメタルがメタル・ハマーにMETALLICAの前座体験を語る(前半)

エリナー・グッドマン(2017年2月16日)




遂に実現した。21世紀最大のメタルの風雲児が、史上最大のメタル・バンドとショーを分かち合った。METALLICAとBABYMETALが出会った時、これがどのように演じられたのかはこちらから。

1月11日水曜のことだった。世界はまだ新年の茫然自失から己を取り戻していなかったが、BABYMETALは2017年もうまくやり、その夢を叶えようとしていた。その晩、韓国ソウルで、彼女たちはMETALLICAの前座を務めていた。女の子たちにとって、一連の注目度の高い公演の最新のものとなった。昨年12月、彼女たちは英国アリーナ・ツアーでRED HOT CHILI PEPPERSの前座を務めた。これはまもなく米国でも繰り返される。今月後半には、彼女たちは日本でGUNS N' ROSESをサポートした。だがMETALLICAとの共演は、一番大きなものだ。メタル・コミュニティーの完全な一部になるという意味だけでなく、スゥメタル、ユイメタル、モアメタルが、その創設者でキャプテンでもあるコバメタルと共に、その究極の野望を達成したのだ。

「METALLICAさんは私たちにとって神様みたいなものです」といつも微笑み、挑戦に取り組む姿勢のスゥメタルは熱意を込めて語った。「私はずっとMETALLICAさんを尊敬してきましたし、共演することを夢見てきましたけど、こんなに早く実現するとは思ってもいませんでした!」

BABYMETALの上昇とそのヒーローたちに対する求愛は、実に素早かった。BABYMETALとMETALLICAは、大阪で行われた日本のサマーソニック・フェスティバルで2013年8月に出会った。BABYMETALは「Justice for BABYMETAL」トリビュートTシャツを着ていたが、これはすぐにMETALLICAの関心を引き、ラーズは、小さなフラワー・ステージでBABYMETALが演奏するのを見ることになった。後に、女の子たちは、このヘッドライナーの演奏を見ることで好意に感謝することになるが、これが彼女たちにとって初めてのメタル・ショーとなった。今日、スゥメタルは、すべてが変わった日を振り返り、次のように叫んでいる。「私は本当にびっくりしました! 『何だこりゃ?』という感じでした。耳を通じてMETALLICAさんの音楽を聞くのではなく、すべてを心で感じるのが面白かったんです。私はすべてを心で感じました。それまでは、メタルはなじみのない怖いものだと思っていましたが、あのコンサートでメタルを楽しむようになり、もっとこのジャンルのことを知りたいと思いました」

一方、バンドのマネージャー、コバメタルは長年のファンだ。その年の後半に、千葉の幕張メッセで行われたBABYMETALの「Legend 1997」コンサートで、METALLICAの象徴的なレディー・ジャスティスに似た、バンドにのしかかるような巨大な女性像を作り、これが崩れるのを監督した。これはBABYMETALがヘビー・ミュージックのファンとより簡単に結びつくことを可能にしたレベルのファンダムである。コバメタルは、METALLICAが「ブラック・アルバム」をリリースした後で、50,000人を収容する、伝説の東京ドームで1991年にMETALLICAを見たのを覚えている。スゥメタルと同じようにコバメタルに影響を与え、彼の人生を永遠に変え、最終的には彼が現在歩んでいる道へと導くことになった。「あのアルバムは、メタル・シーンに新しい視野をもたらしました。METALLICAは大きな影響を持ち、そのサウンドはあまりに自然だったので、私はすぐにその音楽にとりつかれました」

二十六年後、そして今日は、2枚組の新譜、「Hardwired...To Self Destruct」をサポートする、METALLICAのWorldWired Tourのアジア・レグの初日に当たる。街を二分して蛇行するハン川の下、ソウルの南西にある高尺洞に、巨大なクロームの雲のように巨大な高尺スカイドームが現れる。この16,000人の会場は、まだ築一年で、ネクセン・ヒーローズというプロ野球チームのホームだ。外には、ポールから下げられた巨大なポスターが、METALLICAの登場を告知している。マーチャンダイズのテントでは、売り子がBABYMETALのTシャツの箱を次々と開いていた。4種類のデザイン画あり、それぞれが「The Fox God Led Us To The Metal Master」(フォックス・ゴッドが私たちをメタル・マスターへと導いた)という感謝の祈りが背中に縫い付けられている。これはMETALLICAにとって五度目のソウルでのショーだが、BABYMETALにとってははじめてだった。韓国にはKポップ・シーンがあるが、日本のアイドル・サブカルチャーはなく、SEKAI NO OWARIやRADWIMPSのような日本のロックバンドの方がより知られている。

観客の中には何人か、手製のメダルや、可愛らしいモットー「Kawired...To Wallet-Destruct」(カワイイから財布破壊)が描かれているものもあるピンバッジを持ち込んだダイハードなBABYMETALファンがいたが、多くの人々にとっては、BABYMETALのポップなフックとヘッドバンギングのカオスを組み合わせたようなものを聞くのははじめてだった。バックステージで、スゥ、モア、ユイ、それに神バンドが準備をしていた。赤と黒の衣装を調節し、髪をきちんとスプレーで整え、ウォームアップは完了した。その間、人々は数千人単位でスカイドームに入場し、明るい緑のフロアを横切って、BABYMETALのバナーが飾られたステージへと素早く向かった。開演時間になると、BABYMETALとそのバンドはバックステージの廊下を抜け、METALLICAのおなじみのロゴを飾ったフライト・ケースの脇を通り過ぎた。バンドのおなじみの語りによるテープが鳴り響き、善き神であるフォックス・ゴッドによるBABYMETALの創造が語られ、それから興奮させる、強力な"BABYMETAL DEATH"が始まり、それから神バンドが、ものすごいメタル・ソロを披露するために前に出た。神バンドは、"Master of Puppets"のクラシックなギター・デュエルによるリフレインを演奏し、観客から驚きの歓声と魅了された視線を集めた。次に、女の子たちが、完璧なフォーメーションで"Catch Me If You Can"を演じた。

▼元記事
Su-Metal on Metal Hammer talk about the experience of supporting Metallica


1 件のコメント:

  1. 東京ドーム。
    1991年。
    METALLICA。

    年末のファイナル・カウントダウンかな。
    そこに小林氏もいたのか・・・。

    共演はテスラ、サンダー、ヨーロッパだったっけ。
    どのバンドも紆余曲折あったもののメタリカを含めみんなまだ現役で活動中。

    素晴らしいことです。

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